野生動物と肉とわたくし-おばあさんは山へ鹿撃ちに

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25歳のとき、高野山に修行に行って阿闍梨の位をもらって
尼になるのはどうだろうと真剣に考えたことがあり、
ちょびっとだけ仏教を勉強した。結局結婚したので修行には行かず、
煩悩にまみれた人生を送っております。



ここ数年、冬になると庭にやってくるヒヨドリを見て
「あれ食べたらおいしいかなー」なんちて考えているわたくしだが、
生まれた時からこうではなかった。はて? いつからこうなったのかな?

つーことで、野生鳥獣及び肉についての記憶をたどってみた。

0歳~18歳
世の中に牛豚鶏以外の肉があるなんて想像もしていない。つーか、
豚肉が大キライで、牛肉も脂が、鶏は皮が食べられず、母を困らせる。
小学校三年のとき、親戚のおばちゃん宅でハチの子ごはんを出され
絶対ムリーと泣き叫ぶ。

19歳
大阪のバイト先でばんごはんに鹿肉ステーキ(1,500円)を注文して食べてみた。
おいしいと全く思わなかったらしく記憶なし。

20歳
実家で合鴨肉の鍋を食べ、カモってんまいな!と感激。
ナルニア国物語を全巻読破。主人公の女の子二人がナルニアでの旅の途中、
ウサギを弓で射て皮をはいで食うシーンがあり、すげーなイギリス人と感心。
わたくしにはできないし。っていうかウサギって食えるんだと驚く。

21歳
会社の慰安旅行でぼたん鍋を食う。豚肉が大キライだったので、
猪肉もたぶんキライだとほとんど口を付けず赤身をちょびっとだけ食べてみて、
心のなかの「二度と食わなくていいものの箱」にしまう。

22歳~26歳
鳥取に戻る。この間、岩ガキ、サザエの内臓、ふぐやタラの白子、鮎など、
それまで敬遠していた水産物が食べられるようになり、
人の味覚って変わるのだなと実感。

27歳
東京に引っ越す。渋谷のくじら屋でくじら肉をさまざま食べてみて、
給食のくじらよりもおいしいけどムリに食べなくていいなと思う。
(お酒が呑めるようになった今ではくじらはかなーり好き)
まだトンカツなんて一生食べなくていいと思っている。

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鳥取で牡蠣と言えば岩ガキで、広島の牡蠣は食わないんだが、
子どもの頃は岩ガキもみんな食べない。自衛本能かなー。
それがある日突然食べられるようになるから不思議です。



28歳
某D社入社。新人研修で屠畜場に行き、牛の屠殺を見学。
ハンマーによる原始的な屠殺方法で失敗してかわいそうなことになった。
「ちゃんと屠殺されるのをもう一回見る」と言い研修担当を呆れさせ、
同期の体調が悪くなる。彼はその後吐いたらしい。

某D社の社員食堂でトンカツを食べる訓練をし、豚肉が食べられるようになる。

29歳
豚が生まれてから肉になるまでという企画を立て仙台に取材に行った。
近代的な屠畜場を見学しワクワクする。養豚農家に3日間へばりついて、
交配・去勢・出荷・屠殺など出産以外の全てを見学させてもらう。

肉は最初からスライスされてパックに詰められているわけではなく、
誰かが育て、誰かが屠殺し、誰かが肉にしてくれていることを知る。
パックに入っているのは生命のかけらだ。
であれば、自分にもそのかけら分の罪があると考えた。

これ以降、かわいい子豚の写真を見ると肉が食べられなくなるから
情報誌に載せないでとか口走る人とは友だちになれないと思う。

35歳
ベトナムでカエルのフライを食べる。鶏に似ているがうっすらと川の味がした。
「ムリして食べなくていいもの箱」に格納。
レストランで出てくる川魚は臭くて全く食べられなかった。

36歳
北海道出張で帯広から富良野に移動中、東大の演習林でヒグマに遭遇。
農家が慌てて車の窓を閉めたのを見て、ヒグマはコワイもんだと認識した。
情報制作部署から産地担当部署に異動。

37歳
担当産地から「タヌキが取れたから食べに来い」とか
「小鳥が取れたから食べに来い」とか電話がかかって来るようになる。
ヒヨドリ・ムクドリ・スズメを初めて食う(タヌキは臭くてムリ)。
砂糖醤油炒めで食べたらおいしくて、この後小鳥を食べものと認識。
どの小鳥かわからなかったけど、ちょっとクセがあるよなあと思う。

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肉用の豚は210日(LWDは190日)で出荷するからまだ若くて、
本当の大きさになっていない。完成形である種雄はサイのような大きさで
めっちゃ恐ろしく、飼ってる人でも背中を見せると危険らしい。
この写真はデュロックの種雄候補(まだ小さい)。顔は可愛いんだけど。



某D社に茨城の農家から鯉が送られて来た。
産地担当が一日かけて調理し、事務所中に鯉のニオイが充満し皆が嫌がる。
鯉を「二度と食べなくていいものの箱」に格納。

翌日、同じ産地から送られた鯉を持て余した某R社から
「食べてください」ともう一匹届き、産地担当が涙目になる。

38歳
ビストロでウサギを食う。微妙なクセがありたくさん食べるのはムリと思う。
実家でマガモ・ヒヨドリを食べる。ヒヨドリがめっちゃおいしくて、
なぜだと聞くと、小鳥のクセは冷凍すると無くなると教わる。

39歳
山梨の農家に連れてってもらった居酒屋で食べた味噌汁の底から
タニシが出てきて椅子から飛び上がるほど驚く。

また「ネコっておいしいよねー」「泡が出るけどねー」「泡はやだね~」
とかいう農家のおじさま方が戦中・戦後に食べた野生動物の話を聞き、
おなかがペコペコになったら自分もネコを食えるだろうかと悩む。

41歳
モクズガニ初体験。川の味がした。どんなに泥抜きをしたとしても
鳥取生まれの自分には川のカニは食べられないと思う。

42歳
長野県の温泉旅館で鯉を食う。
清流で泥抜きされたとかで全く臭みがなくおいしく食べられた。
心のなかの「食べられるものの箱」に鯉を格納し直す。
処理のまずさ、手順についての情報が脳内にインプットされる。

りんご農家で蜂蜜を採るのを見学。
そこで取れた副産物、ハチの子&サナギをバター炒めで食べさせてもらう。
甘くてものすごーくおいしかったので一人でどんどん食べてしまった。
ハチの子を「かなりおいしい食べものの箱」に格納し直す

その他の昆虫、ザザムシとかジバチとか、一番おいしいのはカミキリの幼虫だよね、
食べてみる? 的な話は、耳にフタをして聞こえなかったフリをする。

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これが熊です。ヒグマです。すげおいしかったです。
二日酔い防止にとかで熊胆もひとかけら食べさせてもらったけど、
翌日は正しく二日酔いだったが、あれは何に効くのだろう。



43歳
フレンチレストランで友人のメインディッシュのハトを味見。
血のニオイがきつくて吐きそうになり息を止めて全部飲みこむ。
心のなかの「食べなくていい箱」にハトを格納。

新宿の羊料理屋でザリガニを食べたら泥の味がして、
心のなかの「二度と食べなくていい箱」に格納。

44歳
知床の鹿猟に同行。
猟師が撃った若い雌鹿の内臓を出す場面でビビって心臓がドキドキする。
その夜、その鹿の肉を食べさせてもらう。ものすごく柔らかくておいしくてビックリ。
豚や牛同様、野生動物も若いメスがおいしいのだと認識を新たにする。
さらに熊鍋を食べさせてもらい、熊の味わい深さに驚く。

東京に戻って、猟師になるのはどうだろうとかなり真剣に考えたが、
「猟師は自分で鹿をさばかなくちゃいけないんだよ」と言われ、断念。
その後、アタシって鹿肉食えるんだぜ! と強気になり、
銀座のフレンチで鹿を注文したら臭くて食べられず涙目になる。

45歳
再び知床で鹿猟の見学。鹿は獲れず、定置網漁の船に乗せてもらった。
鮭をもらって帰って食べたらめっちゃおいしくて、お店で売ってるのはなんなんだと思う。
「鉄砲の免許取ったら猟に連れてってやるから」と勧誘されるが
「さばけないからムリー」と丁寧にお断りする。

46歳
代々木上原のフレンチで鹿を食べる。全然臭くない。なぜ?
鹿の味の差は個体差もあるかもしれないが
主に処理方法やその後の管理による品質の問題ではないかと思いつく。

47歳
知床の鹿猟に同行。吹雪で山に行けないので鴨撃ちに連れてってもらう。
死んだ鴨を初めて見て、あり得ない方向にぐんにゃりと曲がる首にビビる。
相変わらず「鉄砲の免許取れ」と言われるが「ムリー」と断る。

48歳
全日本ジビエ協会のメンバーになる。

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若い雌鹿のモモ肉。注文するときは「バンビ」指定。
届いた冷凍パックに「バンビ」って書いてあってちょっと笑った。
柔らかく臭みがないが通のヒトにはちょっと臭いほうがうまいらしい。
基本女性にはそんな臭みいりませんから! と言いたいわたくし。



50歳
知床の鹿猟に同行。目の前でさばかれる鹿を見てもなぜか平気になっていた。
撃った鹿の目に雪がべったりついていたが、死んでるから鹿はもう気にしない。
生命が失われるとあっという間に単なる肉の塊になることを実感。
鹿を動かしてた生命はどこに飛んでくのかなー。

漁師のおじさんたちが「若いメスより若いオスのほうがおいしいよね。
あのちょっとした臭みが味わい深くて」と話すのを聞き
野生動物の肉は人によって好みが全然違うことを認識する。

秋、若いメス鹿の肉指定で買ってイベントで食べてみる。
「今までの生涯で一番おいしい肉」と小学生の女の子が言ったのを聞き。
肉が適切に処理されている業者で若いメスを指定すれば
臭い肉が苦手な人でも食べられると実感した。

51歳
六本木のフレンチで鹿を、埼玉のイタリアンで鴨を食べたが
どちらも臭くて悲しくなる。ジビエの品質とはどうなっているのか、
もしくはこの臭い肉がシェフの好みなのか、であればレストランを
どう選べばいいのか、などあれこれ考える。

52歳
全日本ジビエ協会がようやく始動。猪鹿肉を食べるイベントを開催する。
猪肉は鹿よりはるかにおいしいことを知り、すげー損した気持ちになる。

ジビエ協会のイベントの二回目、女性ハンターを講師に招き、彼女が
「エゾライチョウがすごくおいしくてハンターになった」と言うので
ものすごーくエゾライチョウが食べたくなる。

イベント翌日、ハンターになろうと決意し現在に至る。
おしまい。

こうして見ると、ターニングポイントはどうも某D社入社のようだ。

いろんな経験をさせてもらって、某D社、ほんとにありがとう!!!
いつか猪鹿とか小鳥とかでご恩返しをさせてもらうってことでお願いします。


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資源としての野生動物-おばあさんは山へ鹿撃ちに

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生肉の供給期間が決まっている野生動物の肉は
加工品にすることが前提。ってことで付加価値商品になる可能性あり。
なもんで、最近猪鹿で地域おこしをしようとしている自治体が多いよね。



数十年前、「ポピュラス」というゲームにハマった。
青い服を着た人民(自分)と赤い服を着た人民(敵)との戦いのゲームで
最初はどちらも一人しかいない。

ゲームの中の自分は「神」である。

この青い人の近くに平地を作ってやると、彼は家を作る。
そのうち村ができ、町ができ、城塞ができる。
民が増えていくに連れ自分のパワーが蓄積され、
相手陣営に洪水や地震などの災害を引き起こすことができる。

寒い土地という設定の際には人はなかなか増えないが、
暖かい地域だとバンバン増えて災害を起こすのも容易になる。

もちろんこちらも攻撃される。繁栄していた町が洪水や地震などで
壊滅的な被害を受けると人口が減るから、自分のパワーも減る。
自然災害以外に、ただひたすら破壊し続ける「騎士」を作ることもできる。
彼は勝手にあちこち歩きまわり、最後の一人まで殺し続ける。

一度放たれた騎士はもうコントロールできない。
最後の一人まで敵を執拗に見つけ、殺し、家に火をつけ、高笑いをする。
「おおまかに減ってんだからもういいじゃんかよー」と話しかけても止まらない。
日本人には作れないよなー。今調べたらイギリス人が開発したゲームだった。

わたくしはポピュラスでなんとなく、人が増えていくしくみを理解した。
数十年後に読んだ『銃・病原菌・鉄』によく似たことが書いてあり、
どんなムダに見える経験でも役に立たないことなどないよなあとしみじみ思った。

『銃・病原菌・鉄』では村が国になるまでのしくみが書かれている。

人々が集まると、まず村になる。食料に余剰ができると非生産部門が生まれ、
管理職ができる。この段階で町になる。さらに効率化が図られ生産力がUPすると
管理職はより強い権限を持つようになり、最終的に国になる。

人口が増えていく要因はポピュラスのように平地を作ることではなく、
それによって生まれる食料である。

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以前「自給自足」をテーマにしたリアリティ番組を見た。
手づくりで弓を作ってでかい鹿を仕留めたが、食べない選択をした人もいた。
食べるものがなくて皆ギリギリだから、その人のことを誰も配慮しないどころか、
あからさまに迷惑そうだった。衣食足りて礼節を知るってほんとだよね。
最後にはその人も食べたんだが、いろいろ考えちゃったな。



各自が狩猟・採集をしているだけでは人は増えない。
耕作を行い提供されるカロリーが十分になり余剰が生まれて初めて
分配・販売ができるようになり、通貨もでき、人が増えていく。
非生産部門で知的な活動ができるようになると文明が生まれる。

現代では機械化が進み人の仕事はさらに減り(全て電気のおかげ)
ますます人口が増える体制は整っている。しかし増えないね。どういうわけだろう。

わたくしたちの周りにすでに食べものは溢れかえっており
現代の日本で「飢える」のは意外と難しい。もしかしてお腹いっぱいになると
かえって繁殖能力が衰えるのかもしれないなあ。

しかし、個別に見ていくと国内で食料が供給されているとは言いがたい。
何かあったらああ大変、食べものなくなっちゃう的な不安要素がかなりある。

例えば、作物を生み出すための肥料(化成肥料)は輸入が多い。
とくにリン酸は100%海外からの輸入に頼っている。
数年前中国が「もうリン鉱石輸出せんもんね」と輸出を停止していたが、
今はどうなっているのかな? 限りある資源は取り合いになるから大変なのだ。

また作物自体も、自給できているのはコメとみかんだけで
その他のもの、とくに大豆や小麦などの自給率は非常に低い。

その輸入大豆やトウモロコシを飼料にしている牛豚鶏の
濃厚飼料の自給率は平成25年で12%(粗飼料は78%)。
平成26年概算では14%だが、これは飼料米が活躍しているおかげだ。

さて、一般的な牛肉を1kg生産するのに必要な穀物の量は、
トウモロコシ換算で11kgと言われている(1998年農業白書より)。
ちなみに豚は7kg、鶏は4kg、鶏卵3kgである。
(実際にはトウモロコシだけで育ってないから少し乱暴な計算だけどね)

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わたくしは内地の猟に同行したことはないが、北海道では
撃った鹿の内臓をすぐに出して雪を詰めてしまう。
これによって品質が保たれる。それでも血抜きが失敗すると
臭い肉になる。雪のない内地ではどうやってるんだろう。



この1kgのトウモロコシを栽培するのに必要な水の量は1800リットルである。
(環境省WEBサイトバーチャルウオーターより)
ということは、わたくしたちは牛肉を1kg食べるたびに、
海外の水を19800リットル消費していることになる。

日本では水資源が豊富だからあまり気にならないが、
海外では水はとても大切なものだ。我々はそれを収奪しているとも言える。
お店で売ってる肉を見てこんなことを考える人はいない。
肉は肉だし誰にも迷惑かけてないと思うのが普通だ。

しかしわたくしたちの食卓は世界に繋がっていることを
意識する必要はあるだろう。このグローバルな世界で
「自分たちだけで完結している」なんてことはあり得ない。

わたくしたちは食べることで世界の環境に何らかの形で
影響を与えている。そのことを知らなくてはならない。

ちなみにトウモロコシ1kgは990kcalなので11kgで約10.900kcal。
日本人一人あたりの供給熱量は2415.5kcal(平成26年食料受給表)だから、
単純に計算すると飼料にしないでトウモロコシを食えば4.5人養える。

牛肉1kgは部位にもよるが平均すると3000kcalだから、
牛肉だけで養える日本人は1.25人だ。これは多いのか? 少ないのか?

しかしこの計算をするたびに肉を食うってアレだよなーと罪悪感が生まれるよね。
たまーになら食ってもいいよねと自分に言い聞かせるわたくし。

さてこういった事実を前にすると、日本の山々に大量に存在し、
農業・林業関係に大迷惑をかけている猪鹿を
天然資源(肉)と考えることは非常に理にかなっている。

何しろ、全て国産だ。りんごやトウモロコシなども食ってるから
そのへんは「食われた人すんません」って感じだが、これらの肉を食っても
海外の水を消費することもなければ海外の穀物を買い漁る必要もない。

このたんまりある肉を活用できるよう、
もう少し潤沢に供給できるしくみが生まれたらどうだろう。

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猟からもって帰った肉はすぐにさばいて水に浸けておく。
一日経つと完全に血が抜けて、ちゃんとしたおいしい肉になる。
この猟師さんにお願いするといつもおいしい肉が来るが
どう処理したのか知らない人からもらうのはちょっとヤだな。



そのためには「なんかこの肉臭いんですけど」的な不安定な品質のものではなく
血抜きも処理も衛生的にきちんと行われた安定した品質にすることが必要である。

また、さらにかなり難しいことだが、
現在では食べられず(食べちゃいけないの)穴掘って埋められる「駆除」の肉が
資源として活用できれば、さらに潤沢な供給が可能になる。
結果的に価格も抑えられ一般化されるのでは。

なんちて妄想が広がるわたくし。

わたくしは現在、猪鹿肉をどう食べるかという消費者向けの活動をしているが、
今後狩猟免許を取ればさらに上流(供給側)に関わることができる。
そうなったらいろいろ楽しいのではないか。

ということで、まだ免許すら取っていないけど、
野望を宣言してみました。
「天然資源としての猪鹿の活用」いいじゃない?

目指せ! 国産肉の潤沢な供給! である。
さ、来週から試験勉強しようっと。


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野生動物と日本人-おばあさんは山へ鹿撃ちに

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鳥取名物夏の岩ガキ。おいしかったなー。
夏の鳥取はんまいもんがいっぱいなのです。



鳥取に帰省しておりました。

友人の田んぼを見に行ったら電柵が設置してありましたよ。
どこもかしこも大変だなと思ったです。

早く銃の免許を取らなくては!!! なんちて思いつつ、
試験は9月中旬だし今覚えてもたぶん忘れるしで
全く勉強してないけど来週からやろうっと(夏休みの宿題状態)。

さて、日本人は仏教的禁忌もあり古来「肉食」をしていなかった
と考えている人が多いが、わたくしもそうである。学校でもそう習った。
「殺生」という言葉がちらつくのはわたくしが仏教徒だからであろう。

しかし果たしてそうかな?
もうじき自力で鹿を撃って食べることもあり、疑問に思ったので調べてみた。

わたくしは鳥取の下町の生まれである。
江戸時代の城下町であるわたくしの町には田んぼも畑もない。

うなぎの寝床みたいなながーい敷地にみっちり詰まった住宅、という
城下町独特の古い町並みのなかで育ったわたくしは、
まっくろになるまで外を駆け巡って遊んでいたが農業とは無縁であった。

もちろん、野生獣肉など食べたこともない。
20歳のときに大阪のバイト先で鹿を食べたのが牛豚鶏以外では初めてである。

西日本では肉といえば牛肉で、豚肉は貧乏な時に食べるものだが、
日本一貧乏な県の鳥取でもこれは同じで、肉といえば牛肉であった。
しかし最近になって農村部ではウサギや鹿、猪を食べていたと知った。

あ。そうか。そういう肉も「肉食」に含まれるんじゃん!
もしかしたらわたくしの「肉」の捉え方が違っていたのでは? と考えた。
現代の日本人が考える「肉」は、おそらく牛豚鶏である。だから、
肉=牛豚鶏=昔は食べてなかったとつい思ってしまうのではなかろうか。

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主に西日本によく見られるというしし垣。これは長野県のもの。
畑やたんぼのまわりに石垣を作り、野生動物を入れないようにした
今でいう「電柵」のようなもの。昔から獣害はあったのよね。



実は最初に肉食が禁止されたのは675年だ。

禁止された肉もちゃんと決まっていて、牛・馬・犬・猿・鶏だった。
(牛馬はわかるが、猿は食べないよなあと思うのは現代人だからか)

675年、天武天皇によって出された勅令は以下のようなものだった。
「庚寅詔諸國曰 自今以後 制諸漁獵者 莫造檻 及施機槍等類
亦四月朔以後 九月三十日以前 莫置比滿沙伎理梁
且莫食牛 馬 犬 猿 鶏之肉 以外不在禁例 若有犯者罪之」

牛馬だけでなく猟のやり方とかも書いてあるらしいがそれは置いといて、
食べてはいけない期間は4月1日から9月30日までである。
これってさあ。田植えから稲刈りまでだよね。牛馬は使役に使うからだろうが、
猿の理由は不明だ。食うのか。あんなに人間に似てるものを。

この禁止期間内でも鹿猪その他は食べてもかまわない。
10月1日からは上記の禁止獣肉、もちろん猿も食べていいのだった。

そんなら食べてたんじゃない? と素直に思うわたくし。
だっておなか減るじゃん。牛馬は使役動物だし金かかるから食べないにしても、
野生動物は獲れれば食べるでしょう。お腹がすいたら狩るでしょう。

なんてこともあり、肉の禁止令は以後も非常にしばしば出されている。
主にやんごとない上流階級がやれ病気になっただ呪いだと禁忌としたが、
一般庶民、農民はあまり守っていなかったようだ。

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猪と言えばぼたん鍋なんだろうけど、焼いただけでもうまいよね。
日本に肉の加工品ができなかったのは、大動物の家畜がいないことと
屠畜の際の内臓の扱いに起因するんじゃないかなあと
最近ふと気がついた。



徳川綱吉公の時代、天武天皇が禁止してから1000年弱後の禁止令は
「殺生をしない」という仏教的な側面が非常に強くなっているが、
やっぱり庶民・農民は厳密には守っていなかったようだ。

綱吉公は農家が米麦などの基幹作物より高く売れる初物を栽培するので
「野菜初物禁止令」なんていうおふれも出している。
これだって全然守られず、何度も何度も出されている。

建前上守ってますと言いながら、ちっとも守ろうとしていない
したたかな農民の姿が想像できて楽しい。そうこなくっちゃ、日本の庶民!

江戸時代後期には「ももんじ屋」という肉を食べさせる店ができて、
「薬食い」って言っちゃえばOK! 肉の名前を変えちゃえばOK! 
猪は山鯨、鹿はもみじだから肉じゃないし建前上食べてませんよ的な
うっちゃり感が漂っているが、どんな料理で食べさせていたのだろう。

明治時代になり、明治天皇が「肉食べました」とおっしゃるまで、
天武天皇の勅令以来、日本は建前上肉食が禁止されていた。
あくまで建前上ってところがミソなのだった。

この建前が公に取り払われた後、毛皮や皮などの資源需要と合わせ、
野生動物がバンバン狩られることになる。
ここでニホンカワウソやニホンオオカミが絶滅し、
戦後はニホンジカすらもあわや絶滅危惧種になりかけたほどだ。

これが「狩猟圧」と呼ばれるものだ。当時は全然計画的ではなく、
昭和38年に鳥獣保護法が施行されるまで野放しだったが、
結果的に野生動物の個体調整が行われていたと考えられている。

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ニホンジカはメスの狩猟が禁止されていた時期があり、
個体数の確認もしないでそういう場当たり政策をとったため
爆発的に増加したという悲しい事実があります。



しかし安い牛豚鶏肉がゲットできるようになると、
誰も野生獣肉を食べなくなった。ここ数十年で猟師もどんどん減ってきた。

「ムダな殺生をしなくとも」なんて考えてしまうのは
日本人の生活レベルがあがり、民度が高まったからとも言えるが、
自らの手を汚さずともおいしい肉が食える=殺生の実感を持たずにすむ。
という側面があることは否めない。

天武天皇の勅令以降一般庶民にちっとも守られなかった肉食禁止令が
野生動物ってところでようやく功を奏したと言えるのではあるまいか。

ほぼ1500年かけて「殺生」という概念が一般庶民に定着したのだすばらしい。

でもそれはまあ、単に「命を奪うところ」が見えなくなってるだけだよね。
日々の殺戮を意識しないぶん、根が深い気がするけどどうだろうか。


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ハンターは「森の番人」-おばあさんは山へ鹿撃ちに その2

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この写真でカルガモをしっかりと記憶しましたよ。
今回全ての写真提供者:高取寛さん※禁無断転載です、よろぴく。



猟友会の狩猟免許講習に申し込むともらえる『狩猟読本』がおもしろい。

日本に生息していると考えられている鳥類が約550種、
獣類は約80種いる、なんてことをわたくしは知らなかった。
モグラやネズミ、海棲哺乳類を含むと約160種もいるのだ。

このなかで狩猟鳥獣は、鳥類で28種類、獣類で20種類である。
獣類にはニホンジカとかイノシシとかのおなじみの名前が連なっているが、
(ヌートリアとかミンクとかはちょびっとビックリしたが)
鳥類は見たことも聞いたこともないものがたくさんいる。

キ、キンクロハジロってなんですか?
バンって荷物積む車じゃなくて? てな感じ。
そのへんでホーホホッホホーとよく鳴いてるキジバトは狩猟鳥獣だが、
公園にいるドバト(カワラバト)は獲ってはいけないのだった。あらー。

そしてカモ類の多さと言ったら。辟易してしまうわたくし。

近所の川を泳いでいるのがマガモだとはわかるがそれはオスのみで、
茶色っぽくてなんかまだら模様のやつは、マガモのメスなのか
カルガモのオスなのかメスなのかなんてことはさっぱりわからない。
全部マガモ(オス・メス)だと思っていたがそうではなさそうだ。

これで鳥撃ちになれるのか。不安は広がる。

冬になると庭にやってくるヒヨドリは狩猟鳥類だが、
かわゆいメジロは獲ってはいけない。ことは知っていた。
しかししょっちゅう見かけるシジュウカラもダメなのだった。

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どこにでもいるムクドリは狩猟鳥類。何度か食べたけど、
はっきりと味を覚えていない。でも簡単に獲れそうな気がして好き。

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冬になるとウチの庭に来てギョエーギョエーとうるさいヒヨドリ。
すげーおいしいらしい。食べたのに全く覚えてないわたくし。



あんなにたくさんいるのになあ、なんてことを思ってはいけないのだ。

そういうことを簡単に覚えられるよう、読本にはこう書いてある。
「握りこぶし程度の大きさの小鳥はスズメ以外は獲ってはいけない」。
なるほどねー。よくわかりました。あともうひとつ。

「白い鳥は獲ってはいけないものが多い」ってのもある。

白い鳥というと、ハクチョウとかシロフクロウとかタンチョウとか、
見るからに「食べちゃダメだかんね!」というやんごとない方たちが多いが、
アヒルってどうなのかなーとふと思うわたくし。

家禽だからかなー。英語ではカモもアヒルも合鴨もduckである。
合鴨も家禽だよなー。そう言えばガチョウはどうなのかなー。
なんてことを考えたら先に進まないから考えるのをやめた。

産地担当をしてたころ、担当農家に小鳥を獲って食べる人が数名いて、
「昔はカスミ網で一網打尽で、へっへっへ」なんて話をよく聞いたが、
現在はカスミ網での狩猟は禁止である。

「トリモチでメジロを獲って小鳥屋に売って小遣い稼いだ」って人もいたが、
現在はトリモチもメジロも禁止だ。

あのおじさま方は危ない橋をわたっていたのではあるまいか。
なんちて考えるとおもしろすぎてさらに先に進めない。

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「1987年から2008年までの約20年間にスズメの個体数は6割減少した」
公益財団法人 山階鳥類研究所WEBサイト2013年7月4日掲載記事より。
そのうち御禁制の品になるかも、スズメ。

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メジロの捕獲は食用ではなく愛玩目的で、捕まえると
小鳥屋さんに売れてたらしい。by昭和30年くらいの農村部の少年談。
見ててあきないもんね。色キレイだし。



そんなふうにヘラヘラと読んでいる『狩猟読本』だが、それはたぶんわたくしだけで、
基本的に全てにおいて大変とてもマジメにいろいろ書いてある。

冒頭には「ハンターの役割」など非常にマジメなことが書いてあり感動したが、
環境省によると「狩猟の主な意義や役割」が4つあるらしい。

1.自然のなかで自ら食べものを得るという趣味としての楽しみ。
2.自然資源の持続的利用による自然環境の保全。
3.科学的・計画的な鳥獣管理による農林水産業被害の予防
4.外来種の狩猟による日本の在来種の保護

1と2はそうだよねって感じだが、3と4は最近付け加えたのかしら。
なにしろ野生動物の農林水産業被害は200億円を超えるからね。
そして1から4まで全てを行うハンターは「森の番人」である。らしい。
すごいぞ、ハンター。

つーことで上記を踏まえ、わたくし的役割について考えてみた。

飼育されている牛豚鶏などの産業動物と違い、野生動物は
山や森の自然資源を食べて生きている(生ごみ食べるヤツもいるけど)。
自然界では弱いものは淘汰され能力のあるものが生き残るため、
生きて動いているものは基本的に健康な個体であると考えられる。

そういう野生動物が肥え太る秋に狩り、自然と野生のエネルギーを
積極的にヒトのからだに取り入れるのが「ジビエ」である。

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ハトっていろんな羽の色があるけど、基本それはドバトで
キジバトはこういう模様のハトってことを今回初めて知る。
世の中には知らないことがたくさんあるのよね。

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わたくしモズが大好きで時々畑で見かけるとウキウキするけど
非狩猟鳥類でした。益鳥だからかな。いや、かわゆいからかも。



「食べものは自分のからだをつくるもの」だが、
わたくしたちは基本的に栽培されたもの・養殖されたものを食べており、
昨今では天然の魚すら見つけるのが難しいほどだ。

そんな食事情のなかで狩猟鳥獣の肉は非常に稀有な「天然の肉」と言える。
環境負荷を与えることなく得られる持続可能な資源である肉。
おお、なんて有機的なんだ。オーガニックと言ってもいいのではないか。
有機農業と狩猟はとくに違和感なくつながるのではなかろうか。

将来わたくしはハンターになる(と思う)が、わたくしは法律をきちんと守り、
野生動物の保護・管理者の一員として、自分だけが楽しむのではなく、
狩猟への一般ピープルの理解を深め、野生動物という天然資源の有効活用や
ジビエについての普及啓発活動等々を通じて、
ハンターの社会的責務を果たそうとここに決意するものである!!!!

なんちて宣言してみた。

神様、そのような事情もあり、ハンターになりたいと思います。
事後承諾ですんませんが(まだなってないけど)、よろしくお願いします。


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おばあさんは山へ鹿撃ちに その1

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立派なトロフィー(角)が欲しいわけではなくおいしい肉が食べたいから
撃つのならオスではなくメスだよなと思うわたくし。
「駆除」は女性ハンターのほうが向いているのではと最近よく思う。



ハンターになることにした。

わたくしは幼い頃から山の中で遊んできたせいか、日本人的な
プリミティブな精霊を信仰している。また仏教徒でもあるため、
殺生についてあれこれ思うところが多く、ハンターとは、
ある意味神様に許された人の仕事ではないかと考えていた。

しかしよく考えてみると日々小さな昆虫を全く罪悪感なく
バンバン殺戮しており、とくに畑での大量殺戮は日常茶飯事である。

わたくしは日々殺生を行っているのだった。

さらに週に一度ほどは、他人が育て殺した動物の肉を食う。
自分では命を奪っていなくとも、背負う罪は同じであろう。
であれば、わたくしの決意を神様は理解してくださるはずである。
と信じることにした。
(仏教徒なのに神様と言ってる時点ですでに怪しいんだけど、
わたくしの信仰における神様なので突っ込まないでください)

ということで、警察と都庁と猟友会に行って来た。

さて「銃を持って狩猟したい!」と思ったわたくしは
以下の3つの法律に縛られることになる。
それぞれの管轄に申請し許可を得なくてはならない。

まず、銃=銃砲所持許可=銃刀法、狩猟=狩猟免許=鳥獣法、
散弾銃を所持したら、銃の弾丸=火薬類譲渡しの許可申請等=火薬法  である。

銃砲所持許可を得るには初心者講習を受けなくてはならない。
管轄は各都道府県の公安委員会だが、申し込みは最寄りの警察署だ。
講習後に試験を受け、合格したあとにいろいろな手続きがある。

銃を持つまでの手続きのその煩雑さ・面倒くささは
警察及び公安の「鉄砲、簡単に持たせんもんね!」
という強い意志をしみじみと感じさせるほどである。

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仕留めた獲物を回収するのにも、狩猟するのにも、
体力が必要。ってことで、なまった体を絞っております。
あとは腕力つけなくては!



佳境に入ってくると向こう三軒両隣に「この人どんな人?」と評判を聞かれ、
会社勤めしている人は上司に電話がかかってくる。
極左・極右などの思想があるとそれでもう所持できない。

ここで「あんたダメ」って言われたらどうしよう。
なんてことは考えず、わたくしはまず初心者講習を受講し
試験に受からなくてはならない。

初心者講習は月に一度所定(その都度変わる)の警察署で開催されており、
昨今の「駆除バブル」で受講者が増えあっという間に満員になるらしい。
幸いアキがあったので申し込めた。受講料は6,800円。

銃だけ持ってても猟はできないから「狩猟免許」も取得しなくてはならない。
狩猟免許の申し込みは都道府県である。ので都庁に行った。
ちなみに申し込みにあたって「精神疾患はありません」的な
診断書が必要である。そういう人は狩猟できないのね。

そして試験はなんと年に2回しか行われないのだ。えええええマジですか!
落ちたら来年まで待たなくてはならない。落ちても、というか
申し込んでもいないのに気持ちがなんとなく焦るわたくし。

そして、狩猟免許に4種類あることを都庁で初めて知る。

網猟免許(網って何なんだ、想像できないぞ)、
わな猟免許(銃を持たなくていいからこっちを取る人も多いらしい)、
第一種(簡単に言うと空気銃・散弾銃・ライフルを使うもの)、
第二種(空気銃を使うもの。言い換えると空気銃しか使えないもの)

当初第一種のみを取る予定だったが、都庁の窓口で
「やっぱりわなとっとこ」とチェックを入れたらお金が2倍かかった。
手数料はひとつ申し込むにつき、5,200円である。合計10,400円。

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警察と猟友会にもらった資料。警察の資料は眠くなるけど、
狩猟読本はおもしろい。狩猟獣類に「ノネコ」「ノイヌ」とかあるが、
これ、フツーの野良猫とか野良犬のことだよねえ。。。



この狩猟免許の試験ですげー無茶だなと思うことがひとつある。
それはね。銃の組み立てとかいう実技試験なの。
講習受講時点で銃を持っていない人のことは考えられていないらしい。

銃なんて触ったこともないのにどうするのよ、キーッ!

なんて人のために、猟友会が狩猟免許講習会を開催していることを知る。
ここで練習できるのだ。というか練習しないと落っこちてしまう。
なので秋葉原にある猟友会で講習を申し込んだ。受講料は15,000円。

「ハンターになろう!」と決意しただけで32,200円かかった。
これに落っこちたら来年また同じだけ必要なのだった。うへえ。

この後猟銃を買うとか弾丸を買うとか狩猟に行くとか、
すげーお金かかるんだろうなと思うがまだ考えない。
免許が取れてから考えるのだ。それまでは勉強だ。

しかしひとつだけわかったことがある。

金銭的に余裕のある人じゃないとハンターにはなれない。
これでは20代の若者には狩猟免許は持てても銃は持てないだろう。
そういう部分でも「鉄砲、簡単に持てないかんね!」って感じだ。
ハンターの高齢化はしょうがないのかもしれないなあと思うわたくし。

てなことで、とりあえずハンターへの道を踏み出してみましたよ。

そしてわたくしは将来「川に洗濯に行く」おばあさんではなく、
「山に鹿撃ちに行く」おばあさんになるのだ。
穀物の輸入が途絶え日本に食糧危機が訪れても肉を自給できるのだ。
すでに野菜は自給しており、自分的食料安全保障は完璧である。

なんてことを、これから時々ご報告していく予定です。
落ちたらカッコ悪いけどまあ、それもまた人生! ってことで。


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いつまで続く、無慈悲な暑さ

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ようやくパプリカを赤くすることができたですよ。
大量に食べたくて植えてみたけど木もまだ小さいし、
着果はしてるけど赤くすると老化するしで「大量」はムリかもな。



数日前、NHK見てたら気象予報士が2分間に7回
「モーレツな暑さ」と言いました。2分間に7回ですよ7回。

「思い切ったな、気象予報士!」と思ったのはわたくしだけではあるまい。

その証拠に、翌日はさらに「モーレツな暑さ」だったのに、
彼は「モーレツ」を2回程度しか使わず「厳しい暑さ」と言い換えていた。
全国各地からNHKに電話がかかってきてお叱りを受けたのか、
上司から「違和感がある」とかで注意されたのかは不明だ。

10回くらい言ってもいいよなあこの暑さなのにと
わたくしはNHKにちょっとガッカリしてしまったが、
別のいい表現を思いついた。「無慈悲な暑さ」。良くない?

誰か天気予報で言わないかなー「無慈悲な暑さ」。
どこかの国の将軍様を思わせるからムリかなー。
天気予報を見てるけど誰も言ってくれないので自分で言う。

さてこの無慈悲な暑さとかんばつのせいで、
ほんたべ農園の特定の作物が悲しいことになってきた。
30度以上になると着花しなくなるいんげんとかもうダメである。

定植後一月で収穫が始まりすぐにピークに達する露地きゅうりは
さすがに寿命が短く「もうムリですからやめてー」って感じ。

今年はちゃんと追肥して脇芽もバンバン出てきてたのに腹立つ。
雨が降れば生き返ることはわかっているが雨が降らない。

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ちゃんと追肥してるんだけど、水が足りないので
肥料不足の色合いになってて悲しいなす。
なんか調子悪かったので剪定するのは辞めました。

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唐辛子なのは間違いないけど日本のじゃないらしい。
しかし何の苗を買ったのか全く思い出せない。困ったー。
たぶん外国の激辛品種を買っちゃったんだろうなー。



「関東山沿いの地域」にはしょっちゅう雷雨が降ってるらしいが、
多摩地区以外の東京・千葉には一滴も降らない。こういうとき、
潅水設備もなく天水に頼ってる農家ってどうしてるんだろう。

水やりなんてムリだよね。大変だよなあ。

15平方メートルのほんたべ農園では水やりができるが、
世界に誇る東京水も作物に対してはイマイチなのだった。

空から降ってくる雨って空気中のチッソとか固定して
落ちてくるんだろうなー。雨と水道水はぜんぜん違うのだ。

空から落ちてくるものにはかなわないと再認識するわたくし。

あまりにも雨が降らないので、わたくしの故郷の「因幡の傘踊り(※)」
でも踊って雨乞いをしたいが、傘もないし踊りもほぼ忘れており、
鳥取の人々に東京で踊ってほしいくらいである。
しゃんしゃん祭り→http://tottori-shanshan.jp/
(※)雨乞いの踊りなので祭の最中によく雨が降ります。
最近は新しい踊りができてるようです。

今週始めまでは「この猛暑は木曜日まで」と言っていたが、
昨日あたりから「金曜日まで」になり、さらに今日は
「だいたい金曜日くらい。でもわかんない」になっていた。

高気圧を押し下げてくれる偏西風は日本のはるか上を通っていて
ぜんぜん降りてきそうにない。きっとまだ暑さは続くに違いない。

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農事気象予報。細々とした字を読んで想像してください。
10月から11月にかけて曲線が上昇傾向にあるけど、
全体的にエネルギーは下降ってことだそうです。



さてしかし毎年埼玉県の農家にもらっている「農事気象予報」では
8/14から秋になると言っているのだ。

暑かろうがどうだろうがこの「秋」にはハズレはなく、
夏の作物がこの日を境に一気に終了するなんてことがあるらしい。

ってことで、お盆前には老化きゅうりが終了するのではあるまいか。
いつもの年より生育の良いオクラも11月まで持たないかもしれない。
そして暑さも金曜日までではなく、14日まで続くのではないか。

こんなにクソ暑いのに信じられないが、今年は秋が早く、
土壌中に肥料があっても効きが悪いらしいので、
秋冬野菜の種まきは早めにしたほうがいいのだ。

野菜を自給するんだもんねとグズグズと11月まで収穫してないで
早めに見切りをつけたほうがいいということだろうか。

ううううううう。どうしよう。

ということで、現時点までのほんたべ農園(一本あたり)の成績は、
きゅうり33本、なす17個、ピーマン20個、パプリカ(緑)9個、
パプリカ(赤)2個(ようやく色を付けられるようになりましたよ)、
トマト11個、ミディトマト31個 

一本あたりに換算するとこれだけだけどきゅうりは130本くらい採れてて、
よく食べてるよなあと感心するわたくし。

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↑ 24歳くらいのわたくし。しゃんしゃん傘踊りってこんなんです。
写真で雨乞いを狙ってみるわたくし。ムリかなー。



冷静に考えてみて、初収穫6月初旬でその後1.5か月でこの収量ってことは
ナス200個ピーマン400個きゅうり100本はムリってことはわかった。

でもまあ、トマトの連続摘芯はいまんとこ順調である。

肥料と水が切れ、高温続きのせいでちょっと止まっているが、
32度以上になるとトマトは光合成をしなくなるのでしょうがないのだ。
そして、ちゃんと水と肥料やらないと連続摘芯はムリってこともわかった。

さて、今日も無慈悲な暑さは継続中である。
農家のみなさん、熱中症にはお気をつけくださいませ。


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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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