日本の山にオオカミが戻ってきたら?

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わたくしが猪・鹿の害を認識したのは2000年である。
産地周り部署に移動して初めて野生動物の被害があることを知った。

電気が通った柵(以後電柵)を見て「なにこれ?」と聞いたのは
たぶん山梨の山のなかのすももかぶどう産地だったと思う。

「猪が木に登って食べちゃうんだよね」と聞き、
「山の中の畑は大変だわー」と思った。
当時はまだ山に近い平地では被害が出ていなかった。

今考えると当時は農業被害額が200億円にもなる、なんてことは
全く想像していなかった。誰か想像していた人はいたのだろうか。

その後数年で電柵は行く産地行く産地そこら中に設置されまくり、
どこでもかしこでも猪・鹿が出て作物を食い荒らし始めた。
山間の果樹産地だけではなく山に近い平地の畑作でも、である。

そしてわたくしがそれらの猪・鹿害はオオカミを再導入すればなくなる、
という話を聞いたのも2000年くらいだった。
同僚というか、産地の引き継ぎをした前の担当が、
日本オオカミ協会に所属していたからだ。

大地を守る会って懐が深いというか、ミョーな人が多いというか
今さらだけどしみじみいい会社だよなあ。ということで、
わたくしは猪・鹿被害とオオカミ再導入の話をほぼ同時に知った。

生態系の頂点にいたオオカミを再導入すれば鹿も猪も減る、という考えは、
失われたパズルのピースをカチリとはめるのと同じで、
非常に正しく、そして美しい夢に思えた。

アメリカではすでにイエローストーン国立公園にオオカミを再導入し
エルクが減りハイイログマやキツネ、ビーバーなどが増え、
水辺の植物相が変化し、生物多様性が豊かになっていた。
つまりオオカミ再導入の成功例は、すでに目の前にあった。

なーんだ。では日本でもやればいいのに。なんでやらないのか。
しかし日本では検討すらされていないようだった。
どこかの大学の教授に話したら鼻で笑われたことを覚えている。

検討されない理由は何か。

すぐに思いつくのは「オオカミが何かしたとき誰が責任を取るのか」
という問題で、例えば人を襲ったとき、家畜を襲ったときの責任を
誰も、というか導入の決定は国だから、国が「取りたくない」というのは
容易に想像できる。また「オオカミコワイ」で反対する人もいる。

ハンターもオオカミ再導入でハンターの取り分が減るから反対する。
とくにお年寄りからそういう意見を以前何度か聞いた。

ニホンオオカミ絶滅後100年間で畜産業は大きく躍進し、
現在では山に放牧している家畜(牛や羊)がいる。ということで、
一番の被害を受けるのは牧場で家畜を飼っている人々だと思うが、
この人たちには直接話を聞いたことがないからよくわからない。

イエローストーンでも家畜被害が予測されていて、
実際に被害も出ているようだがきちんと金銭的な補償制度がある。

被害が金額に換算できる場合は説得もしやすいだろうが、
なんとなくコワイとか、もし人を襲ったらという恐怖は解決できない。
どんなに「安全」だと言っても「安心」しない人は安心しない。
このあたりは如何ともしがたいのだった。

さて、オオカミと言えばメジャーな悪役としては『赤ずきんちゃん』、
さらにもうちょっとコワイ『狼男』があるが、どちらも西洋の物語で、
日本人にはオオカミに対する根源的な恐怖はないように思えるのだが、
なぜコワイのだろう。

この恐怖は赤ずきんちゃん以降この100年間に培われたのだろうか。
なんちて少し不思議な気がするわたくし。

日本にはヒグマやツキノワグマという猛獣もいるのに、
また、牙を持ち人を襲う猪も猛獣に違いないのに、
オオカミはそれ以上の存在とみなが考えているのだった。

100年にわたるオオカミの不在期間中、わたくしたちは
それを前提に社会をつくり上げ、平穏に暮らしていたが、
知らない間に猪・鹿が増え、税金を130億円かけて駆除を行っている。

現在ではハンターがオオカミの代わりに猪・鹿を殺戮しているが、
ハンターはオオカミの代わりにはなれない。

ハンターはガサゴソと音を立てて歩く騒々しい動物で
何か飛び道具を使ってくるが、使えない場所があったり、
そういうことができない時期があることを猪・鹿は知っている。

しかし、オオカミなら猪・鹿を常時緊張させることができる。
オオカミは弱い個体を間引きし、群れを健全に保つこともする。

猟期や駆除でしか山に入らないハンターにはそのようなことはできないが、
できることをやるしかない。今はオオカミがいないのだから。
なんて思いつつ野生動物管理の補助金額130億円(税金)を見て
オオカミ一頭導入する金額っていくらなのかなーとか思う今日このごろ。

ということで、オオカミが日本の山に戻ってきたら。
 
コワイとかうれしいとか鹿が減れば助かるとか絶対ヤだとか、
鹿が減ると狩猟がつまんないからヤだ、とか、
なんとなくみんなが考えてみてはどうでしょう。

まずは考えるところから。

参考文献
『捕食者なき世界』 (ウィリアム・ソウルゼンバーグ 著/野中香方子 訳)


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「F1の野菜を食べたら不妊になるってほんとうですか」と聞かれたら

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自家採種するとその土地にあった性質のものになっていくと
よく言われておりますが、とくにネギは非常に味がよくなります。
ネギのタネを採るのはわりとカンタンなので採ってる農家はわりといます。



先日お友だちに「F1って種のね、野菜を食べたら不妊になるってほんと?
どういう理由かわかんないけど、なんかこわいねー」と聞かれました。

「ならない。っつか、今スーパーで売ってるアブラナ科ほとんどがF1だから。
大根とかほぼF1だから。今までもみんな食べてるから平気だから。
それにあなた子ども3人いるでしょ。不妊になってないから」とわたくし。

元記事がどんなものか読んでないから不明だが、
お友だちが言うには以下のような記事だったらしい。

「今の野菜はF1とかいうらしいんだけど、なにかがよくなくて
それを食べると不妊になる心配があるとか。少子化もこれが原因だとか。
だけどそうじゃない種もあって、それなら大丈夫だって」
(↑ 農業に詳しくないお友だちフィルターがかかっているので漠然としています)

これはたぶんF1をつくる際の「雄性不稔」が不妊とか無精子症の原因、
とかいう話であろう。最近ネットでときおり見かける。

ちなみにF1とは一代交雑種とかハイブリッドとも呼ばれる。
植物の「優性遺伝」という性質を利用し特定の性質を獲得したもので、
中学の時に習った。一世代目には優性遺伝のピンクの花が咲くけど
次世代はバラバラになるというメンデルの法則の図を思い出してください。

特定の性質とは人間にとって都合の良い性質のことで、
たとえば大根なら50日で一気に収穫できるとか、まっすぐ生えるとか、
ネコブ病に耐性を持っているとか、とう立ちしにくいとかである。

問題は、これらの形質や性質は次世代にそのまま伝わらないということだ。
つまりF1の野菜のタネを採って畑にまいても同じ性質のものができない。
ということで、タネを毎年買わなくてはならないというデメリットがある。

上記の説明をしたところ友人は「農家ってタネ買うんだねー」と言った。
「みんな自分でタネ採ってると思ってたよ」「ひー(゚∀゚)」
みんな農業に興味ないんだなーと遠い目をしてしまったわたくし。

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以前大地を守る会で固定種を積極的につくってもらったことがあります。
おいしいかぶをつくる農家に「みやまこかぶ」を作ってもらったのですが、
「こんなかぶ作りたくない」と言われました。理由は「おいしくないから」。
「おいしいものを消費者に食べてほしくてつくるのに、こんなの作ってどうする」
なんちて言われました。固定種がおいしいとは限らないことを知りました。
※写真はみやまこかぶではなくほんたべ農園で採れたものです



そう、農家って毎年タネを買ってるの。んでそれがけっこう高いの。
でもタネ採りもすげー大変なの。例えば小松菜は3月に種まきして
4月下旬に収穫しちゃえば畑が片付いて次のものつくれるけど、
タネができるのを待ってると6月まで地面を使うわけ。

そんなの余分な土地があるとか思想とか余裕がある人じゃないとムリ。
だからみんなタネを買うわけ。でも作りやすいとか形がそろうとか
タネが採れないってデメリットよりもメリットのほうが大きいの。

「んじゃ何がダメなの、F1」とお友だち。
「タネが取れないこと」とわたくし。
「それだけ?」
「(企業によるタネの支配とかあるけどこの場合は)それだけ」
「へー。んじゃ大丈夫なんだね」会話終了。

さて、そうは言っても気になったので「雄性不稔」について調べてみた。

「雄性不稔」はざっくり言うと「花粉を作らない」ということだ。
りくつや歴史等含めて以下のサイトが非常にわかりやすいのでご確認ください。

「花粉を作らない雄性不稔のメカニズム—核とミトコンドリアの不思議な共生—」
http://www.kyoto-su.ac.jp/project/st/st17_07.html

「雄性不稔」が無精子症など不妊の原因になると言っている理由は、
雄性不稔の原因がミトコンドリアの持っている遺伝子によるという部分だろうか。

それを食べると人体のミトコンドリアにも影響するのではないか。
だから不妊になるのでは。最近少子化が問題になっているのも
男性の無精子症が増えているのも、これが原因、というような感じかな。

そこでわたくし的にはギモンがふたつ。

植物の細胞に含まれるミトコンドリアはヒトの胃でバラバラになりませんか。
仮にそのまま吸収されたとして、人体の生殖細胞のなかに
ウイルスでもないミトコンドリアが入れますか。入れませんよね。

言ってみればこれはタネなしぶどうを食べると不妊になる的な話ではないか。

であればタネなしスイカもキケンだし、トマトトーンで着果したトマトや、
単為結果するバナナやパイナップル、さらに平核無柿もキケンである。
しかしこういうものを食べて不妊になる。と主張する人はいないだろう。

ということで、F1はキケンではないし不妊にもならない。
でもタネが採れない、という問題がある。

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どの野菜がF1か知りたい人はホームセンターでタネを見るといいでしょう。
F1とか一代交配種とか書いてあります。揃いがよくて作りやすいけど、
味がイマイチ。というものもあります。ネコブ耐性品種はたいがいそうです。


わたくしは在来品種を含めた固定種は(おいしいかどうかは別として)、
すんばらしいものであると考えており、
めんどうな自家採種をしている農家も尊敬している。

固定種はわたくしたちの固有の文化とも結びついている大切な財産だが、
効率や大規模化を優先する現在の経済(農業)のしくみから
ずいぶん前にこぼれ落ちてしまった。

つくりにくいとかそろわないとか、淘汰された理由を考えると
しょうがないとも言える。タネを採るより優先されることがあるからだ。

固定種やF1について語るとき、固定種がなぜ淘汰されちゃったのかとか、
なぜF1をみんなが作っているのか、というようなことを
いっしょに伝える必要があるとわたくしは思う。そうすれば
現代の農業がはらむ問題などについて考えることができるからだ。

その問題には「F1が不妊を引き起こす」的な話からは決してたどりつけない。
「F1」対「固定種」という偏ったイメージを与えることは、
タネについての正しい知識にダメージを与えるだけではないか。

この話は農業のことをよく知らない人(のみに、と言ってもいいかもしれない)に
非常にインパクトを与える話だが、聞くたびにいつもガッカリしてしまう。
この話をする人はこれが農業や農家のためになると考えているのだろうか。

なんてことを考え始めると夜も眠れませんよ。
だからもう考えないことにします。



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改正鳥獣法で変わるハンターの世界?

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知床の鹿撃ちに連れてってもらっていろいろ聞いた話では
内地と北海道の猟は全然違ってて内地の人大変そうって話。
上下関係とか鉄砲の種類とかいろいろなんかあるのかな。



2015年5月29日、鳥獣保護法が改正された。

それに合わせて開催されたシンポジウム
「野生動物管理のジャパンモデルを考える」に行ってきた。
主催は「野生動物管理全国協議会」である。

さて、改正鳥獣法の正式名称は
「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」である。
「保護を目的とした管理」が、より積極的な管理となったことから
本の法律に「管理」という文字が追加された。
https://www.env.go.jp/press/files/jp/24051.pdf
改正鳥獣保護法の概要

改正に伴い「鹿・猪の生息頭数を10年後までに半減」という目標値が設定され、
実現するために、集中的かつ広域的に管理を計る必要があるとして
指定管理鳥獣捕獲事業を実施し、認定鳥獣捕獲事業者制度が導入された。

わかりやすく言うと「駆除をお仕事にしましょう」というしくみが
法的に準備されたということである。
この認定鳥獣捕獲事業を行えるのは基本的には法人で、
その法人の下に認定鳥獣捕獲事業者(ハンター)が存在する。

ハンターの人々は法人に所属しないと事業者にはなれない。
そしてすでに認定事業者の研修会が行われたもよう。
どれぐらいの人が参加したのかな。

駆除(というかこの場合野生動物管理)を目的とした法律はもうひとつ、
平成19年12月に鳥獣被害防止特措法(農水省)が成立している。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/pdf/shin_gaiyou.pdf

特措法でも認定事業者的なものが定められておりすでに稼働している。
それが「鳥獣被害対策実施隊」。詳細は以下(上記PDFから抜粋)。

○ 鳥獣被害防止特措法に基づき、市町村は、被害防止計画に基づく捕獲、
防護柵の設置といった実践的活動を担う、「鳥獣被害対策実施隊」を
設置することができる。
○ 実施隊の設置に当たっては、
①隊員の報酬や公務災害補償措置を条例で定めること、
②市町村長が隊員を任命又は指名することの手続きが必要。

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駆除目的であれば国定公園で鹿を撃つことが可能になったり、
今までは禁止されてた夜間での発砲がOKになったりします。
今後の課題は駆除した鹿の資源化ってことでしょう。



平成27年4月には実施隊を設置している市町村の数は986におよび、
任命されたハンターには様々な優遇措置が講じられている。

任命されるとうれしいだろうなという優遇措置のなかには
散弾銃を持って10年以上経ってなくてもライフルを持てるとか、
狩猟税が非課税になるとか、技能講習免除とか、経費負担とかがある。

こんなに手厚く助成金が準備されていれば当然不正もあるわけで(伝聞情報)、
実際にはそのあたりがどうなのかは今んとこ不明だ。
今後精査していくと農水の人は言っていた。

特措法(農水省)の実施隊と、改正鳥獣法(環境省)の認定事業者は
前者は市町村、後者は都道府県が基本計画を作っているため、
何かいろいろなことでバッティングしそうだが、
そのあたりの整合性はまだついていない感じ。どうするのかな。

http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/pdf/h27_06_30_meguji_zentai.pdf
鳥獣被害対策の現状と課題(農水省)

この劇的な法改正でハンター熱が高まっているらしく
高齢化が懸念されていたハンターの世界に
若者が少しだけ戻ってきているらしい(とくに都市部)。

なにしろ狩猟がビジネスになるかもしれないのだ。
認定事業者になればハンティングで食べていける可能性もある。
またこれは、今まではボランティアに委ねられていた駆除の世界に
組織だったハンターが送り込まれるということでもある。

ボランティアではできなかった組織的な駆除が可能になると
むかーしからやってる頭の固いハンターはちょっとどうなの的な
あのー、あなた来なくていいです的なことになるかもしれない。

噂で聞く「ハンターの世界の上下関係」とかごちゃごちゃした部分が
スカッとなくなるとそれはそれでとても良さそうなのだった。

例えば伝統的な巻き狩りは鹿を仕留める手段としてはいいが、
警戒心の強い鹿を増やすことにつながるらしい。
駆除には目標数値があるわけだから、さっさと一網打尽できて
しかも次にもサクサクと駆除できるよう警戒心を起こさせないように
うまいこと撃たなければならない。

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食肉資源としては子鹿や若い牝鹿の方がいいと思うけど
若い牡鹿のほうが好きとかいうハンターもいて難しい。
実際には駆除の鹿の資源化は今のところ発展途上。



うまいこと撃つとは具体的に何をするかというと
餌付けする&そこにいるメスと子鹿を積極的に撃つことだ。

しかしわたくしの知っているハンターのおじさま方もそうなのだが、
やっぱり撃つのならトロフィー=角=立派なの=年取った牡鹿が好きだ。
本来はネズミのように繁殖するメスを撃たなければらない、
とわかっていても、角のあるオスがいればそちらを撃ってしまう。

オスは一頭いれば何頭ものメスを繁殖させることができるから
オスを撃っても効率が悪いが、本人はうれしい。

認定事業者になると、こういった撃ち方をされると困るわけで、
必要なのは専門的な知識を持った捕獲技術者である
と、岐阜大学の鈴木正嗣さんがおっしゃっていたが、
そういう技術者が今の日本にいるのだろうか。
これから育成するのかな?

しかし、いずれにしても、今がハンターになりどきなのは間違いない。

現在狩猟の世界に新しい風がびゅうびゅう吹き始めたところである。
新しいハンターの世界がやってくるのではないだろうか。

ちなみに昨今、大日本猟友会でも「狩りガール」とかで
女性のハンター育成を積極的に行なっており
女性ハンターの参入があるらしいが統計にはまだ出てこない。

女性人口が増えれば自動的に男性人口が増えるのは世の常なので、
ハンターの世界は今後ちょびっと明るいのかもしれない。

みなさま、どうでしょう。ハンターになってみるのはいかが?


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ジビエを食べて獣害について考えたみた

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猪の脂についでんまかった鹿肉の生ハム。
カットするだけで食べられるから気軽に購入できそうな感じ。
早く売りましょう、永野さん! (全日本ジビエ協会代表)

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肉を見て「脂しかないんですよ」と悲しげに言ってたシェフと
「脂がおいしいんだから!」と言い張ってた永野さんだが、
結局脂をごっそりとこそげ取られて猪肉が不足気味でした。
みんな鹿より「猪おかわり!」って言ってたし鹿かわいそ。



全日本ジビエ協会の第一回イベントが終了したです。
日本オオカミ協会理事、朝倉裕さんの話を聞いて
鹿と猪肉を食べていただくというステキな肉食イベントである。

わたくし的には鹿肉経験はけっこうあるが、猪経験は一度だけ。
兵庫県の山の中の温泉宿で食べた「ぼたん鍋」のみ(20歳のとき)で、
当時は肉類全般が好きじゃなかったためとくにおいしいとは思わなかった。

その記憶もあり、猪っておいしいのかなー、なんか臭くないかなー、
脂多そうだなーって感じで否定的だったのだが、
食べてみたら猪肉の方がうまかったのよね。びっくり。

猪がおいしいのはどんぐり食ってるかららしい。そうなのか。
脂だけ炒めて食ってもいいよなーとかいう原始的な本能を感じる
野生の魅力満タンなおいしさなのだった。

つーことで、淡白な鹿肉の魅力が一気に薄れた気がするのであった。

さて、その鹿肉を始め、最近ジビエが流行しているらしい。
というのをわたくしはこのイベントをするまで知らなかった。
そう言えば北海道のスーパーで鹿肉売ってるのをニュースで見たが、
流行ではなく売らないと猟師が大変だから売ってるんだろうと思っていた。

どのあたりの地域で流行しているか不明だが、
全日本ジビエ協会の代表・永野さんは「流行している」と言う。
そして新参の業者が「儲かるらしい」ってことで参入してきており、
肉の品質その他に不安があるものが流通している可能性があるらしい。

肉の品質に不安。その理由は容易に想像できるのだった。
野生動物の肉の処理ってけっこう大変なのである。
ジビエが一般流通しないのは既存の販売ルートに乗らない、というか
乗れないからである。それは処理の腕前にあれこれ差があるからだ。

オオカミ4
農業被害だけがクローズアップされがちな鹿だが、実はもっと
大きな問題をはらんでいる。それが鹿の食害による山林の消滅だ。
樹皮を食われた木々は生きていくことができず、山が丸坊主になるのだ。

奈良大台ケ原
台風被害のあとのようだが、実はこれ全部鹿のしわざである。
鹿が来ると下草が全部食われ森林の植物の生態系が崩れる。
鹿が食わない毒草のお花畑になってしまったりするらしい。
農業被害は人の目に触れるけど、森林破壊は気づかれない。
こっちの方がヤバイと思うわたくし。鹿! ゆるさん! ってことで食べましょう。



一般のお肉のルートはざっくり言うと畜場→仕入れ業者→小売で、
どの段階でも衛生管理はちゃんとしていて、
枝肉や部位ごとに品質管理もきっちりとされているのだ。
法律でちゃんと決まっているのだ。違反すると罰則なのだ。

しかしジビエの場合は、猟師→猟師がさばいて小分け→おすそ分けという
チョーローカルな感じで流通、というか肉が動いているのが大半で、
なにしろ野生動物だから毎日計画通りに屠畜できるわけじゃないし、
計画通りに仕入れられはしない。基本、おすそ分けだし。

品質も不安だ。

山の中で撃った後、すぐにさばいて内臓を抜かないと、
冬でも一時間もすれば内臓から腐ってくると猟師は言う。
内臓を抜いても常温だと肉は悪くなる。とくに暖かい季節は。
ってことで川に浸けたりするんだって。水が冷たいから冷蔵庫の代わりね。

川につけることで流水による血抜きの効果もありそうだ。
血抜きがまずいと血の味のする肉になって臭くて食べられないからね。

なんて処理をされてたとしても、さばいた後の肉の塊を見て
その肉がどう処理をされたかなんてのはわからなかったりする。
何がいるかも不安だ。わたくしは不安だ。

肉は個人(猟師)から個人(猟師の友だち)へ移動するため
品質にバラつきがあるのはもちろん冷凍保存してあったとしても、
状態がいいとは限らない。悪くすると冷凍焼けしてたりする。
こういう肉をもらってもうれしくないし、結果的に獣肉が嫌いになったりもする。

しかし、販売に値する肉を取り扱っている業者の場合はちゃんとしていて、
契約猟師→衛生管理されてるところで肉に加工(業者の場合もあり)
→レストラン等に納入→シェフが調理して粗利乗せて高値販売 って感じだ。

「儲かるから参入」した業者は肉の管理について素人だったりするため、
ちゃんとした衛生管理をされずに流通されている可能性があり、
そこで何か事故でも起きたらジビエブームは完璧にポシャるのだった。
それはまずいよね。せっかく獣肉について興味を持たれ始めたところなのに。

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オリーブオイルとローズマリー、タイムでマリネして一晩おいた肉。
これを焼いていただきました。ただ焼くだけ。でもめっちゃおいしかった。
マリネしないと肉の臭みが取れないらしいので、これ、ご家庭で食べるコツです。

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フィールド派シェフ、鈴木康太郎さん。
最近はシェフ業ではなくマネジメント業が主になっているため
久しぶりにお料理したとおっしゃってました。んまかったです。



ご家庭の主婦がジビエ肉を入手しようとしても、現時点では難しい。
ジビエで地域活性しようと考えている市町村はあるが、
肉の小売はしておらず、民宿でジビエ食べてねって感じのところが多い。

「お肉売ってもらえませんかね」なんて電話してみても
「もう行く先が決まってるから売れません」と冷たく断られたりするのだった。
(以前そういう悲しい経験をしたです。町役場の人すげー冷たかったです)

一般的に入手できないものがメジャーになれるわけはなく、
ジビエを都内のスーパーのお肉売り場で売るなんてことは
絶対にありえないとわたくしは確信しているのだった。

というような状況だが、全日本ジビエ協会では小売も始める予定だ。
チャレンジャーだな! 全日本ジビエ協会!

鉄分が多く低カロリーの鹿肉が女性にはオススメである。
しかし味的には脂が甘くて高カロリーの猪肉を一度食べてもらいたい。
人間って脂に弱いのよね。自分のなかに野生が目覚めるチョーうまい猪(脂)。
味的には万人受けするから、猪肉は一般に流通してもOKかもしれないね。

全日本ジビエ協会の鹿と猪肉をいつから販売するかは未定だが、
とりあえず、鹿ソーセージと鹿生ハムは加工品だから売りやすいので
早く売りましょうよ、永野さん! と代表に話しておきます。

会場をご提供いただいた遠忠食品の宮島さん、
鹿! 許さん! という講演をしてくださった朝倉さん、
ありがとうございました。

あまりにも好評だったので、今後、年4回を目標に開催する予定です。


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「ジビエを食べて獣害について考えてみよう」イベントやります

ジビエイベント
ご興味ある方、コメントあるいはメッセージをいただけますと幸いです。
ちなみに携帯のメルアドにはメッセージが送れないので、
Gmail等でお知らせくださいませ。



実はわたくし「全日本ジビエ協会」の理事なぞをやっております。
しかし「全日本ジビエ協会」とWEB検索しても出てきません。
なぜならまだサイトを開設していないからです。

サイトの原稿は現在わたくしのところで塩漬けされており、
現在原稿整理中なのです。すみませんすみません。ペコリ

「全日本ジビエ協会」が設立された理由はいろいろありますが、
以下のような感じです。たいへん志の高い立派な理由です。

「現在の野生鳥獣による農業被害を始めとするさまざまな摩擦は、
野生鳥獣の生息域の拡大・あるいは農漁村地域における過疎化・高齢化による
耕作放棄地の増加・手入れの行き届かない森林の増加など、
社会情勢の変化や自然環境の変化などにより
中山間地を中心に全国的な問題となっている。

昨今のジビエブームは上記の問題に対する一つの解決策として
非常に期待できるものではあるが、一過性のものになる可能性がある。
ジビエ肉についての食肉流通や衛生管理などについても
ブーム先行であまり議論されておらず、また規格も定まっていない。

そういう現状を鑑み、ジビエに対する理解とその促進も含め、
広く議論の場を持ちたいと考え、全日本ジビエ協会の設立に至った」

ということで、全日本ジビエ協会におけるわたくしの役割は
広報及びイベント企画、写真撮影、販売促進などであります。

エゾジカの狩猟に何度か同行し、鹿肉についてはちょっとうるさいわたくし、
全精力を投入して、今後ジビエの普及・販促にがんばっていく所存です。
だからWEBはも少し待ってください。なんちて。

被害額 1

WEB検索してみたら、数年前にはほとんどヒットしなかったのに、
めっちゃデータが上がってるのを発見。農水省も環境省も
相当マジで対策打ってます! って焦る気持ちが伝わってきましたよ。
鳥獣被害防止特措法に基づく取組状況(農水省)より抜粋


被害額2 1

おお、なんということでしょう。被害総額も面積も
右肩上がりじゃありませんか。平成23年は2011年なので
震災もあって数値的に下がっているということでしょう。



さて、全日本ジビエ協会の第一回会合はなんと2年ほど前で、
できてはいるけど目に見える活動をしてこなかったというゆるさが魅力。
なんちて。うそうそ。

その全日本ジビエ協会主催で、今度イベントをすることになりました。
それが「ジビエを食べて獣害について考えてみよう」であります。

最初に獣害について日本オオカミ協会理事朝倉裕氏の講演を聞き、
その後鹿及び猪肉をその場で調理して食べるという楽しいイベント。
なんと参加費2,000円! お肉は鹿と猪。もしかして鴨。
あと鹿ソーセージとか鹿ハムとかも出るかも(未定)。

調理は銀座和光のレストラン部門「THE WAKO」の
総料理長だった鈴木康太郎さんである。
実は鈴木さんも全日本ジビエ協会の理事なのだった。

何作ってくださるのかな。鹿肉のブルーベリー煮込みはマストかな。
ほろほろとくずれる鹿肉がとてもおいしいステキなお料理。
あとは焼き肉かなー。じゅる(よだれ)。

ともあれ、鹿猪害の著しい昨今、鹿は積極的に食べたい食材である。
とは言っても日常的に購入する場は都市部にはほとんどない。
ハンターの友人に肉をもらったとしても状態の良い肉だとは限らない。
食べてみて口に合わなければ二度と食べないかもしれない。

ああ、もったいない。血抜きがちゃんとできてれば
問題なく食べられるおいしい肉だったかもしれないのに。

さらに、ハンターによって処理の方法が微妙に違うし、
人によって肉の臭さに対する好み・許容度はそれぞれ違う。

「俺がいいからあんたもいいだろ」なんてことはあり得ない。
それが獣肉である。ちなみにわたくしオス鹿は食べられません。
常にバンビちゃん限定であります。

年齢別狩猟免許所持者数の推移
ハンターデータ

農水省「鳥獣被害の現状と対策について」より抜粋。
高齢化が進み、若年層がほとんど免許を所持していない様子がわかりますね。
現在「鳥獣被害対策実施隊への優遇措置」とやらで税金の軽減や
ライフル銃の所持許可の特例措置などが取られているようです。
年寄りハンターじゃ駆除もおぼつかないから若者カモン!です。


駆除データ

昭和45年代とかでシカの狩猟数が少ないのは、シカが少なかったこと
及び保護されていたことが関係していると思います。
誤った保護政策でバカみたいに増えた&ニホンオオカミを意識的に絶滅させた
そもそも明治・昭和のご先祖様がやったツケを、現代の我々が
払っているのですなあ。いやはや、未来にツケを貯めてはいけませんね。



農水省では鳥獣被害対策を積極的に推し進めており、
その一環として「肉の有効利用」が行われているが、
通常の肉(牛豚鶏)流通から外れたところにあるジビエ肉の扱いは
上記にあるように、まだしっかりとは整備されていない。

数年前までクローズドな売り場で取引されていたジビエ肉だが、
ある時から「鹿って高値で売れるんだって」的な話が出てきて、
今までジビエを扱った経験のない業者がジビエ市場に参入してきたらしい。
(全日本ジビエ協会の代表談。彼はシビエ肉の卸業者である)

野生動物の肉は「自然をそのまま食べること」に意味があるがリスクも高い。
肝炎ウイルス、寄生虫、食中毒など心配事も多いから、
食べ方についてもある程度知識が必要になる。生食は厳禁だ。
生で食べたい人は食べてもいいけど何が起きても知りませんよという世界である。

そういう知識が一般に広まっているとは言いがたい。
せっかく「ジビエを食べよう」機運が高まっている昨今、
この微妙な熱が、何かあってポシャってしまってはもったいないのだ。

鹿猪肉が売れるってことは、猟師の稼ぎになるってことだからね。
食べることはすごく大事なの。
ということもあり、全日本ジビエ協会は
そういったことも含めて広く情報を提供していく予定です。

全日本ジビエ協会は今後「新鮮野菜net」でジビエ肉を販売し、
広く一般の方々にジビエが食べられるよう努力していく予定である。
しかしまだ「新鮮野菜net」に登録はあるけど商品が未掲載という、
相変わらずなんとなくゆるい感じで進んでおります。

3月21日(土)イベント以降はネジを巻きますから、
今後ともよろしくお願い致します。

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お肉を食べるということ

img119.jpg
黒豚のオスに黒豚の血が半分入ったメスをかけると黒豚75%になります。
そういう豚は黒豚と称して販売してはダメで、黒豚系と言ったりします。
どういうわけか三毛豚ができたりもします。
でもものすごくおいしいの。LWDなんて目じゃないくらい。



わたくしが働いていた某D社の新人研修に、
屠畜場見学というコースがあった。

ほんの一時期やってただけでいつの間にかなくなったので
見学していない同僚も多い。わたくしはラッキーだった。
その後、豚の一生を追いかける取材をさせてもらい、
仙台の屠畜場を見学した。どっちにしても見る運命にあったらしい。

そこでは、電気ショックで気絶した豚がサクッと首を切られ、
血を抜かれて骨付きの肉の塊になっていた。
作業はよどみなく行われ、効率よく粛々と枝肉が出来上がっていく。

初めて見るものばかりでわくわくしたが、
こういう場所でわくわくしてはいけないと考えた。
神妙な顔して、ひたすら命が肉になる場面を見つめた。

そして思った。

スーパーでパックに詰められて売られているお肉は、
誰かが殺してきれいに処理をし、スライスしてくれているのだ。
わたくしたちはその現場を見ることなく、命のかけらを食べている。

それはしあわせなことなのか、不幸なことか。

翌日、養豚農家でちっこい子豚ちゃんをたくさん見た。
ハイヒール履いてるみたいなつま先、ピンク色の鼻、
人が来るとすみっこにかたまり、プギーとか泣くのだ。
かわいくてかわいくて、家に連れて帰りたいくらいだった。

でかい豚もそれなりにかわいかった。
人が入って来ると柵に足をかけて見物する。
豚は好奇心が旺盛で、人なつこいのだと初めて知った。

取材が終わった日、帰りの新幹線でおなかがすいたので、
黒豚焼き肉弁当を食べた。大変うまかった。

わたくしは取材の3日間で、生まれたばかりの豚、大きくなった豚、
屠畜される豚、肉になった豚と料理された豚を見た。
豚の一生とその後を目の当たりにした。

img118.jpg
世界中の人が平均的な日本人と同じ食生活をすると、
2050年には地球が1・64個必要となるって結果が先日公表されてたけど、
今の日本人、実はマリー・アントワネット様状態なのかもしれないね。
※ほんとはあのセリフ彼女が言ったんじゃないらしいんだけど。とりあえず。



どれも形は違うけど、全部豚だ。

かわいい子豚を見た後でも、豚肉を食べることに罪悪感はなかった。
子豚を見たからこそ、大切に食べなくっちゃと思った。
豚はわたくしの血肉になって、わたくしの命になる。
命は「奪う」のではなく「いただいている」のだった。

そう思うと気持ちが落ち着いた。だってヒトは食べなきゃ生きていけない。
そのために他の生物の命を奪ったとしても。だから感謝する。

でも、そういう風に考えない人もいる。

散弾銃所持許可をもらおうと真剣に考えてた時、友人と鹿の話になった。
猟師はその場で鹿をさばかないといけないが、
自分にはそれはできない。だから猟は無理かもと言うと、
彼女はきっぱりと言った。

「あたし、お肉は食べるだけでいいのよね。
だから、鹿を撃ったり解体したりするのは、あたしの仕事じゃない。
その工程は知らなくていいし見なくていい。誰かがやってくれればいい。
あたしはお肉をおいしく食べられればじゅうぶん。そうじゃない?」

う。

そうかなあ。自分はそうじゃない。でもそういう人もいるのだ。
某D社にも、豚肉を買いづらくなるから豚の写真を掲載しないでと言う人がいた。
パックに入ったスライスされたものはいいけど、
生きてる家畜を見ると食べられなくなるからイヤだと言う。

わたくしにはその感覚がわからない。
自分の食べるものがどんなものか、ちゃんと知っておきたい。
命を奪って生きている自分をきちんと見つめたい。

誰かが自分のかわりに家畜を育て食べものにしてくれている。
そのことをいつも忘れないでいたい。

なんて思ってても、自分で獲ってさばいて食べられるものって考えたら、
ヒヨドリやムクドリなんてすばやくてとっても無理そうだし、
せいぜいイワシ・アジがいいところだ。アジだって無理かもしれない。
ひょっとしたらサザエなんかの貝類しか獲れないかもしれない。

こういうの、人間として脆弱なんじゃないのかな。

いつの日か、鶏くらいビシッと絞めて、
平気な顔でカレーでも作りたいわたくしである。


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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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