遺伝子組み換え作物について知っておきたい11のこと

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毎年夏に日本モンサント社の企画で圃場見学会が開催されてます。
そこで除草剤耐性大豆や殺虫性トウモロコシを見ることができます。
一度行ってみるといいと思います。暑いけどとても楽しいです。
↑ 花粉が飛ぶので雄花が切ってある殺虫性トウモロコシ。



1.日本で認可されている遺伝子組み換え作物は8種類です

トウモロコシ、ダイズ、ナタネ、ワタ、アルファルファ、テンサイ、
じゃがいも、パパイヤの8種類とその加工品が認可されています。
小麦も遺伝子組み換えだと勘違いしている人がとても多いのですが、
小麦はまだアメリカでも認可されていないので注意しましょう。

2.遺伝子組み換え食品は上記8品種と加工品33種類のみ表示されています

表示には非常に細かいルールが決まっております。表示義務があるのは
食品の裏側についている「一括表示」で上位3品目に入っているもの、
つまり原料の重さの順で3番めまでとなっています。
上位3品目に入っていても重量が5%に満たないものはしなくてもいいです。
つまりちょびっとしか入ってなければしなくてもいいことになっています。

3.そもそも表示しなくていいものもあります

油、醤油、異性化糖(果糖ぶどう糖液糖・ぶどう糖果糖液糖)は
組み換えたDNAが最終製品に残っていないという理由で表示する必要がありません。
これがどういうことかというと、フツーの大豆で作った醤油と、
遺伝子組み換え大豆で作った醤油のDNAを検査しても、
どっちで作ったかわからないからってことのようです。

4.遺伝子組み換え作物の総輸入量は1400万トンと考えられています

日本の平成26年のコメ生産量は788万トン(飼料用含)でした。
※平成27年3月 農林水産省「米をめぐる状況について」
コメを食べない日本人が増えているなか、約2倍弱の遺伝子組み換え作物を
日本人は直接、または間接的に食べておるのです。ああびっくり。

5.遺伝子組み換え作物の輸入量TOPはトウモロコシです


トウモロコシと言っても夏に食べるスイートコーンではなく、
穀物のトウモロコシ(硬いのでそのまま食べられない)なので注意しましょう。
ええートウモロコシなんて食べてないよねえ、と誰しもが思いますが、
牛豚鶏の飼料とか発泡酒原料(糖類)とか異性化糖などですげー食べてます。

食べものどころか工業用の使用も多く、菜っ葉を入れるFG袋や
ゴム手袋についてる白い粉とか、段ボールの糊とかもトウモロコシデンプン、
つまりコーンスターチが使われています。
バイオエネルギーの話を聞くと、食べられるトウモロコシを燃料にするなんて!!! 
なんちて思ってしまいますが、すでに段ボールの糊とかになっているのでした。

6.アタシ食べてないのよね、と言う人も思い切り食べてます

アタシは大丈夫、食べてないもんね、と言う人がとてもたくさんいますが、
日々思いっきり食べています。しかしそれはあなただけではなく
日本人全員が思いっきり食べていますから安心してください。

7.遺伝子組み換え食品の表示をしていない国もあります

日本では2001年に食品衛生法、JAS法下で遺伝子組み換え作物の表示が
義務付けられました。輸入は1997年から開始されていたため、
数年間は表示なしで食べていた、というか当時は遺伝子組み換えって何?
てな感じだった気がするので誰も気にしてなかったのではないでしょうか。

表示が義務付けられたのは、消費者・生産者含む市民団体の運動によるもので、
それがなければアメリカと同じ無表示の国になっていたかもしれません。
ありがとう、市民団体の方々(わたくしが働いていた某D社含む)。

表示のない国アメリカでは、現在バーモント、コネチカット、メイン州で
遺伝子組み換え原材料の表示義務化を求める法案が可決しています。
表示に関する訴訟はあちこちで起きているそうですが、モンサント社などの
非常にお金がかかった広報活動によりどんどん敗訴しています。

また、ハワイ州マウイ郡では2014年11月、
GM作物栽培についてのモラトリアム法が可決され話題になりましたが
モンサント社・ダウ社に速攻で訴訟を起こされ執行できなかったようです。
https://www.calt.iastate.edu/blogpost/federal-court-says-maui-county-gmo-ban-unenforceable

8.遺伝子組み換え作物について不安を感じる人は62%います

「遺伝子組換え技術・農作物・食品についての 意識調査報告書」(2006年3月)によると、
全体的に否定的な意見が多く見受けられます。これより新しいのがないので、
数値は変わってるでしょうがなんとも言えません。
https://www.jataff.jp/project/download/pdf/01-2006052910412920764.pdf

しかしこのアンケートで見られる「不安な理由」が非常に興味深く、
「安全性の確認が不十分だから」「予期せぬ悪影響がきっとあるから」等々、
安全性が確認されてると言われようが法律で安全だと主張しようが、
どれほど科学的な根拠を提示しても解決することはないように思えます。

不安な人=科学的に無知な人たちとレッテルを貼るのは容易いですが、
そういう問題ではないと推進派の方々は理解する必要があります。

9.日本ではまだ遺伝子組み換え作物は商業栽培されていません

大量に食べてはいますが遺伝子組み換え作物の栽培はしていない国、それが日本です。
大量に食べなくてはならない理由は、トウモロコシや大豆、ナタネ等々の穀物を
国内で自給することができないからというシンプルなものです。

遺伝子組み換え作物は安く、非遺伝子組み換え作物の8割程度です。
これらを使用すれば食品価格が安くなりますから(とくに牛豚鶏の飼料で)、
遺伝子組み換え作物のメリットは食品の価格と言っていいでしょう。
非遺伝子組み換え原料を使うと原価が高いため、末端価格も高くなります。

10.ヨーロッパでは遺伝子組み換え作物は環境問題と受け止められています

遺伝子組み換え作物の反対運動はヨーロッパでは栽培者から始まりました。
日本ではまず消費者運動として始まり、最初から「安全性」が疑問視されています。
と、2006年某D社の機関誌の企画で天笠啓祐さんにインタビューした際に聞きました。

その後、反対はいいけど食べないという選択肢はあるのかなと考えて、
ひと月食べずにいましたが、大変とても難しいことがわかりました。
環境問題として受け止めた方が説得力があるんじゃないのかなって気がしています。

11.安全と危険というものさしではかると問題を見誤ります


安全か危険かという単純な判断ができるといいけど、おそらくムリでしょう。
食品衛生法などの法律に準拠して作られているものを「危険だ!」と言って
「んじゃお店で売られてるものは危険なのですか?」なんて素朴な質問をされた場合
筋道立ったまっとうな返事ができる人がいるでしょうか。

とりあえずわたくしにはできません。だから安全とか危険とか言えません。

というような前提で、反対したり賛成したりどっちでもいいやと思ったり、
そうではなくて、問題は何なのかとか考えればいいと思います。
その際のヒントが環境問題なのではないかと思う次第です。

わたくしは遺伝子組み換え作物については反対です。
そしてできるだけ食べないようにがんばっとります。


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アメリカドラマと環境問題

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アメリカのりんごはミツバチが受粉しているのだなー。
アメリカにはツツハナバチはいないのかなーとか素朴な疑問。
その場でGoogle先生に教わると知識が獲得できるという
ドラマにも効用はあるのです。いや、言い訳ではなく。


しつこいようですが、アメリカドラマを見ております。

昨日『エレメンタリー ホームズ&ワトソンinN.Y 3』を見ていたら、
蜂類崩壊症候群(CCD)が事件のきっかけになってて驚いた。

主人公のホームズはNYの自宅の屋上で蜂を飼っていて、
シーズン2ではキラービーが出てきたりと蜂ネタはけっこう多く
脚本家が蜂が好きなんだろうかと思ってたらとうとうCCDである。

「CCDの原因ネオニコチノイド系農薬を開発した会社アグリテック」は
直接事件には全く関係無かったが、↑ こんなことをドラマのセリフで
言わせるなんてすげーなーとしみじみ感じ入ってしまった。

実際はミツバチヘギイタダニを養蜂家の蜂にどんどん散布して
人為的にCCDを引き起こしたとかいう設定だったが、
主な事件は誘拐と殺人で、そもそもCCDを出す必要があったのか?
さらに、ミツバチヘギイタダニは養殖できるのか?
という疑問についての答えはなかった。謎だ。

エレメンタリーシーズン3は本国では2014年10月からスタートしており、
「CCDは沈静化しつつある」とホームズが言ってたから
アメリカでは現在そのような状況なのだろう。
それにしてもN.Yでりんごが栽培されているなんて知らなかったなーしみじみ。

アメリカドラマでは時折環境問題が取り上げられることがある。

先日始まった『ブラックリスト』シーズン3の第三話ではなんと
どっからどう見てもモンサント社でしょう!!! という会社が出てきた。

トウモロコシを栽培していた農民の畑に隣の畑から飛んできた
遺伝子組み換えコーンが根づいて、そのタネを開発した会社に訴えられて負けた
等々のエピソード(実際にあった事件)も含まれており、
製作者はモンサント社に何か言いたいことがあるのだろうか。さらに
こんな物語を作ってもOKなんだろうかとしみじみ感心したわたくし。

しかもその悪の会社(モンサントがモデル)はもっと悪いことを考えていた。

自社が開発している遺伝子組み換えコーンに対するウイルスを秘密裏に開発させ、
遺伝子組み換え反対派の農家を騙してそれを世界中にばらまかせたあと、
そのウイルス耐性コーンを売りだしてさらなる金儲けをたくらむというのだった。

なんてずる賢いんだ!!!

ウイルスを媒介するアブラムシを放出すればウイルスは蔓延する。
一度放出されたら取り返しがつかない。うひゃあ! 大変どうしよう!!!
なんて話だったが、もちろんジェームズ・スペイダーの活躍で無事阻止されたのだ。

さすがは禿げても太ってもジェムーズスペイダーである。いやはや。

ベクターがアブラムシとか言われてもあまりよくわかんないと思うが、
そういうことの説明はいっさいなかった。勢いがあるよなあ。
この悪の会社は誰が見てもモンサント社のことだとわかるが、
そういうことを正々堂々とやってしまうアメリカってスゴイのだった。

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日本モンサント社の夏季学習会ではGMコーンが見られます。
コーンは風媒花なので交雑防止のために雄花が切ってありましたよ。
日本でGMイネが作られる場合、イネは自家受粉するから交雑は大丈夫、
と花粉症治療イネの申請書に書いてありました。現在パブコメ募集中らしいです。



環境問題と言えば遺伝子組み換えコーンの変化球的なものもあった。

イケメン兄弟が悪魔とか天使とかヴァンパイアとかと戦う『スーパーナチュラル』
(こないだシーズン8が終わったが話が広がりすぎてどう収集するのか謎)の
シーズン5(だったかな?)のエピソードである。

日本で言うところの果糖ぶどう糖液糖(異性化糖)である、
ハイフルクトースコーンシロップに毒を入れ、アメリカのある町の人間を
人喰いモンスターリヴァイアサンのエサにしてしまうのだ。

この毒を飲むと人間は家畜のようにおとなしくただ食べるだけになってしまう。

イケメン兄弟の兄はファストフードが大好きでこの毒にやられてしまう。
弟はオーガニック食品派だからその陰謀に気づくという設定であった。
もちろんイケメン兄弟の活躍でその野望は阻止される。

書くとアホみたいな話だが見てるとおもしろいからいいのだ。

当時わたくしは「遺伝子組み換え作物のない生活」後であり、
コーンシロップの原料は遺伝子組み換えコーンであること、その兄弟分の
果糖ぶどう糖液糖も遺伝子組み換えコーンが原料であると知っていた。

果糖ぶどう糖液糖は甘味料で、お菓子・冷果・お惣菜など、
ありとあらゆる加工品に入っており、アメリカでも同じだ。
だから、コーンシロップに何かを混ぜれば、あっという間に
国民全体に行き渡らせることが可能なのだった。これは日本も同じである。

すげーな!!! とわたくしは素直に思った。だとしたら、
日本を征服するには果糖ぶどう糖液糖に何かを混ぜればいいじゃないか!!

なぜ思いつかないのだ、ショッカー!!!!

世界征服を企む悪の組織はちまちまと怪人とか作っていないで、
それぐらいのことに気づいて欲しい気がするがどうだろうか。
怪人の開発経費の方がかかると思うが、まあいいか。

というように、アメリカドラマはいろいろ興味深く、アホな話も多いが
現実をグッサリ抉ったり風刺したりしていて、非常に興味深い。
なんちてアメリカドラマを見ている言い訳をしてるんではありませんよ。
時々はためになる話も多いと言いたいのです。

さて、かなりどうでもいい話なのだが、今週から4月22日まで
ゲーム・オブ・スローンズのシーズン1から5が一挙放送されており、
ショーン・ビーンが好きで見始めたら止められなくなり、
しかもショーン・ビーンはシーズン1で殺されるとかでもう、
どうなっちゃうんだろう!! 早く見たいーー!! 状態のわたくし。

これから一か月間、ゲーム・オブ・スローンズでバカになる予定です。



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商品化はかなり難しそうな「花粉症治療米」

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遺伝子組み換え米ができてもお米は自家受粉するから、
緩衝地帯をきちんと作れば交雑しないと参加者が言ってたがほんとかな。
あと、米の花粉を食べてる昆虫とかいないのかなと思うが、
ミツバチは米の花粉は集めないんだっけ? 花粉ってタンパク質だよね。



アルツハイマー予防米に引き続き、花粉症治療米の話。
さて、花粉症発症のしくみは以下の様なものであるらしい。

花粉が体内に侵入→異物と認識→IgE抗体を生成→抗体が肥満細胞にくっつく
ここまでが準備期間。IgE抗体が蓄積され一定量に達したあとに花粉が入ると、
IgE抗体が花粉のタンパク質に反応し、肥満細胞から化学物質が放出される。
化学物質とはヒスタミンとかである。これがアレルギー反応。

結果、鼻水が出たり目がかゆくなる「花粉症」になる。
症状は軽減されることもあるがなかなか治らない。

わたくしはかれこれ20年前に花粉症を発症したが、
スギ花粉がやたらと飛んでたはずの鳥取ではなく、
花粉症と相関性があると言われる排気ガスが蔓延している東京でなった。

当時働いていた千葉の某D社近辺は排気ガスがものすごく、
花粉症を発症する社員が相次いだ。わたくしの花粉症は某D社のせいである、
とわたくしは信じている。発症当時は抗ヒスタミン薬を飲むこともあったが
副作用でゾンビのようになるので最近は外に出ないことでやり過ごす。そして太る。

プロポリスとかシソジュースとかも試してそれなりに効いたが
糖分が含まれているため、さらに太る。ということでやめてしまった。

12月ごろから減感作の注射しに行くといいよと聞いていても、
毎年12月には忘れていて、2月に鼻水が出てから「あっ」と気づく。
この注射はアレルゲンタンパクを使用する減感作療法のひとつで、
現在、減感作療法には舌下免疫療法と皮下免疫療法などがある。

減感作療法は少量のアレルゲンを体内に入れてIgG抗体を作り、
IgE抗体の反応(先にIgGが肥満細胞にくっついているのでくっつけない)
を抑制するものらしい。これで花粉症の症状が緩和される。

デメリットとしては治療期間が長い、効果が弱いことに加え
量によっては失敗して花粉症の症状が出てしまう副反応などがある。

抗ヒスタミン剤でゾンビになるよりも楽だが、
長期間病院で注射されるのもめんどくさいし、
一日二度ほどエキスを垂らしたパンを舌下に二分置いておく、
とかもめんどくさい。また副反応が出るのも困る。

で、花粉症治療米の出番なのだった。

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山奥の小さな耕作放棄田で契約栽培して地域おこし、なんてことは
すでに開発者も考えているらしく、自治体で講演する際に話すと
かなりの自治体が興味を持つらしい。儲かりそうだもんなあ。



花粉症治療米はスギ花粉の抗原の構造を変えたペプチドを作製し、
その遺伝子をイネに組み込んだものである。
アレルゲンタンパクそのものを使う減感作療法との違いはここである。

ペプチドはIgE抗体とは結合しないためアレルギー反応は出ない。
さらにアレルギー反応を抑えるT細胞を増殖させることができる。

通常、口から入ったタンパク質は胃液(酵素)で分解されてしまうが、
このペプチドはお米の胚乳にある「プロテインボディ」に発現するため、
腸に届いて免疫をつくる。

マウスや猿での実験後、まず平成24年度に健常人で臨床試験を行い、
25年には花粉症患者3名を対象に安全性試験。さらに30名で
プロセボ米も使った比較試験を行ったところ、すげー効いた。
さらに26年には低容量で再度試験を行い低容量で効果があることがわかった。

低容量=お米5gを毎日食べれば花粉症が緩和されるのだ。
5gで効くのだから減感作療法などと比較しても相当安価で花粉症が治る、
ということでもある。おお、なんてすばらしいんだ! 

ということで、花粉症治療米の未来は明るいようなのだが、
今回の講演では「スギ花粉症緩和米」という名前になっており、
どうも「医薬品」での商品化はかなり難しそうなのであった。

ちなみに遺伝子組み換え技術が使われている医薬品は144品あり、
代表的なものはインスリン、B型肝炎・HPVワクチン、インターフェロンなどだ。
花粉症緩和米がこの仲間に入るためには、さらなる治験や
製薬会社との連携も必要なため、その選択肢はなさそうである。

演者の斉藤三郎氏は「医療食品」という新しいカテゴリーを
作ってもらうのが一番いいだろうと再三おっしゃっていた。
果たしてそういうものができるのかどうか。道は遠そうである。

仮にできたとして、栽培場所、栽培農家などの選択も前途多難で、
このあたりで会場からは反対派への怨嗟の声が聞かれたが、それはそれとして、
農業法人などを作って契約栽培し、中山間地の耕作放棄地を借り上げて
大々的に栽培、などという夢が参加者から語られていた。

しかしなんとなく厚労省が今ひとつ乗り気でないらしく前に進まない。
いまだに「遺伝子組み換えにはなんとなく不安」という声が多く
積極的に推進するわけにはなかなかいかないということかもしれないね。

この技術の開発者は日本でタネも日本のものであるため、
特許とか権利とかで花粉症治療米にはお金のニオイがプンプンするのだが、
商品化はやっぱりかなり難しいのだろうと実感した。

花粉症治療米は花粉症の季節になるとメディアで必ず取り上げられるから、
関係各位はこれにより国民の理解が進むことを期待してるのかもしれない。
ビジネスになるのになあとがっかりしている人がたくさんいそうである。


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アルツハイマーが予防できるお米の話を聞いてきた

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毎日食べるごはんでアルツハイマーが予防できたり
花粉症を治療したりする遺伝子組み換え米が研究されております。
でも医薬品にするにはチョー困難なんだって。わたくし誤解しておりました。



「米を食べて治す・予防する研究が進んでいる」
(食のコミュニケーション円卓会議)
というお勉強会に参加してきた。
 
目的は「遺伝子組み換え花粉症治療イネ」がどの程度(認可とか治験とか)
進んでいるのか聞くためだったが、なんと、ごはんを食べて
アルツハイマーを予防できるとかいう研究も進んでいることを知った。

んで、ちょっとだけアルツハイマーについてお勉強してみた。

アルツハイマー=認知症と思いがちだが実はそうではない。
認知症には、脳卒中の後遺症などによるもの、レヴィー小体型認知症、
前頭側頭型認知症、アルツハイマー(若年性含)といくつかの種類がある。

認知症患者は2012年に行われた厚生労働省の調査では約462万人で、
65歳以上高齢者の約7人に1人と推計されていた。予備軍を合わせると
4人に1人という計算になるらしい。これが2025年になると約700万人前後になり、
65歳以上高齢者に対する割合は約5人に1人に上昇すると考えられている。

予備軍を入れるとどんだけになるのか想像するのも恐ろしいのだ。
というか2025年にはわたくしは60歳になっており、
どうかすると予備軍の可能性もあるのだ。ひえーーー。

ともあれ昨今テレビでしょっちゅう「認知症予防」番組をやっていて
オメガ3とかの認知症予防食材ビジネスなどもチョー盛り上がっている。

認知症患者の介護・医療費負担は今後増えはしても減ることは絶対にない。
自分が誰かすらわからない人間が病院にあふれ、介護施設も満員、
なんてことが予想されているから、現時点でなんでもいいからできるだけ
そういう人を減らす対策をとっておきましょうってことだろう。

さて、認知症患者のうち50%を占めるアルツハイマーの原因は、脳の萎縮、
脳内に蓄積する老人斑(主成分アミロイドβタンパク質)だと考えられている。

個人によって症状も状態も全く違うがんと違い、アルツハイマーの原因は
全世界共通のため世界中で研究が行われており、薬もいくつか作られたが、
発生異常などの副作用があり試験の中止が相次いたそうだ。

アルツハイマーは若年性も含め、現在でも不治の病である。

ということでアルツハイマーの研究の第一人者である東京大学大学院の
石浦章一氏の「アルツハイマーのワクチン療法」の話になる。

ココアイメージ
【アルツハイマー予防】で検索すると出てくるのはポリフェノール、オメガ3、
ビタミンC、適度な運動など。【アルツハイマーリスク】で検索すると喫煙、
糖尿病、睡眠不足なんてのがヒットします。でもま年取るといつかは
皆認知症になるわけですから、予防は必要ですね。



石浦氏はアミロイドβタンパク(以下Aβ)を抗原として投与し、
免疫力を用いてAβの蓄積を防ぐことを考えた。2002年に注射による
Aβワクチンの投与実験を行ったところ、髄膜脳炎などの重篤な副作用が出て断念。
そこで「食べるワクチン」として野菜にAβペプチドを入れてみることにした。

当初はピーマンの葉にAβペプチドを発現させたが、これを食べたマウス、
注射したマウスでAβを除去する効果があると確認された。

ピーマンの葉は苦いため、現在は米に発現させたものを用いている。
石浦氏はその米を自分で食べて実験してみているそうだが、
ご自分の脳内の老人斑の減少をどのように検証するんだろう。

ということは、ヒトでの治験なんかチョー難しいのではなかろうか。
何年食べれば予防できるのか、なんてこともまだわからないのだった。

ネットで調べてみたら、このニュースが最初に出たのは2009年だった。
現在2016年。5年間進展はなかったのだろうか? という素朴な疑問が残る。

質疑応答の時間がなかったので上記の質問はできなかったのだが、
商品化されるためにはまず、厚生労働省に相談したりする必要があるらしい。
医薬品となると製薬会社との連携などもろもろのハードルがめっちゃ高いため
機能性食品などになるのではないか。ということである。

仮に認可され商品化されるとなっても、遺伝子組み換え米だから、栽培者、
というより栽培場所、さらに消費者の啓蒙など問題は山積である。らしい。

質疑応答の時間になってこのイベントが遺伝子組み換え推進派の人々のものである
と気づいたが、推進派の人々の反対派への憎悪というか罵詈雑言というか、
まあ、反対派の人々も似たりよったりだが、もう少し双方歩み寄ってはどうか
とか思っちゃったなー。どちらも極端すぎると思うんだがどうでしょうか。

そして推進派の人が口角泡を飛ばしていうほど世の中の人々は
遺伝子組み換え作物について考えてないのではと思うのだが
そうは言っても消費者の漠然とした「なんとなくイヤパワー」はスゴイのだと
なぜか推進派のイベントで再認識した次第でした。

ちなみに、Aβペプチドは米の中にあるプロテインポケットという部分に発現し、
プロテインポケットは胃酸では分解されず腸まで到達するため、
きちんと抗体ができるという話です。これは花粉症治療米も同じなんだって。

なんだかんだいろいろ興味深かったが、そのうち商品化されるかもしれないね。


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海外の生産者の顔も見える、石橋製油の一番絞りナタネ油

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石橋製油社長・石橋正朗さん(右)と指定OEM工場・平田産業社長・平田孝一さん。
石橋さんは今後直売所経営にも着手予定。来年4月宮崎にオープンとか。
宮崎・鹿児島・熊本界隈の農業者の皆さん、ご検討くださいませ。
ご興味ありましたらわたくしご紹介いたします。



現在日本で売られている植物油にはいくつか種類があり、
それぞれJAS規格で定められている。
「食用植物油脂の日本農林規格 (主なJAS規格値)」平成27年7月現在
http://www.oil-kensa.or.jp/pdf/JAS-kikakuti.pdf を見てみたら、
現時点では42種類の植物油脂がJAS規格で決まってるらしい。

植物油脂原料のうち、ナタネ、トウモロコシ、大豆、綿が
遺伝子組み換え作物であり、油の原料に使われている。しかし、
食用油には遺伝子組み換えの表示は必要ないため表示はされていない。

アメリカで遺伝子組み換え作物がデビューしたのは1996年だが、
1997年にはすでに、日本の製油業界は、油の原料に
遺伝子組み換え作物を使うと決めていたらしい。
実は当時、遺伝子組み換えのことを日本中誰も知らないという状況だった。

業界全体が「遺伝子組み換え原料に変更するのがあたりまえ」的な流れのなか、
あえて「遺伝子組み換え原料」に疑問を感じた人がいた。
それが石橋製油の石橋正朗さんである。

1997年、アメリカ・カナダの遺伝子組み換え作物の視察が日本で初めて行われた。
視察後、当時専務だった石橋さんは「遺伝子組み換え原料は使わない」と決めた。
現場を知らない若造が何を言うんだってな感じだったのだろう。
社長である父親を始め、幹部を含めその他社員全員に反対された。

石橋製油のある久留米市を含む筑後平野は昔からナタネの一大産地であり、
九州にはナタネ油工場があちこちで稼働していた。石橋製油はそのなかでも
一番の規模を誇る老舗の製油工場であり、地域の名士でもあった。

そういうところの後継ぎがそんなことを言い出したのだから大変だ。

最初は社員全員敵に回しながらも突っ張り続け、さまざまな取引先からの
バッシングにもめげず、石橋さんはその意志を曲げなかった。

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オーストラリアからやってきたナタネを選別しております。
工場からはナタネのいい香りがしています。国産ナタネを絞るときは
もっともっとすごく香ばしい香りがするんだとか。国産恐るべし!

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選別したあとの異物。なんかいろんなものが混じってて不思議。
豆とかさ。なんで豆? って感じ。

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選別後、ナタネを蒸してつぶします。これをあっぺんというらしいです。
これから油をしぼるらしいのです。不思議だのう。



石橋さんが遺伝子組み換え原料を使いたくないと考えた理由は
遺伝子組み換えという技術に何かよくわからない疑問を感じたこと、
巨大穀物企業カーギル、ADM、化学メーカーモンサント社の「種の支配」への危機感、
そして、原料を選択できる自由の場をつくりたいこと、の3つであった。

「原料選択の自由」はとても大切なことである。
選びたい消費者の選択肢を広げることになるからだ。
石橋さんが突っ張っていなかったら、もしかしたら日本の油は
全て遺伝子組み換え原料になっていたかもしれないのだった。

わたくしの古巣である某D社やその他NON-GM原料の油を購入している人々は
当時の石橋さんの突っ張りに感謝すべきなのかもしれない。

しかし、悲しいことに結局製油工場は縮小することになり、現在はパートナーであり
指定OEM工場でもある平田産業で非遺伝子組換ナタネ油を製造している。

ということで、ナタネ油工場を見学してきた。

現在、日本の穀物の主たる輸入国であるアメリカでは93%、
カナダでは96%が遺伝子組み換えナタネになっており、
日本のナタネ輸入量240万トンのうちのほとんどがこの2国からやってくる。

240万トンのうちのどれぐらいかわからないが、
おそらく少しだけ輸入されているNON-GMナタネはオーストラリア産である。

石橋製油のNON-GMナタネはカンガルー島を含む南オーストラリア産で、
直接現地に出向いて農家の状況も確認している。つまり、国際産直契約栽培である。

カンガルー島は現時点ではGMナタネは栽培されておらず、
南オーストラリア州は2019年まで商業栽培モラトリアムの継続を表明している。
ということでGMナタネのコンタミの可能性は限りなくゼロである。

石橋製油の油の特徴は、NON-GMナタネというだけでなく
そのナタネを圧搾した一番絞り油のみを製品化していることだ。
ナタネの油分は40%あるが、圧搾しただけでは25%の油しか絞れない。
40-25=残りの15%は油粕として肥料になっているらしい。

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ナタネを圧搾しております。油が出てきましたよ。
この油はレシチンとかの不純物を含んでおり、この後精製されます。

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絞りかすこんな感じ。このなかにも15%ほど油分が残っており、
通常はこれをノルマルヘキサンと混ぜて油分を抽出します。
最初にしぼった油と混ぜて一般的な油のできあがり。
石橋製油の油かすは肥料になり、お茶農家などに喜ばれているそうです。



一般的には40%全てを絞り取るため、一番絞りのあとの油粕に
ノルマルヘキサンという溶剤に混ぜてさらに油を抽出する。
ノルマルヘキサンの沸点は60度から80度。油分を全て抽出した後、
その油を120度程度に加熱するとほぼ揮発する。つまり最終製品には残らない。

これが加工助剤ってヤツですね。表示の義務はありません。
その後の一般的な油の精製工程は以下の様な感じだ。

絞った後の油にはレシチン(タンパク質)などの不純物が残っているため
酸を添加してタンパク質を取り除く。一般的にはリン酸・シュウ酸を使う。
合わせてその酸を除去するために苛性ソーダを添加する。
その後湯水で洗って、ろ過・脱臭して油が完成する。

石橋製油がレシチン除去目的で使う酸はなんと「酢」である。
リン酸・シュウ酸と比較して効率はかなり悪くなり、さらに苛性ソーダも使わず
湯水でひたすら洗うため、一般的な油よりも製造期間が長い。
だからお値段が割高になるのだった。

しかし、一般的な油よりも酸化速度が遅いかと言うとそうでもないらしい。

品質管理の方に聞いたところでは、酸化や劣化の速度や数値は、
ノルマルヘキサンを使った油と一番絞りとを比較してみても
それほど変わらないらしい。えええええーそうなのーって感じだ。

しかし使ってみた実感はそうではない。そこがとても不思議だ。

大手油メーカーの油だと途中で気持ち悪くなってしまうが、
石橋製油の一番絞りナタネ油で天ぷらを揚げると「油が」おいしいと感じて、
大量の天ぷらをどんどん食べられる。翌日もその天ぷらはおいしい。

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油の工程早わかりの図。原油に酢を混ぜ不純物を取り除き、湯洗い後、
カオリンを通して脱色・脱臭、そして一番絞りナタネ油のできあがり。
一般の油との違いはヘキサン、リン酸、シュウ酸、苛性ソーダを使わないこと&
一番絞りのものだけであること、でした! 



わたくしは、今回、油の酸化速度などに違いがあるのだろうと想像しており
その理由を探しに行ったのだが、理由は数値化できないのだった。

単にわたくしの思い込みなのか、感覚の数値化が無理なだけなのかわからないが、
それでもわたくしは天ぷらに市販の油は使いたくないと考える。
ふがいない園主の畑でもおいしく育ってくれる野菜たちに敬意を表したい。
という自分にしか理解できない理由だが、それでいいのだ。

そしてもうひとつわかったことは、石橋製油の油を買うと、
カンガルー島や南オーストラリア州でNONーGMナタネを栽培している農家が
たぶんうれしい
ということだ。これからも、もっともっと頑張って欲しいのだ。

石橋製油の一番絞りナタネ油は海外の農家の顔が見える。
これが一番素晴らしいことなのではあるまいか。


石橋製油の一番絞りナタネ油はここで買えます。某D社でも買えるわよ。
http://www.kenko.com/product/brand/bra_67096.html(ケンコーコム)


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一番絞りの油がおいしい理由

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先日イベントでプロに揚げてもらったマツタケの天ぷら。
サックリサクサクの衣は水と粉だけ。んで、油は一番絞りなたね油。
自分でやったら絶対にこんな感じに揚がらないけどいいんだもんね。
油がおいしければおいしいんだもんね。



20代の頃『ナチュラルメディスン』(アンドルー・ワイル著)を読んだわたくしは、
日々の油にはオリーブオイルとごま油しか使わないことにした。
偏ってるなとは思いつつ、スーパーで売ってるサラダ油は使わない。
もはや信仰のようなものだ。

しかし年に2回ほど山菜を揚げるときだけ市販のサラダ油を使っていた。
大量に油を使う天ぷらには安い油でいいやと思ったのだ。

自分で揚げた天ぷらはべったりベタベタに揚がりおいしくないし
揚げてる最中になんだか油に酔ってしまいおなかいっぱいになる。
だから揚げた山菜もたくさん食べられずに残したりした。

わたくしは自分の腕が悪いことを反省し山菜に申し訳なく感じ、
「天ぷらは天ぷら屋さんで食べるもんだ!」と毎回決意を新たにした。
残った油は酸化させてしまいますます罪悪感が募った。

天ぷらはプロにまかせる! という信念が揺らいだのは10年ほど前のことだ。

ほんたべ農園で大量に夏野菜が採れ大量に消費しなくてはならなくなった。
天ぷらにしてみようかな。腕が悪くても野菜が余るよりはいいやと思ったのだ。
自分で作った野菜を市販のサラダ油で揚げるのはイヤだったので
800mlで950円=天ぷらにするには高いよねという油を某D社で購入した。

そうしたら。

腕の悪さは相変わらずで全然サックリもしていなかったが、
大量に揚げたなす、おくら、ピーマン、いんげんを全部平らげてしまった。
揚げてる最中も全く油に酔わず、翌日温めなおした天ぷらもおいしかった。

なぜ? なぜだ!! なぜなんだよう!!
そうしてわたくしは気がついた。天ぷらは油を食べるものだと。

IMG_9181_201510301120070b9.jpg
1kgの油を作るのに、大豆は5kg必要で、なたねは2kg、
トウモロコシも2kg、綿実は4kgなんだって。日清オイリオに電話したら
お客様相談室のおねえさんが教えてくれました。なたね2kgの原価って
どれぐらいなのかな? それに加工賃が乗って油の原価が決まっている。
手間がかかればかかるほど最終価格は高くなるってことよね。



某D社で購入したのは石橋製油のなたね油(丸缶)である。
先日少しだけその秘密を聞いてきた。

石橋製油のなたね油はオーストラリアのNON-GMなたねを絞ったものだ。
おいしい理由はNON-GMだからと言いたくなるが、
たぶんそうではなくて「絞り方」にある。

一般的な油は油分を絞り取るためにヘキサンという溶剤を使う。
絞った絞りかすからさらにまたヘキサンを使って何度も油を取る。
ヘキサンと油の混合物は加熱することでヘキサンだけが蒸発する。
ざっくりとした説明だが、加熱後に油だけが残るというしくみだ。

ヘキサンの残留基準値はあるかなと思って調べてみたら、厚生労働省の
「各添加物の使用基準及び保存基準 (平成27年9月18日改正まで記載)」によると
「食用油脂製造の際の油脂の抽出に限る。最終食品の完成前に除去すること」
とある。最終製品には残っていないか残っていても微量なのだろう。

日清オイリオのおねえさんが教えてくれた穀物から取れる油の量は
穀物に含まれる油分を最後の一滴まで抽出した場合の量なのではないか。
おそらくヘキサンを使うことが前提なのだろうと想像するわたくし。

では石橋製油のなたね油はどうかな?

なたねをまず蒸気で加熱し柔らかくしてぎゅーっと押しつぶす。
そして圧搾して油を絞りとる。この油にはレシチンなどの不純物が残っているため
酢を使って除去する。一般的にはここでリン酸や苛性ソーダ、シュウ酸を使う。

なたね油はさらに70度のお湯で8~10回洗われ不純物を完全に取り除く。
そのままだとニオイや色が残るためさらにフィルターを通し脱色・脱臭を行う。
そして缶に充填されてできあがりだ。

これが800ml 950円のなたね油(丸缶)である。

IMG_6029.jpg
お友だちが送ってくれたタラの芽に敬意を表して
石橋製油のなたね油で揚げました。いやーんまかった。
タラの芽よ! そして油もありがとう!!! って感じ。



一般的な油との違いは、
1.溶剤を使用していないこと、
2.不純物を除去する際に食品添加物を使わないこと、
3.一番絞りの油であること  の3つである。
あ、あとNON-GMOなたねってところもね。これ大きいよね。

一度しか絞っていないなたね油カスは良質な肥料となり、
近隣の農家に引き取られているそうだ。
油分が残っているためチッソ分はけっこう高いらしいが失念した。
7%だったかな? 9%だったかな。今度ちゃんと聞いておこう。

わたくし、実は油の絞り方など油の味に全く関係ないと考えていた。
時折圧搾法で絞った油のほうが健康にいいという記事を読むが、
「へー、ふーん、そうお?」ってな感じで全然信用していなかった。

しかし。健康とかどうとかではなく最終製品の味がここまで違うと
絞り方について考えざるを得ないだろう。
石橋製油のなたね油は個性が強くて何を炒めてもその香りが残るが、
それがまた食べものの風味を増すのだった。

大量に揚げた天ぷらがあっという間に無くなり、
食べた後に胸焼けなどいっさいなくて「おいしかったなあ」という
しあわせな気持ちだけがいつまでも残るなたね油。

インドでは揚げたものをふるまうのが最高のおもてなしとされるが、
天ぷらってまさにそういう料理だよねとわたくしは思うようになった。

そして今、わたくしは、天ぷらは家で揚げるもんだと考えているのだ。
ウチの天ぷらは天ぷら屋さんで揚げたものよりおいしいと信じているが、
それは腕ではなく油がいいからである。

あ、あと小麦粉も山梨県産無農薬小麦だからかな。
そう言えば卵も平飼い卵だった。ま、いいかそのへんは。

ということで、来月工場に取材に行ってきます。
楽しみだなー。


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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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