JA全中(全国農業協同組合中央会)改革について農家に聞いてみた

2010101011584343c_20150104121522ece.jpg
昨日農水省で行われた「有機農業全国推進会議」に参加してみた。
2006年12月「有機農業推進法」施行され、補助金もたくさん出たし、
有機農業の推進は何かすんばらしく変わったのだろうと思っていたが、
2006年当時より有機JAS認定割合が0.05%上がった。だけ? まさか。



「全国約700の地域農協の競争と創意工夫を促す政府の農協改革は、
全国農業協同組合中央会(JA全中)の制度を廃止することで決着する見通しとなった。
地域農協を束ねるJA全中の監査・指導権をなくし、一般社団法人に転換する。
1954年に始まった中央会制度をほぼ60年ぶりに見直し、
地域農協の自立につなげる。JA全中は受け入れる方向だ。」

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS06H79_W5A200C1MM8000/
(日本経済新聞電子版2月7日)

で? JA全中って何してるところ? 

これが一般人の認識であろう。
何がどう変わるのか、わたくしにはピンと来ないしわからない。
ということで、知り合いの農家の人々に聞いてみた。


北海道 有機農家

「全中を改革して何が起きるかって言えば、そりゃ小規模農家つぶしでしょう。
なんだかんだ言って地域農協に依存している農家はすごく多いの。
自分で売り先見つけてる人、大規模な農家は関係ないかもしれないけど、
今の日本の農業は小さな農家が支えてるって言ってもいい。
大規模農家がたくさんあるように言われてるけどね。

上納金が無くなったからって言っても農家からの手数料が無くなるわけじゃないし、
それをどのように使うのかが問われることになると思うよ。
でもうまく使えるのかどうか。きちんとお金を生み出せるかどうか。

地域農協が立ち行かなくなれば小さな農家も厳しくなる。
改革という名前だけど実際は日本の農業を駄目にすることになると思うよ」


新潟県 コメ農家

「地元ではほとんど関心がないように感じます。
そこが変わっても肝心な地元の農協の意識が変化しなければ、
実質的な末端の農家には影響がないですよね。

上納金がなくなる分、資金についてはある程度余裕が出てくるのかもしれませんが、
それをどこに、どのようにこれから有効に使っていくのか?
農家は結構見てますよ、たぶん。
資材、農薬、肥料、農機具、農機具修理に関しては、
一般民間企業と比べるとかなり劣る印象です。
金融、保険など利用価値がある部門もあります。

なんだかんだで、一部ないし全量農協を利用している人は
かなりの農家数いると思いますので、がんばってもらいたいですね。
ウチはコメの出荷に関しては全く利用していませんが、
これから次第で利用できるところは利用しようかと思っています。
これから次第ですけどね」


秋田県 コメ農家

「全中はJAの指導監督が主体なので、農産物販売の全農と、
元の個々の農協(単協)とは関係ないんですよね。
だから、安倍さんが叫ぶ「強い農業を作る」ことと
「農協改革(と言いつつJA全中改革だけ)」と言うのが、
まったく関係ないだろ、っていうのが、そもそも農家最大の疑問として
最近はあるんじゃないかと。

有機農家という観点だと、昔こそJAと色々ともめてた人もいるだろうけど、
今となってはいい感じにすみ分けて、なんなら資材は地元JAから購入
(有機資材以外の道具とか)と言う人もいるんじゃないかと思います。
生活面でもAコープ(スーパー)やスタンドなど、葬祭事業でお世話になったり。

と言うことで、全中は遠い存在で無関係だけど、
地元JAとはお付き合いをしている中でのその上部組織の全中叩きなので、
嫌がってる人もいるのかな。

有機農家は大規模・大農業法人化でもないので、一部では、
JAと農業法人が競合したり意見対立したりするような場面でも、
JAと利害が対立しないから、JA改革にはあまり興味がない、
むしろ現状維持を望む、ということだと思います」


茨城県 有機農家

「正直、どうなるのかわかりません。郵政と同じような感じなのでしょうか。
ウチの地域の農協の感じで言えば、有機に積極的に取り組んだ
進んだ農協というイメージですが、それは極少数の実行力のある職員が
売り先である生協と手を組んでやれることをどんどんと進めていったからこそ
今があるのであって、組織が柔軟であったわけではありません。

今も有機がメジャーなわけでもありません。
組織は今も昔ながらの感じで、有能な農協職員は定年まで全うすることなく
独立して農業法人などを立ち上げたりしています。

農協の看板は営農課ですが、お金はほとんど生み出しません。
1億売り上げてもせいぜい3%の手数料しか入らず一人の職員の給料さえ出るのか。
稼ぎの大半は金融保険で、ここに外部監査が入れば影響は大きいでしょうね。
今の保険契約などは足しげく農家を回ってるから維持できてるのもあるので、
この部分は改革になったからと言って変わらないと思われます。
というか稼ぎ頭にはかえって手をつけないでしょう。

変わるとしたら金にならない営農指導の部分。
当然、儲かる農業へとシフトしていくでしょう。
しかし、そこで零細農家が切り捨てられるというイメージはなく、
実際零細農家はもうホームセンターなどで資材を買ってるし、
直売所でモノを売ったりしてるので現実は大きな変化はないかも。

農協改革といっても郵政と同じで農協が握ってる金のとりあいの話だろうから
直接的には組合員には影響ないと思うけど、
営農の現場で選択肢が狭くなってゆくのは間違いないだろうから
それはマイナスですね。いいアイディアをもつ職員が活かせないという意味で。
まとまんないけどそんな感じです」


北海道 穀物農家

「単協の力が問われるだろうなと感じてます。
農協から抜けるのでは無く、農協の機能や規模を
うまく利用して行けば良いかな? と感じてます。
一組合員の息子としては、全中や中央会の存在も、
手数料だけ巻き上げる組織としか認識してませんので。

ホクレンが有るから、肥料を安定的に使えるのはありがたいですが、
肥料も直輸入して使う様になりつつ有るので、
商社が生き残っていっちゃう気がしないでも・・・・。
JA改革反対を騒いでるのは、JA関連組織の上部だけって思ってます。
改革案も出せない肩書付いただけの農家のおっさんですからね。
すぐに雰囲気に流されるんでしょう。
僕はかなり無関心な部類なのでこんな感じです」


さて、どうでしょうか。ますますわからない感じです。

基本的に個人農家の受け止めは「農家には関係ない」だが、
わたくしの知り合いの人々は地元JAには出荷をしていない人が多いため、
聞き取った農家の偏りはあるかもしれない。依存度の違いとかありそうだ。

「小規模農家つぶし」と言っている人は数人いたのだが
彼らは長年農政に関わってきて、有機農業運動もしてきた人々である。
JA全中改革という事象から今後を推測してそのように言われているのだろうが、
それと全中改革の内容とが、わたくしのなかでうまくつながらない。

んー。どういうことなのだろう。混乱するわたくし。
ってことで自民党の議員さんに話を聞きに行ってみましたよ。

ってことで、それは次回また。


★現在ブログランキング参加中です!
↓プキッとクリック、ご協力お願いいたします!



こちらもよろしくお願いいたします!
にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
にほんブログ村

健康診断と人間ドックについてお医者さんに聞いてみた

011_201502231129570ec.jpg
定期的に肉を食べたくなるのは貧血のせいだと思うわたくし。
鉄分の多い鹿、ない場合は牛を選びます。これは鴨。
ハトとか鉄分多いけどニオイがイヤで食べられないへなちょこなわたくし。



高校の時から健康診断がキライだったが、3年間まじめに受診した。
当時のヘモグロビン値はだいたい11。「貧血気味」と診断された。

某D社に入社してますます健康診断がキライになり
(胸部レントゲン写真とかあるんだもん、被曝だもん、イヤだもん)
その日に出張入れたりしてかなーりサボっていたが、
ある日「健康診断がイヤなら人間ドックに行け」と言われ、
それもそうだなと思って行ってみた。

わたくしの父は人間ドックで初期の腎臓がんを見つけたから、
意味不明の健康診断よりもちゃんと何かが見つかるほうがいいなと思ったのだ。

初めての人間ドックは変な服を着せられてあちこち回って
いろんなコードをつけたりしていろいろと楽しかったが、結果は再検査であった。
ヘモグロビン値が9.8に下がっており、極度の貧血と診断されたのだ。

再検査時には看護師さんに「よく普通に暮らせてますね」と言われた。

継続して検査していなかったのでいつから貧血になったかは不明だ。
急に貧血になった場合、通常以下の様なことが疑われる。

1.胃がん、胃潰瘍などで胃から継続的に出血している場合
2.大腸がん、痔などで腸から継続的に出血している場合
3.子宮筋腫・子宮内膜症などの場合
4.その他大量に血液を失った場合

わたくしは人間ドック時の検査で3と診断されてたので他の検査はなかった。
これがなかったら胃カメラだの内視鏡だのをしなくてはならなかったはずだ。

鉄剤による治療を行ったが、胃痛や下痢が起きるため勝手に飲むのをやめ、
病院に行くのもサボっていたら、ある日を境に足がむくみ始めた。
人間の体はあるところまで恒常性を維持できるが、
限界を越えると急激に悪化する。貧血の場合はむくみが出るとかなり危ない。

それ以上放ったらかしてると心臓に良くないよと友人の医者に強く注意され、
病院に行ってみたらヘモグロビン値は7.8になっており、もう一度
「よく普通に暮らせてますね」と言われた。それが3年前の夏。

そこから治療を始め、貧血が良くなるのに3年かかった。
通常は3~4ヶ月で良くなるが、鉄剤を飲むのをサボってたせいである。

その結果、去年、一昨年と夏の間の記憶がほとんどない。
脳みそに血が行ってなかったのが原因である。
人生の2年間ほど夏の記憶を貧血で失ったわたくし。恐ろしいよなあ。

042_20150223113000a6c.jpg
カツオも鉄分多いいい食材だけど寒い時期には食べられないわ。
っつかレバー食べろって話なんだが、レバーは食べられないわたくし。
その他ホルモンとか内臓系も全部ダメです。くくくくく。



さて、昨今かつてのわたくしのように、健康診断とか検診とかに否定的な人が多く、
「医者が病気を作るから行かない方がいい」と言うお医者さんもいて
そういうことが様々な本に書かれているが、それはほんとうなのだろうか。

ってので、友人のお医者さんに聞いてみた。

「まず最初に、基本的なこと。

早期に治療を開始した方が、悪化してから治療を始めるより
医療費が安く上がるだけでなく、労働力の喪失を防ぐことができる。
つまり社会にとってその方が出費を節約できるという点で、
公的な資金を導入することが正当化されている。それが健康診断。

もちろん、時代背景によって重視される検査項目の見直しも必要。

例えば、胸部レントゲン写真が健診項目に入っているのは、
結核を見つける目的であって、肺がんを見つけるためではないと言われている。
昭和の時代は肺結核が脅威だったから、それによって国民が健康を失うと、
国は医療費と合わせ労働力も失うことになった。

だから数百円のレントゲン写真の健診の意味があったと言われている。

今は結核の発生がなくなったと言えないまでも発症者はかなり少なく、
高齢者以外に肺結核の患者が見つかるとニュースになるほどだから
肺結核のリスクは以前ほど高くない。

そういう事情のある肺結核と違い、肺がんは早期発見をしたとしても
統計上、生命予後を改善しないと言われている。
症状が出てから検査を始めても長期生存率には統計的に差がないとも言われており、
肺がんには早期発見のメリットはほとんどないと考えられている。

だからレントゲンで集団検診するのは無意味で、
それを専門にする医者が食いっぱぐれないようにしているだけだ、
という陰口も聞かれる。
これは医療告発系の本に書かれたりしているよね。

しかしそんなに簡単な話でもなく、胸部レントゲン写真で
心臓の異常が見つかったりすることもあるからこのあたりは複雑。

ということで、健康診断は受ける人のメリットばかりではなく
「国や事業者の医療費負担を長期的に軽減する目的」でも
行われていると言っていい。

031_20150223112958a21.jpg
サシが山ほど入ってる和牛はおいしいけど鉄分なら日本短角種。
草食ってるせいで赤身でアミノ酸含有量が高くカルニチンも多いんだと。
ダイエットに最適! 



病気で数日ならまだしも数ヶ月休まれると事業者も同僚も大変だし
重篤な状態になってから治療を開始すると医療費の負担が大きい。
これは個人の負担も国の負担も相応に大きくなるってことだから、
健康診断は「最小限の公的な費用で早期発見を目指すもの」と言ってもいい。

これに対して人間ドックは「個人が医療費の負担を軽減し
健康被害を最小限にする目的で受けるもの」
と言える。
高価な検査がいっぱいセットされているのはそのせいだ。

例えば、経営者に健康被害が起きた場合、従業員が困ったり、
会社経営に影響が出たりすることがある。経営者でなくても、
長期的に入院したら長年働いて獲得したポストを失うことだってある。

そういうリスクを軽減するために行うのが人間ドック。
だから行きたくない人は行かなくていい」

なるほど。よくわかりました。

健康診断は「私」のためだけにあるのではなく、
「事業者」「国」のためでもあるのだった。
そして人間ドックは「私」のためにある。

わたくしの場合は個人事業主だから全て自己責任であり自己管理が大切だ。
病気になったら自分がマジで困る。仕事が無くなっちゃうからね。
であれば健康診断ではなく人間ドックを選択すべきだろう。

でも病院キライだからなー。薬も副作用が出るからなー。なんちて。

ともあれ、やるなら毎年継続して数値を追いかけることが必要で、
(当年のみの数値を見ても個人差が関係する数値では判断できないことがある)
やらないなら何があっても後悔しない覚悟と根性が必要であろう。
もちろんお金も必要だ。重篤になればなるほどお金がかかるからである。

そしてわたくしには覚悟はあるが根性とお金がない。

やっぱたまには人間ドックに行くか。
って気がしてきた今日このごろ。


★現在ブログランキング参加中です!
↓プキッとクリック、ご協力お願いいたします!



こちらもよろしくお願いいたします!
にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
にほんブログ村

糖尿病が気になる今日この頃のわたくし

007_201502181422063ad.jpg
遺伝子検査やってみました。唾液を採取して送るんだけど、
唾液が出やすいようにとかでレモンのカードがついてて笑った。
「生まれる時の体重が少ない」「髪の毛が太い」など「おお!」って結果。
様々ながんリスクについてもいろいろと興味深かったです。



わたくしの祖父は2型糖尿病であった。

心臓も悪かったので毎日大量の薬を飲んでいたが、
禁じられていた酒を夜中にこっそり飲んだりして、
看護婦だった祖母に怒られたりするかわいい人だった。

しかし彼の死因は肝臓がんで糖尿病ではなかった。

20代後半で両親が相次ぎがんになり、さらに親族が次々
がんで死んだことから、わたくしのがんリスクは相当高い。
それ以降「いつかなるだろなー」とぼんやり思っており、
がんについては一応覚悟が決まっていて準備も怠りないつもりである。

痛くないのに当たるといいなーなんてのほほんと考えていたら。
しばらく前に母が2型糖尿病と診断された。

ううううう。これは予想外だったぞ。
両親のどちらかが2型糖尿病になった場合
その子どもの2型糖尿病リスクはそうでない人より40%高くなる。

母は退職後スナックを経営しており、仕事柄酒を飲まねばならない。
甘いものも好き。そして現在2型糖尿病進行中。

わたくし、仕事柄、酒は全く全然これっぽっちも関係ないが
主にビールが大好きで飲み始めると止まらなくなる。
甘いものもインドと中国の激甘菓子以外は大好き。
さらにソフト(クリーム)部の副部長(どうでもいいか)。

これはヤバイのではありませんか?
ということで2型糖尿病について調べてみた。

ちなみに糖尿病には1型と2型(その他にもあるけど)があり、
生活習慣病で中年以降に発症するのは2型糖尿病である。
今回はこの2型糖尿病の話であります。

調べてすぐにわかったのは、2型糖尿病を発症すると
かなりの数の生活習慣病の悪化リスクが高まるということである。

043_2015021814220523b.jpg
2型糖尿病についてあれこれ調べ始めたせいで
チョコレートを素直になかなか食べられなくなったわたくし。
なのにどういうわけだか家の中に甘いもんがあふれており
「アタシを食べて」と毎日毎日つぶやかれております。キーッ!



「厚生労働省は7日、団塊の世代が75歳以上になる平成37年に、
認知症の人が約700万人に達するとの推計を明らかにした。
65歳以上の高齢者の5人に1人にあたる。~中略~
700万人の推計は、福岡県久山町の住民を対象にした
長期間の追跡調査(※)を元に厚労省の研究班がまとめた」
(2015/2/9経新聞朝刊記事より引用)

(※)久山町研究http://www.med.kyushu-u.ac.jp/envmed/about/index.html
(九州大学大学院 医学研究院 環境医学分野)

上記研究では2型糖尿病とアルツハイマー病に関しても調査し、
相対危険度が2.2倍という高い数字になっている。
2型糖尿病は認知症の発生リスクを高めるのだった。

糖尿病と認知症の関係については最近かなり話題になっているが、
怖いのはそれだけではない。
糖尿病を治療しないままでいると発症から5年から10年で
合併症である網膜症が始まる。これが進むと失明する。

末期になるとその他の合併症、神経障害や腎症が進み、
手足を壊疽で失ったり、人工透析が必要になったりする。
年間の医療費どんだけになると思います? みなさん。

「血糖値が高くって再検査でさあ」と健康診断時の結果を見て
笑っていた同僚が何人もいたが、こんな感じで早期発見を逃す人は多い。
糖尿病は自覚症状がないので深く静かに進行し、発症したら完治は難しい。
しかし、軽く考えて全然治療しないままの人がたくさんいるのだ。

「国民病の糖尿病は、早期から治療に努めなかった患者の生涯医療費が
5000万円超と、治療に励んだ患者の6倍にも上ることが
10日までに、専門医が初めてまとめた症例別推計で分かった。
患者は毎年50万人増え、2年後には1000万人を突破する見込みだが、
半数は未治療や治療放棄者だ。」(2008/12/11産経新聞より引用)

糖尿病の早期発見・治療は、今後ますます増え続ける医療費の削減になる。
また、生活習慣による努力でちゃんと予防しようねってことで
指導(メタボ予防)も行われているが、効果は出ているのかな?

086_20150218142203b56.jpg
すごーくおいしいものって基本的に炭水化物と脂肪のカタマリ。
一年に一回くらいしか食べられない感じ、シカゴピザ。
めっちゃおいしいけどビールもすすむしチョー危険。



糖尿病は認知症以外にも、骨粗しょう症、脳梗塞、心筋梗塞など
さまざまな疾患(全部金がかかる)について関連性を指摘されているから、
まず「2型糖尿病にならないこと」が非常に大切なのである。

だって発症したら進行は遅くできるけど完治しないんだもん。

ってことでわたくし上記の遺伝子検査をやってみたのであります。
そしたら2型糖尿病リスクは一般的な日本人よりも低く、
1型糖尿病のリスクのほうが高かったのだった。ありりー?

それはともかく、2型糖尿病は生活習慣病だから、
日頃の行いが未来を決めるのだ。つまり。

1.太らない BMI 18.5~25が目標 BMI=体重÷身長÷身長
自動計算してくれるサイト → http://bmi.nobody.jp/

2.適度な運動 目標一日8000歩以上だって。ひー

3.大酒を飲まない 目標一日日本酒1合以内。ううううう。

4.たばこを吸わない 
なんと喫煙は糖尿病リスクが男性1.4倍、女性3倍と高くなることに加え、
糖尿病発症後は合併症への進行が早くなるとも言われております。

以上、参考・厚生労働省「糖尿病ホームページにようこそ!」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/tounyou/

そんなめんどくさいことしたくないよねーなんて言う人は多いが
発症したらさらにめんどくさい生活が待っている。
心筋梗塞や脳梗塞や認知症、失明、手足切断なんてことになったら
その後は介護人生だ。お金もべらぼうにかかるのだ。

さて、そういうことでビビったわたくしでございますが、
現在BMIは22(一番病気になりにくい値)を維持しております。えへ。

今後気をつけることといえば、酒を飲み過ぎないとか
チョコレートを一気食いしないとかソフトクリームを食べないとか、
ごはんと目玉焼きという雑な食事をしないとかいう、
そういった地道な努力であろう。うひー、マジですか。

たたたたた、大変じゃありませんか?

ってことで、春になったらサイクリング再開だ!
まず新しいチャリンコを買うことからスタートだ!


★現在ブログランキング参加中です!
↓プキッとクリック、ご協力お願いいたします!



こちらもよろしくお願いいたします!
にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
にほんブログ村

骨粗しょう症が気になる今日この頃のわたくし

173_2015021417102542f.jpg
色彩学の研修に行ったとき、講師に言われた忘れられない一言。
「女性ホルモンってねえ、紫色なの。だから白髪のオバサンたち、
髪の毛紫に染めてる人多いでしょ。あれ、女性ホルモンの補充なの」
わたくし紫色に執着はありませんが、最近ピンク色が好きになりました。



幼いころ、親戚のおばちゃんの実家に遊びに行ったら、
くったりと腰の曲がっているばあちゃんが縁側に座っていた。

「おばあちゃんの腰はなぜ曲がっているの?」
赤ずきんちゃんのような無邪気さで直球の質問をしたわたくし。

ばあちゃんはニコニコ笑ってこう答えてくれた。
「あんたくらいの小さな頃からずーっと腰を曲げて農業してきてね、
そうしたらこんなになっちゃったんだよ」

農業とはなんて恐ろしい職業なのだろう。わたくしはそう思った。
その後ながーいことばあちゃんの言葉を信じており、
疑問に思ったことすらなかった。

わたくしの住んでいる世田谷区界隈では、
腰がくったり曲がっているお年寄りの女性はほとんど歩いていない。
なぜ存在しないのか。それは農業従事者がいないからだ。
なんちて、ぼんやりと思っていたらしい。

2015年1月末、お友だちのお医者さんに上記の話をしたところ
「ぎゃはははは」と笑われ、初めて間違っていたことを知った。

腰が曲がる原因は骨粗しょう症である。
曲がる理由は背骨が圧迫骨折しているからで、
農業は全く関係ないのだった。

えええええー、こ、骨折?
骨が折れてるってこと? そんで痛くないわけ?
いろいろものすごくビックリしたので、あれこれ調べてみた。

調べてみるとあちこちで話題になっており、
「知らない間に骨折」とかでキャンペーンも張られていて、
圧迫骨折は世間の常識のようなのだった。

皆さん、知ってました?

さて、脊椎の圧迫骨折と診断されるきっかけになるのは
1.腰が曲がってきた
2.ここ数年で身長が2センチ以上縮んだ などだ。

腰痛で診察に行って圧迫骨折と言われることもある。
痛い人もいるが痛くない人もいるから発見が遅れることもある。
現在骨粗しょう症患者は1000万人ほどいると言われている。

008_2014041412282283c.jpg
骨粗しょう症予防のための栄養素はカルシウム(小魚)、
ビタミンD(鮭、サンマなど)、ビタミンK(卵、ほうれん草など)と適度な運動。
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似たふるまいをするらしいから
大豆製品は必須。味噌汁食べてりゃいいような気がするわたくし。



そもそも骨がスカスカになっているので、
自重を支えられなくなって骨の一部がぐしゃりと潰れる。
潰れるとまっすぐに体重を支えられないから前に傾く。
その結果、腰が曲がる。そしてさらにぐしゃりぐしゃりと骨折が進む。

こういう状態でうっかり転ぶとまた骨折したりして、
悪くすると寝たきりになったりする。
そうなるとQOLが著しく低下し医療費も嵩み、
どうかすると動けなくなって認知症になったりするのだった。

わあ、大変だ。骨粗しょう症、恐るべし! なのだ。

女性の場合はとくに「閉経」という
人生の後期における体質変化の最大のイベントと同時に、
骨粗しょう症のリスクが急激に高まる。

それまで潤沢に分泌され高血圧や肥満から守ってくれていた
女性ホルモン「エストロゲン」が減少してしまうため、
骨からカルシウムが溶け出す速度が速まるのだ。
同時に肥満や高血圧のリスクも高まる。

補給よりも溶け出す方が多くなり、結果骨がスカスカになる。

骨密度は20歳から40歳前半がピークで、
この後は減ることはあっても増えはしない。

加齢によってゆるやかに骨密度が減少していくなか、
それをできるだけ防ぐためにはカルシウムとビタミンDの補給、
おひさまを浴びて適度に運動することなどが常時必要になる。

骨密度がピークになる若くて元気な頃にカルシウムをちゃんと食べ、
ムリなダイエットなどをしていないことも必要なことらしい。
骨密度を稼げるのは40代前半まで。その後は減るばかりだからだ。

だからね。閉経直前に焦ってもダメなのよね。
それまでの食生活がどうだったかによるのよね。
閉経後は積極的に努力しなくちゃいけないのよね。

しかし昨今、背中が大きく曲がっている人を見かけない。
人々の栄養状態が良くなったことも大きな原因ではないだろうか。
そう考えると、給食で無理やり牛乳を飲まされたことなどは
骨密度を高める一助になっていたのかもと思ったりするわたくし。

給食時、人のぶんまでチーズをもらって食べていたが、
食べた甲斐があるといいよなあと今さら思うわたくし。くくく。

健康寿命
『ほんとうにおいしいものはお店で買えない』に書いた
健康寿命と平均寿命の差の図。切羽詰まって書いたわりに
うまいこと表現できました。なんちて自画自賛。



ともあれ、平均的な閉経の年齢は現在52歳である。
その13年後、65歳には半数の女性が骨粗しょう症になっているらしい。
そしてさらに10年後にはピンピンしていられる健康寿命がやってくる。

女性の平均寿命はその13年後である。
13年間は要介護状態で生きなくてはならないのだ。
ううう、なんて長いんだ。

とりあえずわたくし、背中が曲がるのはイヤだし、
寝たきりも、要介護で13年生き続けるのもイヤなのだった。

なんちてグチグチ言ってたら、お友だちがアドバイスをくれた。
「閉経時に骨密度を測って自分の基準を知っておくこと」。

基準値を知っていれば減ってきた時に対応できるのだ。
そして早期発見早期治療で骨粗しょう症の進行を遅らせることができる。

病院は嫌いだが、今の若い人たちに迷惑をかけないよう、
(なにしろ国民健康保険は2025年以降大変になるのだからね)
医療費削減に協力していく必要があるだろうと思うわたくし。

わたくしたちが健康に生き続けることは
自分たちの子ども世代を守ることにもなるのだ。

あとね。

いつまでもサクサク動くいい体を維持するためにはやっぱり
食べものに気をつけたほうがいいと思うのね。
バランスの良い食事、適度な運動、きちんとした食べもの。
大切なのはこの3つ。あと太らないこと。

なんかすごくわかりやすかったWEBサイト↓
食品成分有効性評価及び健康影響評価プロジェクト解説集
骨粗鬆症と栄養
http://www0.nih.go.jp/eiken/chosa/bone.html


★現在ブログランキング参加中です!
↓プキッとクリック、ご協力お願いいたします!



こちらもよろしくお願いいたします!
にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
にほんブログ村

【日本一手間のかかる味噌づくり】選別終わりました

125.jpg
今回は畑ではなく某D社事務所でやりました。
午前中で終了~。意外と楽ちんだったなー。



8月にタネまきして草取りして収穫して脱穀して、選別。
いやー、来月は味噌づくりですよ。月日のたつのは早いものよのう。

今回の大豆は8月のタネまきってこともあるせいか小粒が多く、
紫斑病が少なく、正品率が意外と高いのだった。
しかし正品率が高くても小粒が多いので収量は稼げない。

穀類における粒の大きさは収入に直結するのだなと痛感したわたくし。

そして某D社勤務時に小豆農家が「メッシュを0.5ミリ小さくしたい」と
担当に電話をかけてきてたことが走馬灯のように頭をよぎるわたくし。

メッシュというのは豆の大きさを選別する網のことである。
0.5ミリ(だったっけな)小さくすればひっかかる豆が増えるから
収量が上がるのだ。うーん、あの年は小豆が不作だったのだろうか。

ま、いいか。

豆農家なら機械でバババーっと選別できるのだろうが
ちまちまとヒトが選別するのはけっこう大変である。
選別機がなかったころはこれをヒトがやってたのかなー。
大量の豆を夜なべして選別する自分を想像して頭がクラクラするわたくし。

文明の進歩ってすばらしいわね。

115_20150209100034fd7.jpg
黒豆班と小糸班に分かれて選別。黒豆って紫斑病とか
わからないよなあ。この人たちははじかれた豆。

124_20150209100032f40.jpg
正品の豆。やっぱきれいですね。
103.jpg
お菓子の箱の蓋を使って選別しております。
時折おしゃべりしてはすぐに無言になるって感じで、みなさんマジメです。
くだらない話でゲラゲラ笑うなんてことがあんまりありませんでした。



さて【日本一手間のかかる味噌づくり】は来季も開催される予定のため、
今回「来季用のタネを採る」というミッションも課されていた。
選別した正品の中から、更に大粒で揃っていて
美しく瑕疵のないものを選別しなくてはならない。

これは「自家採種」と言って農業の基本でもある。
おお、すごいじゃないか、自家採種。すばらしい、自家採種。

苗半作とよく言われるが、タネの出来がいいのが前提の話だから
タネが良くないとその年の作柄は全然ダメなのだ。

だからタネ採りとは大変とても重要で、
へなちょこなタネを選ぶと欠株だらけなんてことになりかねない。

しかしそうなったとしても自己責任である。
だって選んだの自分たちだもん。
「あんたのせいじゃん!」とは誰にも言えないのだった。

などという責任重大な作業をちみちみと地味ーにやっていたら
山形大学の江頭先生に在来種の取材をしたときのことを思い出した。
江頭先生はとても興味深い話をあれこれされたのだが、
非常に強い印象を受けた言葉がひとつあった。

それがこれ↓
「タネ採りは昔から女衆の仕事でした」である。

113.jpg
来年のタネ用。粒揃い、美しいです。タカラヅカのトップスターのよう。
109_20150209100053755.jpg
味噌になる用。選果基準は「その豆で味噌作りたいかどうか」で
みんなちょっと厳し目に選別したかもなー。

107.jpg
味噌になれないカビ、ワレ、虫食いの人たち。合掌。
128.jpg
それぞれ2kgずつタネ用の大豆採りました。
10時スタートで終わったのは1時。意外と早かったなー。



種苗メーカーがタネを作って販売する以前は、
個々の農家がタネ採りをしていた。
タネは買うものではなく採るものだった。

「タネ採り」は翌年の家族の収入や食料を左右する重要な作業である。

良い種を選別しないと野菜や穀物がきちんと育たないかもしれない。
そうなると家族が飢えることにもなりかねない。
だからこそ、家族の台所を受け持つ主婦がタネ採りをした。

冬の間、女衆は夜なべして翌年のタネを選り分ける。
地道なこの作業は力仕事が自慢の男衆にはできない。
「タネを採ること」に必要なのは、
「家族を守る」という愛情なのだった。

うおう! それは大変だ。

来季の大豆がうまくできなかった場合は、
我々の愛が足りなかったってことである。ぐぐぐぐぐ。

7月にタネまきし、8月に畑に行って欠株だらけだったら
「愛が足りなかったのだなー」と反省しなくてはならないのだ。
取り返しがつかないけどしょうがないのだ。ううううう。

なんちて、7月の話よりもとりあえず来月の味噌づくりが先である。

ってことでみなさん。来月またお会いしましょう。


★現在ブログランキング参加中です!
↓プキッとクリック、ご協力お願いいたします!



こちらもよろしくお願いいたします!
にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
にほんブログ村

「顔の見える関係」=「商品に顔写真を貼ること」ではありません

hara.jpg
産地担当時代には年に4度ほど行っては呑んだくれ
親戚のおじさん以上に大切なひとになった故・原今朝生さん。
今わたくしがあるのはこの方のおかげです。というような
濃密な人間関係が某D社のいいところ。



昨今すっかり手垢にまみれた感のする言葉「顔の見える関係」

某D社で1万回ほどこの言葉を使ってきたこともあり、
昨今の手垢のまみれ度について少し悲しい思いをしたりしているわたくし。
まみれるのはまだしも、ミョーな使い方をされていることについて
さらに悲しい思いをしているわたくし。

というので「そもそも論」をちょっと展開してみた。

実は「顔が見える関係」という言葉は
1970年代に生まれた「有機農業運動用語」のひとつである。

「有機農業運動」とは、農薬と化学肥料に頼ったそれまでの慣行栽培に対し、
有機物を畑に還元し、農薬に頼らず、持続可能で環境負荷が少ない
農家にとっても(これ大事)消費者にとっても安全な農作物を
作り、流通し、消費するという市民運動で、1970年代に生まれた。

慣行栽培から有機に栽培を変更した農家は当時
「頭がおかしくなった」「変人」等と言われ、地域でつまはじきにされた。
有機農家が作る虫食いの野菜は農協では取り扱ってくれないし、
そもそも人と違うことをする農家を農協は許さない。

当時「つぶしてやる」等の剣呑な言葉を吐かれた人もいる。
もちろん農協には出荷できないから彼らはたちまち困った。
そういった農家を支えたのが、都市の消費者、女性たちである。

子どもたちに安全な野菜を食べさせたいと考えた彼女たちは
農家から直接野菜や米を購入し彼らが農業が継続できるよう買い支えた。
さらに年に数度農家の畑に行っては草取りなどを手伝った。

これを「産直提携」という。

199.jpg
「援農」という形で農家のお手伝いをするなんてのは昨今では
農家に嫌がられることの方が多い。ってことで「体験イベント」を
企画しております。なぜ嫌がられるかはこちらをどうぞ。↓
「援農について思うこと」



このような交流を繰り返すことにより、誰が作ったかわからないものを、
見も知らない人が食べるという関係が、
知り合いが作ったものを知ってる人が食べるという関係に変わった。

ただ作るだけ、食べるだけではない関係、
これが「顔の見える関係」である。

えー、つまりですね。「生産者の顔が見えてる」だけじゃなくて
生産者にも「消費者の顔が見えてる」ってことが大事なわけ。
情報の行き来が双方向にあるってことなのよね。

しかしこのような濃密な関係を好まない消費者もいるし、
需要が増えてくるともう少し大きな規模の供給元が必要になってくる。
ということで某D社が生まれた(厳密に言うとちょっと違うけど)。

某D社は有機農業運動の申し子であったため、
消費者・生産者に代わって「顔の見える関係」を継続した。

日頃は紙媒体を通じて、その日届く野菜の情報を消費者に伝え、
年に数度、希望者を募って生産者の畑へ消費者を連れて行った。

夏休みの「産地交流ツアー」では農家のお家に泊めてもらったりした。
社員と消費者一家が生産者一家と夜通し語り合ったりするのだ。
こういうことを続けていると、いつの間にか
消費者にとって生産者は「親戚のおじさん」になってしまう。

今考えると農家の負担も大きいし、社員も消費者も大変で、
関係としては非常にウエットで暑苦しいが
当時はとても人気があった。そういう時代だったのかもしれない。

gazou 045
産地担当時代に年に4回ほど行っては呑んだくれ、
完全に翌日の作業の邪魔をしてたわたくし。故・原志朗さんとは
会社を辞めてもずっとおともだち付き合いをさせてもらってた。
そういう濃密な人間関係がわたくしをウエットにしたのかも。



暑苦しいと言えば仕入れ担当も相当暑苦しい関係を築いていた。
畑に行って「これちょうだい」と作物を仕入れるだけではないのだ。

出張のたびに農家に泊まっては呑んだくれ、ああだこうだ夜通し語り合い、
知らなくてもいい生産者の非常に機微な情報を知ったりするし、
産地担当の彼女が変わったなんてことも生産者のほうが知ってたりする。

組織(某D社)と組織(個人事業主)のつきあいだが、
濃密な時間をいっしょに過ごすと個人的な信頼関係が生まれる。
どうかすると「親戚、あるいはおともだち」になってしまうのだ。

個人の信頼関係がその先にある組織へ、そして消費者へと繋がり
全体的に信頼関係を作ることになるから(なんちて。呑んだくれてた言い訳?)
某D社は生産者と消費者の仲介者として
「顔の見える関係」を継続し、より良い形をつくったのだった。

わたくしが入社したときはまだこういった濃密な関係、
ウエットな人間関係が生産者、消費者ともにバリバリに生きており、
そもそもドライな性格なのでこれがビミョーにうっとうしかった。

ドライでスマートな関係を生産者にも消費者にも築いていて
ロゴもトラックもとってもオシャレな某R社がうらやましかったものである。
しかし今では自分が一番ウエットな気がしたりするわたくし。
ううううう。いつの間にそんなヤツに。年かしら。

というような歴史ある言葉「顔の見える関係」だが、
昨今は「作り手の顔が見える」ことに重きを置かれており、
「消費者の顔が見える」という部分は失われたようだ。

どころか「顔が見える」=「顔写真を貼付する」という新解釈が
直売所、道の駅、大手スーパー界隈で実践されている。

039.jpg
野菜やくだものの販売促進を行う場合、写真は「モノ」より「人」。
モノがどんなに美しくてもおいしそうでも、作り手の顔の説得力には
かなわないはずなんだけど、昨今はそうでもないらしい。
シズル感溢れる野菜の写真がないのでこんなのですんません。



にこやかに笑う人の良さそうなじいさんの写真がついた野菜を見るたび
「これは顔が見える関係とは違うんだけどなー」と思うわたくし。
写真がついてるだけで「有機」と思い込む消費者もいて
混乱の度合いはますます大きくなっていくようだ。

「JAや市場に出してるだけじゃ消費者と話す機会なんてないからさ、
自分が作った野菜を食べてる人と話せるなんて、すごい刺激だよね。
消費者からおいしかったって手紙が来るんだよって、
JAに出荷してる友だちに言ったらビックリしてたよ。
某D社と取引してほんとに良かったよ」

担当産地時代、若い農業後継者にしみじみと言われたことがある。

知ってる人のために作るのと、そうじゃないのとでは
たぶん「ナニカ」が変わるのだ。
知ってる人の野菜が届くのと、そうじゃないのとでは
食べる姿勢が変わるのと同じだ。

どちらも人間だからそういった情緒的な影響は大きい。

なんて思うのだが、昨今この「顔の見える関係」を表現できている流通は
紙媒体では某P社、WEBでは某O社の独壇場であり、
老舗の2社は息も絶え絶えという感じである。

「顔の見える関係」は言葉だけ残って昔話となり、
この後は「産直提携」に先祖返りするのかもしれないなあとか思う
ビミョーに寂しい今日このごろである。



★現在ブログランキング参加中です!
↓プキッとクリック、ご協力お願いいたします!



こちらもよろしくお願いいたします!
にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
にほんブログ村
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
01 | 2015/02 | 03
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
リンク
FC2ブログランキング
FC2ブログランキング参加中

FC2Blog Ranking

フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR