農業もイラストも基礎が大事

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『現代農業』のタイトルにありそうないい感じのタイトルです。
帯に「石灰使わない」って書いてあるけどそんなことないですけど、
ここは修正できませんでした。いやはや。



高校1年のとき、油絵を習いに行った。

当時のわたくしは「ちょっと絵のうまい女の子」であった。
基礎ができてないと「ちょっと絵のうまい女の子」で終わってしまうと
誰かに言われ、んじゃ油絵やろうかなと思ったのだ。

個人レッスンの最初はただひたすら木炭デッサンの日々であった。

木炭で立方体・円錐・円柱・球・ブルータス・ビーナスを書いたが、
立方体からすでにつまづいた。

「この面の向こう側にも面があることを描け」とか言われるのだ。
もーちんぷんかんぷん。向こう側見えませんけど!!! 
何をどう描いても「違う」と言われ泣きそうになった。

デッサンを数ヶ月やり「ま、いいでしょ」と言われて油絵を始めたが、
静物を描くのがつまらなくて結局やめてしまった。

デザイン学校では早く乾くリキテックスが好きになり
さらにパステルを使ったので油絵の具を一度も使ったことはない。
デッサンはうまい方だったが単に「うまい方」だったため、
もっとちゃんとやっときゃ良かったと後悔した。

わたくしはその後「わりとイラストが描ける女」になれたが、
それ以上にはなれなかった。なんでもテキトーに描けるから
いろんなものを便利に描いていたらあるときから
何を描いていいかわからなくなり行く先を見失ってしまった。

昔は描くだけで毎日がウキウキしていたが、
最近はイラストを描くのがほんとにイヤでお金をもらっても描きたくない。
あんなに好きだったのが嘘のようだ。

デザイン学校の先生に「基礎やっとかないとつまづいたときに
先に行けないし上達が止まっちゃうんだよ」と言われたことを思い出す。
結局その通りになった。
デッサンを死ぬほどやっておけば先に進めたかもしれない。

絵でもスポーツでも基礎は必要だとこの年になってつくづく思う。
基礎をちゃんと知ってることが自信につながるし、
基盤がきちんとしているほど上達も早く大きく伸びるのだ。

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便利にとりあえずどんどん描けるイラストの例。↑
どこでつまづいたのかなー。ううううう。



西出さんの本を書いている最中にわたくしは
「西出式微生物農法」はデッサンのようなもんだなーと思った。

「いい土づくり」は農業の基本だ。

しかし今も昔も個々人が思い思いに土づくりをやっており、なんとなく
「こういう基本があるよね」的な指針はあるし、
「数値で見るんだったら土壌分析だよね」的な部分もあるが、
あいまいだったり思想が先走ったりすることもあり
万人にわかりやすい「基礎」を見つけるのは難しい。

「アタシの畑ではうまくいったけどアンタのとこではどうかしら?
気候も土質も面積も違うしね。同じことやってもムリよね」というのが
一般的な考え方だ。だから有機農業の技術体系がなかなか作れない。

しかし西出さんの「土づくり」は数値に基づくもので、
どんな土でも気候でも必要なものは常に同じである。

土壌分析の項目から適正値を計算して過不足を補う。
土壌三相分布を計測し数値を整える。
微生物資材を投入し微生物叢を豊かにし、
粗大有機物を常時入れることで団粒構造を作る。

これだけなのよね。すごくない?
どんな畑でもすることは同じ。
数値によって内容が変わるだけだ。

「西出式微生物農法」は実は「土づくり」のやり方なのである。

微生物資材を使うところに特徴があるが、
基本は数値化できるものをただひたすら整えるというシンプルなものだ。
しかしその土壌分析の項目は非常に細かいものだし、
普及所や肥料屋さんがやってくれる項目だと全然足りない。

わたくしも土壌分析診断はできるので何人かの農家に
分析数値を見せてもらったことがあるが、
「これをどうやって診断するんかなー」と思うものばかりだった。

なぜ違うのか、なぜこれで「OKだよね!」となってるのかは不明だ。
例えばCECを測らずどうやって石灰苦土カリの適正値を計算しているのか
なんちて質問しても誰にも答えられなかったりするのだった。

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「西出会の会報を読めばわしと同じだけの知識は得られるけど、
いかんせんみんな経験がないからわしと同じようにはできん」。
11月の総会時に西出さんは言いました。知識があっても経験が伴わないと
技術にはならないと理解しました。どれだけ深いのか農業。



ともあれ農業の基本・土づくりは有機も慣行も関係ない。
いい土を作れば土が作物を作ってくれるのは周知の事実だ。

その「いい土」を作るために資材を投入しコストをかけるのが
「西出式」なのである。西出さんはいい土ができるのをのんびり待たない。
お金をかけて土づくりをしそのコストを短期間に回収する。

もしかしたら非常に前衛的な農業を提唱しているのかもしれないなあ。

素人でも家庭菜園家でも新規就農者でもプロの農家でも、
土づくりにおける基礎は同じだ。
その上にそれぞれの地域や気候に会わせた知識と経験を積み上げて、
個々人の技術が構築されていくのだとわたくしは思う。

でもねー。校正したときに西出さんにねー、
「この本読んだらえらい簡単そうに農業できるみたいだけど
農業はそんなに甘いもんじゃないよ」って言われたのよね。

その「甘いもん」部分は知識と経験と技術の蓄積部分だと考えると
わたくしが書いたのは基礎部分のみである。
そんなに無責任なことは書いてないと思うんだけどどうでしょう。

あ、あと、大規模農業に西出式は向いていません。
西出式が非常に効率よく機能するのは小規模農家、
あるいは小規模で儲けたい施設園芸農家だと思います。

つーことで、『儲かる!西出式農法』は5月8日発売予定で、
書店に並ぶのは11日過ぎだそうです。
Amazonで予約できるみたいですので、みなさま、ぜひ(営業)。
農業を知らない人にもおもしろく読める(はず)です。
『儲かる「西出式」農法』
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西出会が解散したです

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現代農業に2度ほど使われた師匠の写真は、
北海道の農家のところをまわった時に撮った写真です。
北海道の広大な土地を眺めて「わしがここで農業やったら
何千万も儲かるのになあ」と言ってたのが忘れられません。



昨年11月の総会(じゃなくて年に一度の集まりなんだけど)をもって、
残念なことにわたくしが師匠と尊敬している西出隆一さんの会
「西出会」が解散したというお知らせが来たです。

いつか解散するんだろうなーとは思っていたけど、
実際にそうなってみるといろいろ思うこともあれこれある。が、
「今までほんとにありがとうございました!」と言いたいのだった。

わたくしが西出さんのことを知ったのは2006年3月に開催された
某D社の土づくり会議という生産者の研修会である。

その会議の準備は同僚がやっており、
話を聞くといろいろ大変そうだったので「どんな人かなー」と
興味津々だった、というか「どういう人なわけ!!!」と
あーだこーだブーブー言っていたというのが正直なとこである。

しかし会議のしょっぱなの一言でもう心臓をわしづかみにされ、
「師匠! 一生ついていきます!」とか思っちゃって、
飲み会では握手してもらっちゃったりして自分どうしたんだ、
今から考えるとあまりの衝撃にちょっとおかしくなってたのかも。

あーだこーだブーブー言ってたのはなぜかその後師匠に伝わっており、
後日「こいつは最初の会議の前にわしのことをあーだこーだ言っとった」
とか言われ、大変恐縮したのだった。

某D社ではその後何度か西出さんを講師に迎えた土づくり会議を行った。
わたくしはもう産地担当ではなかったが取材で参加し、
西出さんの指導を受けている農家の会「西出会」があることを知った。

これは西出さんの指導を受けたいと考えた農家が集まってできた会で
発起人は志田一利さんという農家である。
ネットで「西出隆一」と検索すると志田さんのサイトがヒットする。

うまそうなトマト
某D社の農家があまりにもケチョンケチョンに言われるので、
「西出さんの畑を見学したい」ってことでその次の会議は能登で開催。
そこで食べたトマトがあまりにもおいしいので農家黙る的な
いろいろおもしろいエピソードがあったことを思い出すです。



志田さんは西出会の発起人でもある。
彼がいなければ西出会はなかったのだった。

西出会に入会すると毎月会報が送られてくるが、
これは志田さんがボランティアで作ったものが最初だ。
その後担当は何人か変わったが、会報は会員の農家が
農作業の合間にボランティアで作っていた。

西出会は手弁当で運営されている農家のための農家の会であった。

土づくりからボカシづくり、微量要素の役割、個別の作物の栽培や、
会員からの質問に答えるQ&Aなど会報の内容は非常に濃くて、
わたくしの現在の農業の科学的な知識は主にこの会報と
西出さんにくっついてあちこちの農家を見たことに由来している。

そして、毎回楽しみなのが師匠の辛口エッセイであった。
例えば某D社などけちょんけちょんに言われたりしたが、
それは常に正論のようにわたくしには思えた。

「おいしいもの、高品質なものを作らずにいて農業がおもしろいのか」
どんな辛口な批評をしていたとしても、ただの悪口ではなく、
農業するならもっとまじめにがんばっていいものを作れと
西出さんは愛をこめてそう言っているように思えた。

会員は何か質問があると電話やファックスで西出さんに連絡をする。

11月、おつれあいの文子さんに「毎日畑から帰ると
会員からファックスが山ほど送られてきてるんよ」という話を聞き、
夜の間はその質問にずっと返事を書いている西出さんを想像し、
ちょっとやそっとの覚悟はできない大変なことだなあと思った。

そしてその会員の管理をする文子さんも大変なのだった。

佐賀の弟子のトマトとてもおいしい
佐賀で西出さんの教えを受けているミニトマト農家のトマト畑が
めっちゃきれいで美しく管理されており、うまい人は管理もスゴイと
わたくし心底感心したのでした。いやはや。



西出さんはプロの農家を育てたいと常々考えてきた。
志田さんと西出さんは、西出会を立ち上げる際に
会の目的を「後継者をつくること」と決めたらしい。

だからこそ、そのような農家が育つよう知識を提供してきた。

しかし西出さんは農業指導コンサルタントではない。
自身が農家だから自分の作業をしながら指導を行う。
そのことをきちんと認識できていない会員もいたらしい。

アポイントメントなしで訪問したり、何度も同じ質問をしたり。
自分ひとりならいいが、何十人も同じことをしたのでは
される方は大変なのだった。会員の出入りもけっこうあり、
文子さんは「大変なのよ。会員管理が」と言っていた。

「過去の会報を読むこと」と何度も会報に書いてあったし、
インデックスも作られていたが、そういう努力をしない人はしない。

解散すべくして解散したのかもとわたくしは思うのだった。

そしてわたくし自身にもそういった甘えがなかったかと
めちゃくちゃ反省しているのだった。しかしもう遅い。

今はただ、今までいろいろなことを教わった西出さんや
西出会を立ち上げてくださった志田さん、
会報を作っていた農家の方々、毎月発送してくださった方々
西出会を支えてくださった文子さんに深く感謝するのみである。

三種の神器
師匠のおっしゃる3種の神器。農業はカンではなく
水分や肥料はちゃんと測って数字にもとづく科学的な農業をしなさいと
師匠はおっしゃっている。そのために必要なのがこれ。



わたくしの書いている西出さんの本は、農業技術の本ではない。
わたくしは農家でも科学者でもない素人である。だから、
西出さんや、某D社時代の産地周りで聞いた話や経験をもとに
素人の視点であれこれ考えたこと思うことを書いた。

しかし西出さんを知った時から西出さんのことを書くのは
わたくしの夢であった。

出版社からオファーがあり、師匠にも「好きなように書けばいい」と
言っていただき、四苦八苦してキーっとかなっていたある日、
「あ、そう言えば。今、夢がかなってるんじゃん!!!!」と気づいたが
(どんだけニブイんだ自分)、「夢の実現」という内容になっているかしらん。

西出会解散は悲しいニュースだが、このタイミングで
「本が書けてほんとによかった!」としみじみ思う。
わたくしには、西出さんの農業への取り組み方や考え方は、
厳しくて、わかりやすくて、正しい気がするからである。

先日初校を送ってチェックしていただいたのだが、
「ここに書いてあることを読むと、農業はとても簡単そうだけど、
そんな甘いもんじゃないよ」と言ってたよと文子さんに聞いた。

わたくしは楽観的だから本の内容もしごく楽観的である。
でも、農業は簡単ではなくても楽しいんじゃないのかな。
これはわたくしの妄想だろうか。

もう西出会会員の農家に会う機会はないかもしれないけど、
みんなに聞いてみたい。

科学的な農業は楽しいよね? 違うかな?


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「作物は肥料で作るな。土で作れ」by西出隆一さん

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昨年11月の総会時の師匠。遅刻して参加したわたくし。
うううう。不肖の弟子ですんません。



師匠の本が佳境に入ってきましたよ。
来週月曜日に初校が上がってきます。ひゃっほう。
飲んでる場合じゃないぞ! ネジまいて頑張るぞ!

ところでこの本、実は作業を開始したのは昨年の9月頃であった。
11月、5万字ほど書いたところで師匠にお会いしたら書き直したくなり、
一から書きなおして終わったのが1月(だったかな?)。

その後修正が入ってさらに文章を追加して見なおして等々、
今までの3冊の本と比較してすげー大変だったな~と思うが、
のど元過ぎるとすべて忘れるわたくし、よく覚えていない。

ブログを再構成するのではなく、一から書くのは初体験だったため、
書く過程で自分の農業に対する認識を整理し見直すことになったのだが、
この過程でわたくしは自分を再構築したと言ってもいい。なぜなら、
書く前の自分と今の自分を比べると「何か」変わっているからである。

本の執筆開始と同時にブログがほとんど書けなくなったのも
自分の変化についていけてなかったからだろうと思うわたくし。
混乱した頭では何を書いていいかわからなかったのだった。

大変だよなあ、執筆(まるで他人事)。
でもま、ようやく初校だ! 

またアホほど赤入れする自分の姿が想像できるが、
今日は金曜日だからそのことは考えない。
それが幸せの秘訣「スーパーその日暮らし・ほんたべ」である。

さて昨年11月に西出会の総会があり、そこでわたくしはまた
師匠のすんばらしい一言を聞いたらしく、メモを見つけた。
聞いたこと、書いたことを覚えていないのは、その夜飲み過ぎたからであろう。

師匠は「作物は肥料で作るな。土で作れ」とおっしゃっていた。

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いちごの花弁の数でチッソの状態がわかると教わったです。
花びら4枚はチッソが足りません。果実もいいものができません。

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探して見て気づいたけど、花びらの数にもいろいろあるのね。
これは5枚。こういったばらつきがあることがすでに良くないのらしい。

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いちごの花びらはおおむね6枚だと言われておりますが、多いものだと
8枚だったりもするしで、この差が果実の大きさや形に影響する。
まんなかの雌しべの群れの形がいちごの形になるんだって。
この形が変形していると変形花になる。ふしぎだね、いちご。



おおおおおお、すげー! これを見つけたときのわたくしの衝撃。

ドッカーーーーーーーーーーーン って感じ
(なぜ覚えてないんだ自分)。
読めば読むほど、さらに深読みすればするほど
含蓄のあるすんばらしい言葉なのである。

だってさあ、わたくしたちは通常、肥料は作物に与えると考えるでしょ?

家庭菜園の本にも、作物が生育するには肥料が必要、
チッソは体(葉っぱや茎)を作って、リン酸は花や実、
カリは根っこに必要なのよね、みたいな感じで書いてある。

作物には肥料が必要なのである。それは日本の常識である。
だから無肥料栽培とか言われると「すげーなー。
持ち出す一方でどう作物を作るのか」とか考えちゃう。

しかしこれを「土で作る」と考えればどうかな?
そしてこれは「作物は肥料だけでは作れない」と言い換えられないかな?
じゃあ、肥料以外の要素、土って何なんだって話になる。

土中には1立方センチメートルに数億個の微生物がおり、
その方々が作物に必要な要素を与えてくれることが知られている。

土壌分析してチッソ分がほとんどないのに立派な菜っ葉ができるのは、
微生物がアミノ酸を作って植物に提供するからだと考えられている。
しかしそうなるまで微生物叢が豊富になるのには大変時間がかかり、
腐植分の素となる粗大有機物もかなり投入しておかないと難しい。

戦後の増産時、化学肥料に頼りすぎた農業がうまくいかなくなったのは、
作物を肥料だけでつくろうとしたからだろう。

土耕栽培の場合、粗大有機物を還元しないで肥料だけで作ろうとすると
土壌障害やその他の障害が起き始める。
その対策として土壌消毒をしなくてはならなくなり、
微生物は全滅し、ますます土はダメになっていく。

昨日まで土壌消毒剤をまいていた畑で、急に無肥料栽培や
有機栽培をしたとしても、いい作物を作るのは難しい。
というかたぶんできない。微生物がいないからね。
土を作るには時間がかかるものなのである。

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チッソが適正だといちごの花は45度の角度でしゅっと出る。
これがヘタってるとチッソが多い。マルチにくっついているような状態だと
施肥管理を間違ってる可能性がある。そういう小さなことから
師匠はその農家の技量を見分けてしまうからスゴイのだった。



んじゃ、土づくりってなんですか?

「団粒構造になっており、微生物が豊富で腐植・CECともに高く
土壌バランス(分析値・三相分布ともに)が取れている土であれば
良い作物ができる」と師匠は常日頃おっしゃっている。

そういう土、良い土を作るのが「土づくり」である。

良い土の条件とは「生物性・物理性・化学性」のバランスの取れた土で、
「ふかふかの健康な土」的な情緒的な言い回しで表現される土ではない。
物理性と化学性は数値化できるから、誰が見ても客観的に
「良い・良くない」という判断ができるし対策も打てる。

そういう土を作って作物を作りましょうよね、と師匠は言っているのだった。

もしかして師匠は、肥料も作物ではなく土に与えろと言ってるのかもしれない。
微生物を増やし微生物が利用して作物にいい影響を与える肥料。
それがボカシでありモミガラ(粗大有機物)なのではないだろうか。

師匠の何気ないひとこと、全然記憶に引っかからなかったひとことが
師匠の農業に対する考え方の基本を表現していたのだった。

おおお、なんてすばらしい一瞬だったのか(覚えてないけど)。
おそらく聞いた瞬間にそう思ったからメモしたのだろう。

よくやった! 自分。エライぞ! 自分。

つーことで、この言葉は書くのを失念していた「おわりに」に入れました。
最後を締めるいい言葉だから、これをちゃんと入れられるよう
「おわりに」を書くのを忘れていたのかも。なんちて。

怒られるかな。出版社の方、締め切り守らなくてすんません。
でも最後にもう一回書いておこう。

「作物は肥料で作るな。土で作れ」
いい言葉だなー。


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西出会総会@佐賀に行ってきた

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トマトハウスで念願のセイヨウマルハナバチを撮影できた。うれちい。
平成18年から特定外来生物として規制されてるので
ハウスから蜂が出て行かないよう非常に厳しく管理されておりました。

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マルハナちゃんの入ってるハウスの持ち主のミニトマト。もー。今まで見た中で
一番整理されてて非常にきちんとしてる感動的なハウス。
倉庫にある机なんかにもホコリやチリがまったくついてなくてすばらしい。
こういう人ってほんとうにいいもの作るんだろなーって感じ。



西出会の総会に行ってきた。

今年の幹事は佐賀の西出会の人々である。
彼らはむかーしから熱心に西出さんの教えを受け、
とてもおいしい作物を作ってきちんと儲けている。

西出さんは収量の目標金額を露地で90万円、
ハウスで600万円(いずれも10aあたり)と言っており、
一般的な目標金額の露地70万、ハウス300万~400万よりも
はるかに高いのだが、この人々は「おおむねクリア」なのである。

スゴイよなー。しみじみ感心。
高収量の秘訣はまず土づくり、そして技術なのだった。

土づくりは、西出さんの言うとおり化学性・生物性・物理性を整え、
粗大有機物と微生物を投入し積極的に土壌改良を行っていれば、
3年目に様子が変わり、5年すると効果が見えてくると皆が言う。

技術はちょっと難しい。

技術とは経験を積み重ねた上に構築されるもので、
一朝一夕には身につかない。
日々自分の作物を観察し、いろいろなことを試してみてやっと
自分なりの技術が身につくと西出さんは言う。

よく「経験とカン」と言われるが、今回聞いてみると
「カンなんか当てにならん。カンで農業できるんだったら、
競馬や株で儲けたほうがいいやろ」とにべもないお返事であった。

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いちごの花のまんなか部分がそのまんまいちごの形になるって
知ってました? この花は台形のでかいいちごになります。

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チッソ分、リン酸などの兼ね合いで花びらの数が変わるいちご。
正しいのは6枚ほど。これは4枚しか無くてちょっと栄養不足。
ちびっちゃいいちごになりそう。

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師匠・西出隆一さん。お元気そうでした。


西出さんの技術はあくまでも「経験」の積み上げなのだった。

この話を聞いていてなんとなく『エースをねらえ!』の
宗方コーチの言葉を思い浮かべていたわたくし。
彼は岡ひろみに「魔球なんてあり得ない」と言う。
宗方コーチの言葉は当時のスポーツマンガでは画期的であった。

しかし、昭和の時代に女子バレー部員だった人は必ず
『サインはV』の稲妻サーブをやってみているはずである。
あんなふうにボールが動くわけないと思ってもやる、それが中学生。
そして「魔球などあり得ない」ということを学習する。

日々練習を積み上げて正しくトスを上げサーブを入れ、
レシーブをセッターに返していくしか無いのだ。

農業もひたすらに実践し経験を積み上げ技術にするしかない。
しかしこれは何をやってもムダにならないということでもある。
やったぶんだけ自分が豊かになると言ってもいい。
清々しくていいじゃありませんか。

こういう前向きな考え方が大変好きなわたくし。
だからこそ西出さんの考え方がしっくり来るのだろう。

一足飛びに技術を構築するのは難しいが、
西出さんの考え方では、誰もが数年で一定のレベルに
達することができる部分がひとつだけある。

それが「土づくり」なのだった。

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西出会・佐賀のメンバーと西出さんご夫妻。
皆さんおいしいものを作ってらっしゃいます。



土づくりは数値が示す通りにやればいいから誰にでもできる。
家庭菜園でも新規就農者でも実現が可能だ。
数字が示す通りにやればいいだけだから経験は必要ない。
技術がなくてもまあまあできるということでもある。

だから、そもそも技術がある人が西出式の土づくりを行えば
よりいっそう収量が上がり、より儲かるのだ。
そういう人は西出会にたくさんいて坪2万の売上を上げているのだった。

「農業技術に近道はないけど、土づくりにはある」ってことかな?
おお、なんかいい言葉じゃありませんか?

ってことで、今回いい刺激をもらえたのだった。
引き続き粛々と執筆をするです。

あと3万字だ! がんばるぞ!


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西出隆一さんの農法は新規就農者にぴったり。西出会の話。

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一日目は座学。二日目は圃場見学という総会のスケジュール。
新潟のいちご畑見ました。西出会にはいちごのプロがいらっしゃるのですが、
話聞くと難しいっす。水管理、温度管理、病気対策。
これらをきちんとできる人が儲かるわけで。むずかしー。施設園芸。



西出会総会に参加してきた。

西出会とは、石川県でトマトを栽培している西出隆一さんの
非常に科学的な農業技術をお勉強するまじめな農家の会である。

入会金は10,000円。年会費は24,000円。
月に一度西出さんの農業技術について伝える会報が送られ、
年に一度会員持ち回りで総会という名のお勉強会を開催する。

わたくし、総会に参加して今年でもう、えーと、6年くらいだろうか。
西出会にはなぜか毎年若い会員が増えており、若者がたくさん来る。
それを見ていると、日本の農業の未来は明るいのではあるまいか!
なんちて思ってしまうのである。

そして、すごいのは、皆がほんとうに熱心にお勉強することである。

某D社でも研修会は毎年幾度となく開かれていたが、
西出会のような熱心さはあんまりなく、わたくし、
西出会総会に初めて参加した際に、そのレベルの高さに大変驚き、
どんな質問にもやすやすと答える西出さんの知識にも圧倒されたのだった。

どんな障害にもきちんと原因があり対策がある。その知識がすごいのだった。
今まで誰も教えてくれなかった疑問の答えを、わたくしは西出さんにもらったのだった。
師匠と呼びたくなるのも当然なのだった。

さて、今年の幹事は新潟県のトマト農家だった。

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今回の幹事の方々。トマト・きゅうり・いちご・米など栽培する作物はそれぞれ。
両端のお二人が新規就農でトマトを栽培しています。何でトマトを?と聞きましたら
研修先がトマトだったし、なんかトマトってことで、みたいなお返事。
新規就農でハウス作る人って珍しいと思ったけど、そうでもないのかな?



西出さんの指導を受けてきたこの農家、山岸協慈さんは、新規就農者であった。
研修に入った農家が西出会の会員だったため、
就農時から西出さんの指導を受け、長年トマトを栽培してきた。

実は彼は現代農業の10月号に掲載されてて、
次の次のページにわたくしが撮影した西出さんの写真も載っているのだ。
(だからなんだって話なんですけど、ちょっと言ってみた)

山岸さんの畑は、能登の西出さんの畑同様粘土質である。
就農時に地主の許可を得て、土壌分析と三相分布を調べたらしい。
その後十数年にわたって土作りをしてきた結果、粘土質の厄介な土は
西出さんの畑と同じ、スカッと支柱の入る豊かな土に変貌した。

雨が降ると長靴にべっとりと泥がつき、足あとがくっきり残るハウスの外と
ハウスの中のふかふかの土の違いに驚くばかりのわたくし。
と同時に、土は作ることができると実感するのだった。

これは魔法でも何でも無く、ただ土壌の三相分布をはかり、
土壌分析を行い、土のバランスを整えながら粗大有機物と
微生物資材を加えて、手作りのボカシで栽培してきた結果だ。

それで師匠と同じような畑ができるなんて。すごくない?

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師匠はお元気そうでした。いつまでもお元気じゃないと困るです。
これからもわかんないことをビシバシ教えていただかないと。です。



誰にでも同じようにできること。これを再現性という。
西出さんの技術は、誰でも同じように作物を作ることができる。
地域や天候の差はあまり関係ない。すべての基本は土である。バランスである。
だからわたくしでもある程度同じようにできるのだ。おお、すばらしい。

精神論や根性論を振りかざすこともなく、もちろん我慢もしなくていい。
虫だらけで全滅した畑を見て「我慢です」なんて言うのは
かっこいいかもしれないが、技術がないだけなのかもしれないのだ。

西出さんの農法は、数値を根拠にやるべきことをするだけである。
シンプルでわかりやすい。その知識を一度獲得してしまえば、
誰にでもできる。なんと心強いことではありませんか。

わたくしはずいぶん以前から、この技術、西出さんのやり方は、
新規就農者にこそ必要な技術だと思っていた。

土質も調べずに畑を借りて、土壌分析もしないで肥料を入れて、
初年度からうまくできるはずなんてない。何がどうなのかわからないのだから。

西出さんは「地主に許可を取って土壌分析と三相をはかるといい」と言う。
その結果がひどければ借りることはない。あとで苦労するだけだからだ。
何年も借りて土を作っていくのなら、条件のいいところを借りたほうがいい。

最初から「土作り」を前提で畑を借りるべきだと西出さんは言うのだった。

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「わしならこれを下げて、まだまだ稼ぐ。もったいない」と西出さん。
管理さえきちんとしとけばもっと稼げるのにとキビシーイアドバイス。
25段取りの技術はダテじゃないってことですなあ。いやはや。



実際に畑を借りる際にそれができるのかどうかわたくしは知らない。
しかし条件の悪い畑を借りて困っている新規就農者は何人か知っている。
彼らは就農後、地域の信頼を得てようやく条件のいい畑を借りられたりもする。

それにはだいたい3年かかるのだった。

助成金は手厚くなったが、耕作地の貸し借りや売り先の確保などで
日本の農業界及び農村は新規就農者にそれほどやさしくない。

最初の3年を棒に振ることなくきちんと土が作れたら。
研修先で土壌分析など経験したことがない新規就農者はたくさんいる。
研修先の農家と同じように非科学的な農業をやってもうまくいかない。
それでいきなり農業を始めるよりは、知識は持っておいたほうがいい。

基礎知識を持って農業を始めるのとそうでないのとでは
ぜんぜん違うだろう。区民農園借りててもそう思うのだから、
ビジネスならなおさらである。

しかし、土作りに金をかけるべし!というのが西出式である。
そこんとこが難しいかもしれない。基盤ができるまでは。
高品質で多収で味がいいから、軌道に乗れば3年で回収できるとは言っても、
売り先がなければ厳しい。

ううう。早く新規就農者支援のための野菜販売サイトを立ち上げねば。

新規就農者や有機を目指してる農家の野菜を売るサイト。
味はよくて安心して食べられて、そして作り手の顔がちゃんと見えるサイト。

楽しいじゃありませんか。


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西出会・総会に参加してきた

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総会の幹事の皆さま。新規就農者も2組いらっしゃり、
それぞれに実績をあげつつあります。皆さま、総会の運営、お疲れ様でした。



わたくしの師匠・西出隆一さんの技術を勉強する「西出会」。

年に一回総会があり、会員の親睦と知識を深めるのだが、
今年は11月20日~21日、和歌山で開催された。

総会は今年で15回目。西出先生への質問あれこれの座学と、
翌日に会員の圃場見学をして「あーためになったね」と言って
帰る途中にあれこれ自分の畑と比較したりして話が盛り上がる、
大変楽しい会である。

そして、やっぱり今年も楽しかった。

たくさんの農家が集まって何時間も農業技術や売り先や、
日々の作業の効率化や肥料の話をし、積極的に情報交換をする会。
楽しくないはずがないのだった。

そんな西出会もなんとなく転換期を迎えているようで、
昨年開催された千葉での総会以降、急に若い会員が増えてきた。

彼らは西出さんの科学的な農業を忠実に再現しており
品質UPのための最短距離を進み、高品質・多収という結果を出し始めている。
すごいなあ、再現性のある技術ってこういうことを言うんだね。

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こういう風景、某D社の生産者会議では慣れっこなんだけど、
普通はなかなか研修会や情報交換なんて経験できないって話も聞くし、
横のつながりがあるって、とっても大事なことなんだよね。

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畑を見てて参加者からあれこれ質問が出るのも西出会の特徴。
「勉強しに来てる」って意識が高く、何かを得て帰るつもりで皆参加してるから。
「お付き合いで」的な要素はそこには全くないってのが好き。



今回の主催者はグループではないのだが、
同地域で西出さんの教えを受けている方々であった。

西出会に入会以前、鶏糞入れ放題の畑で、
カルシウム・リン酸過剰、しかも
「ええっ! 塩基飽和度200%? マジ?」的な
三重苦の畑もあったらしい。

化学性のバランスが悪く、カルシウム過剰。
日本のほとんどの農地が抱えている問題である。

露地栽培で塩基飽和度200%っつったらもう、病気も虫も出まくりのはず。
それを抑えられているのは、西出さんの技術によるものだ。

これは具体的に言うと、腐植・微生物・物理性の改善の結果だ。
科学的な農業である西出さんの技術は再現性が可能なことが特徴である。
誰にでもできるのだ。基本的な知識と観察力さえあれば。

さて、主催者の一人、井上達也さんは農業後継者である。
いちごと露地の一般的な野菜を栽培している。

いちごは昨年反当たり4トンの収量を得ることができた。
今年の目標は6トン。6トン採りのための土づくりに余念はない。

その他の野菜類もかなりいい状態だった。

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ミニ白菜。殺虫剤は2回、殺菌剤はまいてない。塩基飽和度が高いのに、
病気が出ないってのはスゴイこと。土づくりで病気が抑えられるっていういい例。
唯一の失敗は3条植えにしたこと。そういうのは経験が必要なんだよね。

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某D社の規格製品ちょうどのサイズのブロッコリーだけど、直売所に置くには小さい。
むう、そういうものか。定植遅れで脇芽が出ちゃったのが失敗。
定植は本葉5枚以内じゃないと脇芽が出てきて頂花の生育が悪くなるらしい。
そういったちょっとした知識が次々に出てくる、西出さんの知識の深さに驚く。



塩基飽和度が高い露地畑の白菜やブロッコリーは
殺虫剤の使用はせざるを得ないが、殺菌剤は一度も使わない。
散布回数は慣行栽培に比べると大変とても少ないのだった。

一から土づくりをやり直し、栽培された彼らの作物を、
辛口で有名な西出さんが珍しくべたぼめしていた。
「すばらしいものができとるよ。皆に見てもらいたい」

「新規就農者や若い世代に自分の技術を伝えるのは楽しい」
最近西出さんはよくそう言う。
「若い子は疑問を持たずに言われた通りにするから結果が出るのが早い」
教えがいがあるということだろう。

非常にまれなことで驚いたのだが、井上君のご両親は
西出さんのやり方を何も言わず受け入れてくれたそうだ。

新しいことをやろうとする息子とそれを許さない父親とのバトルは、
農業界では非常によく起きる悲しい事実であり、特徴でもあり、
技術の停滞やらいろいろな弊害が起きる原因でもある。

3年間やってみて、実際に効果が見えると考えを変える親も多いらしいが、
3年間の子どもたちの気苦労はいかばかりかとか思っちゃうわたくし。
まあ、サラリーマンの場合はこれが上司に当たるのだろうから、
どこも同じと言えば同じなのかもしれないなあ。

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若いもん同士でいろいろ情報交換できるのっていいよね。
しかも技術のベースが同じだから、共通の言語で語り合えるってのも魅力的。
それは西出会に入会してる人全員に共通してるメリット。



それはともかく。

西出さんの技術の基本は土づくりであり、
具体的には物理性・生物性・化学性の改善である。
地域や天候、土質が違っても、つまり誰がやっても再現性があるのが
西出さんの技術の特徴だ。

徹底的に土を改善するため、初期投資に経費がかかるが、
品質と収量は3年目には確実に上がる。だから、
回収するのにはそれほど時間がかからないと、会のメンバーは言う。

品質が上がれば付加価値商品となり、高値での販売が可能になる。
収量が上がれば一個当たりの単価が低くても、結果的に儲かる。

ハウスでは一坪1万円を目標に設定しろと西出さんは言う。
坪1万でも夢のような話だが、2万の売り上げを上げてる人もいる。
そういう技術は他では学ぶことができない。

西出さんの技術は日本の農業をもっと楽しくするはずだ。
儲かる農業が楽しくないはずがない。
必要なのは、土づくりと観察力だけ。
消える魔球もマーケティングもコンサルも必要ないのだ。

シンプルなところがいいじゃありませんか。ねえ。


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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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