なんと「ジビエ認証」が制度化されるんですってよ!

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駆除とか狩猟とかで追われるとアホな鹿は最初に死にますから、
生き残ってるのは基本的にウッカリ者ではない賢いのが多くて、
昨今捕獲がむずかしくなっており、彼らは「スマートディア」と呼ばれます。
鳥獣保護区でのほほんと草をはむエゾジカ(メス)。


「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(改正鳥獣法)」
が2015年5月に施行され、丸1年経ちました。

一般ピープルには「なんですかそれ?」という法律でしょうが、
ハンター界隈では非常に話題になっておりました。
なぜなら「認定鳥獣捕獲等事業者制度」が始まったからです。

【認定鳥獣捕獲等事業者制度とは
鳥獣の捕獲等に係る安全管理体制や、従事者が適正かつ効率的に
鳥獣の捕獲等をするために必要な技能及び知識を有する鳥獣捕獲等事業を
実施する法人について、都道府県知事が認定をする制度です。
※この制度は、平成27年5月に施行した鳥獣の保護及び管理並びに
狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)に基づき新たに導入されました。】

(環境省サイトより)
https://www.env.go.jp/nature/choju/capture/capture5.html

上記の文言を読んでもいまひとつわかりにくいが、この制度は
都道府県知事が法人に委託し鹿・猪の駆除を行うという環境省の事業で
平成29年の予算は15億円になったようである。

野生動物管理の予算は農水省にもあり、これは都道府県ではなく
市町村ごとに管理計画が策定され猟友会を通じてハンターが請け負っている。

税金の優遇措置などがある「実施隊」と言われるものだ。
駆除の対象は鹿と猪だけではなく猿やカワウなども含まれる。

農水省の鳥獣被害防止総合対策交付金は110億円、
林野庁の森林被害緊急対策2.5億円で、合計112.5億円である。
ジビエ振興のための加工処理施設建設なども事業の対象となっていて、
その場合、内閣府の地方創生推進交付金などとの連携も予定されている。

けっこうな予算だよねと思うが、実際の被害額はどれぐらいかな?

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3月鹿猟見学で屈斜路湖畔の山に上がったとき、ウワサの皮剥を発見。
雪を掘って笹を食べ樹皮をはいでおり、周りには大量の糞。
撃たれないよう山の尾根を集団で移動して食い散らかしてる、
って感じかなー。世界遺産・知床半島の食害も相当らしいです。


平成27年度の農業被害額は176億円であった。
176億円作物を売って稼ぐことを想像してみよう。
大変なことではありませんか。

平成24年くらいには200億円だったから少し減ってはいる、とは言え
高止まり傾向は変わらずで「猪鹿許さん!」という農家は多いはずだ。

また、あまり知られていないが、鹿は林業にも相当な被害を与えており、
被害面積は平成27年度で6000ヘクタールである。

植林した幼木を鹿が食害して全く生育しないとか、冬期のエサがない時に
広葉樹や針葉樹の樹皮を食って枯死させたり、下草の食害で植生を変えたり
結果として森の下層部が丸坊主になって表層部が崩落したりと、
鹿は日本の森と林を順調に、そして確実に破壊し続けている。

であれば130億円の予算では足りないくらいかもしれないね。
ということで、認定事業者制度による法人の参入で鹿・猪は減ったのかな。

検索してみたが取りまとめられていないのか実績の数字はなかった。
事業者制度がスタートする以前の数字は鹿58万頭、猪52万頭だったから
少しは伸びているのではないかしら。希望的観測すぎるかな。

ということで、ジビエの活用である。

29年度の目標は鹿・猪合計60万頭の捕獲に加えて食肉の利用率向上とある。
平成26年の約14%から30%へUPと書いてあるが、しかし60万頭の30%? 
というと18万頭?いや、そんなことはあるまい。母数がわからないので
目標の30%とはどれぐらいの頭数なのかは全く不明である。

そうしたらですね。本日の産経新聞に「ジビエ認証制度化」という
すんばらしい記事が掲載されていたのですよ。ああ、ビックリした。
全日本ジビエ協会理事としては「やられたー」って感じだがそれはまあいい。

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なんで穴掘って埋めるかというと回収が大変だからです。
100kgもある鹿をひっぱってトラックに乗っけてなんて大変です。
雪があるところしか見たことないけど内地ではどうやってるのかしら。



「農水省が公認した認証機関が、ジビエの処理加工施設に対し、
厚生労働省が定める衛生基準などに適合しているかどうかを審査する。
合格した処理加工施設は解体・加工されたシカ・イノシシ肉といったジビエに、
捕獲場所を表示するとともに認証マークを付けて市販することができる」

(4月25日(火)サンケイ新聞朝刊)

一定レベルの品質を保持した管理されたジビエが流通するようになれば
大変とてもすんばらしいのだが、実際には駆除で撃った鹿を回収して肉に、
なんていうのはむずかしくて、おおむね山に穴を掘って埋めるか
持って帰って焼却施設で燃やしているのが現状である。

一頭燃やすのに使う燃料費は3万円くらい。数十頭燃やせば数十万。
この経費はどこから出てるのかな? 自治体?
いずれにしても大変なことだ。資源化が喫緊の課題なのも頷ける。

しかしハンターが解体施設も持っていてそこですぐに解体し肉にして
販売、なんてことはなかなかできない。

ましてや計画的な駆除の場合、一頭撃つごとに回収してきちんと処理して
なんて悠長なことはやってられない。
どうしても穴掘って埋めるか持って帰って燃やす、ってことになる。

認証が制度化されたとしても、まず安定供給、次に流通ルートの構築が課題だ。
そういうのはまだきちんとつくられておらず、六次化地元消費がメインである。
肉にして安定供給するには殺さずどこかで飼育して必要時に解体して卸す、
という流れが必要である。北海道にはあるけど他はどうかなー。

さらに、野生動物の飼育は許可なしにはできないし、
許可を得たとしても飼育する土地やエサが必要になる。
つまりよけいな経費がかかる。

さらにはそれで自然の息吹をいただく「ジビエ」といえるか、
というような問題もある。飼育だからねえ。。。

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ここまで書いて気がついたけど、テーブルミートとして売るのではなく、
加工品にしちゃえ! ってのが主旨かもしれないなー。
在庫効くし保存もできるし。でも価格的に合うのか、という問題が。



しかしこのような「品質の確かさ」のお墨付きは
ジビエ業界全体が待ち望んでいたことではあるまいか。
これにより「品質の良くない肉」が流通することはなくなると考えれば
両手を挙げて歓迎すべきでしょう。

ということで、ジビエ協会的には今後注視していきたいと考えております。

また個人的にはこの制度化で、一般ピープルの方々に
ジビエの魅力、というより農業被害や森林被害の現状が
バッチリ伝わればいいなと思う次第です。

あ、あと農水省の食堂で4月28日までジビエ(鹿肉)を使ったランチが
提供されるようですよ。鹿のメンチカツだって。
一般人にも開放されてるそうですから、ぜひ。


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「女子」はアレとして「ガール」ってのはどうなんだと思う件

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3月知床に行ってきました。狩猟届けは出してないので
鹿猟の見学をさせてもらいまた。雪が積もってたので
こんなことして遊びました。楽しかったです。



ジェーン・スー氏の『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』で
「女子」の上限はなんとなく40歳という空気が漂っていたような気がしたが、
違ったっけ? さっき本を探してみたけど見つからなかった(泣)

昨今世の中には「ガール」という「女子」に酷似した言葉が散見される。
上には何をつけてもいいらしい。「山」とか「森」とか。

「女子」については誰が言い始めたのかは定かではないが、
「山ガール」とかになるとマーケティング用語の様相も呈しており
「山ガール」的なPOPを置いとけばそのような人々が売り場に集まる的な
便利な言葉のようである。イメージが頭に浮かぶからかな。

現在わたくしの頭にもかわいい女子がボーダーのスパッツはいて
かわいい帽子をかぶってる的なイメージが浮かんでおります。

【山ガール(やまガール)とは、かつての登山用品とは異なる
ファッショナブルなアウトドア用衣料を身に着けて山に登る若い女性のこと】
(Wikipedia)

ここで興味深いのが「若い女性」と限定されていることである。
60過ぎた登山者が水玉のタイツやド派手なソックスを履いていても
「山ガール」とは呼ばれない。

白髪の女性がド派手なウエアを着てガンガン上ってたらカッコイイと思うが、
本人はまあ「山ガール」と呼ばれたくないだろうという問題もある。

そしてさらに、現在の山ガールが40歳になったらどうなるのか等々の
疑問が頭に思い浮かぶがまあそんなのはどうでもいいか。

そういう「おしゃれな」スポーツウエアは昨今自転車業界にもあり、
一昨年うっかり水玉フリフリのミニスカを買ってしまったわたくしだが、
しみじみ眺めて我に返り、オバサンには無謀だったことに気がついた。
「チャリガール」なんて言葉が自転車業界になくてほんとに良かった、ほっ。

さてしかし。

わたくしが昨年から参入した世界「狩猟」にもその言葉がある。
なんと「狩りガール」というのですよ知ってましたか?

どこの自治体のセンスのないおっさんが考えたんだこんな言葉、
何にでもガールつけりゃいいってもんじゃないんだよと思ったが
どうも猟友会がつくった言葉のようである。

「ふだんは東京でOLをしながら週末は狩りガール」という
「目指せ狩りガール」という大日本猟友会のWEBサイトを発見した。
http://kari-girl.com/

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野生動物を銃で撃って解体するわけですから、内臓とか血とか
血のにおいとか基本的に狩猟とはスプラッタな世界です。
ということもあり、「ガール」はないだろうと思うわけです。というか
スプラッタを想像させないためにガールなのか? 新たなギモン。


女性が参入すれば男が集まる、というマーケティング手法にもとづき
また「ガール」とつければ新たに女性が参入しやすい、という
意図もあるのかなとも思うが、短絡的な気がしていかがなものか
とか思っていたら、すでに定着しているらしい。ひゃー。

この言葉にわたくしが違和感を感じるのは、
わたくしがオバサンで「狩りガール」と呼ばれないからではなく、
「狩猟」という生命を奪って食べものを獲得するという厳しい真剣な世界に
ふわふわした「ガール」という言葉がそぐわないと思うからだ。

それこそ「何にでもガールつけりゃいいってもんじゃ(以下同文)」

あともうひとつ、オバサン的に気になることは、若い女性ハンターが
「狩りガール」という言葉でひとくくりにされることである。

「狩りガール」は、どんな女性ハンターでも
(年齢制限はジェーン・スー氏にならって40歳未満)
「狩りガール」というひとつの箱に入れておける便利な言葉である。

この箱に入ると何かいいことがあるかな?
わたくしはそうは思わない。

そういう箱に入ったらなかなか出られない、というのは
「OL」とか「主婦」とか、最近では「ゆとり世代」とかいう箱に
入れられている人なら想像できるだろう。
わたしはわたしだ!! と言いたくても箱のラベルで呼ばれ続ける。

若い女で狩猟免許とって鉄砲(ワナ)持ってる、というだけで
勝手に「狩りガール」と呼ばれるのだ。良くも悪くも。
「ヤダな」と思っても呼ばれ続ける。ハンター以外にも。

その箱に入っているのがイヤでも自分では出られないが、
ある日入りたくもなかったその箱から勝手に出されたことに気づく。

「もうそろそろガールじゃないよねふふふ」的な呪いの言葉を
ハンターのおっさんに、またハンターじゃないおっさんにも言われるのだ。
予言してもいい、おっさんたちは絶対にそう言う。

銃を持つ手に力が入るような言葉ではありませんか? ねえ。
勝手に入れといてなんなんだ! って感じである。

ということで、ひとくくりにされた箱に入れられると
めんどくさくて腹立つことが多いと、数十年の社会生活で
しみじみ感じている50を過ぎたオバサンのわたくし的に
「狩りガール」という(一部の人に)便利な言葉について、及び、
個人を見ないで箱に入れたがることについての懸念を表明してみました。

しかし「狩りガール」を利用して大きく羽ばたいている方については
バンバン利用してがんばって欲しいと思っております。
利用できるものは有効利用しないとね。


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「網免許」を取っておけば良かったといまさら悔やむ件

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張り網の見学をさせてもらいました。ここにカモがかかります。
暴れるので網から外すのに苦労するそうです。
ということはやっぱりなげ網の方が鳥ストレスがなくていい、ってことで
なげ網猟のカモが最高と言われるゆえんでしょう。



先日NHKで「埼玉鴨場」の網猟を紹介しておりました。

「カモを網で捕獲する」ってなんか「へー」って感じでしょうが、
この猟は非常に伝統的なもので金沢でも行われてるのが有名です。

『狩猟読本』にもこのカモ専用のなげ網は掲載されておりましたが
想像していた網の大きさも使い方も全然違っていました(泣)
具体的な使用法は、池から飛び立ったカモに投げつけて網で絡め取る、
というようなもので、網がでかいので投げるのがすげー大変そうです。

しかし楽しそうでした。
つーことで、いまさら網免許が欲しくなっているわたくしです。

実は一昨年狩猟免許を取得した際「罠・網」という記載を見て
同じ免許だと思い込んでいたため「網」の項も丸暗記してしまいました。
「罠」と「網」の免許が別だと知ったのは当日の実技試験です。
筆記は網の項も全部記入したわたくしはアホかもしれません。

網の実技は「片むそうの張り方」でした。試験の前の研修では、
当然ですが罠取得のわたくしにはそういうことは言われていませんから
「ぜんぜん聞いてないし!!!」と内心めっちゃ焦りました。
勝手に勘違いしていたわたくしはアホなのかもしれません。

しかし、考えれば考えるほどあのとき網免許もとっとけば良かった!!!
と思えてなりません。あー残念。もう一度あの日に戻りたい!!!

さて、網猟とはその名の通り網を使った猟のことで、
網の種類によっていろいろあります。

非常に原始的な、まき餌をしといて上からばさっと網をかぶせる
「むそう」(袖とか片とかいろいろあり)空中に張る張り網、
うさぎ猟専用のうさぎ網など事前にしかけておくものから、
タシギ専用のつき網、カモを捕獲する前述のなげ網などがあります。

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川に網をかけるので自治体の許可を得て猟を行っています。
この川に数名の網猟師が網をかける許可を得ているそうです。
そりゃそうだよね。


むそうも張り網も、基本的には獲物がかかったらすぐに回収し、
そのまま放置してはいけないことになっています。
うさぎ網のみ張りっぱなしでもOkなのですが、理由は不明です。

網猟はおもに「鳥」を捕獲するために使います。
江戸時代はうさぎも一羽二羽とカウントしていたため、
もしかしたら実はウサギは鳥の仲間なのかもしれません。

さて、網猟のメリットは生きたまま鳥を捕獲できることにあります。

散弾銃による猟だと鳥は銃弾があたって死ぬわけですから、
空から落っこちてきた時点でおおむね死んでいます。
さらに肉の中に散弾が入っていることもあります。

つまり、料亭で出された鴨料理を食べたお客さまが
散弾を噛む可能性があります。異物混入です。歯でも折れたら大変です。

しかし網で捕獲した鳥ならば、その心配はありません。
また、生きているためその場で放血できる、というメリットがあります。

自家用ならとくにそういった処理がなくとも問題ありませんが、
高級料亭などでは肉の質が大きく関わるため、
網で捕獲して即放血したもの、つまり、一般的な鶏のような
食肉処理が行われたものが食味的にもいいということのようです。

つまり、網猟のカモには優位性があるということでしょう。

金沢で行われている伝統的ななげ網猟で捕獲したカモは、
金沢の高級料亭にすべて卸されているという話を聞きまして、
卸値聞いたらなんかすげーいい値段だったので驚きました。

ちなみに通常野生のカモの仕入れ値はよくて2,500円くらい、
わたくしの大好きなコガモは700円だそうですううううう(泣)。

以前ハンターに「2500円でカモ売る?」と聞いたら
「5000円でも売るのイヤ」と言われました。
「夜明け前から準備して一日うろうろしてようやく3羽とかなのに、
一羽5000円じゃ割に合わない」だそうです。確かにね。

しかし網は一日3羽ってことはあり得ません。
(この場合はなげ網ではなく張り網)。

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川の向こうとこっちに網を張るのですから、川を渡らねばなりません。
猟期は11月からですから、水は冷たいし寒いし
年取ったらできないだろうなーとしみじみ思ったわたくしです。



川の向こうとこっち側に網をわたして待っていれば、
飛んできたカモがかかります。カモは群れて飛びますから、
一度に数羽捕獲できます。張り網猟をやっている人に聞いてみましたら
「多いときは10羽は取れるよね」ということでした。へー。

であれば、2500円でも問題なく売れるでしょう。
網を張って、飛んで来るのを待って回収し、放血して腸を抜き、
カモは内臓そのままで出荷できますから、処理も楽ちんです。

羽根を抜かないのは抜くとカモの種類がわからなくなるからです。
マガモやカルガモ以外のカモ(とくに海ガモ)はクセがあり、
飲食店で出すのには向いていないのです。

しかし前述のなげ網も張り網もできる場所には限りがありますし、
むかーしからやってる人には「場」の既得権益もありますから、
新規参入はむずかしいということでしたううううう。

したがって、網猟をやるなら果樹園とか山持ってるとか、
でかい畑もってるとかじゃないとむずかしそうです。

わたくし的にはマッチョじゃないとできそうにないくくり罠や箱罠は
たぶん一生やらないと思うけど、網ならちょこっとできそうなので
半狩猟採集農耕半Xになったらやってみたい!!! と
わりとマジで考えているのです。むそうとかチョーおもしろそうです。

しかし「網の張り方」を覚えなくてはなりません。
こないだ横目で見ていた網の実技試験は白いネットをあーだこーだ
引っ張ったり戻したりとなんかめんどくさそうでした。

きゅうりネットすら張るのにチョー時間がかかるわたくしに
果たしてあの実技ができるかどうか。不安だ。


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蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)でヒグマも目覚める

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3月にもなると雪が減っているので鹿も逃げ足が早いのですが、
群れをなして山のなかを走っておりました。エゾジカはでかいので
この大きさでもバンビちゃんのようです。

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山のなかにあった鹿の寝床。木の皮をめっちゃ食べています。
これでこの木は枯れてしまうです。
農業被害ではない鹿の被害を初めて見たです。
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鹿の通り道を見つけてその先を見ると鹿がいる、ということに
一時間ほど経ってから気がつきました。ハンターのおじさま方は
木の間にいる鹿を見つけられる「鹿目」を持っているのかも。


昨日は二十四節気の啓蟄。
今日は七十二候の蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)である。

天気予報で話題になるのは二十四節気だが、
七十二候とはその二十四節気をさらに5日おきに分けたもの。
より細かい季節の変化を表している。

「すごもりのむしとをひらく」とは、冬眠中の動物が目をさます頃、
という意味だが、「啓蟄」のなかにはその他「ももはじめてさく」、
「なむしちょうになる」と続く。なんか美しい言葉である。
いずれにしてもなんとなくもぞもぞし始める季節ということであろう。

さて、知床に鹿猟の取材に行ってきた。

スノーモービルで爆走しメス鹿を3頭ゲットして戻ってきたら、
同行しなかったハンターのおじさまに「クマの足跡あったかい?」と聞かれた。

「えええええーと、えと、気づきませんでした」とわたくし。
「んー、まだなかったよ」とハンターのおじさま。

まだ3月なのに冬眠から出てくるんかと、非常に驚いたが、
ヒグマは3月になると穴から出てきてあちこち歩き始めるらしい。

子どもを産んだメスのヒグマはいきなり遠くへ行くことはなく、
穴から出たり入ったりして子どもを外に慣らしていくが、
オスは出たら一気に遠くへ歩いていく。

いずれにしてもそれらとばったり出くわすとちょっとどうなの、
もしかしてレヴェナント? 知らずに山の中を爆走していたが、
ハンターのおじさま方は理解して爆走していたらしい。ひー。

そしてわたくしは翌日時間つぶしに入った知床博物館で、
ヒグマに出会ったらどうすればいいかというマニュアルを見つけた。

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手の骨というか爪にビビるわたくし。こんなのに軽くはたかれたら
顔全部持っていかれるよねー。

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オスのヒグマが立ち上がるとこんなんです。
ツキノワグマとわけが違います。目潰しもムリそうです。
たぶんおーやまますたつ先生でもムリだと思います。


50mくらい向こうにヒグマがいてこちらに気づいていない場合、
すぐそばにいて襲う気満々で向かってきた場合、
銃を持ってるけどクマを撃つつもりがなかったのに会ってしまった場合、
等々、ありとあらゆるシーンを細かくこまかーく想定し
ああしろこうしろ、こうしてはいけないあれもダメ、と書いてある。

目があっても見てないふりをして立ち去る、
ヒトがいることを教えて立ち去る、などはまだできそうだが、
クマを撃つ目的で来ていない狩猟中にヒグマにバッタリ出くわしたら、
「初心者はやみくもに撃つとやられますから撃たないこと」と書いてある。

「かえって手負いにして攻撃的になり」ですってよ、みなさん。
レヴェナント(※)そのままである。うううううう。こわいよー。

博物館の外は吹雪でわたくしはへなちょこなバッグしか持っておらず、
540円のマニュアルはペラペラの紙に自分で印刷した的なもので
バッグに入れると折れるし買う気がしなかったのだが、今わたくしは
このへなちょこな紙のマニュアルを買わなかったことを後悔しているのだった。

なぜなら、今年の秋、エゾライチョウ撃ちに連れてってもらうからである。
エゾライチョウは10月中旬ごろから山に出て来るのだ。
そしてその時期はちょうどヒグマも山の中をうろうろしているのだ。

そしてそしてわたくしは、ヒグママニュアルの異常な細かさを見て
ゲラゲラ笑っているときには、このことに全く思い当たらなかった。

この日は知床自然センターでも「ヒグマキケン情報」を見学し、
わたくしの脳にはヒグマ情報がさらに蓄積されていった。
そしてエゾライチョウ=10月=ヒグマ=バッタリ会う可能性と
脳内のシナプスが繋がるのに丸一日かかり、
帰りの空港で愕然としてしまったわたくし。アホですか。

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知床博物館で初めてエゾライチョウを見ました。
ほんとに林道をふらふら歩いているのかしら。
今年の秋が楽しみです。

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屈斜路湖畔から山に上がっていって屈斜路湖を眺めております。
が。なんていう山なのか全くわかりません。現在は
美しい風景を堪能しわたくしの内部には大自然がいっぱいです。


あああああああ買えばよかったー。

ということでネットを検索してみたら平成12年版を見つけました。
http://outback.cup.com/bear_resistant_manual.html
売ってました。
http://shop.shiretoko.or.jp/104396/7.1/913/

秋までには購入して丸暗記しておきたいところであります。

っていうか、バッタリ出会って向こうがやる気まんまんだったら
わたくし的に生き延びることは不可能なような気がするので、
しれとこ財団の方が90%は撃退できると言う熊スプレーを
高いけど買って持っていこうっと。
(残り10%がどうなったか気になるが不明であります)

※レヴェナント
レオ様が昨年念願のアカデミー主演男優賞をゲットした映画。
冒頭にレオ様がハイイログマ(グリズリー)に襲われるのですが、
そのシーンでクマに襲われたらどうなるか何が起きるのか、
想像しかできなかったことが明らかになり心底怖くなりました。

わたくしの大好きなトム・ハーディ様も出ていますが、
よーく見ないとわかりません。というか、誰が誰だかよくわかりません。
さらに、クライマックスシーンでトム・ハーディ様がかぶってる
ビーバーのかわゆい帽子が気になって集中して見られませんでした。

映画館で見た方が良かったです。


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初カモ猟で考えたり発見したりしたこといろいろ

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帰ってからすぐに鴨汁にして食べました。
初めて自分で羽をむしったカモ。すげーうまかったです。
ガラで出汁とって大切に大切に食べました。



わたくしは日常的に殺生をしている女である。

蚊を見ると叩き潰すし、ハエもムカデも見つければ殺す。
野菜にくっついてる虫は素手はヤなのでハサミでチョキンと切るし、
菜っ葉をゆでれば一匹か二匹、コナガの幼虫が浮いてくる。

人生のなかでこのような殺生をどれだけしたか。きっと数え切れない。
しかしとくに罪悪感は持っていない。なぜか。
たぶんこれらの虫は小さくて「害虫」というくくりに入っているし、
意思の疎通もできないだろうと思うからである。

では意思の疎通が可能なものを殺すのはどうか。

例えば飼っている猫とか金魚とか、カエルでもタコでもいい。
それはさすがに殺せないだろうと思う。

言ってみればわたくしは、自分勝手に生命に線引きしているのだ。

おそらく人はそれぞれのものさしで勝手な線を引いているはずだ。
だからわたしとあなたのものさしも、線の引き方も違っている。
ということを、まず最初に言っておきたい。

さて、狩猟シーズンになると、某D社には時々
ハンターの農家からカモが送られてきた。

毎回勤続数十年のみんなの先輩I氏がさばいて料理してくれた。
初めてカモをさばくところを見たとき内臓とか血とかにちょっとびびったが、
「いつかああいうことができるといいな」と素直に思った。

鳥すらもさばけないのでは生きものとして脆弱ではないか、
と常日頃思っていたからである。
きゃー、かわいそー、などと言う女は周りにはいなかった。

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ずーっと食べてみたかったコガモのガラで出汁取り中。
ちいちゃいのでちょびっとしかできません。
卸値を聞いたら一羽700円なんだって。むー。



わたくしが銃の所持許可を取って最初に考えたのはこの、
「ちゃんと鳥をさばけるだろうか」ということだった。
血や内臓に触れられるだろうか。吐き気はしないだろうか。
なんとなく生理的な嫌悪感のみについて心配をしていた。

実際には「さばく」とかいう行為の前にいろんなことがあって、
わたくしにとってはそちらの体験がとても重要に思えた。
しかし二回目も同じように感じるかどうか。だから書いておく。

わたくしは鳥の中でもカモはとても好きなのだが、
くちばしのくるんとしたところとつぶらなひとみがとくに好きなのだ、
と、撃ち落とされたカモを見て気がついた。

カモは通常池や川に浮かんでいるので間近で見ることはできない。
空から落っこちてきたカモはしみじみ観察できるし触ることもできる。
カモは自分の想像よりもかなり大きくて、くちばしに小さな歯があり、
生きてると目が開いているが、死ぬとまぶたが閉じる。

撃たれて落っこちてきたカモは少しの間動いていたり、
全く動かなかったりといろいろだ。死んでいないものは苦しめないよう
きちんと止めを刺してやらなくてはならない。

落ちてきた時点で血まみれのもの、全く血が見られないものがいる。
わたくしが羽をむしったカモには弾は2箇所しかあたっていなかった。
散弾はさばくときにコロンと取り除けるほど浅い位置にあった。

「これでなぜ死ぬんだろう」とわたくしは思った。

散弾はほんとに小さくて心臓にすら届いていない。
ビックリして死んでしまうのか、落っこちて打撲で死ぬのか。
聞いてみたが、おじさまたちにもよくわかっていないようだった。

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カルガモ3羽とコガモ1羽ぶんの砂肝をコンフィにしてみた。
柔らかくておいしくてあっという間に食べちゃった。
しかしおじさま方はカモの内臓はあまり食べないらしい。
レバーとかおいしそうなのになー。



死んだカモはいつまでもあたたかくて
毛をむしっている間もカモを持っている左手はずっとあたたかかった。
あたたかいお湯に手を浸けているようなあたたかさというか、
心地よくていつまでもいつまでも持っていたいあたたかさだった。

羽は表面に見えているものの下に小さなふわふわしたのが生えていて、
それぞれに微妙な模様がありそれらが重なり合って模様が完成する。

誰がこの模様の配列や構造を決めたのか。
そして風切り羽がなぜ美しいブルーグリーンなのか。
見れば見るほど不思議なのだった。

「ちょっとさあ、なんかこのへんにキレイなの入れとく? 楽しいから」
なんて、神様がカモをつくったときに考えたのかもしれない。

ヒトはいろいろなものをつくる。空を飛ぶ鳥も落とせる銃もつくる。
しかしこのような模様を鳥に与えることはできないし、つくることもできない。
わたくしはなにかとても貴重なもの、この世に一羽しかいないものの
羽根をむしっているのだった。

自分が撃ったわけではなかったがこの思ったよりずっしりと重いカモの生命に
とてつもない責任を感じた。どうしたらいいだろう。そうだ。
全部自分が食べるのだ。それしかない。

ふだんのわたくしに執着心はあまりなくすべてのものがだいたいどうでもいい。
しかしこのとき、左手に持っているまだあたたかいカモだけは違った。

「おいしく食べるから。全部食べるから」

わたくしはまじないのように心のなかで繰り返しながらひたすら羽根をむしった。
胴体の羽根がなくなると、カモはクリスマスのローストチキンのようになり、
さっきまでカモだったのに肉にしか見えなくなった。

肉に翼と首がくっついてる。そんな感じだ。
カモから肉になるまで15分くらいだっただろうか。
永遠のように感じたがあっと言う間のようにも思えた。

0003.jpg
おうちでさばいたコガモの肉はこんなにちょびっと。
可食部分が少ないから、コガモの卸値は一羽700円なんだって。
おいしいけど出回らない理由はそれだ。



カモに対する祈りのような気持ちはうっすらと残っていたが、
二羽目の羽根をむしり始めたらどこかに消えていった。
もう「いかに早く効率よくむしるか」ということだけ考えており、
二羽目のカモの顔や模様などちっとも思い出せない。

次からはカモは最初から肉に見えるのかもしれないし、
自分の弾があたったものだとまた同じように感じるかもしれないが
それは全然わからないのだった。

今までわたくしは豚や牛の屠畜を見て鹿猟も鹿を解体するのも見た。
目の前で大動物の命がかけらに、肉になっていく工程を何度も見た。

その折々でそれなりに生命について考えてきたつもりだったが、
自分の手で羽根をむしり肉にしてみて感じたのは、
今まで何も見てなかったのかもしれないな、ということである。

今回わかったことが3つある。

ヒトは生命も生きものも作り出せない。
しかしいろいろな目的で他の生きものを殺す。あるいはその恩恵を受けている。
そしてふだんはその事実を忘れていて自分の罪だとは思っていない。

この世にいるものはすべて美しく唯一無二のものである。
それを知りながら殺生をする自分もまた。


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カモ猟に行ってきた

0031.jpg
マガモはまだ渡ってきてないらしく主にカルガモがとれました。
羽がむしりやすくなってて今年は換羽が早いねとおじさま方談。
夏毛は羽の根っこが残ってむしるのがめんどくさいらしい。
換羽が早い=今年は寒いということのようです。



絶対に間に合わないと思っていた山形県の狩猟許可がおりたので
教習射撃しかしたことないのにカモ猟に行ってきた。

山形県は11月1日がカモの解禁日である。

狩猟していい時間は日の出から日の入りまで、と決まっているが、
これはおひさまが出たとか沈んだとかの目視ではなく、
国立天文台のデータから当該県について計算した数字で
狩猟許可証とともに送られてくるハンターマップに書いてある。

今年の11月1日の日の出は6時5分とハンターマップに書いてあったが
どうも間違っていて実は6時4分だからねとチョー笑える情報が入ったが、
みなさまハンターマップ通りに5分まで待って猟を開始した。

前日はちゃんと寝るようにと申し送りをされていたわたくしは
緊張していたせいで2時半に目が覚めてしまった。
何しろ銃の持ち方もよくわからないのに実猟に参加なのだ。
わたくしはともかく人さまに迷惑をかけてはならない。

深夜ホテルの一室で銃を構える練習を何度もしてみるわたくし。
しかしそれが正しいかどうかはちっともわからないのだった(泣)

こんなヤツを同行させるなんて猟友会の方々は懐が広いよなあと
しみじみ思う余裕はしかしわたくしにはなかった。
それに気づいたのはお昼ごはんを食べているときである。

みなさま、ほんとうにありがとうございました。

さて、今回同行させていただいた猟友会のおじさまたちのカモ猟は、
沼や河からカモを追い立て飛び立ったカモを撃つというものだ。

004_2016110314032396c.jpg
朝5:30、出猟前の打ち合わせ。「空薬莢の回収、矢先の確認、
くれぐれも事故のないように」とみんなで確認しましたよ。
もちろん狩猟届、銃所持許可証等々は猟友会ベストのポケットに入れて
警察の人に出会っても抜かりないよう準備しております。



わたくしはなんとなく沼や河に浮いているカモを撃つと想像していて、
間違って誰かに当たったらどうしようと心配していた。
ハンターのおじさまに「空に向かって撃つんだからあたりっこない」と
何度も言われたがその意味がなんのことかよくわからなかったのだ。

猟が始まってすぐ「みんな空(にいるカモ)に向けて撃っている」のを見て
わたくしは「あ、そうか」と納得した。ということは、
装填したら引き金に指を入れず銃口を常に上に向けて、
カモが来たらそのまま構えて撃てばいいのだ。

わたくしの銃は自動銃で3発連続で撃てる実猟向けのものだが、
コワイので弾を一発ずつ詰めていたら「何のための自動銃なんだ」と
おじさまに言われた。いいのだ。コワイんだから。
怖がってるくらいがちょうどいいのだ。

最初の一発は全く当たらなかったが誰もケガはしなかったし
銃が爆発することもなく反動もたいしたことなかったので、
わたくしはますますホッとした。なーんだ。大丈夫じゃん。

銃は危険なものだがちゃんと扱えば大丈夫なのだ。

「カモが河に落ちたらどうするのだ」という疑問にも答はあった。
撃ったカモは田んぼなどの平地に落ちる、というかそのように撃つから
水の中にカモが落ちるということはない。

みんなで猟をするときにはカモの飛ぶ方向などをあれこれ考えていて
やみくもに撃ってるわけでもやたらと撃つわけでもないのだった。

そして「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」というのはウソで、
下手な人は全くあたらないのだった。ううううう。

0044.jpg
カルガモ一羽ぶんの羽毛。複雑な色合いと模様が不思議で、
むしってる最中に見入ってしまうわたくし。羽の下のへんに
ふわふわのダウンっぽいものも発見してミョーに感動したり。


あちこちで銃声が聞こえていたがなぜか他のグループに会わなかったのは、
それぞれのグループにそれぞれ猟場があり、初日の11月1日は
よそのグループの猟場には行かないという暗黙の了解があるかららしい。

こういうのは都会から一人で来るハンターにはわからない。

11月1日はカモだけ解禁なんだけど都会から来たハンターが勘違いして
キジ撃ってるのを見たことあるよとおじさまは言っていた。
そういうのは地元の人々に迷惑をかけるしトラブルのもとにもなる。

初心者はどこかのグループに入れてもらった方がいいな!!! と
へなちょこなわたくしは激しく思った。

わたくしが同行させてもらったグループには若い人が3人いたが、
ほぼ50代、60代である。みんな口は悪いが仲が良く
長年いっしょにやってきた信頼関係があるように見えた。

いい年をしたおじさまがお互いの名前をちゃんづけで呼んでいて
どんだけ仲良しなんだ!!! って感じである。

メンバーの職業はお寿司屋さん、魚屋さん、農家、サラリーマンといろいろで
狩猟という共通項がなければたぶん友だちにはならないよねという構成だが
シーズンが始まると参加できる人は毎日同じ場所に集合して猟に出かける。

撃ったカモは参加者に一羽ずつ平等に分けるからあたらなくても平気だ。
誰かがたくさん必要なときはそのように分配する。
分けたカモはその日のうちに羽をむしって持ち帰る。

みんな実に楽しそうであった。

0089.jpg
カモを網で捕まえてる人がいると言うので見学に。
網猟のカモが料亭に好まれると言われている理由を聞いてみたら、
網だと捕まえてすぐに放血できること&散弾で肉が痛まないこと
=品質がいいということらしい。なるほど。



わたくしは知り合いの農家のおじさまのツテで参加させてもらったが、
東京から来た見も知らぬ(危険な)初心者を快く受け入れてくださったのは、
今まで培ってきたおじさまと彼らの信頼関係がベースにあるからだろう。

地域の猟友会は地域に密着した一種のコミュニティなのだ。

一年に何度も猟に出かけて獲物を分け合い強固な絆をつくっている。
だからこそ、猟友会に入ってもいっしょに出猟しない人は疎まれる。
昨今は駆除の報酬や税金軽減目的で猟友会に入る人もいるのだ。

「あんたも羽むしる? せっかく遠くから来たんだからこれやるよ」と
わたくしはその日とれた中で一番大きな脂の乗ったカモをもらった。

みんなでいっしょに「あのときこうだった」とか「ああだった」とか
あれこれ言いながら猟の後に羽をむしる。この時間を共有することが
(理屈ではなく)大切なことなのだろうなとわたくしは感じた。

東京の猟友会に入ってもこのような関係にならないのは、
地元に猟をする場所がなくコミュニティとして機能しないからだ。
それはとてもさみしいことのように思える。

つーことで、来月も行くことにしました。
今日はカモ鍋です。


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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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