オーガニックがマイノリティな理由

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ほんたべ農園のきゅうり祭が始まりました。毎日2本~3本位採れます。
食べきれません…どうしよう(泣)。てな具合で、果菜類は採れ始めると待ったなしですから、
相場が下がるのもあっと言う間。市場出荷の人、こういう時どうしてるのかな。大変だあ。



社員になる前から、大地を守る会の宅配で日々の食材を注文していたわたくし。
注文は週に一回。配送も週に一回。慣れるのに時間がかかりましたです。

このしくみ、やったことのない人にはわかりにくいのですが、以下のような感じです。

注文書とカタログ配布→翌週・注文書回収→その翌週・商品配送→以降繰り返し
「注文の翌週に商品が届く」というしくみ。商品の配送は週一回なのですね。

実は注文書とカタログの元になる掲載商品の決定は、配送の8週前。
上記のような注文システムをとっているところ(生協など)はおそらく、
同じようなタイムスケジュールで動いていると思います。

配送の8週間前って言ったら、小松菜なんかはまだ種もまいてない状態。

大地を守る会は契約栽培で、契約した農家のものしか届けませんから、
注文されたモノが無くって欠品になることだってあります。

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大地さんの注文書。入会当時は端境期になると注文書の野菜欄が空白だったりして、
契約農家の少なさ、有機農業を営む農家が異端であることをしみじみ感じたものでした。
今や(主流ではなくとも)国の方針として有機農業推進ですから、時代は変わったってことですなあ。



これはらでぃっしゅぼーやとか生活クラブ生協とかも基本同じです。

欠品ってのは、契約栽培の証拠のようなものなのですが、
消費者は怒るわ、チャンスロスは生むわ、いいことはひとつもありません。

しかし、他の生協では市場で買ったものを届けるところもありますから、
「顔の見える度」で言うと、一歩抜きんでているってことでしょうか。
ま、それはともかく。

さて、こんなしくみをくどくどと説明した理由はですね。

「大地を守る会では消費者の注文を受けてから農家に発注している」
ってことを言いたかったのでございます。

つまり、扱いきれる野菜しか倉庫に届かないのです。
(全てそうではなく、かなりざっくり言っておりますことをご了承ください)

このメリットは、在庫を抱えなくていいってこと。これが素晴らしいのです。
「買い取った野菜を余さずに全部売り切れる=ロスがない」のですから。

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ロスを生まないもうひとつの業態=直売所。余ったら農家が持ち帰るという良いしくみです。
基本は地域のおばさまやじいさま方のお小遣い稼ぎなので、野菜も格安。
だから、有機野菜を扱ってるところはほとんどありません。なんつったって、格安だもの。
直売所の値うちは「地産地消」「新鮮・安値」にあり、安全性ではありませんのです。


しかしですね。スーパーや自然食品店の仕入れは、見込み発注で行われています。

とくにスーパーでは棚に商品がなくなるってことは許されませんから、
常時バックヤードに在庫を抱えることになり、さらに毎日売れなくなる野菜が発生します。

で、生鮮で売れなかったものをお惣菜やカット野菜・フルーツに加工し、
余さず売り切るしくみを作ってます。正しい対応ですよね。無駄がありません。
無駄なくしないと利益が出ないのです。野菜は儲からないのですから。

ところで、有機JASの野菜は、加工する際にも有機のラインがないと
「有機」で売ることができません。一般の小売に有機のラインなど作れるわけもなく。

ってことで、有機農産物は仕入れ価格は高いのに、余るとゴミにしかならないのですね。

これが、とことんオーガニックシンポジウムで指摘されていた、
「オーガニックが一般的な小売で当たり前に扱われない理由」です。

法政大学院教授の小川孔輔氏の分析でしたが、なるほど~と感心しましたです。

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出荷時期が全く読めない作物「そら豆」。まあだいたい大地さんの一回目の注文は欠品です。
生産者特定だと他の人で手当することができないので、欠品のリスクが高くなります。
有機の場合もよく似ています。慣行栽培のそらまめは大量に流通しているのですが、
有機そら豆は少数。他者のものでカバーできない=安定供給にはほど遠いってことでございます。


それ以外にもいくつか思い当たる理由があります。

大地を守る会が常時抱えているリスク→発注しても生育不良で出荷できない
なんてことは、栽培自体リスクの高い有機農業の場合、わりと頻繁に起こります。

「お店に行けば必ず商品がある」のが一般的な小売。であれば、
安定的に供給できない商品はお店に置きたくないですよね。それがふたつめ。

さらにもうひとつ。

これはわたくしの個人的な意見なので、勉強不足のところもあるかと思いますが、
オーガニック野菜は特別な商品のため、相場に左右される市場流通に
乗せられないという理由が、とくに大きいんじゃないでしょうか。

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埼玉県の瀬山さんちで見せてもらった、有機JAS認証取得のための書類。
いろいろちまちまと記録しておく必要があり、年に一回の監査時にきちんと見せなくてはなりません。
「クワをペンに持ち替えて」と言ってた人がいましたが、そのペンが重くてめんどくさいのですね~。


手間とひまとお金をかけて有機JAS認証を取得しているのに、
大根一箱(10本)500円では割に合わないから、有機農家は一般市場には出さない。

また小売り側が固定価格で仕入れても、有機の優位性が理解されていない現在では
一本100円の大根が隣の棚で売ってるのに、有機大根200円では売れません。

「売れない=余る=在庫になる=ゴミになる」から、小売りも積極的に取り扱いたくない。

オーガニック野菜を食べたいという願望を持っている消費者がいて、
安全なものを作りたいという農家が一部にはいるけど、
一般流通ではリスクが高いし売れないので積極的に取り扱いたくないってことですね。

「一般流通にのらない→主流にならない」
これがオーガニックがマイノリティであり続ける大きな理由なのでした。

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盛夏になると、一般のトマトの出荷数が減って少し価格が上がることがあります。
トマトは30度以上の高温になると受粉しなくなるためホルモン剤を使用するのですが、
有機JASでは使用できませんから、たぶん有機のトマトって売ってないんじゃないかな。
時期によってモノがないこともあるのでは、やはり主流になれなくて当然かも。


農家にしてみると、相場制ってのはいいことはひとつもありません。
価格が日々上下するしくみがどういうことかというと、
年間の売り上げ予測が立てられないってことです。

大規模化されればしのげるのでしょうが、市場出荷の小規模な農家では、
いい年はいいけれど、価格が大暴落したら離農せざるを得なくなることだってあります。

だって、大根一本10円の時もあれば、150円のときもあるのですから。
極端に言えば、ギャンブルみたいなもの。
そういう職業に後継者が育たないのは、無理もないことだと思いませんか。

そもそも、この「相場」というしくみに問題があるような気がしてならないのですが、
それはそれでまた別の話ですね。

さあ、このオーガニックという流通のパイプの詰まり、
いったいどんな薬を使えば、取り除くことができるのでしょう。

その薬ができたならば、「ほんものの食べものくらぶ」は解散しようと思っとります。


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栄養週期で緑のカーテンに再チャレンジ

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6/25(土)の収穫物。シャキットきゅうり2号からきゅうり三本目。糖度は4度ありました。
大葉、パセリ、糖度検査用のトマトの脇芽。早くこのカゴいっぱいの野菜が採れるといいな。



暑いっすねー! もう!

早朝5時とかに畑に行かないと、熱中症になりそうです。

10時過ぎなんてもう、お日様にケンカ売られてしおしおになっちゃいますよ。
しかし野菜はどんどん元気になり、夏野菜が夏野菜らしくなってまいりました。

生育が悪くてやきもきしたナスもなんとか盛り返してきたですよ。

ナス&ピーマン、このお二人はチッソがとってもとっても好きなの!という野菜。
ボカシ(4:7:2)を追肥してもまだまだ足りないため、葉面散布剤を購入しました。

アミノ酸液肥「アミノマリーン」。魚のニオイがするので、猫に注意です。
チッソ分6%。有機JASでも使える資材。しかもお安かったです。

反面、それほどチッソがいらないトマトは順調に生育しており、
どういうわけだかデルモンテ君と自根トマト1号はチッソが足りなめ、
自根トマト2号と3号はチッソ過剰の樹形になっております。

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左1号、右2号。同じ畑のトマトと思えない樹形。1号は粛々と着果してるけど数が少なく、
2号は一段に4~5個の着果があるけどまだ果実が大きくなってません。同時期の定植なのに。
たぶんこの中間のチッソ量がちょうどなんだろうなあ。



追肥をする際に、2号と3号には移植ゴテ1杯分余分にしちゃったんですなあ。
でも、現在5段目まで花が見えてます。
6段目の花が咲いたら1段目が収穫ですから、収穫まで、あと2週間位かな。

2009年ほんたべ農園より、トマトは上手にできております。

やったことにたいしてちゃんと植物は返事をしてくれてますから、
ある意味コミュニケーションが取れてるんじゃないでしょうか。なんちて。

今回の教訓は、トマトとナス・ピーマンは同量のチッソ分ではダメってこと。
(きゅうりはトマトよりもちょびっと余分に必要みたいですが)
トマトは10kg(反)、ナス・ピーマンはその3倍位必要らしいです。

よく考えてみると、モミガラ投入時のチッソ分も指定どおりに入れたのですが
モミガラの量が多かったのか、チッソ飢餓を起こしていたような気もするのでした。
粗大有機物を大量に入れる際にはチッソ飢餓に要注意です。
知識としては知ってたのに…むき~っ!て感じです。

失敗は成功の母とか申しますので、来年はこの経験を糧に
すんばらしいトマトとナス・ピーマンが作れるんじゃないかと思っております。

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頼みの綱のアミノ酸資材「アミノマリーン」。グルタミン酸とかアルギン酸が入ってますよ~。
アミノ酸なのですぐたんぱく質になってくれるんですね。3週間に一度葉面散布です。
1リットル1,000円。2000倍希釈なのでけっこうお得。

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チッソが足りない色合いのナスの花。紫色がもっと濃くないといけないのです。
で、アミノマリーンを葉面散布します。どんな感じで効くのかな。興味津々。



さて、先日本庄市の瀬山明さんちへ遊びに行きましたら、
「栄養週期の考え方がちょっと間違ってるからこれで勉強したら」と、
『家庭菜園の実際』という栄養週期の本をプレゼントしていただきました。

ありがとう!!瀬山さん!!
毎日寝る前に読んでます! 瀬山さん!!

『家庭菜園の実際』は、栄養週期理論を提唱した大井上康さんが、
一般ピープル向けに書いた本で、栄養週期の考え方の基礎がわかります。

非常にシンプルでわかりやすく、さらになんと、ひとつ発見がありました。

わたくしが師匠と尊敬している西出隆一さんの考えは、
「土づくりをきちんとすることにより高品質の作物を大量に作る」ですが、
栄養週期は「土からではなくその都度単肥(※)を与えて高品質の作物を作る」理論。
※複合肥料ではなく、リン酸・カリ・カルシウム・チッソ分のみの肥料。
速効性のある化学肥料を主に使う。

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わたくしのバイブルとなりつつある『家庭菜園の実際』(農文協・大井上康著)と、
保全生物的防除研究会 代表・根本久さん著の『野菜・草花・果樹・庭木の病害虫がわかる本』
(成美堂出版)。虫・病気写真が満載で、自分の畑の病害虫同定に非常に役立ちます。
でもま、わかっても何もしないんですけどね…わたくし的には「知ること」が面白いので大変楽しいです。



通常、野菜の肥料は、元肥と追肥という考え方で行いますが、
栄養週期では、「無肥料出発」と言って無肥料の状態で作物を植え付けます。
植物の生理に合わせて、その都度必要な成分を与えるのです。

もちろん土づくりという点で堆肥など腐植成分はきちんと入れるのですが、
肥料分は毎回「単肥」。化学肥料だから有機JASは取得できません。

土に必要分肥料を入れて、植物が吸うのにまかせるのではなく、
人間が植物の成長に合わせて肥料を吸わせてやる…そんな感じでしょうか。
ある農家が「栄週は生育のコントロールが思うようにできて楽しい」と言ってたのは、
こういうことだったのです。

しかし、わたくしの畑は、右往左往しながらも西出理論で栽培しております。
(西出さんは絶対にしない計算間違いしまくってるけど)
栄養週期を取り入れると、西出理論の結果がわかんなくなっちゃうのです。

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自根トマト2号の花の先に葉っぱがついてます。こういうのチッソ過剰の証拠。
早めに摘み取り果実を充実させてやります。どうも一時的に大量にチッソが効いた様子。

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暑くなってきたらモロヘイヤの生育が良くなってきました。種まきが早いとダメなのね~。
お茶や菜っ葉に放射能が出たことから、おそらく栄養成長中に収穫する野菜が放射能をよく吸ってる、
ってことはわかってるんだけど、モロヘイヤもパセリも大葉も大好き。よく洗って食べればいっか!



で、すんばらしいことを思いついたですよ。
栄養週期はプランターでの野菜栽培に向いてるんじゃないかしらん。

そしてふとベランダを見ると、昨年大失敗した緑のカーテンのプランターが…。
失敗を思い出すのがイヤで、ほったらかしてるから草ぼうぼう。
月1位の割合で「なんとかしろ」と夫ちゃんに注意されておるのですが、
これで緑のカーテン再チャレンジってのはどうだ!

しかも、栄養週期で!

ってことで、プランターでゴーヤ栽培に取り掛かることにしました。
とりあえず微生物資材だけ入れて無肥料出発。

ゴーヤの種まきにはチョー遅すぎるってところには目をつぶって、
8月には山ほどゴーヤが採れることを信じておりますです。

うまく行ったらゴーヤチップスを大量に作って、飲んだくれちゃおうっと。


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オーガニックはなぜマイノリティなのか

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環境保全型農業と言われて久しい有機農業ですが、全農産物の割合としては0.19%。
有機JAS認証を取得していない有機農業の畑が、全国にどれほどあるかは不明です。しかし、
圧倒的少数派と言って差支えないでしょう。注目の割に数字に表れてこないのが不思議です。



某D社に勤務してた頃の話。

同僚が最寄駅からタクシーに乗り「某D社まで」と言ったところ、
「なんか最近神様ができたって言うじゃない? この辺にさあ」とタクシーの運転手。
「へ~、どんな宗教団体なの? やだね~、気味が悪い」などと話してたところ、
「ほら! ここ、ここ!」と言って指差されたところが某D社だった…

まるでマンガのようなオチでございますが、ほんとの話です。
(ま、そういう誤解を与える会社名であることは否めません)

そう言えばわたくしも、学生時代の友人に「有機農業の話」をまじめにしてたら
「ほんたべちゃん、宗教に入っちゃった」と後日言われたことがありました。

一昔前まで、有機農業に関わってるとなんとなくこういった評価をされてましたよ。
でも、最近はちょっと違いますね。

オーガニックという名前できれいにお化粧して、おしゃれなレストランができて、
若い女性たちにけっこう人気だったりします。
2010年、農産物全体の有機農産物の割合は0.19%のはずなんだけど、
どのお店でも「有機野菜」が使われてたりします。

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レストランで有機農産物を使う際のデメリットは、出荷が安定しないこと。
発注通りに野菜が届かないことはざら。使う側の意識が高くないと有機農産物は使えません。
写真はレストランTHE WAKOのサラダ。このシェフは届いた野菜でメニューを考えていました。



ひょっとしたら有機JAS認証を取得してる野菜じゃなくて、
有機農業の野菜なのかもしれません。でもま、どうでもいいです。
優良誤認で捕まらなければ。そして、人気があって評判になれば。

しかし、なんだかその割に、オーガニックは市場としてはまだまだまだニッチ。
おかしいな。東京では、あちこちでオーガニックレストランやらケーキやら
話題になってる店が多いのに。あんまり広がりが見えないのはなぜなんだろう。

とことんオーガニックシンポジウムのパネルディスカッションを聞きながら、
つらつらと、そんなことを考えてしまいました。

パネルディスカッションの第一部では「オーガニックの新しい風
これから農業、普通にやればオーガニック」というテーマで、
30代の若いパネラーがそれぞれの取り組みを語っていらっしゃいましたです。

その発言や取り組みを聞いていてデジャヴを感じてしまったわたくし。

有機農業に関わっている団体(大地を守る会・らでぃっしゅぼーや)が
15年~20年ほど前、だいたい年一度のペースで企画していたイベントや
シンポジウムで、さんざん語られてきたことだったのでした。

壇上の人々がイケメンで清潔になり、左翼思想的な部分が無くなり、
取り組みの軸が「楽しさ」に置かれているというところが変わっただけ。
昔も今も、やるべき取り組みはそれほど変わってはいないのでした。

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産地に行ってその現場を見て作り手の話を聞く。これが顔の見える関係。
「あの人の作ったものだ」と思うと、大切にしたくなるしおいしくも感じますよね。
作り手と食べ手がつながり理解を深める…昔から培われてきた有機農業の基本です。



しかし。そうか、この違い。「楽しさ」が「新しさ」なのかもしれません。
「有機農業=思想・宗教」から、「オーガニック=おいしくて楽しい」に変わったのかも。

であれば、もう少しなんというか、マスになってもいいんじゃない?
でもなれないのよね。なぜだろう?

マスになれない理由…考えてみると、わりと簡単なのでした。
単に、ふだん食べてるものがどんなものか、知らない人が多すぎるだけ。
つまり比較ができない=オーガニックの優位性がわからないのが問題なのでは。

自分の食べてるものがどのように作られているのか、どういうものか、
知らなければ問題意識も生まれないし、改善しようとも思わないものです。
「おいしさ」を軸にする場合でも同じ。「いつも食べてるもの=おいしい」だもの。

何かしら食べものの不安な事件があると、無農薬や国産などをキイワードに
「安心な食べもの」に世論が大きく振れます。
しかしこれは、あくまで一過性のもの。常に継続性はありません。

有機農産物の普及啓発を行う以前に
「今食べてるものがどんなものか」を見えるようにすること。
まずそこからなんじゃないのかなあ。

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例えばこの雲地ファミリー農園のレタスは、無農薬で栽培されてます。
冬のレタスは無農薬で作りやすいもの。で、7月出荷の長野産のレタスの農薬成分数はというと…
殺菌剤9、殺虫剤9、除草剤1成分。合計19成分(長野県ホームページより)でした。



でもマスメディアではそういったことは扱いませんですね。
有機農業の優位性は、慣行栽培の欠点にもなるからです。

そういった情報を扱えるのは、クローズドな会員組織の広報誌など。
その情報を知ってしまった消費者は、食べものの安全性やおいしさに敏感になり、
近所の人に勧めてうさんくさがられ、宗教に入ったとか言われちゃう。

あれ? 前と変わらないじゃん。あれれれれ?
そうではなく、最近は楽しさを軸にしなければならないのです。

では、楽しさの演出とは? 某D社のイベントに参加する。
畑に行く、農家に会う、そこでおいしいものを食べる。
これはさんざん言われている「顔の見える関係」ってやつですね。

作る人と食べる人がつながり、それぞれが個人的な関係を構築します。

これを突き詰めていくと「この人の野菜」が食べたい!ということになります。
有機農業=オーガニックは、属人性が高いのですね。

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おなじみの本庄市の瀬山明さん。できるなら毎日瀬山さんの野菜が食べたいわたくし。
どんな風に作ってらっしゃるか知ってるし、何よりもおいしいから。
誰がどんな風に作ったかわかんないものは、知れば知るほど食べたくなくなるですよ。
顔の見える関係とかいうよりも、知識偏重? もしかしてちょっと偏ってる?



有機農業の特徴でもある「顔の見える関係」は、大きなメリットではありますが、
不特定多数の人にアピールできないがゆえに、デメリットでもあるのでした。

でももうひとつ。決定的に市場が広がらない理由がありました。
それはまた、次の機会に。



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日照不足でチッソ過剰=病害虫発生

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お隣のブロッコリーの虫よけネットの中で、交尾中のモンシロチョウを発見。
ネットに閉じ込められて出て行けない状態で激写…取り込み中お邪魔してすんません。



6月。梅雨ですねえ。
いつまでもいつまでも曇ってます。

日照が足りないと、植物は光合成できなくて作物体内にチッソ分がたまります。
余分なチッソは、徒長・虫害・病気の発生につながります。
また生育不良や生育遅れになりますから、大変困るのでございます。

おひさまが照ってれば植物は光合成できるので、
多少チッソ過剰でも問題ないのです。

が。

曇天が続くと作物の硝酸態チッソ残留値が上がり、味は悪くなり、
徒長・軟弱な成長をしたり病気が一気に広がったりと、大変なことがいろいろ起こります。

なんと、チッソ不足だったほんたべ農園でも、この雨でどうも追肥が効きすぎたらしく、
とくにチッソが効いて欲しくないトマトが、チッソ過剰の樹形になってきました。
あわわわわ、うまくいかないわ。

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正しく肥料を吸って生育しているかどうかを確認するには、トマトの場合脇芽を使います。
きゅうりの場合はつるの糖度を測ります。大枚はたいて購入した糖度計がようやく活躍!!!!



さて、日照不足のこの時期、植物に必要なのは「光合成」です。

早くお日様が照って欲しいのですが、来週もずっと曇天らしく。
しかも湿度が高いのに気温も上がるという、菌がウキウキしちゃう天候。

無農薬の家庭菜園組は、ここで病気を発生させますよ。

梅雨の間まんべんなく感染した病気が、
梅雨明けのぐわーっという暑さとともに爆発的に広がり、
全滅…立ち枯れ…畑でがっかり…等々コワイ言葉が次々に頭に浮かびます。

これほどかように、チッソ過剰ってのは何ひとついいことないのです。

土壌中に炭素が少ないと余計にチッソの害が顕在化しやすいので、
やっぱり腐植や粗大有機物ってのは必要なものなのですよ。

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手では脇芽はしぼれませんから、ちっちゃく切ってにんにく潰し器を利用します。
ちびい脇芽だとじゅうぶんにしぼれないので、同じ樹から二つくらい取るのがお勧め。


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糖度は2.5度でした。どぶろく資材を葉面散布する3日ほど前の数値でございます。
本日計測したところ、4度になっておりました。ちなみに昨日・本日と曇天で雨降りです。
やった! 効果あり? きちんと生育している目安の糖度は5度。おおお、いいんじゃない?



実はチッソというのは水に溶けやすく、
雨が降ると植物は土壌中にあるチッソをじゃんじゃん吸ってしまいます。
余分にあっても吸います。

ビールを飲み出したら止まらないおっさんのように吸います。

さらに雨粒が空気中のチッソを固定して落ちて来ますから、
雨からもチッソの供給が行われます。
(ちなみに、無肥料でみかんを栽培している道法正徳さんは、
この雨からのチッソの天然供給だけで十分だと言ってました)

チッソ過剰=メタボな状態なので、組織は軟弱になり抵抗力も弱くなり、
ちょびっと傷つくと、そこから感染しやすくなります。

葉っぱからはチッソをたんぱく質にする過程の物質のニオイが出て虫を誘引し、
アブラムシとかモンシロチョウとか、とにかく虫もたくさん寄って来ます。
アブラムシはウイルス病を媒介し、さらに病気に感染します。

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生育不良も病気に取りつかれる原因のひとつ。ほんたべ農園のきゅうりでは、
追肥で盛り返す前の下葉にウドンコ病が発生しておりました。


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忘れられた成分「ケイ酸」は畑作では60以上欲しい要素。ほんたべ農園では140ありました。
どれだけ入っていても害にならない成分なので入れ過ぎてもOK。
ケイ酸は植物の表面を強くし、とくにウドンコ病などの抑制に効果があると言われています。
触るとちょっと痛いくらいのシャキットきゅうりの葉の毛…ケイ酸のおかげかも。



このように、梅雨時の家庭菜園は病気と害虫の宝庫になるわけです。
区民農園の人々の畑でも、ウドンコ病、エキ病などがぽつぽつと出始めています。

「トマトのエキ病は早く抜かないと感染力が強いから、悲しい結果になりますよ~」

誰もいない区民農園のお隣の区画のトマトに一人つぶやくわたくし。
どう見てもチッソ過剰で背丈が80センチ位になってるじゃがいもにもエキ病が出て、
横倒しで枯れ上がりつつあり、大変コワイ状態。

うーん。隣の人のトマトに感染すると思うんだけどなあ…。まあ、いっか!

で、チッソ過剰状態の対策はあるのか!
実はあるのでした。

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ウリハムシの食害あとにスリップスが隠れています。不思議だ。どこから来たんだろう。
とりあえず、ナスについて欲しくないなあ。



植物体内のチッソをたんぱく質に変えるため、炭水化物を供給すればいいのです。
作物は根から吸うよりも葉(気孔)から吸う方が即効性があるので、葉面散布で供給します。

では、炭水化物とは何か。

化学的には、炭素と水素と酸素がくっついたものが炭水化物=糖質(CHO)。
これにチッソ(N)がくっつくとたんぱく質になるのでした。

師匠・西出隆一さんは「醸造酢を利用しなさい」とおっしゃいます。

化学的に合成された酢ではなく、ちゃんとお米で作った酢じゃないとダメです。
1,000倍に薄めて葉面散布してやると、気孔から吸収された炭水化物が、
チッソと結合し、たんぱく質になるって理屈です。

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エカキ虫とか言われるハモグリバエの食害あと。この線の先端にちっこい幼虫がいます。
それを知ってからこの模様のある葉っぱは食べたくなくなりましたよ。
この時期のアブラナ科には必ずつくので、この害がイヤな人は作らないことが肝要です。


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よそんちの畑で病害虫を撮りまくりのわたくし。このトマトは萎凋病かなあ…。
茎にちっこい褐色の斑点があるけど…エキ病かなあ…。



わたくし的には自家製どぶろく5年物に糖分が含まれているはずなので、
それを葉面散布しております。効いてんだかどうなんだか不明ですが、
とりあえず脇芽の糖度は4度を示していました。

いいんじゃな~い?(自画自賛)

ところで明日、初きゅうり収穫です。
チッソ不足を乗り越えて、よくやった! シャキットきゅうりNo.2よ!


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ほんたべ昆虫写真展(芋虫系含まず)

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桃の花の写真。この美しい写真を撮影した人とその方法は…本文をご覧ください。
写真提供・市川泰仙



ほんたべ日記は、自力で写真を撮ることを旨としてはおりますが、
なにしろいつも「偶然」に頼っているため、すんばらしい写真は撮れません。
「あっ! すっげ、きれいに撮れてる!! 神様ありがとう!!!」ってな感じです。
つまり「まぐれ」で撮れてるってことですね。

とくに虫。

動くし飛ぶし、動きは早いし、小さいし。大変です。
「何枚も撮って全部手ブレ」みたいなときには相当ぐったりします。

で、どうしてもそのモノの写真がないときに助けてくれるのが
元同僚の昆虫写真家(勝手に命名)・市川泰仙氏でございます。

写真のキャプションに「写真提供・市川泰仙」と入っているものは、彼に提供してもらっています。

muのコピー
ジュウシホシクビナガハムシ。わたくしのIXY 810Sの限界。大きさは3.18MGでございます。

R0014501のコピー
同じくアスパラの穂先についているジュウシホシクビナガハムシ。市川氏が撮るとこうなります。
美しいですなあ。サイズは3.44MG。フォトショで加工したらもっともっと大きくできますね。
しかしこれ、撮影時にピントを合わすのが大変なのだそうでございます。



市川氏の昆虫写真家としての腕前はすんばらしいので、
いつもお世話になっていることもあり(なにもお礼してないこともあり)、
今回、最近撮ったヒット作を含め、
ちょびっとご紹介させていただくことにしましたです。

さて、わたくしの持っているカメラは
・ios kiss  ・IXY 810IS(古っ!!)のふたつ。
過去撮影したkissの写真を使うこともありますが、最近はIXYで撮っております。

マニュアルモードでマクロにするだけ。で、シャッター押すだけ。
1㎝も寄れないカメラのはずですが、ちゃんと撮れてるので不思議です。

SDカードがお安くなったので、撮影は常に一番大きなサイズで行います。
このでかい元写真をphotoshopで加工して大きくすると、ちっこい虫が大きくなり、
わりと重宝しております(フォトショがないとできないけど)。

これには肉眼で見えないものが見えるのでお化け屋敷的楽しみもありますよ。

1のコピー
玄関の大きな植木鉢に住んでる子どもカマキリを見つけたので激写してみました。
体長1センチ程度の彼。念のため…ともう一枚撮ったら…↓


2リのコピー
「ななな、なんだ!なんだ!!なんなんですか!」って声が聞こえてきそうなほどビビってました。
しかもカメラ目線。この瞬間、彼と私は目が合ってたらしいのでした。わはははははは。おかし~!!!
PCに取り込みフォトショで拡大して初めてわかったこの事実。まさにお化け屋敷的ヨロコビ。


ハダニ
ナスの葉裏についているナミハダニ(だと思う)。肉眼ではタラコの粒程度の大きさです。
拡大したら卵がアホほどくっついてるのを発見し、悲鳴をあげてしまいました。即水責めで撃退!
※ハダニは水に弱くてすぐにぽろりんと落っこちるので、見つけたら水責めが有効です。



ios kiss持ってんだからそっちで撮れば?とも思うのですが、
マクロレンズを持っていないので寄れないこと、それよりも何よりも
畑に持っていくと重いのです。とにかく重いのです。
箸より重いものを持ちたくないので、kissはお家でずーーーっとお留守番です。

さて、市川氏が使っているカメラは、ちょっと細工されてます。

Panasonic デジタルカメラ LUMIX FZ28か、RICOH R8に、
レイノックスのスーパーマクロレンズMSN-202をつけて撮影。

R8にはスカッとつかないので、アダプターでつけてます。

こまこまと技術的なことを聞いたのですが、いかんせんメカにも弱いわたくし、
市川氏のおっしゃることがさっぱりわかりませんでした。
ピント合わせがマニュアルなので、けっこう大変だそうです。

なので、詳細はこちらのWEBサイトをご確認くださいとのことでございます。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/labo/2008/08/28/9082.html

R0014488のコピー
市川氏が上記のスーパーマクロレンズを使って撮影したキスジノミハムシ。
こんなにキレイに撮れてる写真、なかなかないのです。まさに執念と忍耐(ちょびっと愛)。



技術的なことはさておき、昆虫写真に必要なことって何かと考えると、
それはやっぱり「愛」と「忍耐」「執念」だと思うわけです。

虫類の研究者の方々の写真を見ると、虫に対する愛情をしみじみ感じます。
(っていうか、虫の研究者って虫好きな人しかいないのかも)

虫を見つけるといそいそとカメラを取り出して激写する虫マニアたち。

畑にしゃがんで呼吸を止め、作業するわけでもなくひたすら写真撮ってる姿…
冷静に考えても、ちょっと不気味かも。

urihamusi.jpg
ほんたべ農園のウリハムシ。市川氏の写真は手動でピント合わせされてるので、
バキッ!!って感じでクリアに撮れてますが、わたくしの腕ではやっぱり、いまいち…。
これも3.35MBの写真をフォトショで虫部分だけ拡大したものです。ピントが甘いですね。



アブラバチがアブラムシに電光石火の早業で産卵する動画を見て
「わっわっわっ! どうやって撮ったの? ねねねねね!!!」などと
非常に興奮したりするのは、わたくしも含めてちょっと変なのかもしれませんなあ。

しかし、昆虫は小さいから気にならないし問題ないのであって。

彼らが実は大変獰猛な顔つきをしているのを見ると、
絶対に、ずえぇぇ~~~ったいに、わかりあえないと思ってしまうわたくし。

そのお顔の写真など撮るのはどうかしらと思ったりする、今日この頃でした。

↓以下ショーゲキの顔写真

R0014508のコピー
「あの~、あなた『第9地区』って映画に出てましたよね~?」 ジュウシホシクビナガハムシさんの顔。
今回この写真を紹介したくて、上記の記事を書いたようなものなのでした。
ご感動いただけましたら幸いです。(もちろん写真提供は市川泰仙氏)




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とことんオーガニックシンポジウムに参加

gazou 004
午前中の調査の概要報告では、日本のオーガニック市場の調査という目的のほかに、
海外との数字の比較、情報発信などのための調査であったことなども言及されました。
日本にはオーガニック市場の割合や規模など、海外に発信できる数字がなかったのですね。



6月10日(金)、日本で初めて行われた「オーガニックマーケットの実態調査」の報告会
「とことんオーガニックシンポジウム」が開催されましたです。
詳細はこちらから。資料も販売しています。→オーガニックマーケティング協議会

2001年有機JAS法の施行、2006年有機農業推進法の施行後、
有機JAS及び有機農業についての理念や販売のルールなどは定められましたが、
オーガニックの市場調査は全くされてきませんでした。

今回オーガニックマーケティング協議会(OMC/民間の任意団体)により、
「日本におけるオーガニックマーケット調査2010-2011」が行われ、
今まで業界関係者が漠然と感じていたことが、明確に数値化されたです。

それに伴い、オーガニックという制度的な問題点、
今後さらに推進するための対策なども明らかになりましたよ。

有機農業に関わって約20年のわたくし的にも、いろいろと興味深い結果でした。
ということで、消費者調査の部分をちょこっとご紹介いたします。


【有機・オーガニックという言葉は97%の人が知っている。
しかし正確に理解している人は消費者全体の5%である。】



言葉は知っていても規制等については知らなかったという人は46%。
つまり「オーガニック」という言葉の認知度はあるけど詳しく知らないってことです。

さらに、特別栽培農産物については、言葉自体を知らない人が約50%。
「特栽」と表示してもほとんど理解されていないのですね。
農家が「こんなの取る意味あるのか」って言ってたけど、確かにそうだったのでした。


【有機食品を購入する場は、ほぼスーパー。
生協や宅配業者、自然食品店がそれに続く】


特筆すべき事柄は、米については農家から直接、あるいはWEB販売で購入、
という人が野菜や大豆と比較して多いということ。作り手から見た場合、
一度おいしいと評価されれば、リピーターになりやすい商品ってことでしょう。


【有機食品の情報収集は店頭からが60%。新聞・雑誌が38%、
インターネットでは31%。メディアからの情報収集が少ないのが特徴】


店頭での情報で購入のきっかけを作られている…ってことは、情報は、
売られている商品にくっついてるのが効果的ということです。POPやパッケージ、
また対面販売などが、わかりやすいく受け入れられやすいってことでしょうか。

有機の優位性がはっきりしないのも一因なのでしょうね。

苦労して有機JAS認証を取得しても、マークを確認して買ってる人が
どれぐらいいるのかな~という疑問がふつふつとわいてきます。


【有機食品を週に一回以上利用しているユーザーは21.4%。
その内の年齢層は、50代以上が59%、20代9%、30代15%、40代17%】



この数字、某D社時代の分析数値とほとんど変わらない数字になっております。

可処分所得の多くなる50代以上にヘビーユーザーが存在し、
小さなお子ちゃまのいらっしゃる30代~40代は、お子ちゃま用購入って感じ。
つまり「牛乳だけ」「卵だけ」「野菜だけ」っていうか。

大量の食料が必要な時代には有機食品を購入できない人も多いのですが、
子どもが巣立って夫婦二人になると、お高いものも買いやすくなる…
そんな感じでございましょうか。


【ほとんどすべて有機食品を利用しているヘビーユーザーは全消費者の0.9%】


朝から晩まで有機食品を食べている人は、100人に一人。
わたくしの住んでいる世田谷区で言うと、現在約84万人ですから、えーと。8,400人。
わたくしの出身地・鳥取県だと587,000人ですから、5,870人。

っていうか、世田谷区の方が鳥取県より多いんだ~人口。…かる~くショックかも。


【有機食品の購買動機は「健康」「安全」「おいしい」という利己的動機が強く、
アメリカの有機食品ユーザーと同じ傾向】



ヨーロッパ型の有機食品の購買動機は、環境保全などの社会性・公共性が強く、
日本とアメリカとは消費者の傾向が少し違うのですね。

例えば、あるイタリアの村では、村の美しいりんご畑のりんごとそのジュースを、
少し高価であっても積極的に購入しているそうなのです。
美しい景観と環境を存続させるために、食べ支えるという意識を村民が持っているのですね。

残念ながら日本では、そういった傾向は一部の消費者にしか見られませんです。
有機農業はそういった消費者に支えられてきたとも言えるのですが、
もうそんな時代じゃなくなってるってことなのでしょう。

gazou 010
シンポジウム資料。ブログ内の数字はこの資料からの抜粋です。参加費は5,000円でした。
その他はおまけでもらえたもの。電話帳がちょっとうれしいかな~。



さて、シンポジウムではパネルディスカッションがふたつ企画されており、
そこでの会話は非常に興味深いものでした。

とくに現在、311以降、大量の放射性物質が放出された後
オーガニック食品をどう受け止めるのか、空から降ってくる危険なものとどう向き合うのか
有機農業業界では、避けては通れないけど触れたくない話題です。

議論の中で、すこーしだけですが、ヒントがあったように思います。

「食べものの安全」という評価軸は、今や農薬ではなく放射能。

これからもますます汚染食品が出てくるのは、当然の結果です。
さらには、安全な食べものがなくなる日が来る可能性はじゅうぶんにあります。

でも、有機農業の果たす役割はきちんとある!と思えた一日でした。

今回は消費者調査のみについてのレポートになってしまいましたが、
もう少し消化してから、全体的な所感についてもご報告できたらなと思っております。



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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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