巨峰の原木(!)を自根(!)で栽培している人-佐藤善博さん

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佐藤善博さん。お父さんが大井上さんに「これ植えてみたら」と
原木を手渡しされ、くれたのかと思ってたらあとで請求書が来た(笑)。
その木の子どもが今2本残っている。巨峰会にももう原木がないとかで、
数年前穂木をもらいに来たんだと。すげーなー。



巨峰ってぶどうがあるでしょう。

以前は高級品種だったけど、最近はシャインマスカットやピオーネが人気で
値段も下がり気味、つーことで「巨峰かあ。。」的なぶどうになりつつある。

小学生のとき初めて巨峰を食べ「こんなにおいしいぶどうがあるんか!!!」と
感動したわたくし自身も最近は「輝く新参者」シャインマスカットに夢中だ。

ごめんね、巨峰。

さて、わたくしはくだものの中ではぶどうが一番好きだが、
落葉果樹の担当をするまでぶどうのことをあまりよく知らなかった。

某D社のぶどう農家に「先生」と言われる人が3名ほどいらっしゃり、
たまたまわたくしはその先生たちの担当だったため「門前の小僧なんとやら」で
一般の消費者よりはちょびっとぶどうに詳しく不必要な知識も持っている。

例えば「巨峰」という品種はないとかね。知ってました? みなさん。
巨峰は農水省に品種登録を拒否されたぶどうで、品種名ではない。
現在の通称「巨峰」は登録された商標なのだった。

商標だから許可無く「巨峰」と表示して売ってはいけないし、
個人的に販売する際は日本巨峰会から箱を買うとか、巨峰のジャムを作って
「巨峰」ってつける際には許可を取らなくちゃいけなかったりするはずなんだが、
そのあたり徹底されていないように思えるがどうなのかな、ま、いいけど。

このすんばらしい品種「巨峰」を育種したのは大井上康さんという方で、
大井上康さんは栄養週期理論を打ち立てた方でもある。

巨峰と栄養週期について詳しくは以下のサイトをご確認ください。
http://www.kyoho-kai.net/index.html  日本巨峰会
「苦難の歴史」とか読むと「なんなんだあ農水省!!」って感じだ。

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これが巨峰の原木です。地際を見ると台木がないのがわかります。
50年生くらいってことだから、寿命の短いぶどうにしてはわりと長生き。
でもはじっこの方はどうやっても枝が枯れこんで来てるから、
自根で新植しています。「年も取ったし栽培面積は縮小中」だそうです。



さて、どんな果樹でも「原木」と呼ばれる品種のおおもとの木がある。

例えばいまや海外でも栽培されているりんご「ふじ」の原木は盛岡にある。
現在栽培されているふじは言ってみればこのふじの子どもたちだが、
上から下まで同じふじではない。それは台木に接がれているからだ。

だいぎ【台木 stock】
接木のさいに,接木植物の地下部となる部分をいう。
台木に接着させる部分は接穂または穂木といい,台木と接穂は相互に影響を及ぼし合う。
栽培的に重要なのは,台木の種類によって地上部の大きさ,結実までの期間,
種々の不良環境に対する適応性が異なることである。
(世界大百科事典 第2版の解説 コトバンクより)


地下部と地上部が違う木なので原木の性質がそのまま果実に出るわけではない。
原木になる果実と台木に接いだものとは、よく似ているが違うものである。
台木によって微妙に姿が変わったりもするから不思議だ。

ふじの原木から出てきたひこばえをもらった長野県のりんご農家、故・原今朝生さんは
その木を地面にそのまま植え、色づきのよくないふじがなるだろうと言っていた。
ふじはもともとそういう色づきの悪いりんごだったからだ。

何が言いたいかというと、原木そのままの性質を持っている果樹というのは
やたらとそこいらにはないということである。だいたい台木に接がれてるからだ。

んで、巨峰の話に戻ります。

山形県に巨峰の原木を持っている人がいる。と聞いたのは今年の1月だった。
大井上さんから木をもらった(あとで請求書が来たらしい)というから驚きである。
さらにその人は、その原木を自根で栽培していると聞いてさらに驚いた。

果樹農家以外にはわかりにくい驚きどころは以下のふたつ。
1.巨峰会にもなかった巨峰の原木を持っている
2.台木に接がず自根で栽培している


つまり、大井上康さんがつくった巨峰の持っている性質をそのまま、
全く失うことなくこの人の巨峰は持っているということなのだった。
しかも現役でまだ実がなっているのだ!!!(コーフン!)

ひゃー、それ、どんな味? どんな形? 
巨峰が大好きだったわたくしとしては見てみたいじゃありませんか。
つーことで、行ってきましたよ。山形県に。

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露地栽培のタネあり巨峰。きれいにまっくろに色づいております。
これが畑の端っこもなかほども全部同じような玉張り・色合いなの。
枝によっておいしかったりそうでなかったりするもんだと思ってたけど、
どの枝もほぼ同じって言うからビックリしちゃったわ。



佐藤善博さんは山形県天童市でさくらんぼ、ぶどう、桃を栽培している。
現時点で栄養週期をきちんと実践できている数少ない農家の一人なのだが、
わたくしは佐藤さんの、誰の畑にも似ていない巨峰畑を見て心底驚いてしまった。

まず巨峰の葉っぱが小さくて分厚く、枝先の生育がビシっと止まっている。

「生育が止まる」というのは枝がムダに伸びていないということで、
これは栄養成長がきちんと止まっているということで、
果実に養分が集中している=おいしいってことでもある。

肥料が多すぎると果樹類は徒長枝というよぶんな枝を出す。
ある程度はいいが、徒長枝がびゅんびゅん出るような木の果実はおいしくない。
こういうぶどうをつくっている人の畑はこの時期行くと
めっちゃヤブ蚊に食われる。なぜかは不明だがとにかく蚊がいる。

理由の一つは棚のうえに葉っぱを茂らせていてぶどう畑が暗いことだ。
葉っぱが茂っているのは肥料が多いからで肥料が多ければ味は良くない。
棚がまっくらということはお日様がきちんと入らないからで、
下になっている葉っぱは光合成ができなくて、さらに味が悪い。

日差しが適度に入っている明るいぶどう畑でめっちゃ蚊がいる場合は
地面が湿っている(水はけが悪い)とか風通しが悪い畑ってことで、
こういう畑のぶどうは作り手の腕によって良かったり悪かったりする。

さて、そのようなぶどう畑をさんざん見てきたわたくしは
佐藤さんの巨峰畑がとにかく明るくて気持ちいいのに驚いた。
そして当然だが蚊がいない。全くいない。マジでいないのだ!!!

棚のうえに茂りまくっている枝などはいっさいなく
来年の結果枝がひょろっと2本伸びているだけである。
しかもその葉先は止まって全体的にこぢんまりしているのだった。

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この2本が来年の結果枝なので、6節目で切り落とす。
って言われたのでこの写真を撮った気がするけどどうだったっけ?
葉っぱがなんか小さくてこぢんまりしております。葉数が多いから
光合成をよくするかっつったらそんなことはなくかえって邪魔らしい。



ぶどう農家が見たら「この葉っぱの大きさでいいのかな?」とか言いそうだが、
それは西出隆一さんのきゅうりの葉を見た人がよく言うセリフである。
葉の大きさと光合成能力は関係ない。関係するのは葉の厚みである。

剪定は今年の結果枝を全部切り来年の候補の枝を6芽残すだけで
つねに太い枝から出た枝に果実をつけると佐藤さんは言う。
「その方が味がいいと思うよ」

長梢剪定をしている人の場合、枝がどこから伸びてきて、
どこに果実がついてるんだかちっともわからない状態の人が多いが、
佐藤さんの巨峰は結果母枝から出た小さな枝に果実がついている。

また、通常は畑のはじっこのぶどうの生育がいいものだが、
すみからすみまでどのぶどうも生育度合いがほぼ同じなのだった。
どこを見てもまっくろな玉張りのいい巨峰が同じように実っている。

んー。わからん。なぜ6芽とかいう剪定で木が暴れないのか。
枝先がきちんと止まるのか。そしてタネありにできるのか。

その秘密は栄養週期の技術と、苗を植える際の枝の選び方にある。
苗木になる枝の、どこを残してどこを植えるかがちゃんと決まっている。
そこを間違えると暴れる木ができる。そうなるとこのような剪定はできない。

「暴れない性質を持った木」を最初からつくることができるんだなー(ため息)。
「カンタンなことだよ」と言われてわたくしはうーんと唸ってしまった。
畑で食べた巨峰は「久しぶりにおいしい巨峰を食べた!!!」って感じだった。

「品種がつくられたときそのままの性質を持っている巨峰」という
わかりづらい付加価値に目がくらんでいる可能性があるので、
家に持ち帰って糖度を測ったら19度だった。

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棚上に枝があまり伸びていないのは夏季剪定してるからじゃなくて
そもそも伸びていないから。さすが栄養週期!!である。
施肥設計とか農薬とかこの木に圧倒されて聞くの忘れちゃった。



でも糖度だけじゃなくてさあ、なんつーかこう、食べ終わったらすぐ
「もう一個食べたいっ!!!」って思ったのよ。
そういうぶどうってめったにないの。
「一個でいいですすんません」ってのが多いの。

というように、原木・自根の巨峰は畑も果実もすばらしいものでした。

わたくしはこのようなおいしいものとおいしいものをつくるひとと会えて
いろんな話を聞けて、そのつどいろいろびっくりすることがあって、
ほんとにしあわせだなーとしみじみしみじみ思ってしまったです。

栄養週期がもっと広まるといいなー。
そしておいしいぶどう天国になれ!! なるのだ! 日本! 


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教習射撃終了&May the Force be with you!

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教習射撃に合わせてぶどう畑見せてもらってきました。
ぶどうの季節が始まりましたね~。ぶどう大好き!!!



5月2日に二日酔いで申請に行って写真忘れて5日に再度行き、
「認定に1か月くらいかかるからねー」と言われた教習資格認定書。
「教習射撃申請が受理されたから来るように」と
電話がかかってきたのは7月15日であった。

2か月強かかってんじゃん!!! 

資格認定が出たら3か月以内に教習射撃を受けなくてはならない。
「早く来なさいよー」と電話口でおっしゃる生活安全課のおじさま。
つーことで、あたふたと行きました。警察に。

さて、警察署でもらうのは「教習資格認定書」だけではない。
火薬を使った実包(実弾)を撃つわけなので
「猟銃用火薬類等譲受許可証」が必要でこの許可証に2,400円かかる。

銃は銃刀法、弾は火薬取締法で縛られているので
なんだかんださまざまなステージでお金があれこれかかるのだが
このふたつの書類があれば射撃場で教習射撃を行うことができる。

つーことで、行ってきました、教習射撃に。

射撃場は銃所持許可の初心者講習会時にもらえる
「猟銃等取り扱い読本」の最後に一覧で記載されており、
このなかの射撃場ならどこに行ってもかまわない。

東京に射撃場はないため神奈川とか埼玉まで行かなくてはならない。
足柄郡とか秩父郡とかね、めったに行かないところ、
聞いたこともないようなところにありますよ、射撃場。

そこに「教習射撃したいんです」と連絡をして予約を取るのだが、
わたくしの場合、ハンターのおじさまが日程調整をしてくれたので
自分ではやらなかった。つまりどうやるのかは不明だ。

持っていくものは書類と教習射撃代金3万円と実包代だけで
なんとなく気持ち的になにか荷物を持って行きたかったが、
何も持っていくものはなかった。

教習射撃は最初に座学、その後射撃というシンプルなものだ。
だいたい時間的には2時間強って感じだ。

座学は狩猟免許取得時にいろいろやらされたあれこれとか、
いろいろ聞いたあれこれを再度教えてもらう感じである。
もしかして川渡りセレモニーがあるのかと思ったが無かった。
(狩猟免許取った人にしかわからないギャグを入れてみました)

座学の後、射撃に使う銃に模擬弾を入れ、
銃をどのようにかまえてどう撃つか等々の姿勢を教えられるのだが、
これがさあ。大変なの。何が大変かっつーと。

1.銃がびっくりするほど重い
2.それを持つのに使ったことのない腕の筋肉を使う
3.だから長い間銃を持っていられないが延々と持たされる  

結果的に腕がくたびれて銃を持つのが非常に困難になるが、
「教習射撃」で検索してもこんなことはどこにも書いてなかった。
なぜ持てないんだ!!! わたくしがオバサンだからか!!!

四苦八苦して銃を構えていると「じゃあそろそろ撃ちましょうか!!!!」
と、やたらと元気よく教官のおじさまに言われ射撃場に移動した。

そしてさらに射台で姿勢をあれこれ修正されるわたくし。
そのころには銃を支えることができないほど腕がくたびれているわたくし。
そして全くあたる気がしないわたくし。

さらに「不発弾」の際には「不発!」と言って10秒かまえたままにして!!
などいう訓練もあるんだが、不発弾の可能性にビビるより、
10秒そのままの姿勢で!!! にビビったわたくし。

もうこれ以上鉄砲持てましぇん(泣)

教習が始まる前にへろへろになったわたくしに一切の同情はなく、
射撃練習は容赦なく始まった。

もちろんあたりませんよ。
ええ、全然あたりませんとも。

教習は射台1箇所で5発撃ち隣に移動して5発撃ち、これを5回繰り返す。
「トラップってのはそうなの」と言われてもなんのことかわからないが、
とにかく5箇所で5発ずつ全部で25発というのはわかった。

5発撃った後くらいからちょびちょびとあたり始めたが、
これは銃に慣れたことと姿勢が良くなったからであろう。
練習の25発が終わる頃には一刻も早く家に帰りたくなっていたが、
しかしその後本番の25発があることを思い出した。ひいいいい~(号泣)

もう2発あたったから終わりでいいじゃん!!! (心の声)

腕がズキズキして痛いので見てみると、フォームが悪く、
銃床がきちんと肩にはまっていないから腕で反動を受けており、
二の腕がまっかっかになっているようだった。

これはあとで見てビックリしたのだが、それよりもなによりも、
すでにもう腕が上に上がらないのだった(泣)

本番ではとにかく銃を長いこと構えずにすむように、
弾を入れてシャキーンと弾倉を閉じたら銃をシャッと構えて、
間髪入れずに「ハイッ」と言って、クレーが飛んだら即撃つことにしたわたくし。

もう狙うとかどうとか関係なく心の目で、つまりフォースを使って撃っており、
脳内にヨーダの声(フォースだ、フォースを使え)が鳴り響いていたわたくし。

なんつー感じでドタバタしましたが、合格しました。良かったです。
May the Force be with you!

帰りに温泉に寄って服を脱いだら二の腕が腫れ上がって内出血しており、
鏡を見て「ぎゃーっ!!!」と悲鳴を上げてしまったが、
とくに腐るとかではなく本日は青タンになりつつあります。

さらに昨日は腕が今まで経験したことのない筋肉痛で、
これは高校のバレー部時代の筋肉痛(足)と同レベルなのだが、
どんだけ筋肉使ったんだ!! 自分!! って感じである。

しかしこの筋肉痛も「教習射撃」で検索してもひとことも書かれていないのだ。
もしかしてわたくしだけなのか!!! わたくしがオバサンだからか!! 
つーことで、今日もまだ痛いです。痛いので家事放棄です。

しかし終わってみるとクレー射撃というのは非常におもしろくて、
これからもどんどんやりたい!!! って感じであった。

2本めは射撃用の銃が欲しい!!! とりあえず宣言しときます。


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だいたいにおいて酒には飲まれているが飲めないよりはいいよなあと思う件

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「インドの青鬼」。大変とてもおいしいんですが、苦味も香りも強いので、
他のビールの味がわからなくなります。なので中盤以降に飲みますが、
アルコール度数が7%とかで高いため、うっかり「大」で飲んじゃうと、
その後のダメージ(酔っ払い度)が強いので要注意です。



お酒、というかビールが大好きである。

ビールならなんでもいいかと言うとそんなことはなく、
最近のものでは香りの高いクラフトビールとか、IPAとかが大好き。
ヤッホーブルーイングのインドの青鬼とかすごい好き(ローソンに売ってます)。

昔ながらのアサヒスーパードライとかキリン一番絞り、
モルツなどはあれば飲むが自ら買ってまで飲もうとは思わない。
プレミアムモルツよりもキリンラガーの方が好きだったりするから、
麦芽とホップだけの伝統的な味、が好きなわけでもないらしい。

居酒屋に行ってエビスビールが置いてあると
わーい、エビスだ! とうれしくなって飲み過ぎるし、
スーパードライだとがっかりして「早く帰ろう」とか思うけど
3杯目からはどうでもよくなってやっぱり飲み過ぎるし、
なんだ、ビールならなんでもいいんじゃん。反省するわたくし。

そしてわかっているはずなのに、なぜか、
一定程度の量を毎回過ごして翌日は二日酔いになる。

実は、飲む量をカウントできている間は二日酔いにならないのだが
ちゃんと理性が働いているからで、理性が働くということは
冷静だからで、ある意味「楽しくない飲み会」ということでもある。

わたくしの場合カウントできなくなる目安は生ビール5杯だが、
そこまで飲んでるとだいたいものすごーく楽しくなっていて、
だいたい翌日は再起不能になると先日気がついた(遅いって)。

それに気づけたのはこのサイトのおかげである。
http://hangover.hajime123.net/06.html
「二日酔い予防と対策」

これで自分が何杯飲んだら二日酔いになってしまうかが計算できるのだ。

わたくしの場合、二日酔いになるアルコールの摂取g数は100g。
これ以上飲むと危険水域である。ワインや焼酎の場合はもっと少ない気がするが、
これは同時に摂取する水分量の問題であろう。ってことは
チェイサーで水飲めばいいってことかな? 今度試してみようっと。

ともかく、これ以上飲むと翌朝どうやって家に帰ったのか全く思い出せず、
なぜかひざとかひじとかに青タンをこさえていたりする。
近所のファミマですっ転んで人に助け起こしてもらった的な(恥)、
記憶をなくすなら全部なくしといてくれ自分! みたいなことも起こる。

しかし酩酊状態でも意外と一定程度の判断力が残っている、
とわたくしは知っている。

これは某D社の酒癖の悪い元同僚と「記憶をなくしていることに気づいた翌朝、
自分が何かやらかしているのではと不安になるがなぜかやらかしていない」
ことの不思議について議論した結果得た結論である。

アルコールの作用によって、脳の暫定的な記憶貯蔵庫から、
短期記憶貯蔵庫に移行することができないから記憶がなくなるだけなので、
脳全体の機能が衰えているわけではないから、瞬間の事象については
脳はきちんと判断できている。だからまじめな話もできるし議論も可能だ。

しかし議論をふっかけた本人が翌日その話を覚えてなくて、
あんたの議論につきあったアタシの2時間を返してくれ! とか
言いたくなった経験がある人は多いに違いない。

わたくしの場合はすげーいいアイディアの話をしていたのに
翌日全く覚えていない的なことが多い。
メモしとけ! 自分! って感じだ。

なぜこのような結果になるとわかっているのに飲み過ぎるのか。
わたくしが飲み過ぎてしまう明確な原因はふたつある。

ひとつは「早い時間から飲む」こと。

毎回失敗しているが「こないだは遅くなったから早めにはじめようね」
とかで5時とか6時とかスタートにしてみるが、終わりは必ず11時で、
お店に「帰ってください」と言われるまで飲み続けてしまう。
支払いのほとんどは酒代である。ううううう。アホですか。

もうひとつは「宴会におけるちっこいグラス攻撃」だ。

産地の宴会とかさ、あるでしょう。仕事で出席するヤツとか。
こういった宴会で生ビールが出ることはまれで、だいたいにおいて、
瓶ビールをちっこいグラスにどんどんつがれることが多い。

飲み干してないのにつがれたり、飲み干せと強要されてつがれることも多い。
そうなると、必ず自分が何杯飲んでいるかわからなくなり、
ふと気づくとなんかしらん酔っ払ってたのしーくなっているのだった。

日本酒でこれをされてる人はどうやってコントロールしてるのか。
ビールでもできないわたくしはその人たちのことを尊敬してしまうなあ。

さらに宴会にはもうひとつ罠がある。

料理がおいしくなくて箸をつけるのをためらっていたら
ちっこいグラス攻撃に合って食べそこねて酔っ払うというもので、
この場合の二日酔いはただの飲み過ぎよりもひどくなるので要注意だ。

ということで「わたくし的賢い宴会対策」は、「カンパーイ!」のあと
サラダではなく揚げ物(とくに肉)と炭水化物をごっそり食べて
すぐにやってくる「ちっこいグラス攻撃」に備えることである。

成功したことが数えるほどしかないのが不思議だが
自己管理能力の欠如ということだろうか。ううう、人間失格?

しかし昨今わたくしはどうも酒(ビール)が飲めなくなったらしく、
人生における楽しみのひとつを失うのではないかと恐れているのだ。

酒に飲まれても飲めないよりはいいよなあと思う今日このごろ。
これも「寄る年波」ってヤツですかね。ううううう。つまらんのう。


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有機農業の重鎮なのに錆びない人-鶴田志郎さん

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株式会社マルタ会長の鶴田志郎さんとおつれあいのほとりさん。
某D社時代にあちこちの産地で鶴田さんとはお目にかかっておりましたが、
先日初めて畑を見学に行かせていただきました。
お話してとても楽しかったです。



有機農業の先駆者の方々が有機農業に取り組み始めたのは1970年代である。
日本のあちこちで誰に言われるともなく始まったように思えるのが不思議だ。
つまり同時多発的に有機農業運動が生まれた。ってな感じなのである。

現在重鎮とされる方々は、だいたいその地域でただ一人有機農業を始め、
最初は農協からも近所の人からもバカにされたり頭がおかしいと言われたり、
そんなことするなら出荷させない的な嫌がらせを受けた人が多い。

しかしそのうち、彼らを慕って有機農業に興味のある人が集まってきて、
最終的に「有機農業の町」とか「村」とか言われるようになったり、
そこを卒業した人がまたあちこちに散らばって有機農家が増殖していく、
的な流れがあるように思える。現在はその段階ではないだろうか。

とにかく「誰か始めた人がいる」というのがミソだ。
コアとなる人がいてこそ初めてその土地に有機農業が根づくと言ってもいい。
誰も有機を始めなかった土地で新しく有機農業を始めるのはむずかしく、
このご時世でも「頭がおかしい」的なことを言われるところもある。

では「有機農業を始めた人々」は「なぜ始めた」のか。

よく言われるのが有吉佐和子さんの『複合汚染』がきっかけというものだ。
(某D社とかがそうです。ちなみに某D社の設立は1975年だ)
また「(近親者が)農薬まいて酒飲んで風呂に入ったら倒れて病院に行った」等の
農薬の薬害でなにか大変な事故が起こったのをきっかけに、というのもある。

当時の農薬は今と違って剣呑な、人が死ぬものもたくさんあったため
農薬=素直に「悪」であり「危険なもの」であった。
またトンデモな使用方法というのもわりとまかり通っていたようである。

当時はああだったなあ(遠い目)的な農家のおじさま方によく聞く昔話では
ナスのつやを良くするためにホリドールにドブ漬けしたとか(ひいいー)
ぶどうの日持ちを良くするためにホリドールにドブ漬けとか(うろ覚え)
今なら農薬取締法で即出荷停止なさまざまなことをわりと平気でやってたらしい。

中国のことなんだかんだ言えないと思うわたくし。

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遠くの山肌に見えるのが田浦の鶴田有機農園。中晩柑類が植わってます。
あちこちの山肌に元甘夏畑今廃園という畑が散見され、
強者どもが夢のあとだなーと思ってしまったです。

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これが廃園。高齢&後継者なしで耕作をやめて3年でこうなります。
ここに猪が来て住み着いたりしてよその畑を食害します。
ごっそり廃園ならまだしもあちこちにあるってのが一番よくない状態なのかも。



そう言えば15年ほど前、どこかのスイカ産地で収穫少し前に除草剤をうすーくまく、
というような、最後にぐわっとスイカを肥大させる裏技を聞いたことがあるが、
こういうのは農取法改正以降行われていない(と思う。だって農取法違反だもん)。

ちなみにホリドールとはすでに失効した農薬であり、現在は売られていない。
農家のおじさま(60歳以上)に会ったら「ホリドールってどんな農薬?」
と聞いてみよう。上記のような話を聞けるかもしれない。

てな感じで「有機農家が有機農業を始めた理由」は主に安全性によるものが多く
わたくしはそれがあたりまえ、というか一般的な理由だと思っていた。
有機の流通も同じである。まず「安全性」。次に「おいしさ」、
ちなみに一番最後で置いてきぼりになってたのが「見ため」だった。ううううう。

しかしそうではない人もいると先日知って少しばかり驚いた。
それが株式会社マルタグループの取締役会長・鶴田志郎さんである。

鶴田さんは熊本県芦北町の田浦で有機栽培の中晩柑類を栽培している。

熊本の人なら知っているが、田浦は海際まで山の迫った不便な土地だ。
平地が少ないので少しばかりの水田と畑しかなく税入が非常に低い貧乏な村だった。
そこで、すでにレモンやネーブルを栽培し柑橘類では先駆者だった鶴田さんのお父さんが
甘夏を育種し栽培を始め、地域の皆に広げ、販促も行った。

昭和30年代後半の話である。当時は晩柑類と言えば夏みかんしかなかったから、
甘くておいしい甘夏はべらぼうに儲かった。
鶴田さんは一本の甘夏の木から上がる売上が一万円だったと言う。
一反(10a)に100本植えると100万円だ。昭和40年頃の100万円。どうですか。

植えれば植えるほど儲かったので、皆が山を切り開いて甘夏を植え、
しばらくすると田浦地区は税収が全国TOP10に入るお金持ちの村に生まれ変わった。

このチョー景気のいいときに鶴田さん親子はなぜか農薬をまくのをやめ、
有機農業の道に踏み入ったのだった。
その理由がなんと「おいしさ」と「微生物」である。

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「夕陽がとてもきれいなのよねー」とほとりさん。夕陽の波長は
作物の食味を上げると北海道農業研究センターの池田成志さんが
おっしゃっていたけど、この畑はバッチリ夕陽があたってるから
さらにおいしいのかも。鶴田さんの甘夏はほんとうにおいしいのです。

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海に面した畑は海風からの適度なミネラル補給がメリットだけど
台風の直撃に合うってところがチョーデメリット。
ものすごい台風で苗木がやられだが、ここ数年でようやく大きくなってきた。
ようやく収量が上がり始めたところだっていうからほんとに大変。


【ある時、義父は東京・神田市場でちょっとした情報を仲買人から得ます。
この年の鳥取のナシはひどい不作で味が悪いのに、一産地だけ例年通りに
うまい梨を出してくるところがある。というのです】
鶴田ほとりさん『みかん山に吹く風』(熊本日日新聞社刊)より

鳥取に行ってみるとその人たちは堆肥で梨をつくっていると言った。
当時は化成肥料をバンバン入れて作物を作る時代である。
なぜ堆肥でつくると味が良くなるのか。鶴田さんがすごいのは
これを科学的に証明できる人を探して話を聞きに行ったことだ。

つてをたどって京都大学農学部の研究者、小林達治さんを紹介してもらい、
土の中の微生物の働きや作物の食味との関係などを聞いた鶴田さんは
まず化学肥料を使うのをやめ6ヘクタール分の畑の農薬をやめた。

近隣の人たちからはやはりなんだかんだ言われたらしい。
チョー儲かっているのだからそんな新しいことをする必要はないじゃないか。
なんで今そんなことをするのだ、とお説教もされた。よくある話だ。

しかし鶴田さんはお父さんといっしょにマルタ有機農業生産組合を立ち上げ
(なんと某D社の設立一年前の1974年)全国の有機農業に取り組む生産者と連携していく。

数年後には堆肥センターを作り「モグラ堆肥」の販売も始めた。
モグラ堆肥はわたくしも使っている初年度から食味があがるすんばらしい堆肥だが、
この鶴田さんの歴史を知ると、さもありなんとしみじみ思ってしまう。

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落葉果樹と違って柑橘類の畑って海っぱたにあることが多いから、
景色はいいけど台風が大変だなー。今年は台風が来ませんように。



「化成肥料がダメな科学的な理由=微生物→堆肥=食味向上」がまずあって、
そういう作物を作るためにどうすればいいかという結果の有機農業。

もちろん安全性も必要だし大切なことだが、おいしさも大事だ。
安心して食べられてもおいしくなくてはだめじゃないかとも思う。しかし、
今でも農家の前でそれを言うのは少しはばかられる的な微妙なところはある。

最初から「食味の良さ」を追求し有機農業を始めた人をわたくしは知らない。
「安全」はわかりやすい指標だがときとして「思想」という隘路に入り込み
これは安全でこっちはダメ的な、わけのわからない話になったりする。

有機農業の重鎮の人たちと話すと「んであなたは何をしたいのですか?」と
聞きたくなることが多い。皆1970年には輝いていたのにもう輝いてはいない。
時代に併せて自分を磨くことをやめてしまったのか、錆びついているように思える。

しかし鶴田さんはそうではない。
錆びつかず、いまでも鮮度を保持していらっしゃるのだ。

何が違うのだろう? とじっと手を見て考えてしまう今日このごろのわたくし。
そして自分も「錆びない人」にならなくてはと強く強く思うのでした。


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ものすごくくだらない「トイレを探す夢」の話

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本日の東京の最高気温は32℃です。涼しいです、32℃。
明日は34℃らしいです。やめてー34℃やめてー(泣)



人の夢の話ほどつまらないものはないといいますが、
今回、わたくしちょっとしたリサーチをしたくてこれを書いております。

トイレを探しまくる夢、見たことありませんか?
わたくしはしゅっちゅう見ます。
たぶんリアルにトイレに行きたいのでしょうが、
眠っちゃってるので夢のなかでトイレを探しているわけです。

今までにこの夢を100回は見ておりますが同じトイレが出てきたことはなく、
夢のなかで「ああ、またトイレの夢を見ている」と思うことはまれで
毎回毎回真剣にトイレを探しております。そして必ず入れません。

夢のなかのトイレはあまりにも不潔で入る気になれないというフツーなものから、
以下の様な絶対にあり得ないでしょうというトンデモトイレまでさまざまで、
わたくしの脳はよくもまあこんなのを思いつくもんだと感心したりもします。

つーことでわたくしが見た夢のなかの使えないトンデモトイレは
こんな感じです。あくまで一例です。

・森のなかにぽつんと小屋が一軒建っておりまして、
 その小屋にはドアがなく、茶室のようなにじり口が口を開けております。
 なかに和式トイレがぼんやり見えていますがまっくらです。とてもコワイです。
 入るためには膝をついてくぐらなくてはならないのですが、
 なぜか地面がビシャビシャに濡れていて膝をつく決心がつきません。
 なぜだあ! くそう! と思ったら目が覚めました。

・やっと見つけたトイレのドアを開けたら便座のふちまで地面に埋まっています。
 なぜ地面に埋まっているのかは謎です。
 体育座りして腰掛けるトイレなんだろうなと想像しますが、
 やはり地面がビシャビシャに濡れていて手をつくことができません。
 というよりその地面に手をつく決心がつきません。
 手をつかず体育座りをしようと挑戦しましたができませんでした。
 足腰鍛えるためにスクワットをしなくちゃなーと真剣に考えました。夢のなかで。

・でかい冷蔵庫(某D社にあったような)のなかにトイレがあります。
 トイレの周りはビニールカーテンで覆われています。
 ビニールをめくるとコンクリートの階段が10段ほどあって
 てっぺんにトイレがありました。まるで玉座のようです。
 階段を上がってみたら便器いっぱいに水がたまっていて
 どう考えても腰掛けると濡れるしトイレットペーパーも濡れてて
 冷蔵庫だから湿ってるんだなーと思いつつ階段を下りました。

・アメリカ映画によく出てくるドアの板をケチってるトイレがありました。
 下半分が開いているのにあろうことか和式トイレです。
 しかも入り口を向いてしゃがまなくてはなりません。
 試しにしゃがんでみたら前のトイレに入ってる人と目が合いました。
 「す。すんません」とか言いながらそそくさと外に出ました。

・ドアを開けてみたら大きな丸い和式トイレがあります。
 まんまるなのでかなり足を開かないとまたげません。
 しかも床がツルツルピカピカに磨きこんであり足が滑ります。
 足を滑らすとトイレの中に落っこちてしまいます。
 なんでこんなに悪意のあるデザインなんだ! デザイナー出てこい!!
 等々と考えながら、別のトイレを探すことにしました。

・やっと見つけた洋式トイレの便座がありませんでした(泣)

文章にしてみるとほんとにくだらないなーと思うのだが、
今考えてみるとムリにトイレを探さないでそのへんですればいいのに
わたくしったらひたすらトイレを探して毎回チョーがっかりしているのです。

だいたいどのトイレも常に床がびっしょり濡れておりますが、これは
今は無き鳥取市立修立小学校の暗くて怖くて行くのがほんとにヤだった
「北トイレ」がモデルになっているのだろうと最近気がついた次第です。

ちなみに修立小学校には明るくて怖くない「南トイレ」もあったのですが
そっちは全く夢に出て来ません。不思議だね。

というようなくだらないトイレの夢の話を先日飲み会でしてみたところ、
居合わせた方々(男性)も同じような夢を見ていると言うではありませんか。

聞いてみたら男性ならではの特徴があったり
「イヤ」と思うツボがわたくしと違ったりすることがわかり、
やっぱりヒトの脳っていろんなこと思いついておもしろいよなーとか
しみじみ思ってしまったのであります。

つーことで、トイレの夢(しかも入れない・できない)を見たことのある方、
どんなトイレだったかこっそり教えていただけますと幸いです。

ちなみにわたくし以前「飛ぶ夢」についてリサーチしたことがあり、
だいたい4パターンあることを知りました。

1.ハンググライダータイプ(滑空する)→高いところから飛び降りる
2.鳥タイプ(羽ばたく)→腕を鳥のようにジタバタさせて飛び上がる
3.パラグライダータイプ(風をはらんでうきあがる、または風にのる)
  →さまざまな方法で自分の体に風を受けそのままふわりと浮き上がる。
4.ジャンプタイプ→ただ真上に飛び上がる

そう言えば最近「飛ぶ夢をしばらく見ない」ことに気づいたのですが
みずみずしい心が失われているということでしょうか。くすんくすん。
 
 

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プロフィール

Author:ほんたべ
某老舗有機食品の宅配会社に勤務中、産地周りをしながら農業全般、畜産・加工品等食についての現状と問題を知りました。

生産現場の情報が食べる人たちにほとんど伝わっていない、伝わったとしても偏った情報になりがちなことなどに疑問を持ったこと、そして有機農業を目指す若者たちが農業の基礎的な知識を知らないままに就農する例を多く見たことから、「新規就農者向けの、科学的な再現性のある有機農業の本を書こう!」と一念発起。現在わかりやすい「食」の本を執筆準備中。

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