カモ猟に行って思ったハンター減少とコミュニティ崩壊の関連について

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11月1日の夜明けは6時4分。5時半に待ち合わせで気温は2度。
猟友会ベストが意外とあったかいのに驚きましたが
風邪ひきました。やっぱ山用の下着を着ていくべきだった。



11月1日、山形県にカモ猟に行ってきた。

昨年に引き続き知り合いのハンターのおじさまのグループに入れてもらい
今回は2日間いっしょに猟場を回った。

数日前台風が来て、たくさんいたカモが全部どこかに行ったとかで
一日目、昨年は20羽くらい取れたが今年は7羽しかとれなかった。
ほぼカルガモで、もちろんわたくしの弾が当たるはずはなかった。

あまりにもあたらないわたくしを不憫に思ったおじさまが、
カモを追い出して一人きりで撃たせてくれたが、
7羽も飛び出すという非常にラッキーな場面だったにもかかわらず
わたくしの弾はやはり一発もあたらなかった。ううううう。なぜか。

たくさん飛んでくるとどれを狙っていいかわからないからである。

あれ? いやこっち? えーとえーととか考えてる間にカモはいなくなる。
「コツは一番近いやつを狙うこと。狙ってると大きく見えるからくちばしを狙う」
「大きく見えるってどれぐらい?」「この鍋(アルミのでかい鍋)くらい」

反省会の飲み会時に先輩ハンター2名に言われたが、あとで考えると
わたくしは騙されたのではなかろうか。ほんとにでかく見えるのだろうか。
とにかく今のわたくしに「飛ぶカモのくちばし」など見えるはずもない。

ちなみにそのうちの一人はヤマドリをしょっちゅう取っている上手な人だが、
一度タシギを撃ってあまりにもうれしくて剥製にしたということだから、
タシギはすげー上手な人でも撃てないのだなとしみじみ思うわたくし。

ハンターへの道のりは長い。

さて、今年このグループに新人ハンターが3名新たに加わった。
新人さんたちはペラペラでピカピカのおニューの猟友会ベストを着て
ピカピカの上下二連銃と自動銃を持っていた。いいなあああああ。
愛着が湧いてきたオンボロベレッタを見つつ少しだけうらやましいわたくし。

弾が当たったら自分は動かず落っこちた場所をしっかり覚えておけとか、
カモの羽のむしり方とかさばき方とかその他もろもろを、かなり厳しく、
そしてていねいに先輩ハンターたちに指導されていた。

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きれいなコガモはまだあったかくて、くちばしも足も羽も
すべてが愛おしく、胸が締め付けられるような気がしたけど、
このあと冷たくなったカモを持ったらそういうの全然感じなくなってたので
生命=自分的にはあったかいってことなのかもと想像。



もう少し慣れたら駆除の手伝いもしてねと言われていたが、新人ハンターは
信頼関係が構築できるまで駆除には参加させてもらえないことを知った。
駆除の要請は頻繁に来るらしく、呼ばれたら行かなくてはならない。

隣のぶどう農家から「猿が来てるから駆除してちょうだい」と言われれば行く。
あまりにも猿がくるから自分で銃の許可を取ったというおじさまもいる。
東京にいるとそういうのはピンと来ないのだが、ここでは
ハンターは地域に密着しており、とても頼りにされているようである。

そういう話を聞いていて、わたくしはふと気づいた。

昨今ハンターブームとかで都市部で狩猟免許を取る人が増えているが
ハンターはそもそも地域のコミュニティに属している存在であることに。
そしてハンターの減少とコミュニティの崩壊には関連があることに。

ハンターは狩猟解禁になったらみんなで連れ立って狩りに行く。
巻狩をする場合は若者が追い立てた獲物を年寄りが待っていて撃つ。

年寄りは山を上ったり下りたりできないから待つほうが理にかなっているし
若者たちは追う役をしているうちに経験を積むことができる。
年を取って足腰が弱ったら年寄りがやっていたように彼らも撃つ方にまわる。

現在ハンターの平均年齢は60代前半で高齢化が喫緊の課題だ。
わたくしの住む世田谷区の猟友会では、年取って足腰が弱くなったから
猪鹿はやめて鳥撃ちに転向した、という人がたくさんいる。

ということは、地域のハンターが全員年寄りになると巻狩ができなくなる
つまり、組織的な大物猟ができなくなるということでもある。
偉そうなジジイがいるところでは若者がそれを嫌がって巻狩ができなくなる、
なんて事例もあるようだがそれは置いといて。

さて、減少著しいハンター数のピークは1960年から1975年にかけてであった。

環境省のデータでは1975年には51万人いたが、2000年には21万人に減少した。
1975年の主たる構成員は30~40代で、合わせて16万人弱もいる。
この若い人々は猟期には日々猪鹿を狩っていただろう。ちなみに
2013年の狩猟者登録数は18.5万人。1975年=若者が16万人。ビックリ。

このような「狩猟圧」があれば猪鹿は増えることができなかっただろう。
また、冬も相当寒かったので越冬個体も少なかったと思うがそれはまあいい。

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今回コガモとカルガモの羽にはこの美しい色の羽根があるけど、
マガモにはないことを知りました。おじさまいわく
「青首(マガモのこと)がおいしいとか言うけど、肉になってたらわかんね」
とのこと。そうかもね。比べてないからわかんないけど。



全国各地で猪鹿被害が顕在化し都市部で話題になり始めた2000年には
1975年の主構成員だった人たちは半数に減り、さらに
30代の新たなハンターもほとんど増えなかった。なぜだろう。
それは、若者がみんな都会に行ってしまったからだ。

昔も今もハンターの主たる構成員は農家である。今はともかく昔は
農閑期にみんなで狩猟に行って肉ゲット、猪が取れたら旅館に売って
パチンコより効率がいい小遣い稼ぎ、みたいな感じ。

農業者の減少と高齢化、ハンターの減少と高齢化。根っこは同じ、
というか農業者とハンターは強く結びついているとわたくしは思う。

1970年には狩猟は生活に、そして地域に密着した生活の糧を得る術でもあった。
会社でお給料をもらってお店で食べものを買う現代の生活に「狩猟」はそぐわない。
また農業が儲かってたときは良かったが、現在では、
地方でそれなりの仕事を見つけるのが大変だからみんな都会に行く。

農家とハンターが減るのは当然の成り行きである。

認定事業者制度後、狩猟で食べていける=ハンターブームとか言われたが
そもそも若者の数が減っているから若者ハンターの負担が大きくて
結局「ジジイがめんどくさい」とかで大物猟に出なくなっちゃったりして
稼働数も減るんじゃないかと思うがどうだろう。

「ハンターの減少」の根っこには農村部の人口及び若年層の減少&高齢化、
コミュニティの崩壊などの要因があり、昨今東京都猟友会がやってる
「狩りガールで若者を釣る」なんつーことはむずかしいのではなかろうか
なんて思ってしまったわたくし。

そういうわたくし自身、たまーに狩猟に行くとかのへなちょこぶりで
きちんと地方でバリバリと稼働する人にならないといけないのではと
思ったりするがすでにわたくしは年寄りであり主戦力にはならない。ううううう。

そんなこんなで、2月はうさぎ狩りに行ってきます。
よそ者なので銃は撃てませんから取材してきます。


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PCが壊れて起きたわらしべ長者的できごと

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右側のかごの中にHDが入っていました。XPS8300のHDは
ネジで固定されてましたがその後のはもっと取り出しやすそうです。
意外とかんたんに外せたのはXPSが拡張前提のPCだからか。


10月22日
午後、PCの電源ボタンを何度押しても電源が入らなくなった。
今年一年のデータのバックアップは全く取っていない。焦るわたくし。
現在執筆中の本の原稿をもう一度書けるとは思えないし、
何よりも今年一年分の写真が失われるのがチョー痛い。虫とか農家とか牛とか。

出張用のSurface3で「電源ボタンを押しても電源が入らない」で検索すると、
電源ユニットかマザーボードの故障であることがわかった。HDDは無事のようだ。
Dellのサポートに問い合わせメールしてSurface3で仕事。

10月23日
問い合わせメールに返事がなかったのでDellのサポートに電話。
中国人っぽいおねえさんに「電源ユニットかマザーボードの故障、
修理見積もりを送るのでご検討ください」と言われた。HDDは無事そうである。

「電源の入らないPCからHDDのデータを取り出す」で検索し
HDDを物理的に取り出してSATAケーブルで別のPCに繋げば、
古いHD内のデータを救出できることを知りAmazonでケーブルを注文。

Dellのサイトで新しいPCを物色。即納&10万円以内のタワー型PCは
一台しかなく、選択肢は全くないことがわかった。

10月24日
朝イチでDellの購入サポートにチャットで相談。
XPS8920(即納モデル)とナントカという即納できないモデルでは
ナントカのほうが性能がいいが納入に2週間くらいかかると言われる。

金額の差は4,000円。即納じゃないけど搭載メモリは16ギガだし、
SDD+HDDだし高性能だし、それにしますと返事してチャットを終了したが、
Surface3のふかふかしたキーボードを2週間以上メインで使うのムリ、
と急にSurface3に飽き飽きしてやっぱりXPS8920を注文。

午後、SATAケーブルが届いたがSurface3のHDは容量が小さいので
新PCが来るのを待ってデータを救出することにした。

10月25日
午前中に商品発送メールが来て午後に新PCが届くことがわかる。Dell早っ!!
7時にPCが届いたがセットアップすると頭が熱くなるのでやめといた。
後日やめといてよかったことが判明。

10月26日
岡山県新見市に出張。出張中に修理見積もりメールが来たが30,000円だった。
新しいのを買ったので修理しないとおねえさんにお返事。
そう言えば最初の問い合わせメールの返事が来ないけどどうなったのかしら。

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HDを取り出してSATAケーブルに繋いでみた。商品名は
SATA-USB3.0変換ケーブル(サンワサプライ)3,000円程度。
接続部分に電源スイッチが入ってるのがよくてこれを選択。



10月27日
新見市日帰りのせいかシュタイナー先生がおっしゃる「アストラル体」が
東京に帰ってきていないらしく、午前中は何もできずひたすらぼんやりする。
午後になりアストラル体帰還。元気が出たのでセットアップしようと
ディスプレイにつなごうとしたらPC側の端子がVGAでないことを発見。

「ディスプレイ ケーブル」で検索したらXPS8920の端子はデジタル信号を送る
DVI-DでアナログのVGAはつながらないことがわかった。ひいいいー。
もしかしたらアダプタがあるかもと、近所の家電量販店に探しに行く。

DVI-IならあるけどDはデジタルだから信号の変換器がないと映らないし、
そのアダプタは売ってない、しかも高いと売り場にいたSONYのお兄さんに言われる。
どちらにしても今のディスプレイは使えないことがわかった。

余計な出費にやさぐれた気持ちになり一階のスーパーでビールを買う。

ビールを何本買おうかと考えつつDellの購入サポートとチャットしたら
今日発注しても最速で届くのは10月30日になると言われる。
ディスプレイを買いに再び2階へ。
このあとの作業を鑑み、ビールは飲んだくれない程度に2本購入。

ディスプレイ売り場でDVI-D対応表示を見ていたらJ-COMのお兄さんに声をかけられた。
「21ワイド型が欲しいがどれがいいかわからない」というと在庫を見てきてくれたが、
結局在庫はひとつしかなくて、PC同様選択肢はなかったことが判明。

予定外の出費に心が折れていたせいか「J-COM加入者にオトクなauの携帯契約」
の営業をされるため、なぜかauのカウンターに連れて行かれる。ううううう。
docomo一筋18年のわたくしがなぜこんな話を聞いているのかなどと思っていたら
明日か明後日契約すると電話料金が半額になり無料でXperiaがもらえると言われた。

「明日来てくださいね!!!」 気の良さそうなauのお兄さんには申し訳ないが、
「どうせこないけどな!」と思いつつ愛想をふりまきディスプレイを持ち帰る。
パッケージを開いてみると付属のケーブルがVGAケーブルで、DVI-Dではなかった。

うううううう ちゃらり~鼻からぎゅ~にゅ~(号泣)

ガックシと肩を落としてDVI-DケーブルをAmazonで注文。
何もかもどうでも良くなり飲んだくれることにした。

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つないでしばらくするとPCがフツーにHDを認識するので開きます。
ちょっと時間がかかってメッセージが出るけど気にせずOKを押します。
しかしアドビやOfficeはアンインストールしなくても再ダウンロード可能なのに、
ATOK2015はそういうのいっさいできず2017を買えとのこと。二度と買わん。



10月28日
昼前に到着したDVI-DケーブルでディスプレイとPCとつないでようやくセットアップ。
一通り終わったら心が落ち着き、auのお兄さんの言葉を思い出す。

携帯料金が半額になるって言ってたなー。新しいXperiaちょっとだけ欲しいかも。
っつか月4,000円安くなれば電話料金一年分でディスプレイ代が出て
お釣りが来るのでわ? んで新しいXperiaってめっちゃオトクなのでわ!!!
↑ 我に返った瞬間。

お店に行くと昨日見積もりを出してくれたお兄さんは接客中で、
彼の成績にならないのでは申し訳ないと思ったがそういうのは関係ないらしい。
違うお兄さんに対応してもらい無事契約を終了した。

やったあ!! バイバイ! アホほど高い電話料金!!

さらにキャンペーンだとかで「GOOGLE HOME」が無料でもらえ、
さらにさらによくわからないが4000ポイントくれるとかで、
ちょうど特売中だったNespressoのコーヒーマシンを半額で購入。

とりあえずあぶく銭は使わないとな!!!

予定外(号泣)のディスプレイを買ったらなぜかいろんなモノをもらえ
まるでわらしべ長者のようだったなー、これも日々の精進のたまものかしら。 
などと思いつつお家に帰ってオオクニヌシノミコトにお礼を言いました。

10月30日
古いPCのHDをビクつきながら取り外し、SATAケーブルで慎重に繋いだところ
きちんと認識して必要なデータがすべて取り出せた。ひゃっほう!!
しかしiTunesの音楽が何ひとつ取り出せず、悲しいわたくし。
Appleどうよ。PC(Windows)が壊れたときのことを考えといてよねもー。

つーことで、PCが壊れたあと10日間のできごとを書いてみました。
いろいろ勉強になることが多かったです。

今回の教訓
1.作業中のものはクラウドに保存する
2.ひと月に一度外付けのHDDにデータを保存する
3.携帯の電話帳は定期的にSDカードにエクスポートする
4.メールアドレスはできるところからすべてGmailに一本化する
5.Atokは二度と購入しない


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有機野菜の再生産可能価格を聞いてみた。んでどれくらいなら買いますか?

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実際には野菜の価格は産地の場所、たとえば一年中栽培できる地域と、
半年しかできない地域ではちょびっと違うし、畑を使う長さ(栽培期間)によっても違うしで
一律これだけ、って数字ではないのですが、現状一般の野菜は「相場」で動いています。
いやはや。大変なことですよね。


【質問】オーガニックの野菜の価格がどれぐらいなら買いますか?
次のなかから選んでください。


1.一般の野菜の1.2倍  2.1.5倍  3.2倍

こういう質問、よくあるでしょう。ほとんどの人が1か2と答えるに違いない。
とくに根拠なく「有機だもん、それぐらいが妥当よね」って感じだ。
しかし実際にスーパーで1.5倍で売っていたらどうだろう

フツーの小松菜が100円のとき150円の有機小松菜なら買うかもしれないけど、
相場が高くて小松菜が200円のときは1.5倍は300円だ。その場合はどうかな?
小松菜に300円? んーってな感じで200円の小松菜を選ぶのではなかろうか。

つまり、「有機野菜の価格」には許容できる幅がある、ということだ。

農水省のアンケートでよく聞かれる「どれぐらいなら買いますか?」は
1.2倍とかのあいまい表現ではなく金額にすべきではないかと思うわたくし。

なにしろフツーの野菜の価格は固定ではなく相場で動いているのだ。
高いときもあれば安いときもある。
ベースがふらふらしていたら参考にならないではないか。

ということで、金額的にどれぐらいならOKとこのブログの読者の方が思っているか
お聞きしたいと思いまして、有機農家に再生産可能な価格を聞いてみました。
再生産可能価格とは、その金額なら農業を続けていける持続可能な価格とも言えます。
それが以下の通りです。

有機小松菜・ほうれん草・水菜・チンゲンサイ・リーフ系レタス=180円 
人参500g・じゃがいも500g・大根1本・かぶ3~5玉=180円 
トマト300g・なす3本・きゅうり3本・ピーマン200g=180円
キャベツ・玉レタス・ブロッコリー・カリフラワー=200円 
※葉物は1P、その他規格が記載されていないものは一個

「有機なのに安いじゃん」って気がするのは卸値だからだ。
小売の際にはここに粗利が乗るため、もっと高くなる。

ちなみにスーパーの場合。
目玉商品になる野菜の粗利は15から20%くらいではないかと思うので、
スーパーと相対(間に卸が入らない場合)で取引をした場合はこんな感じかな。

上記の価格 180円→225円 200円→250円
具体的なイメージは、180円は菜っ葉、200円はキャベツでどうぞ。

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わりとまき直しがきく大根とか小松菜とかのアブラナ科や葉物は
単価が安く、栽培期間が一年とか一年半とかのネギは高いとか、
作物によっていろいろなので、再生産可能価格も変わります、。



直売所の場合。粗利は15%。というか直売所が売上の15%を受け取るしくみだが、
直売所はジジババの小遣い稼ぎ的なところが多いため、基本的に値引き合戦となり
価格設定がチョー安め。なのでとくに比較しなくていいか。

有機野菜を売る自然食品店・八百屋の場合、農家と直接取引をしている場合は
スーパーと同じぐらいの価格になるが、間に卸業者が入っている場合は
そこで15%~20%程度よぶんに取られるため、おおむね30%程度粗利が乗っかる。

つーことで、180→257円、200円→285円。
実際にはも少し高くなるかも。でもま、ざっくりだからこれでいいか。

粗利が乗ると価格がどんどん高くなることがおわかりでしょうか。
一般の野菜の場合は卸業者が間に複数入ったりするため、
売値の50%強くらいが農家手取りとも言える。

大根1本100円で売ってたら農家手取りは50円くらいってことでしょう。
安くてビックリではありませんか?

農家から直接野菜を送ってもらう産地直送であれば粗利は乗らず
上記希望価格のままのため購入しやすい。農家も再生産可能価格で売れてうれしい。
しかし送料が800円ほどかかる。

送料分プラスして割り算するとお得感はなくなるが、
直送・農家限定・鮮度が抜群、そのへんで売ってないレアな商品が入るなどの
プライスレスなおまけがついてくる(いや、プライスレスじゃないか。。。。)

小売店によって粗利が違うし中間業者が増えればどんどん価格は高くなるため、
農家手取りは同じでも最終価格が180円→350円、200円→380円とかになることもある。
つまり、野菜の価格が高いからと言って農家手取りが増えているわけではない
場合がある、というところがミソ。そこを忘れてはいけないのだった。

小売業者も金の亡者ではないし、決して暴利を貪っているわけではなく
必要分しかのせていない(たぶん)ってことも忘れてはいけない。

スーパーの野菜の粗利が低いのは、加工品の粗利が高く設定されているから
というような「全体の利益」で計算されているという事情があるため
スーパーの粗利が低くてエライ! わけではないことも忘れてはいけない。

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有機レタスの自分的適正価格は300円から320円くらいの間かしら。
有機でなかなか売ってないものには多めに支払うってところもあるかもね。
その場合は農水省の1.2倍とかのほうがよくて金額ではダメかも。



というような野菜販売の事情のなか、有機農家が再生産可能価格で卸しても
小売の粗利で最終価格が変わってしまうので、有機野菜がどれぐらいの価格で?
という質問はわりとむずかしいのだ。だからあの1.2倍という数字は実は
受け止める人によってベースとなる数字がぜんぜん違うと言ってもいいだろう。

しかし、有機野菜が安く感じることもある。

だいたいにおいて生協や宅配会社の場合、農家とは契約栽培であり
固定価格で取引されていることが多いため、相場が高くなると安く感じる。
世間に野菜がないときは有機野菜はさらになかったりするのだが、
ふだんたいして売れない野菜が飛ぶように売れ始めだいたい欠品になる。

ということは、野菜に出せる金額はここまで、という上限があるのかも。
それはいくらぐらい? という質問をしたほうがいいのかもしれない。

ということで、参考までにみなさまにお聞きしたいのです。
コメントとかで教えてください。

有機キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・レタス一個をわたしは
300円~350円までなら買う
250円~300円まで
250円以下

有機小松菜・ほうれん草・水菜・チンゲンサイ・リーフ系レタス、
人参500g・じゃがいも500g・大根・かぶ3~5玉
トマト300g・なす3本・きゅうり3本・ピーマン200gをわたしは

300円~350円までなら買う
250円~300円まで
250円以下

つーことで、よろしくお願いいたします。


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「米酢」の表示「米、アルコール」のナゾについて調べてみた

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毎年赤しそジュースをつくっているのですが、しその風味を生かすには
りんご酢とかのさわやかで主義主張をしない酢が向いています。
純米酢を使うとなんかこう米の風味がかえって邪魔なので、
お料理によっていろいろな酢を使いましょうということでしょう。



酸っぱいものがキライなので、酢があまり好きではなかった。
「世の中に酢などなくてもいい」とちらりと考えたこともある。

自然食品業界では「酢」と言えばチョー有名な酢があるが、
わたくしはこの酢が酸っぱくて使いこなせず、おいしいとも思えず、
もしかしてバカ舌なのかもとずっとずーっとナイショにしていた。

この酢が苦手だとカミングアウトするまでに15年ほどかかったが、
カミングアウトできたのはお気に入りの酢を見つけ、
酢がキライじゃない、というか好きになったからである。

わたくしは単に自分の口に合う酢を見つけていなかっただけであった。

今では、酢はとてもおいしい調味料で、素材の味をふくらませてくれ
うまみもあり、思いもかけないおいしさを演出してくれたりもして、
酢がおいしければ格段においしいものができるのだ! などと
急に強く主張しはじめてウザいわたくし。

そして「世の中に酢などなくてもいい」などと思った自分を反省するわたくし。

世の中にはわたくし同様自分の口に合う酢を見つけておらず、
同じようなことを思っている人がいるのではなかろうか。
その人たちに言いたい。絶対に口に合う酢があるから執念深く探すべし!!

というように、急に酢について興味がわいたのであれこれ調べてみた。
んで、なんかよくわかんないことを全国食酢協会の人にあれこれ聞いてみた。

まず「酢」の作り方である。

酢は穀物や果物などのデンプンからアルコールをつくり、
それを酢酸発酵させてつくる。

どぶろくをつくったら酸っぱくなった、のはだいたい腐っているが、
手づくりワインはわりあいとワインビネガーになってくれることが多い。
っつーか、そんな話はとりあえず置いといて。

そして「酢」には原料別にいくつか種類がある。

米酢、純米酢、穀物酢、リンゴ酢、ワインビネガー、黒酢、
昨今はあまり製造されていない酢酸を薄め砂糖とかで調味した合成酢。

ところで、合成酢はもう誰もつくっていないのかと思ったら、
沖縄と北海道でほそぼそとつくられているらしい。
シェアとしては0.2%とかだそうだが小売されてるのかしら。
沖縄と北海道の人は合成酢が売ってたら教えてください。

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毎年きゅうりのキューちゃんをつくっているのですが、
キューちゃんには純米酢が向いています。しかし
大量に使うので高価な黒酢とかは使えません。というか
キューちゃんの味を左右するのは醤油ではないかと思います。
いい醤油を使うとキューちゃんがおいしくできるからです。



酢の一括表示には、名称(米酢とか純米酢とかリンゴ酢とか)と、
原材料、酢独特の表示→酸度などが書き込まれており、
原料や酸度(酸っぱさのおおまかな目安)がわかるようになっている。

「米酢」と表示できるのは、1リットル当たり40g以上米を使っているもので、
「穀物酢」も1リットル当たり穀物を40g使っていれば穀物酢と表示できる。

ミツカンのサイトでは穀物酢に「台所の消毒」という用途が書かれていて、
食べものなのにそんな悲しいことをと思ったが、安いからかもしれない。
ミツカンミュージアムのおねえさんは「賞味期限が切れたらの話です」
と、おっしゃっていたがほんとうだろうか。

酢の元になるアルコールの度数は何度なのかしらと思ったら、酸度と同じらしい。
つまり、酸度4.0の酢を作ろうとしたらアルコール度数も4.0必要なのだ。
しかし1リットル当たり穀物40gではアルコール度数は4.0にはならない。

ということは? アルコール度数を高めてやればいいのである。
ここで何を使うかというと、醸造用アルコールだ。

穀物酢や米酢の原材料欄に「アルコール」と書いてあるでしょう。
あれがそう。サトウキビなどを原料にした醸造用アルコールを使っている。
足りない酸度をあげるための方法はもうひとつあり、
「高酸度ビネガー」が混入されていることもある。

一般ピープルの目にまったく触れることのない初耳的存在「高酸度ビネガー」は
加工食品原料に使われており、酸度10~15%の少量で酸っぱくできる酢である。
メリットは輸送がかさばらないこと&ちょびっとでいいことだ。

高酸度ビネガーが混じっている場合も一括表示上は「米、アルコール」である。
そのため、表示からは高酸度ビネガーかアルコールかはわからない。
ちなみに酢酸菌はアルコール濃度が高くなると死んでしまうので、
酸度を高くするためにはいくつかの段階を踏むそうである。

さて、では「純米酢」はどうかな。

「純米酢」は米だけでつくった酢だけに表示できる。
使う米の量が多いため価格は当然高めだが、
アルコールを使っている酢のひらべったい味と違って
味に深みがありうまみも強い。

酢のものにはやっぱし純米酢よね、って感じ。

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きゅうりの酢のものをよくつくるのですが、酢のものには黒酢です。
うまみが強いので三杯酢とかにしなくても黒酢と塩でじゅうぶんです。
っつか横着者なので三杯酢作るのめんどくさいから黒酢オンリーです。
酢のものこそ酢の存在感が際立つ料理と言えましょう。



純米酢に原料米を何gつかっているか気になるところだが、
デンプン含有量は米によって違い、その含有量によってアルコール度数も変わる。
さらに原料米はメーカーによっても違うため、一律何gとは言いづらいそうである。
しかしまあ、120から200gくらいじゃないでしょうかね、とのことであった。

ちなみに富士酢で有名な飯尾醸造のWEBサイトによると、純米酢に200g、
富士酢プレミアムには40×8=320gもの米が使われている。
すごいなー。しかも自社栽培の米なのだからさらにスゴイのだ。
なぜこれがどうしても口に合わないのか不思議である。

そのほか、黒酢には原料が米のものと大麦黒酢という大麦のみのものがあり、
どちらも原料を1リットル180g以上使わなくてはならないそうだが、
黒酢については仕込みとかちょっと違うし、価格も違うから、
とくに詳しく聞かなかった。

少し調べてみたら、カメ壺仕込みってのはカメに原料(大麦とか米とか)と麹を入れ、
フタをしてほっとく的なもので、酵母も酢酸菌もカメにくっついているので
置いといたら黒酢になってる的なものらしい。だからできるまでに時間がかかる。

昨今黒酢は料理に使うなど畏れ多いというか、飲みもの的扱いになっていて、
720ミリリットルで3000円くらいするのもあってとても買う気になれないが、
あんな酸っぱいものを好んで飲む人がいるんだろうか。ナゾである。
胃が焼けて血を吐きそうな気がするが気のせいか。

ともあれ、わたくしが幼いころに食べていた酢は昔懐かし合成酢だろうし、
娘になってから買った酢はただの米酢(醸造用アルコール入り)であった。
実はわたくしはおいしい酢を食べていなかったのである。

人生も後半になり、メタボとか健康が気になるお年ごろに
ちょうど酢が好きになれてよかったな!!
なんちて、今さらながらしみじみ思っているわたくしなのであります。


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ソフトクリームが日本の山を再生する? 中洞牧場で見たあまーい夢

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中洞牧場のソフトクリーム。原料は牛乳、アガベシロップ、脱脂粉乳。
増粘多糖類不使用なので牛乳をふんわり固めたようなソフトで
マイベストソフトクリーム。松屋銀座に行ったら食べます。
寒くても絶対に食べて帰ります。



「しあわせな牛からしあわせな牛乳」がキャッチフレーズの
なかほら牧場は、標高700メートルの山の中にある。

くねくねした山道を上がってきたらぽこっと開けた土地に出て、
ここはほんとに山の中なのかしらん? と思うようなところだ。
広大な牧場、というか山のあちこちで、牛は好き勝手に野シバや草を食べている。

わたくしは今回訪問するまで「野シバ」は通称で、
ちゃんとした名前があるはず、と思っていたが、
どうも「野シバ」が正式名称らしい。あらー。
野シバは日本に自生している芝で、ゴルフ場のラフにも使われている。

野シバの葉は伸びても20センチ程度で硬くならないから牛はどんどん食べる。
ランナーから次々に新芽が出て、牛に食われても絶えることはない。
野シバは分厚いじゅうたんのようにがっちりと地表を覆い緑の放牧地になる。

山地酪農の牧場を見たことがあるが、そこでは牧草のタネをまいていた。
牧草を定着させるため、最初に除草剤をまいたり、
化学肥料を使ったりするのが一般的なようである。

少しだけ「むー」と思うのはわたくしが偏っているからであろう。

一般的な牧草は上に伸び、伸びると葉が硬くなる。
硬い葉はおいしくないから牛は食べない。そうなると草が倒れる。
人間が刈り取ってやればいいがそんな手間はかけられない。

野シバのじゅうたんが完成するまでには数年かかるが、
一度できてしまえば人の手をかける必要のない永続的な放牧地となる。
この緑の絨毯を起点に循環型の酪農が完成する。

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野シバのランナー。これを切ってちょこっと地面に刺しとくと、
根づいて新しい芽を出すので増殖も容易です。
牛にぎゅうむと踏みつけられてもへこたれません。

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野シバには花が咲いてタネもできますが、これで増えることはないそう。
ネットで検索してみると野シバは日本芝の一種で寒冷地に適しており、
成長は遅いが手入れは簡単、だそうです。



野シバの肥料は牛糞である。牛がところかまわず排泄するそれらは、
肥料となり、野シバと野草を育て、それが牛の食べものとなる。
そして人間に「牛乳」というステキな飲み物を与えてくれる。
いっさいのムダがないあるべき酪農の姿、ではなかろうか。

山地酪農はまた、森林の再生という役割も持っている。
管理のできていないヤブだらけの真っ暗な森に牛を放してみよう。
数頭放して数か月もすれば地面に生い茂っていたササなど全て食べてしまう。

牛が食べて入りやすくなった山には人間が簡単に入れるようになる。
そこで木を伐採し、おひさまが地面に届くようになると
今まで芽を出すことのできなかったものが新芽を伸ばす。

牛は大きな体で奥へ奥へと分け入っていき、ササや小さな木の葉を食べ、
人間はさらに木を切る。牛が下草を食べ尽くしたあたりで野シバを定植する。
この繰り返しで数年かけて荒れ果てた山や森林が自然な放牧地になる。
そして、牛は山を再生しながら牛乳という資源を産み出す。

なかほら牧場の牛たちはとてもしあわせそうに見える。
牛舎はないから雨や雪に降られっぱなしで濡れっぱなしだ。

一日中山を自由に歩き回り、朝と夕方、山から降りてきて
搾乳されながらビートパルプや焙煎大豆などのおやつにありつく。
搾乳が終わったら少しの間まったりして山に戻っていく。

日々その繰り返しだ。足腰は強く健康だから薬も必要ない。
この方法が日本の山を救うのではないか。とわたくしは思う。

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現在牧草地作成中。木を伐採して野シバを定植したところ。
牛は野草を食べてます。牛が苦手な茨などは人が取り除きます。
この牛は搾乳中じゃない牛なので、ずーっと山にいて
下草を食べてるそう。いやはや。牛って強いのだね。

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このような傾斜でも牛には4本足があるのでへーきです。
年を取った2本足のヒトにはちょっと危険です。ときおり見回って
茨などを刈り取ったりと手入れをする必要はありますが、
だいたい5年ほどでこのような牧草地ができあがります。



今年、神奈川県のどこかで牛を2頭飼って山地酪農を行い、
ソフトクリーム屋さんで生計を立てようとしているという女の子のニュースを見た。
彼女はなかほら牧場の卒業生らしい。

わたくしはFacebookでソフト部の副部長をしており
ソフトクリームのヒミツ(http://hontabe.blog6.fc2.com/blog-entry-495.html
も知っているが、都内で食べられるソフトクリームで
一番おいしいのは池袋東部と松屋銀座にあるなかほら牧場のものである。

ソフト部の部員でなくともソフトクリームはみんな大好き。
おいしいソフトクリームがあればどこにでも食べに行く、というか
行った先にソフトクリームがあればとりあえず食べる。それが日本人。

日世のコーンとノボリが立っていればそれはほぼ日世のソフトなのだが、
青い空と白い雲の下ではご当地ソフトに思えてしまう。
開放感があるのでソフトクリーム1個の料金が500円でも平気だ。
キャベツが500円だと「高い」と騒ぐがソフトならOK。それが日本人。

であれば、数頭の牛を飼ってしぼった牛乳を少し販売して、
あまった牛乳はソフトクリームに加工して1個500円で売れれば
ソフトクリーム屋さんで食べていくのは非常に現実的な話である。

このニュースを見たとき「目のつけどころがすばらしい!」とわたくしは思った。

酪農を始めるにあたっては搾乳機とかその他もろもろお金がかかるが
山地酪農は牛舎がいらないため、設備投資額はそんなに大きくはない。
持続可能な酪農方法だから、牧場が完成してしまえば手入れをするぐらいでOKだ。

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野シバの絨毯は数十センチにもなって地表を覆っています。
野シバは表土の流出を防いだり、保水したりもします。
これを利用することを考えた猶原恭二さんがスゴイのですが、
植物学者だからなのでしょう。



数頭の牛から付加価値ソフトクリームをつくって商売になる。
このモデルケースができれば小規模な山地酪農がどんどん増殖する可能性がある。
山地酪農のソフトクリームで地域活性も可能になるかもしれない。

人はおいしいソフトクリームがあるだけでそこに行こうという気になる。
そこにしあわせなジャージー牛が数頭いて、美しい緑の牧場で草を食んでいる、
それを見るだけで人もしあわせな気持ちになれるだろう。

大規模酪農で安価な牛乳を大量生産することも必要だが、
それは持続可能な方法ではない。ツケは見えないどこかにたまっていく。
だからと言って1リットル1188円の牛乳を毎日買うのはむずかしい。
しかし、たまの週末に500円のソフトクリームを食べるのはどうかな?

ソフトクリームが日本の山を救うかもしれないなんて、
とてもステキな、そしてあまーい夢ではありませんか?

早くオープンしないかな。
ソフト部として気合いを入れて応援することをここに誓うわたくしです。


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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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