「エシカル」でいいんじゃないの?「オーガニック」

gazou 025
うちにあるエシカル的なものの写真を探したけど無かったので、
イメージ写真ってことで載せてみました。本文とは全く関係ありません。ペコリ



わたくしが「エシカル」と言う言葉を初めて聞いたのは2010年のことである。

【エシカル】
エシカル(ethical)とは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である。
近年は、英語圏を中心に倫理的活動を「エシカル(ethical)○○○○」と表現し、
エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなっている[1]。
身近な倫理的活動としては、主にエシカルコンシューマリズムが挙げられる。
(ウィキペディア・エシカルより)

最初聞いたとき、ロハスのようなよくわからない言葉かしらんと思ったが、
現在でもエシカルという言葉はまだイキが良く、古臭くもなっていない。

昨今ロハスとか言った日にゃ「あんた何言ってんの?」的な
80年代に流行ったビッグウエーブ的前髪をした人を見るような目で
見つめられそうだが、エシカルはまだ「よくわかんなーい」って人も多いから、
今後数年はイケそうである。どころか普遍性を獲得するかもしれない。

某D社時代、農家のおっちゃんたちと飲んだくれてたおかげで
血液に土が混じっているわたくしは、こういう横文字にめっぽう弱い。
日本語でいいじゃんかよう! というおっさん的感情もあり、
有機農産物のことすら「オーガニック」となかなか言えずにいる(告白)。

有機農業界にもそういう人が多いと思っていたが、
最近ではいまひとつぱっとしない有機農業の理念を理解してもらうためか、
「オーガニック」をすっ飛ばし一足飛びに「アグロエコロジー」と言い始めた。

「有機農業運動」について若い人たちにくどくど説明しても
思想臭いし(思想なんだけど)、押し付けがましいし、やってる人たちの
頭が硬くて硬直化してたりする部分もあるから、なんかめんどくさい。

その点「アグロエコロジー」という新しいよその国の言葉には
運動的手垢がついてなくてしかもシンプルで伝わりやすい。
先人たちがこねくりまわした「こうあるべき論」もついてないから
いいんじゃない? 理解してもらうことが必要だもの。

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むかーし「オーガニック」を安全性だけで評価すると、
国産ものより海外のオーガニックを購入する人が増えるよねと
元上司が言っていたが、現在その予言通りになっております。



さて、そのアグロエコロジー的な思想で栽培された
有機農産物(オーガニック)は、有機JAS認定を取得しないと
有機農産物として表示して売ってはいけない。

有機JASには細かな決まり事がたくさんある。
肥料や資材についても、製造過程で環境負荷の高い工程を取られているものは
使用できないものがある。製造時に出る排水を海に投棄してたりするとダメとかね。

つまり、有機農産物=環境負荷が低い農産物とも言える。
(C/N比の低い堆肥をドカーンと入れて流亡した硝酸態窒素が
地下水を汚染してたりするから、そのあたり一概には言えなかったりするけど
でもこの細かいところはちょっと棚に上げておきますすんません)

しかし現在、有機農産物(以降オーガニック)にそういった側面があることは
それほど評価されていないのではと最近わたくしは気がついた

オーガニックには「持続可能であること」「客観的な安全性」という
ふたつの面があるが、評価されているのは主に「安全」である。
しかし「安全」という評価がメインになると、
それを選択する人は基本的に「我が身の安全が大事」な人が多くなる。

利己的な理由でオーガニックを選択する人が多いのだ。

我が身が安全であればいいという人は、安全性に執着することが多い。
オーガニックに農薬が使えると聞くと「安全じゃない」と考える。
オーガニックが割高なのは安全性が担保されているからだとも考える。

このような顧客が増えることは、国産オーガニックの推進にはつながらない。
とわたくしは考える。なぜならそういう人は
「安全であるのなら海外のものでもいい」と考えるだろうと思うからだ。

そもそも有機農業は「運動」であり、産消提携などで消費者を巻き込み
単に「作るだけ」「買うだけ」ではなく、持続可能な農業を、
環境負荷のできるだけない農業をともに推進していこうという思想があった。

わたくしの有機農業観はこの「有機農業運動」がベースになっている。
自分の選択が世の中を変えられる、お買いもので世界が変わるという理想は
現在のオーガニックの中には見つけるのは困難だ。

我が身の安全が大事な人に持続可能な農業を守ろうという気持ちはあるだろうか。
利己的な理由でオーガニックを選択する人は、あまりそう思わないのでは。
とわたくしは考える。

農薬出荷量 1

単純に農薬の出荷量を見ただけでも、環境中に放出される
毒物・劇物・普通物(これ農薬に書いてあるのね)量を考えると
使わない選択をする農家は素晴らしいと思うが、そういう評価はあまり与えられず
人はただ「農薬を使わない=安全」とのみ評価するのはなぜ。



「有機=安全じゃない」という不毛な議論が何度も繰り返されるのは
有機を「安全」と言う面でしか評価していない証拠でもある。
安全性以外の部分、環境に対する負荷の削減や
持続可能な農業(経営的な側面も含む)等は顧みられてはいないようだ。

「オーガニック=安全」に執着している限り、大きな広がりは望むべくもない。

オーガニックの評価には、環境に与える影響や農業の持続性、
国内の農業の活性化などの様々な側面がある。そう考えると、
「オーガニックを選択する=倫理的な選択」であるとも言える。

つまりオーガニックは「エシカル」に含まれると言えないだろうか。

自分の選択で世の中が変わると真剣に考える人たちはたくさんいる。
オーガニックが「安全」という評価だけをアピールしている間は、
この「自分は何かの役に立つ」と考えているステキな人たちに訴求できない。

美しい未来をつくるための倫理的選択という評価軸が
今現在オーガニックに求められていることではなかろうか。
そもそもあった評価軸を再度オーガニックに与えるのだ。

オーガニックがエシカルの仲間入りをして、
アグロエコロジーと呼ばれ、イキのいい柔軟な世代に訴求できれば、
オーガニックを選択する理由は「我が身の安全」という利己的な理由から
「環境や農業の持続性を支援する」という利他的な理由に変わるのではないか。

そうなったら素敵だ。
有機農業界の上部にいるおじさまたち、意識を変えてください。


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化学肥料のほうがいいこともある

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暑いですねー。夏本番! オクラの調子が上がってきました。
オクラ三兄弟(笑



北海道の有機農家を師匠・西出隆一さんとまわった時のことだ。

人参畑の様子を見た師匠が「チッソが足りんよ」とおっしゃった。
人参の葉の高さと色合いと見てそのように言ったのだが、
言われた農家は「そんなはずない」と納得しなかった。

「元肥でじゅうぶんに入れた」と彼は何度も言う。
師匠は「チッソが足りん樹形になっとる」と譲らない。
「今追肥すればものすごくいい人参ができるのに」と師匠は残念そうだった。

二人の会話は最後まで噛み合わなかったが、わたくしはそれを見ていて
「流亡したんだなーきっと」とぼんやり考えた。
その畑はカルシウム過剰で塩基飽和度がかなり高かったからだ。

彼は最後まで「最初に入れたんだから残ってるはずだ」と
師匠の指摘を全く聞き入れなかった。
彼の頭にはもしかしたら「流亡」の文字が無かったのか、あるいは、
人参畑に追肥をする手間と暇を考え、認めたくなかったのかもしれない。

北海道の人参畑は内地の10アールとかではなく1ヘクタールとかいう規模だから、
ここにちまちま追肥をやれる人はそういないだろう。
化成肥料ならできるかもしれないが、彼は有機JASを取得している。

短期間にさまざまな作物を広大な面積で作る北海道で、
有機農業をやるのはとても大変だ。除草、肥料の投入、粗大有機物の投入、
どれをとっても手間もかかるし、カネもかかる。
内地の農業とは規模感も感覚も全然違う。

小規模でいいものをていねいに栽培して高く売る施設園芸農家の師匠と、
大規模で数を稼いである程度放任で栽培する大規模農家が話しても
うまく話が噛み合わないのは当然だったのかもしれない。

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パプリカとピーマンにちびちびと追肥をしているのに、
一向に肥料が効いてる感がないのはなぜだろう。
いつまで経っても木が大きくならないパプリカちゃん。



わたくしは北海道などの大規模産地にかかわらず、
有機JAS認定を取得している人を尊敬しているが、
その作物がおいしいかと言ったらそうとも限らないことも知っている。

塩基飽和度の高い圃場にC/N比の低い堆肥をどかーんと入れて、
初期生育は良くても木が暴れて後半に肥料が切れてしょぼしょぼになれば、
作物としてどうなのよってなものができる可能性はある。

さらに肥効成分の高い堆肥を継続して使用していると、
特定の成分が過剰になり、土壌バランスが大きく崩れるが、
有機JASを取得しているせいでその修正ができなくなる、
なんて話は以前大規模産地の渥美半島の農家に聞いた。

また、栽培途中に欠乏症が出た場合、単肥(この場合化成肥料)が使えないから、
対処できないでそのままにせざるを得ないという問題もある。

欠乏症と同様、土壌分析をして足りない成分がわかっていても、
有機質肥料で成分バランスをきちんと整えるのは難しい。

必要なものを必要なだけ欲しくても余計な成分が入ってしまうからだ。

だからね。そういうときに化成肥料使えるといいなって思うわけ。
化成肥料=悪じゃないのよね。使い方なのよね。
あとね、いまさらだけど、最近化成肥料のすんばらしい部分に気がついたわけ。

わたくし今年は非常にマジメにほんたべ農園に取り組んでおり、
ちまちまちまちまちまちまと、蚊に食われながら追肥をしている。

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こないだの雨でトマトが自重でつる下ろし状態になりましたよ。
へなちょこ捻枝をしてた部分からぐんにゃりと曲がっております。
へなちょこでも捻枝しといて良かったぜ。やってなかったら折れてたぜ。



記録を見てみると2週間から1週間に一度、
もぐら堆肥を移植ごていっぱいずつ株間に的な小規模な追肥を
繰り返し繰り返し繰り返し行っているのだ。

暑かったり蚊に食われたりするとキーっとなるが、
師匠のことを本に書いた手前、自分もちゃんとしなくてはとがんばってるのだ。

んでね、こないだホームセンターの園芸用品売り場を見てたら
「遅効性・即効性合わせて効きがなが~い化成肥料」とか見つけたの。
化成肥料のメリットはパラリと振ればすぐに効く即効性にあるが
遅効性も兼ね備えた肥料があるとは驚いた。もしかして当たり前?

これを入れればちまちまちまちま追肥する必要もなくて、
仮に肥切れが起きそうになっても株元にパラリと振れば、
地面をほじくり返している間に蚊に食われたり、
どうかすると堆肥がバフッと顔にかかることもない。

「すげー楽!」「農業楽しい!」「ひゃっほう!」
てな感じではないだろうか。実際ご近所の人々はここ数日
ほぼその「パラリと振る」方向にシフトしている。
暑いしね。区民農園、お年寄り多いし、そうなって当然よね。

「効きがなが~い」化成肥料が流亡しないかどうかは不明だ。
するのかもしれないが、使ったことがないからわからない。

高齢化著しい日本の農業界にこういう肥料は必要だろうなーと素直に思う。
その作物の味がどうかはわからないが、農業の省力化は必要だからだ。

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五段目が着果してるのに、わたくしのおしりくらいの高さのトマト。
とくに折れてもないし、どうやっても上に上がらないし、折れたらヤだし
まあ、元気だからいいか!



しかしそもそも野菜の味を気にする人がいるのだろうか?
などという疑問が最近わたくしの心の奥に住み着いて、
「おいしい野菜」とはそもそも何ですか! とか時々叫んでうるさい。

そして、単肥が使えず特定の成分が過剰になる可能性がある有機JAS認定は、
ほんとうにおいしいもの、健康なものを作ることができるのか。

そういうものをちゃんと作っている人を知っているが
それは個々の技術によるものだから、有機JAS全てがそうではないだろう。

何よりも、おいしいものを作るのが難しい制度では
おいしいものを作りたい人は楽しくないんじゃないか。

わたくしは最近、有機JAS認定の硬直化した制度に疑問を感じている。

死ぬほど説明しないと消費者にちゃんとわからない制度ってのも
実はどうなんだとか思っていて、なんかもう有機どうでもいいんじゃん的な
黒いわたくしが急速に成長中。

がんばれ! 負けるな白いわたくし。


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【ジビエを食べて狩猟について考えてみよう】ご報告

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いつ食べてもとてもおいしい鹿の生ハム。
クリスマスまでには【新鮮野菜.net】で売りたい鹿の生ハム。



わたくし「社団法人 全日本ジビエ協会」の理事をしております。

WEBサイトはまだできておりませんが、ご興味ある方は
Facebookページをご欄ください。とりあえず作りました。
全日本ジビエ協会 

全日本ジビエ協会ではイベントを年4回開催している。
ジビエをより身近に感じてもらうため、ジビエ料理を楽しみながら
日本の野生動物についてのお勉強をするというイベントである。

7月11日(土)、水天宮前の遠忠商品さんで、第二回イベント、
【ジビエを食べて狩猟について考えてみよう】を開催した。

フツーに都市生活をしていると野生動物と触れ合うことはあまりない。
野生動物を屠って食べるなんて経験はさらに難しく、やりたい人もいないだろう。

庭に来たヒヨドリを見て「うまそうだなー」なんて思う人は
そんなにいないんじゃないだろうか(わたくしは時折思う)。

「狩猟」とは自らの手で野生動物の生命を奪い、
さばいて食べ、自分の血肉にするということである。

つーことで、ふだん見たり聞いたりする機会のない狩猟について、
ハンターの上野朱音さんにお話を聞いたのだった。
(イベントが楽しくて講師の写真を撮り忘れましたよすんません)

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今回facebookで告知した翌日に満員御礼になってしまったです。
ジビエと狩猟への興味が高いことが実感できました。
ハンターが講師ということもありハンターも多数ご参加いただいたです。
鈴木シェフ渾身の、ハンターもうなる料理の数々。



上野さんが狩猟を始めたきっかけは「レストランで食べたライチョウ
(御禁制の本州のライチョウにあらず)がすごくおいしかったから」だ。

「おいしかったから自分で獲りたい」という非常に純粋な動機である。

イベントに参加していたそのほかのハンターの人々の動機も聞いてみたが、
意外にもこの「食べたいから」という人が多く、なかには
「自分にとって狩猟は釣りの延長みたいなもの」と言ってる人もおり
なるほどなーとわたくしは素直に納得してしまった。

食いしん坊なら自分で釣ったものを食べたいのは当然だ。
養殖魚よりも天然魚のほうがおいしいに決まってるもんね。

でもさあ、魚は冷たいし鳴かないし足もないし内臓も小さいし、
まな板の上でサクサクさばけるからなんとなく平気だけど、
温かい血を持っていて足が4本ある動物を自分で殺してさばくのは
ものすごーくものすごーくハードルが高いんじゃないだろうか。

想像しただけでで「うっ」と息をのんでしまったりするのだ。

しかし、実はわたくしたちはこの「うっと息をのむ部分」を
人まかせにして見えないことにしているだけなのだった。
スーパーに行けばパックに入ったスライスされた肉を買うことができる。
その肉がどこから来たか、どんなものだったか想像することはあまりない。

わたくしたちがふだん食べている肉は、魚で言うと「養殖」だ。
肉について養殖だの天然だの考える人がいるだろうか。いや、考えない。
なぜなら肉は自分ではない誰かが育ててくれるのがあたりまえだからだ。

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鹿肉のワイン煮込み。こっくりとしたソースがことのほかおいしくて、
パンにつけて食べてたらブラウスに落っことしました。
黒いブラウスを着ていくべきだったと激しく後悔したわたくし。



牛豚鶏はヒトが食べておいしいと感じるように肥育されており、
米国産のトウモロコシやら大豆やらを食べて肉になる。
わたくしたちはこの「養殖」という事実に思いを馳せることなく
スーパーでパック詰めの肉を買っている。

そうではなく、自らの責任において肉を獲ることを選択し、
実践しているのがハンターという人々なのかもしれない。
「誰かがやってくれるからやんなくていいじゃん」と思う人は
やんなくていいのだ。そっちのほうが楽だもん。

でもさあ。穀物を食べて肥え太った牛や豚よりも、山のどんぐりや
果実を食べて太った肉のほうがおいしいんじゃない?
だって天然アユのほうが養殖アユの100倍はおいしいもんね。

実際には野生動物には寄生虫や肝炎、ダニなどのリスクもあるから
諸手を上げてすんばらしいとは言えないかもしれないが、
野菜を(できるだけ)自給しているわたくしとしては、
肉も自給していいよなあとスカッと思えてしまったのだった。

実は以前も銃を持とうと考えたことがある。
「農業被害を減らすため駆除の手伝いを」とか、
「ハンターの高齢化に歯止めを」みたいな、
一見聞こえはいいがへなちょこな理由である。

しかし今回、上野さんのまっすぐな話を聞き、
そのようなわたくしの考えは奪う生命に失礼なのだとハッと目が覚めた。
今まであーだこーだふんぎりがつかなかったのは、
主体が自分になかったから。つまり腹が据わってなかったのだ。

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リエットってさあ、塩からくてくどくて、そんなに
好きじゃ無かったんだけど、あっさりとしていくらでも食べられるのは
やっぱりイノシシだから? ワインが進むイノシシのリエット。



自分のために、自分が食うために生命を奪う。
それを食べることで奪った生命は完結する。

わたくしは人任せにしていた「他の生物の命を奪う」責任を
自分で負ってみようと考えた。

ってことで、まずは初心者講習会だ試験だ90点が合格点だ。
銃所持に向けてがんばるのだ!!

目指すはボブ・リー・スワガーだ!!


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ほんたべ農園台風準備

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日照不足の影響をもろに受けているオクラちゃん。
晴れが続いてようやく元気になってきてうれしい。
これから11月までがんばってね。

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徒長気味でなかなか花がつかないので、
切り戻し剪定をよそうかと思っているわたくし。
伸ばし放題伸ばしてる方がなんか成績がいいのよね。
露地だと難しいのかなー、あの剪定。



暑いですねー。台風来てますねー。

こんなに早く台風に来られて木が傷むと夏作がアウトですから、
へろへろと伸びた枝をへなちょこ支柱に結んできました。

なにしろ先週はずっと雨でした。
7月に入ってからの関東の日照時間が14分とかいう話を
NHKの気象予報士の人が言ってましたが、畑の作物も徒長気味です。

赤紫蘇が茂りまくって風通しが悪かったオクラの株元に
カビが生えたりしておりましたよ。うひー。

ってことで、湿気とともに菌が蔓延しておりまして、
土曜日辺りから急激に気温が上がったため、
近隣の区画のきゅうり・なすが一気に枯れ上がっております。

もちろんほんたべ農園は平気です。
これこそ西出式農法のおかげでありましょう。

このように雨・低温が長期間続いた後にカーっと暑くなると
雨で病気に感染し、低温で発症してなかった作物に
グワーッと病気が広まるってのはよくある話です。

こういうとき、高原産地のレタスとかキャベツがよく腐るです。

予防防除で殺菌剤まいてても内側から腐ってたりして、
台風で風に煽られて傷がつくとますます病気に感染し、
また暑くなると腐るという恐ろしいことによくなります。

キャベツ・レタスの価格高騰が心配ですねー。

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きゅうりの脇芽、まだ元気いいのでもう少し収穫できそう。
きゅうりもなすと同じく、脇芽が出たら1個収穫して摘芯、
それを繰り返し、脇芽が出てくる限り収穫が可能ってことらしい。
脇芽がちゃんと出るように肥料を切らさないことが大事なのね。

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勝手に出てきたマイクロトマトが雑草のように茂って邪魔。
でもこのかわいいのを食べてみたいから育ててたんだが、
酸っぱくってスグリみたいでおいしくない。やっぱF1だからかな。



なんてよその人の心配をしている場合じゃないわたくし。
台風で一番心配なのは連続摘芯中のトマトであります。

結局捻枝はやらず、支柱にひたすら縛り付けてしのいでおり、
とりあえず枝が360度方向にうまいこと伸びているため、
なんとなくバランスがとれてまっすぐ立っているのですが、
風にあおられたら一気に倒れる可能性が高いです。

なんかこういうとき数学的に絶対倒れない支柱の立て方とか、
頭のいい人に考えて欲しいなあと毎回思うけど、
とりあえずバランスだけ整えてきたです。あとは神頼み。

さて、台風前の現在の成績。

一本あたりに換算して、きゅうり27本、ナス9本、ピーマン13個、
トマト4個、ミディトマト9個(大玉もミディもちょうど一段分)、
そのほかオクラとモロッコインゲン、ツルムラサキが採れております。

先日NHKの「やさいの時間」を見ていたら小太りの講師の人が
「きゅうりは最低20個収穫できます」と言ってましたよ。

家庭菜園で20個。きゅうりのプロの師匠はハウスで100個ですから、
20からどこまで数字を伸ばせるかなー。
露地だしとりあえず目標は50個かなーと日和るわたくし。

明後日から雨ですから本日きゅうりとピーマンに追肥をし、
雨で吸収することを願うわたくし。

0012.jpg
ごっちゃりとしててわかりにくいけど、現在二段目収穫中。
そして六段目が着果し七段目が開花しております。
昨年までは六段ともなると息も絶え絶えって感じだったけど、
意外と順調に着果→収穫できております。スゴイぞ! 連続摘芯!



それにしても、思ったよりもたくさん収穫できておりました。
きちんと記録をつけるって必要だよねと思うわたくし。
そして台風で何もぶっ飛ばないことをとりあえず神様にお願いしたです。

みなさまの畑にも何も被害がないことを祈っております。


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改正鳥獣法で変わるハンターの世界?

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知床の鹿撃ちに連れてってもらっていろいろ聞いた話では
内地と北海道の猟は全然違ってて内地の人大変そうって話。
上下関係とか鉄砲の種類とかいろいろなんかあるのかな。



2015年5月29日、鳥獣保護法が改正された。

それに合わせて開催されたシンポジウム
「野生動物管理のジャパンモデルを考える」に行ってきた。
主催は「野生動物管理全国協議会」である。

さて、改正鳥獣法の正式名称は
「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」である。
「保護を目的とした管理」が、より積極的な管理となったことから
本の法律に「管理」という文字が追加された。
https://www.env.go.jp/press/files/jp/24051.pdf
改正鳥獣保護法の概要

改正に伴い「鹿・猪の生息頭数を10年後までに半減」という目標値が設定され、
実現するために、集中的かつ広域的に管理を計る必要があるとして
指定管理鳥獣捕獲事業を実施し、認定鳥獣捕獲事業者制度が導入された。

わかりやすく言うと「駆除をお仕事にしましょう」というしくみが
法的に準備されたということである。
この認定鳥獣捕獲事業を行えるのは基本的には法人で、
その法人の下に認定鳥獣捕獲事業者(ハンター)が存在する。

ハンターの人々は法人に所属しないと事業者にはなれない。
そしてすでに認定事業者の研修会が行われたもよう。
どれぐらいの人が参加したのかな。

駆除(というかこの場合野生動物管理)を目的とした法律はもうひとつ、
平成19年12月に鳥獣被害防止特措法(農水省)が成立している。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/pdf/shin_gaiyou.pdf

特措法でも認定事業者的なものが定められておりすでに稼働している。
それが「鳥獣被害対策実施隊」。詳細は以下(上記PDFから抜粋)。

○ 鳥獣被害防止特措法に基づき、市町村は、被害防止計画に基づく捕獲、
防護柵の設置といった実践的活動を担う、「鳥獣被害対策実施隊」を
設置することができる。
○ 実施隊の設置に当たっては、
①隊員の報酬や公務災害補償措置を条例で定めること、
②市町村長が隊員を任命又は指名することの手続きが必要。

IMG_7940.jpg
駆除目的であれば国定公園で鹿を撃つことが可能になったり、
今までは禁止されてた夜間での発砲がOKになったりします。
今後の課題は駆除した鹿の資源化ってことでしょう。



平成27年4月には実施隊を設置している市町村の数は986におよび、
任命されたハンターには様々な優遇措置が講じられている。

任命されるとうれしいだろうなという優遇措置のなかには
散弾銃を持って10年以上経ってなくてもライフルを持てるとか、
狩猟税が非課税になるとか、技能講習免除とか、経費負担とかがある。

こんなに手厚く助成金が準備されていれば当然不正もあるわけで(伝聞情報)、
実際にはそのあたりがどうなのかは今んとこ不明だ。
今後精査していくと農水の人は言っていた。

特措法(農水省)の実施隊と、改正鳥獣法(環境省)の認定事業者は
前者は市町村、後者は都道府県が基本計画を作っているため、
何かいろいろなことでバッティングしそうだが、
そのあたりの整合性はまだついていない感じ。どうするのかな。

http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/pdf/h27_06_30_meguji_zentai.pdf
鳥獣被害対策の現状と課題(農水省)

この劇的な法改正でハンター熱が高まっているらしく
高齢化が懸念されていたハンターの世界に
若者が少しだけ戻ってきているらしい(とくに都市部)。

なにしろ狩猟がビジネスになるかもしれないのだ。
認定事業者になればハンティングで食べていける可能性もある。
またこれは、今まではボランティアに委ねられていた駆除の世界に
組織だったハンターが送り込まれるということでもある。

ボランティアではできなかった組織的な駆除が可能になると
むかーしからやってる頭の固いハンターはちょっとどうなの的な
あのー、あなた来なくていいです的なことになるかもしれない。

噂で聞く「ハンターの世界の上下関係」とかごちゃごちゃした部分が
スカッとなくなるとそれはそれでとても良さそうなのだった。

例えば伝統的な巻き狩りは鹿を仕留める手段としてはいいが、
警戒心の強い鹿を増やすことにつながるらしい。
駆除には目標数値があるわけだから、さっさと一網打尽できて
しかも次にもサクサクと駆除できるよう警戒心を起こさせないように
うまいこと撃たなければならない。

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食肉資源としては子鹿や若い牝鹿の方がいいと思うけど
若い牡鹿のほうが好きとかいうハンターもいて難しい。
実際には駆除の鹿の資源化は今のところ発展途上。



うまいこと撃つとは具体的に何をするかというと
餌付けする&そこにいるメスと子鹿を積極的に撃つことだ。

しかしわたくしの知っているハンターのおじさま方もそうなのだが、
やっぱり撃つのならトロフィー=角=立派なの=年取った牡鹿が好きだ。
本来はネズミのように繁殖するメスを撃たなければらない、
とわかっていても、角のあるオスがいればそちらを撃ってしまう。

オスは一頭いれば何頭ものメスを繁殖させることができるから
オスを撃っても効率が悪いが、本人はうれしい。

認定事業者になると、こういった撃ち方をされると困るわけで、
必要なのは専門的な知識を持った捕獲技術者である
と、岐阜大学の鈴木正嗣さんがおっしゃっていたが、
そういう技術者が今の日本にいるのだろうか。
これから育成するのかな?

しかし、いずれにしても、今がハンターになりどきなのは間違いない。

現在狩猟の世界に新しい風がびゅうびゅう吹き始めたところである。
新しいハンターの世界がやってくるのではないだろうか。

ちなみに昨今、大日本猟友会でも「狩りガール」とかで
女性のハンター育成を積極的に行なっており
女性ハンターの参入があるらしいが統計にはまだ出てこない。

女性人口が増えれば自動的に男性人口が増えるのは世の常なので、
ハンターの世界は今後ちょびっと明るいのかもしれない。

みなさま、どうでしょう。ハンターになってみるのはいかが?


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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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