なんと「ジビエ認証」が制度化されるんですってよ!

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駆除とか狩猟とかで追われるとアホな鹿は最初に死にますから、
生き残ってるのは基本的にウッカリ者ではない賢いのが多くて、
昨今捕獲がむずかしくなっており、彼らは「スマートディア」と呼ばれます。
鳥獣保護区でのほほんと草をはむエゾジカ(メス)。


「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(改正鳥獣法)」
が2015年5月に施行され、丸1年経ちました。

一般ピープルには「なんですかそれ?」という法律でしょうが、
ハンター界隈では非常に話題になっておりました。
なぜなら「認定鳥獣捕獲等事業者制度」が始まったからです。

【認定鳥獣捕獲等事業者制度とは
鳥獣の捕獲等に係る安全管理体制や、従事者が適正かつ効率的に
鳥獣の捕獲等をするために必要な技能及び知識を有する鳥獣捕獲等事業を
実施する法人について、都道府県知事が認定をする制度です。
※この制度は、平成27年5月に施行した鳥獣の保護及び管理並びに
狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)に基づき新たに導入されました。】

(環境省サイトより)
https://www.env.go.jp/nature/choju/capture/capture5.html

上記の文言を読んでもいまひとつわかりにくいが、この制度は
都道府県知事が法人に委託し鹿・猪の駆除を行うという環境省の事業で
平成29年の予算は15億円になったようである。

野生動物管理の予算は農水省にもあり、これは都道府県ではなく
市町村ごとに管理計画が策定され猟友会を通じてハンターが請け負っている。

税金の優遇措置などがある「実施隊」と言われるものだ。
駆除の対象は鹿と猪だけではなく猿やカワウなども含まれる。

農水省の鳥獣被害防止総合対策交付金は110億円、
林野庁の森林被害緊急対策2.5億円で、合計112.5億円である。
ジビエ振興のための加工処理施設建設なども事業の対象となっていて、
その場合、内閣府の地方創生推進交付金などとの連携も予定されている。

けっこうな予算だよねと思うが、実際の被害額はどれぐらいかな?

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3月鹿猟見学で屈斜路湖畔の山に上がったとき、ウワサの皮剥を発見。
雪を掘って笹を食べ樹皮をはいでおり、周りには大量の糞。
撃たれないよう山の尾根を集団で移動して食い散らかしてる、
って感じかなー。世界遺産・知床半島の食害も相当らしいです。


平成27年度の農業被害額は176億円であった。
176億円作物を売って稼ぐことを想像してみよう。
大変なことではありませんか。

平成24年くらいには200億円だったから少し減ってはいる、とは言え
高止まり傾向は変わらずで「猪鹿許さん!」という農家は多いはずだ。

また、あまり知られていないが、鹿は林業にも相当な被害を与えており、
被害面積は平成27年度で6000ヘクタールである。

植林した幼木を鹿が食害して全く生育しないとか、冬期のエサがない時に
広葉樹や針葉樹の樹皮を食って枯死させたり、下草の食害で植生を変えたり
結果として森の下層部が丸坊主になって表層部が崩落したりと、
鹿は日本の森と林を順調に、そして確実に破壊し続けている。

であれば130億円の予算では足りないくらいかもしれないね。
ということで、認定事業者制度による法人の参入で鹿・猪は減ったのかな。

検索してみたが取りまとめられていないのか実績の数字はなかった。
事業者制度がスタートする以前の数字は鹿58万頭、猪52万頭だったから
少しは伸びているのではないかしら。希望的観測すぎるかな。

ということで、ジビエの活用である。

29年度の目標は鹿・猪合計60万頭の捕獲に加えて食肉の利用率向上とある。
平成26年の約14%から30%へUPと書いてあるが、しかし60万頭の30%? 
というと18万頭?いや、そんなことはあるまい。母数がわからないので
目標の30%とはどれぐらいの頭数なのかは全く不明である。

そうしたらですね。本日の産経新聞に「ジビエ認証制度化」という
すんばらしい記事が掲載されていたのですよ。ああ、ビックリした。
全日本ジビエ協会理事としては「やられたー」って感じだがそれはまあいい。

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なんで穴掘って埋めるかというと回収が大変だからです。
100kgもある鹿をひっぱってトラックに乗っけてなんて大変です。
雪があるところしか見たことないけど内地ではどうやってるのかしら。



「農水省が公認した認証機関が、ジビエの処理加工施設に対し、
厚生労働省が定める衛生基準などに適合しているかどうかを審査する。
合格した処理加工施設は解体・加工されたシカ・イノシシ肉といったジビエに、
捕獲場所を表示するとともに認証マークを付けて市販することができる」

(4月25日(火)サンケイ新聞朝刊)

一定レベルの品質を保持した管理されたジビエが流通するようになれば
大変とてもすんばらしいのだが、実際には駆除で撃った鹿を回収して肉に、
なんていうのはむずかしくて、おおむね山に穴を掘って埋めるか
持って帰って焼却施設で燃やしているのが現状である。

一頭燃やすのに使う燃料費は3万円くらい。数十頭燃やせば数十万。
この経費はどこから出てるのかな? 自治体?
いずれにしても大変なことだ。資源化が喫緊の課題なのも頷ける。

しかしハンターが解体施設も持っていてそこですぐに解体し肉にして
販売、なんてことはなかなかできない。

ましてや計画的な駆除の場合、一頭撃つごとに回収してきちんと処理して
なんて悠長なことはやってられない。
どうしても穴掘って埋めるか持って帰って燃やす、ってことになる。

認証が制度化されたとしても、まず安定供給、次に流通ルートの構築が課題だ。
そういうのはまだきちんとつくられておらず、六次化地元消費がメインである。
肉にして安定供給するには殺さずどこかで飼育して必要時に解体して卸す、
という流れが必要である。北海道にはあるけど他はどうかなー。

さらに、野生動物の飼育は許可なしにはできないし、
許可を得たとしても飼育する土地やエサが必要になる。
つまりよけいな経費がかかる。

さらにはそれで自然の息吹をいただく「ジビエ」といえるか、
というような問題もある。飼育だからねえ。。。

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ここまで書いて気がついたけど、テーブルミートとして売るのではなく、
加工品にしちゃえ! ってのが主旨かもしれないなー。
在庫効くし保存もできるし。でも価格的に合うのか、という問題が。



しかしこのような「品質の確かさ」のお墨付きは
ジビエ業界全体が待ち望んでいたことではあるまいか。
これにより「品質の良くない肉」が流通することはなくなると考えれば
両手を挙げて歓迎すべきでしょう。

ということで、ジビエ協会的には今後注視していきたいと考えております。

また個人的にはこの制度化で、一般ピープルの方々に
ジビエの魅力、というより農業被害や森林被害の現状が
バッチリ伝わればいいなと思う次第です。

あ、あと農水省の食堂で4月28日までジビエ(鹿肉)を使ったランチが
提供されるようですよ。鹿のメンチカツだって。
一般人にも開放されてるそうですから、ぜひ。


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「女子」はアレとして「ガール」ってのはどうなんだと思う件

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3月知床に行ってきました。狩猟届けは出してないので
鹿猟の見学をさせてもらいまた。雪が積もってたので
こんなことして遊びました。楽しかったです。



ジェーン・スー氏の『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』で
「女子」の上限はなんとなく40歳という空気が漂っていたような気がしたが、
違ったっけ? さっき本を探してみたけど見つからなかった(泣)

昨今世の中には「ガール」という「女子」に酷似した言葉が散見される。
上には何をつけてもいいらしい。「山」とか「森」とか。

「女子」については誰が言い始めたのかは定かではないが、
「山ガール」とかになるとマーケティング用語の様相も呈しており
「山ガール」的なPOPを置いとけばそのような人々が売り場に集まる的な
便利な言葉のようである。イメージが頭に浮かぶからかな。

現在わたくしの頭にもかわいい女子がボーダーのスパッツはいて
かわいい帽子をかぶってる的なイメージが浮かんでおります。

【山ガール(やまガール)とは、かつての登山用品とは異なる
ファッショナブルなアウトドア用衣料を身に着けて山に登る若い女性のこと】
(Wikipedia)

ここで興味深いのが「若い女性」と限定されていることである。
60過ぎた登山者が水玉のタイツやド派手なソックスを履いていても
「山ガール」とは呼ばれない。

白髪の女性がド派手なウエアを着てガンガン上ってたらカッコイイと思うが、
本人はまあ「山ガール」と呼ばれたくないだろうという問題もある。

そしてさらに、現在の山ガールが40歳になったらどうなるのか等々の
疑問が頭に思い浮かぶがまあそんなのはどうでもいいか。

そういう「おしゃれな」スポーツウエアは昨今自転車業界にもあり、
一昨年うっかり水玉フリフリのミニスカを買ってしまったわたくしだが、
しみじみ眺めて我に返り、オバサンには無謀だったことに気がついた。
「チャリガール」なんて言葉が自転車業界になくてほんとに良かった、ほっ。

さてしかし。

わたくしが昨年から参入した世界「狩猟」にもその言葉がある。
なんと「狩りガール」というのですよ知ってましたか?

どこの自治体のセンスのないおっさんが考えたんだこんな言葉、
何にでもガールつけりゃいいってもんじゃないんだよと思ったが
どうも猟友会がつくった言葉のようである。

「ふだんは東京でOLをしながら週末は狩りガール」という
「目指せ狩りガール」という大日本猟友会のWEBサイトを発見した。
http://kari-girl.com/

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野生動物を銃で撃って解体するわけですから、内臓とか血とか
血のにおいとか基本的に狩猟とはスプラッタな世界です。
ということもあり、「ガール」はないだろうと思うわけです。というか
スプラッタを想像させないためにガールなのか? 新たなギモン。


女性が参入すれば男が集まる、というマーケティング手法にもとづき
また「ガール」とつければ新たに女性が参入しやすい、という
意図もあるのかなとも思うが、短絡的な気がしていかがなものか
とか思っていたら、すでに定着しているらしい。ひゃー。

この言葉にわたくしが違和感を感じるのは、
わたくしがオバサンで「狩りガール」と呼ばれないからではなく、
「狩猟」という生命を奪って食べものを獲得するという厳しい真剣な世界に
ふわふわした「ガール」という言葉がそぐわないと思うからだ。

それこそ「何にでもガールつけりゃいいってもんじゃ(以下同文)」

あともうひとつ、オバサン的に気になることは、若い女性ハンターが
「狩りガール」という言葉でひとくくりにされることである。

「狩りガール」は、どんな女性ハンターでも
(年齢制限はジェーン・スー氏にならって40歳未満)
「狩りガール」というひとつの箱に入れておける便利な言葉である。

この箱に入ると何かいいことがあるかな?
わたくしはそうは思わない。

そういう箱に入ったらなかなか出られない、というのは
「OL」とか「主婦」とか、最近では「ゆとり世代」とかいう箱に
入れられている人なら想像できるだろう。
わたしはわたしだ!! と言いたくても箱のラベルで呼ばれ続ける。

若い女で狩猟免許とって鉄砲(ワナ)持ってる、というだけで
勝手に「狩りガール」と呼ばれるのだ。良くも悪くも。
「ヤダな」と思っても呼ばれ続ける。ハンター以外にも。

その箱に入っているのがイヤでも自分では出られないが、
ある日入りたくもなかったその箱から勝手に出されたことに気づく。

「もうそろそろガールじゃないよねふふふ」的な呪いの言葉を
ハンターのおっさんに、またハンターじゃないおっさんにも言われるのだ。
予言してもいい、おっさんたちは絶対にそう言う。

銃を持つ手に力が入るような言葉ではありませんか? ねえ。
勝手に入れといてなんなんだ! って感じである。

ということで、ひとくくりにされた箱に入れられると
めんどくさくて腹立つことが多いと、数十年の社会生活で
しみじみ感じている50を過ぎたオバサンのわたくし的に
「狩りガール」という(一部の人に)便利な言葉について、及び、
個人を見ないで箱に入れたがることについての懸念を表明してみました。

しかし「狩りガール」を利用して大きく羽ばたいている方については
バンバン利用してがんばって欲しいと思っております。
利用できるものは有効利用しないとね。


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ヒトは見たいものを見て聞きたいことを聞く

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石岡市のダチョウ王国にて。カピバラ(子)を触りまくって激写していたら、
後ろにいたビーバーが「ワシもなでてなでて」とフェンスをかじってるのが
写り込んでおりました。わたくしには前方のカピバラしか見えておらず、まさに
「人は見たいものしか見ない」を具現化した写真かと。違うか。



Aさんの話

最近太ってきたような気がするのでダイエットをしなくてはと思い
ネットを検索してみたら、いろいろな記事がヒットした。

「毎日消費するエネルギー量より摂取するエネルギー量を減らせば
体重は減る」と書いてある記事に「なるほど」と納得した。
しかしどうやって自分の消費エネルギー量を計算すればいいかわからない。
また、毎日摂取エネルギー量を計算するのもめんどうだ。

記事の最後に「夜飲むだけで痩せる!」というサプリの広告を発見した。
たいした金額でもないし、とりあえず試してみることにしよう。
消費エネルギー量と摂取量についての考察は後回しだ。

一ヶ月後、とくに体重は変わらなかったが、
テレビを見ていたら糖質制限ダイエットの特集をしていた。
ごはんを抜くだけであとはお腹いっぱい食べても良いらしい。
食べる量を減らさずに痩せるなんてとてもステキだ。

明日からごはんを抜いた糖質制限にチャレンジしてみよう。


Bさんの話

歯周病で歯茎が腫れて痛いため近所の歯医者に行った。
ブラッシングの指導をされ、うがい薬をもらった。
うがい薬は歯周病菌を抑制する効果があるということだった。

以前通っていた歯医者に歯周病には一に歯磨き、二に歯磨きと言われたが、
新しい歯医者は食後すぐに歯磨きするとエナメル質が溶けるため
かえってよくない、うがいをして30分後に歯磨きをするようにと言った。

歯磨きがもともと好きではないので、この指導が気に入った。
30分後の歯磨きはうっかり忘れることが多かった。

うがい薬は何が入っているのか口腔内がただれたが毎日うがいした。
さらに歯周病防止用の歯磨き剤を使ったが全く改善せず、
そのうち痛くて食べものが食べられなくなってきた。

どうしようもないので、以前の歯医者の指導通り歯磨き剤をつけず
食後すぐ20分ほどていねいにブラッシングをすることにした。
1週間後には痛みがなくなり腫れも引いてきた。
最初から歯磨きをすれば良かったと考えている。


Cさんの話


健康診断で脂質異常症と言われた。
食事に気をつけ適度に運動するように、と指導され、
脂っこいものや炭水化物、酒が大好きなので困ったなと思う。

脂質異常症からメタボリックシンドロームになると
こんなことが起きますよというチラシをもらって見たら
コワイことがたくさん書いてあった。
しかしなんとなく自分にそのようなことは起きない気がする。

とりあえずすぐにできることをと早朝ウオーキングを始めた。
朝歩くとおなかがすくので朝食に牛丼や天ぷらそばを食べ、
昼もガッツリ食べていたが、歩いているから大丈夫だと考えた。

さらに中性脂肪値を下げるというサプリも摂取して
完璧だと思っていたら人間ドックで再度脂質異常症と言われ、
血圧も高めになっていた。毎朝歩いたのにガッカリだ。


上記はわたくしの身近にいらっしゃる人々の例である。

健康は自分の責任なので他人がどうこう言う必要はないが、
「それはどう考えてもおかしいよね」ってことをしている人がときどきいる。
しかし本人が信じているのならそれで良いとも思う。
もしかしたらプラセボ効果があるかもしれない。それならなお良い。

人は見たいものを見て、聞きたいことを聞く。
というか、見たいものしか見ないし、聞きたいことしか聞かない、

年をとるとその傾向はさらに激しくなり、意に沿わぬものは
全く受け付けなくなる、というようなこともしばしば起きる。

であれば、自分の耳に心地良く聞こえるものは、
もしかしたら自分に都合の良いことであり、役立つかどうか
(自分にとってほんとうにいいのかどうか)は別かもしれない。

なんて感じでまず自分の判断を疑うことが必要ではないだろうか。

先日NHKの健康番組「ためしてガッテン」で、
低脂肪牛乳を飲むと尿酸値が下がると聞いた知人(痛風治療中)が
低脂肪乳をひと月飲み続け、次の検診で
見たこともないほど尿酸値が上がって医者に怒られた、
という笑える話を聞いて上記のようにしみじみと思うわけです。

もちろんわたくしも以前は見たいものしか見ておらず、
貧血でヘモグロビン値が7.4になりフツーの坂道が上がれなくても
「整体で治す」とか「高麗人参飲んで治す」とか言い張っておりました。

最終的に足がむくんで医者に叱られるまで、貧血には「鉄」が必要で、
鉄の補充以外では治らないことに気づかないふりをしていたのです。
ううううう。アホですか。

あふれるほどの情報はかえって毒になるのでは、と、
「亜麻仁油を毎日スプーン一杯飲むと花粉症が良くなる!」って番組を見て
飲もうかしらとちらりと思った自分に自戒を込めて。


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「網免許」を取っておけば良かったといまさら悔やむ件

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張り網の見学をさせてもらいました。ここにカモがかかります。
暴れるので網から外すのに苦労するそうです。
ということはやっぱりなげ網の方が鳥ストレスがなくていい、ってことで
なげ網猟のカモが最高と言われるゆえんでしょう。



先日NHKで「埼玉鴨場」の網猟を紹介しておりました。

「カモを網で捕獲する」ってなんか「へー」って感じでしょうが、
この猟は非常に伝統的なもので金沢でも行われてるのが有名です。

『狩猟読本』にもこのカモ専用のなげ網は掲載されておりましたが
想像していた網の大きさも使い方も全然違っていました(泣)
具体的な使用法は、池から飛び立ったカモに投げつけて網で絡め取る、
というようなもので、網がでかいので投げるのがすげー大変そうです。

しかし楽しそうでした。
つーことで、いまさら網免許が欲しくなっているわたくしです。

実は一昨年狩猟免許を取得した際「罠・網」という記載を見て
同じ免許だと思い込んでいたため「網」の項も丸暗記してしまいました。
「罠」と「網」の免許が別だと知ったのは当日の実技試験です。
筆記は網の項も全部記入したわたくしはアホかもしれません。

網の実技は「片むそうの張り方」でした。試験の前の研修では、
当然ですが罠取得のわたくしにはそういうことは言われていませんから
「ぜんぜん聞いてないし!!!」と内心めっちゃ焦りました。
勝手に勘違いしていたわたくしはアホなのかもしれません。

しかし、考えれば考えるほどあのとき網免許もとっとけば良かった!!!
と思えてなりません。あー残念。もう一度あの日に戻りたい!!!

さて、網猟とはその名の通り網を使った猟のことで、
網の種類によっていろいろあります。

非常に原始的な、まき餌をしといて上からばさっと網をかぶせる
「むそう」(袖とか片とかいろいろあり)空中に張る張り網、
うさぎ猟専用のうさぎ網など事前にしかけておくものから、
タシギ専用のつき網、カモを捕獲する前述のなげ網などがあります。

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川に網をかけるので自治体の許可を得て猟を行っています。
この川に数名の網猟師が網をかける許可を得ているそうです。
そりゃそうだよね。


むそうも張り網も、基本的には獲物がかかったらすぐに回収し、
そのまま放置してはいけないことになっています。
うさぎ網のみ張りっぱなしでもOkなのですが、理由は不明です。

網猟はおもに「鳥」を捕獲するために使います。
江戸時代はうさぎも一羽二羽とカウントしていたため、
もしかしたら実はウサギは鳥の仲間なのかもしれません。

さて、網猟のメリットは生きたまま鳥を捕獲できることにあります。

散弾銃による猟だと鳥は銃弾があたって死ぬわけですから、
空から落っこちてきた時点でおおむね死んでいます。
さらに肉の中に散弾が入っていることもあります。

つまり、料亭で出された鴨料理を食べたお客さまが
散弾を噛む可能性があります。異物混入です。歯でも折れたら大変です。

しかし網で捕獲した鳥ならば、その心配はありません。
また、生きているためその場で放血できる、というメリットがあります。

自家用ならとくにそういった処理がなくとも問題ありませんが、
高級料亭などでは肉の質が大きく関わるため、
網で捕獲して即放血したもの、つまり、一般的な鶏のような
食肉処理が行われたものが食味的にもいいということのようです。

つまり、網猟のカモには優位性があるということでしょう。

金沢で行われている伝統的ななげ網猟で捕獲したカモは、
金沢の高級料亭にすべて卸されているという話を聞きまして、
卸値聞いたらなんかすげーいい値段だったので驚きました。

ちなみに通常野生のカモの仕入れ値はよくて2,500円くらい、
わたくしの大好きなコガモは700円だそうですううううう(泣)。

以前ハンターに「2500円でカモ売る?」と聞いたら
「5000円でも売るのイヤ」と言われました。
「夜明け前から準備して一日うろうろしてようやく3羽とかなのに、
一羽5000円じゃ割に合わない」だそうです。確かにね。

しかし網は一日3羽ってことはあり得ません。
(この場合はなげ網ではなく張り網)。

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川の向こうとこっちに網を張るのですから、川を渡らねばなりません。
猟期は11月からですから、水は冷たいし寒いし
年取ったらできないだろうなーとしみじみ思ったわたくしです。



川の向こうとこっち側に網をわたして待っていれば、
飛んできたカモがかかります。カモは群れて飛びますから、
一度に数羽捕獲できます。張り網猟をやっている人に聞いてみましたら
「多いときは10羽は取れるよね」ということでした。へー。

であれば、2500円でも問題なく売れるでしょう。
網を張って、飛んで来るのを待って回収し、放血して腸を抜き、
カモは内臓そのままで出荷できますから、処理も楽ちんです。

羽根を抜かないのは抜くとカモの種類がわからなくなるからです。
マガモやカルガモ以外のカモ(とくに海ガモ)はクセがあり、
飲食店で出すのには向いていないのです。

しかし前述のなげ網も張り網もできる場所には限りがありますし、
むかーしからやってる人には「場」の既得権益もありますから、
新規参入はむずかしいということでしたううううう。

したがって、網猟をやるなら果樹園とか山持ってるとか、
でかい畑もってるとかじゃないとむずかしそうです。

わたくし的にはマッチョじゃないとできそうにないくくり罠や箱罠は
たぶん一生やらないと思うけど、網ならちょこっとできそうなので
半狩猟採集農耕半Xになったらやってみたい!!! と
わりとマジで考えているのです。むそうとかチョーおもしろそうです。

しかし「網の張り方」を覚えなくてはなりません。
こないだ横目で見ていた網の実技試験は白いネットをあーだこーだ
引っ張ったり戻したりとなんかめんどくさそうでした。

きゅうりネットすら張るのにチョー時間がかかるわたくしに
果たしてあの実技ができるかどうか。不安だ。


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対談で知った自分の偏りにビミョーにショックを受けた件

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対談当日は「黒・紺以外の服装で」と指定がありまして、基本的にわたくし
黒・グレー・紺というような色の服しか持っておらず、買いに行きました(泣)
これを機会に明るい色のお洋服を買おうと思いました。まる。



『クロワッサン』という雑誌が今年で刊行40周年なのらしい。

わたくしの母は創刊間もないころから愛読していて、
高校生のころ、わたくしもなんとなく読みはじめた。

大阪に4年間行って帰ってきてからも『クロワッサン』は家にあり
「男女別姓」とか「フェミニズム」とか「女性も自立すべき!」 
的な考え方はこの時期のクロワッサンで知った。

その後働くことになった大地を守る会のことも
実は『クロワッサン』の「安全な食材特集」で知ったのだった。
インタビューされていた戎谷徹也氏は入社後の上司である。

などという妙な縁。というか、『クロワッサンは』
ふわふわした、自我がまだ固まっていなかったわたくしに
良くも悪くも影響を与えた雑誌なのだった。

というようなことを今回しみじみと思い出したのは、
40周年の企画のひとつ「ふだん食べるものだからこそ
おいしさと安心を次の世代へ」という対談に参加させてもらったからだ。

対談ではふだん食べているものを紹介させていただいたが、
微妙に自らの偏りを明らかにしてしまっており、
話していくなかでわたくしはほかのお二人と自分の違いをしみじみ知った。

以前お友だちに「食材原理主義者」と呼ばれたことがあったが、
確かに「食べものは何でつくられてるかが一番大事」とか思っており、
(人さまには押し付けないが)自分はここんとこ絶対譲りませんから!!!
的なかたくなさがある。あとおいしくないものがキライだ。

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日々使っている調味料やお豆腐など3人分のリストが掲載されてます。
それぞれ味見してみていろいろ発見があって楽しかったです。
しかしエシレバターってなんであんなに高いんだ。



メディアで安くておいしいとか紹介されてても別に食べたくない。
食べものの価格を抑えるためには原料価格を抑えなくてはならず、
劣悪な原料からおいしいものなどできないと想像できるからである。
加工品をもれなくおいしくするたんぱく加水分解物の味もキライだ。

そもそも食品添加物とか入ってるのは全く眼中にない、というか
そういうことより、食品をつくってる人を知ってるのが大事! とか、
有機だからって輸入オーガニックどうなの? 
それは日本の農業のためになるわけ? みたいな
さらにかたくななものさしで食べものの価値をはかっており、
書いててあまりのかたくなさに現在身震いしているわたくしです。

でもさあ。そんな氏とか素性とかどうでもよくて、
単純に「おいしい」でいいんじゃないの? 
なんちてお二人を見ていてちらりと思ってしまったわけです。

反省。でもたぶんいまさら変われないううううう。

というような偏ったわたくしを選んでいただいてありがとう
と『クロワッサン』の編集の方にはお礼を言わなくてはならない。
ありがとうございました。

その偏ったわたくしが何をオススメしているか、
ぜひ誌面でご確認ください。あ、あとひとつだけ。
なかに3人とも絶賛した食品がひとつだけありました。
それが埼玉県本庄市のもぎ豆腐のつくる三ノ助豆腐でした。

さすがです、もぎ豆腐。やっぱ原料大豆が違うからでしょう。
あっ、また食材原理主義的発言が。まあいいか。

ということでメディアに露出しましたというご報告でした。
紹介した商品が売れるといいなー。



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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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