ダイエットサプリ、ほんとに痩せたらチョー危険

暴露量
しみじみわかりやすい化学物質の暴露量。確かにって感じ。
食品における食品添加物や残留農薬は総摂取量からしたら微量だが、
サプリや薬の化学物質は単位的にすごくでかいよね。
であればそれなりに暴露量について考えるべきかもしれないよね。



わたくし、平日の夜は地上波はいっさい見ておらずだいたいFOX、
スーパードラマTV、映画、BSニュースのどれかを見ているが、
一時期【夜スリム「トマ美ちゃん」】というダイエットサプリのCMが
どの番組でもCMタイムになると延々と流れていた時期があった。

「これが4人産んだおなかです!!!」「えええ~信じられな~い!」と
誇らしげにペタンコのおなかを差し出す女性の画像が頭に焼き付いている。

夜スリムトマ美ちゃんは「眠っているうちにみるみる痩せる!」がウリ文句で 
当時わたくしはカロリー制限による減量に取り組んでおり、
眠ってるうちにみるみる痩せる! なんてことはあり得ないと
身を持って実感していたため、すげー誇大広告だなーと思っていた。

しかしCMを見ていると買いたくなるから恐ろしい。

誰だってめんどくさいことをせずに痩せたいに決まっている。
努力をしないで果実だけもぎ取ることなど不可能だ、なんてことを
怠惰な人は考えない。その怠惰さにつけこんだ商売は世の中に山ほどある。

【夜スリムトマ美ちゃん】は後日その誇大表示に対してツケを払うことになった。
2013年12月、消費者庁から景品表示法違反(誇大広告)の改善措置命令を出され
その後、テレビCMをいっさい見なくなったが商品はまだあるのかな?
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/131205premiums_2.pdf

この商品にお金を使った人は気の毒だが、実は効果がなくて良かったとも言える。
ということを、先日【いわゆる健康食品に関する説明会】に参加して
なーるほどーとしみじみ理解した。

そもそもサプリで体重が減るなんてのはあってはならない危険なことである。
急に体重が減り始めたら通常はまず病気を疑わなくてはならない。
例えばガンとか貧血とか、甲状腺の異常(バセドー氏病)とかである。

いわゆる健康食品
とてもわかりやすい健康食品についての考え方。
現在では栄養機能食品の下に機能性食品が入るが、一般的な健康食品は
一番下のカテゴリーに入ることから、国の認可も審査も、
ましてや届け出も必要ないことがよくわかります。


何らかの異常があるから体重は減るのであって、サプリが原因であれば
そのサプリは普通ではないナニカが入っているということなのだった。
んで最近食品安全委員会から以下の様な注意喚起情報が出たのを見つけた。

個人輸入した無承認無許可医薬品による健康被害(疑い)の発生について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000112909.html

このダイエット商品は平成14年から平成24年までに死亡事例の報告があるという
なんとゆーかマジでコワイ商品なのだが、ネットによる個人輸入で購入できる。
厚労省は事故発生時には必ず注意喚起をしているが(新聞とかで)、
消費者が知らなければ意味ないわけで、事故は起こり続ける。

というようなこともあってかどうかは知らないが、昨年末、
【いわゆる「健康食品」について】19項目からなるメッセージが
食品安全委員会から出された。

さて、では現代人はどれほどの健康食品を摂取しているのかな?

東京都福祉保険基礎調査(平成26年)によると、健康食品の摂取は、
毎日(16%)、時々(23%)で、その理由は、健康の維持が必要(28-42%)、
テレビ・新聞の広告を見て良さそうだから(16-19%)、
病気の予防・治療(12-14%)であった。恐るべし、テレビ効果!!

消費者委員会のアンケート調査(平成24年)による健康食品摂取の理由は、
体調維持・病気の予防が50%とダントツで、次が健康の増進40%、
特定の栄養素の補給40%、疲労回復35%と続き、
美容、ダイエット、老化予防が各14-15%となる(複数回答なんでしょうね)。

このアンケート結果では「今よりもさらにいい自分」への投資として消費者が
健康食品を位置づけていることが伺える。だって「健康食品」だもん。
「健康」になるのが当然だよね、うんうん。って感じ。

セイヨオトギリソウ
一昔前、βカロテンが肺がん予防に効果があると言われて
キャロットジュースが流行したことがあったでしょう。現在では
βカロテンの長期摂取はむしろ喫煙者の肺がんリスクを上昇させる
と言われております。データもいろいろ変わってしまうということですね。



しかし実は「健康食品」に法令上の定義はなく食品と同じである。
ということを知っている人はあまりいないのではあるまいか。

健康食品はだいたいにおいてカプセルに入っていたり
タブレットになっていたりと医薬品に形状が酷似しており
「なんとなく効きそうだよね」という雰囲気を醸し出している。

さらに、特定の成分が凝縮されて入っている事が多いため、
どうかすると一般的な食品で摂取するよりも大量摂取する可能性がある。
なんでも食べ過ぎると良くないように特定の要素も摂り過ぎは良くない。

しかし「健康食品」と言われると体にいい気がするから少し多めに摂取してしまう、
なんてことはあり得る。だって「健康食品」だもん、毒じゃないもん。
飲めば飲むほど良くなるはずだという思い込みも生じやすい。
だって「健康食品」だもん、毒じゃないもん。

毒にも薬にもならないトマ美ちゃんみたいなものならいいが、
中には医薬品に分類される成分が含まれている場合がある。
その場合は未承認医薬品とかに分類され、言ってみれば毒になり得る。

さらに、実は健康食品は健常者に対して作られているもので、
妊婦や高齢者、お子ちゃまに向けたものではないこと、
医薬品のようにきちんと品質管理されているわけではないこと、
同じ製品でも成分が異なる場合があるなんてこともあまり知られていない。

だからこそ、健康食品のCMで「超有名メーカーだから安心して飲めますね」
という表現を非常にしばしば見かけるのだ。なぜなのかずっと不思議だったが、
これは「ウチは大企業だから安心して飲んでね」と言ってるのだと
上記のことを知ってから気がついた。

だとしたら名も知れぬメーカーはどうなのだ、なんて考えてしまうなあ。

薬との関係
病気の人が摂取するとかえって健康を害する可能性があるものも
ちゃんとあるんですねー。お医者さんにかかっている人は、
健康食品を購入する際は必ず相談したほうが良さそうです。
重篤な障害が出ている例がけっこうあるようですよ。



現在の日本人の栄養状態や食生活を鑑みると、特定の要素が足りない、
というような人はいないと考えられている(ジャンクフードばかり
食べている人は除く。しかしこういう人がサプリを飲むだろうか?)。

健康になりたくて健康食品を購入する人は、そもそも健康に対しての意識が強く
日々バランスの良い食生活を送っているとも考えられるため、
ますます健康食品を摂取する必要はないと思うが、そうではないようだ。

健康になりたい!!! という欲が仇になる場合があるってことかな。ううううう。

ともあれ、日々の食事と適度な運動が健康寿命を伸ばすのであって、
健康食品を漫然と取っていても寿命は伸びませんよ。どころか、なかには
かえって健康を損なうものもあるんだから摂取には注意してね、つまりやんわりと
「健康食品なんか買うな」と食品安全委員会は言っているのではあるまいか。

わたくしは健康食品は買わないが「怠惰でない」わけではなく、単に
効かないものにお金を支払うのが悔しいと思うからである。
高いサプリを買うよりレストランでおいしい料理を食べたほうが
よっぽどこころとからだの寿命が伸びる気がすると思うがどうでしょうか。

画像及びアンケートの数字は以下の資料から抜粋しました。
【「健康食品」について安全な選択をするために(19のメッセージ)】
内閣府食品安全委員会事務局より
【健康食品による健康被害の未然防止と拡大防止に向けて】
厚生労働省WEBサイトより


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「自然栽培だから腐らない」のではなく

gazou s014
「オニフスベ」という名前のきのこ。殺菌剤を一回くらいしかまかない
洋梨畑にポコポコ出ておりました。ハンドボールくらいの大きさで
食べられるきのこらしいっす。可食部が多くていいね。
きのこは菌なので、実は殺菌剤にはめっぽう弱いのによく出たね。



野菜やくだものは収穫後しばらくの間生きていて呼吸をしているが、
時間の経過とともに劣化して最終的にはしなびるか腐る。

腐る理由のひとつが収穫時にすでに病原菌に感染していて症状が出た場合。
追熟後の洋梨の肌に小さな黒点が出たかと思うと、
ぐわーっと輪紋病がでてあっという間に腐る、とかはわかりやすい。
収穫前から感染していたものが急に発症するのは桃なんかでもよくある。

野菜の場合は病気というよりなんか腐ったよねって感じのものが多い。
なぜ腐るの? と聞くと、チッソが多いものは腐りやすく、もちろん
虫にも食われやすい。と、農業関係者ならなんとなく答えることができる。

これは経験上の知識だから「なぜ?」と聞かれてもよくわからない。
作る農家がわからないのだから、消費者はもっとわからない。
でもなんか良くないよね、腐るの。ということはわかる。

だから、腐る=よくない、腐らない=いい という図式が生まれ、
腐らないことを強調する販売促進が可能になる。
「自然栽培の野菜=無肥料だから腐らない」というものだ。
無肥料=チッソ分が少ない、ということだろう。

では、チッソとは何のことかな?

おおまかに言うとチッソはヒトで言うところのタンパク質と同じで、
植物の体(葉とか茎とか)をつくり成長させる成分である。
水に溶けやすいため植物が吸収しやすいという特徴がある。

だから土中に大量にあると植物はそれを吸っちゃって軟弱に育ちやすく、
病気や虫にやられて商品にならないから農薬で抑える。
というのが「慣行野菜は危険」という理屈だ。主に有機野菜の販促で使われる。

これに対して、有機でも堆肥をアホほど入れたら同じ。というか
未熟な牛糞堆肥など使うとO157がいたりしてかえって危険、さらには
硝酸態チッソが流亡して地下水を汚染して環境を破壊する、というのが
「有機野菜の方が実は危険」という理屈で、主にネット・週刊誌で見かける。

実は有機も慣行も関係なく、チッソが過剰なら虫も出るし病気にもなるし、
収穫後は腐るため、こっちのほうがすんばらしいんだからね!!! なんて 
栽培方法で分けるのは全然建設的でなくて対立を深めるだけなのだが、
なんとなく説得力があるせいかこの情報が絶えることはないのだった。

画像7
有機の畑に行くと時々見かける幼虫のミイラ。
リョッキョウ菌に寄生されて死んでおります。殺菌剤まいてると
絶対に出ないので、見つけるとけっこううれしいです。
というように、菌はそこら中にいるんですなあ。



さて、そこで。わたくし最近微生物のお勉強をしているのだが、
チッソ分が多い=腐るのは「共生微生物によるもの」だと知った。

植物の内部には微生物がたくさんいて共生関係を結んでいる。
植物に微生物が入るのは、土の中からが多数だが空気中からも入る。
微生物に対して植物はかなりの障壁を設け、きちんと取捨選択しているらしい。

この微生物には、植物が排泄するメタンやメタノールなどを食べるものと、
アミノ酸や糖を食べるものがいる。わかりやすく言うと、前者が善玉菌、
後者が悪玉菌とも言える。中には日和見菌みたいなものもいる。

食べるものが違うので2種類の菌は植物内部で共存しているが、
アミノ酸や糖を食べるものが優位になると野菜は腐る。
この共生微生物のバランス、つまり植物の微生物制御を決めるのが
土中のチッソ濃度であることが最近わかってきたらしい。

チッソが多いと植物と共生する善玉菌の割合が減り悪玉菌が増えるから、
結果的に腐る野菜になるのだった。
慣行栽培だろうが有機だろうが土中のチッソが多ければ腐るのである。

また、このしくみには土中に完熟堆肥が投入されていることが大切らしい。
堆肥は腐りにくい野菜をつくる=善玉菌の割合を増やすために優位である
ことが最近わかってきた。完熟堆肥を投入すると土壌中の微生物相が変わる
という研究結果があるのだった。

完熟堆肥はチッソ分の吸収をコントロールしているのかもしれない。

さらに言うと、農薬も土中の微生物相に影響を与えることがわかってきている。
除草剤や土壌消毒剤、農薬の使用により、善玉菌が減り悪玉菌が増えるのだった。

ということで。腐りやすい順番を考えてみた。

1.堆肥なし、化学肥料&土壌消毒剤等農薬使用。
2.堆肥あり、化学肥料&土壌消毒剤等農薬使用
3.チッソ分多い堆肥ドッカーン、化学肥料なし&農薬少量、あるいはなし
  堆肥あり、化学肥料あり、農薬少なめ 等々
  ※バリエーション多数のためここに入るものがめっちゃ多そう。
4.堆肥あり、農薬なし または自然栽培

gsazou 075
河原の草を摘んだだけの完熟堆肥でおいしい野菜をつくる人がいます。
分析してもチッソは全然出ないので、土中に微生物が大量にいて
チッソやリン酸の供給をしているんだろうって想像していたけど、
最近読んだ本にその通りのことが書いてありました。お勉強って大事ね。



条件としては完熟堆肥の有無が重要みたいだが自然栽培はどうだっけ?
よくわからないが、チッソが非常に少ないって前提で4にしてみた。

ちなみにほんたべ農園は堆肥ではなく粗大有機物のみの投入のため、
どこに入るのか不明だ。しかしできた野菜は腐らないからいいのだ。

ということで「自然栽培だから腐らない」というよりは
「適正なチッソ分で栽培され共生している微生物バランスがいい野菜」が、
腐らないのだった。ううううう、大変とてもわかりにくいんですけど。

結局は有機も慣行も自然栽培も関係なくてつくる人によるということだろう。
栽培が上手な人の野菜(作物)は腐らないのである。

しかしこれではキャッチーな販促コピーにならないのだった。
「俺にまかせとけ!!!」とかどうかな? いや、おっさんくさいか。
うーん困った。誰かステキなコピーを考えてください。


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商品化はかなり難しそうな「花粉症治療米」

gazou 066
遺伝子組み換え米ができてもお米は自家受粉するから、
緩衝地帯をきちんと作れば交雑しないと参加者が言ってたがほんとかな。
あと、米の花粉を食べてる昆虫とかいないのかなと思うが、
ミツバチは米の花粉は集めないんだっけ? 花粉ってタンパク質だよね。



アルツハイマー予防米に引き続き、花粉症治療米の話。
さて、花粉症発症のしくみは以下の様なものであるらしい。

花粉が体内に侵入→異物と認識→IgE抗体を生成→抗体が肥満細胞にくっつく
ここまでが準備期間。IgE抗体が蓄積され一定量に達したあとに花粉が入ると、
IgE抗体が花粉のタンパク質に反応し、肥満細胞から化学物質が放出される。
化学物質とはヒスタミンとかである。これがアレルギー反応。

結果、鼻水が出たり目がかゆくなる「花粉症」になる。
症状は軽減されることもあるがなかなか治らない。

わたくしはかれこれ20年前に花粉症を発症したが、
スギ花粉がやたらと飛んでたはずの鳥取ではなく、
花粉症と相関性があると言われる排気ガスが蔓延している東京でなった。

当時働いていた千葉の某D社近辺は排気ガスがものすごく、
花粉症を発症する社員が相次いだ。わたくしの花粉症は某D社のせいである、
とわたくしは信じている。発症当時は抗ヒスタミン薬を飲むこともあったが
副作用でゾンビのようになるので最近は外に出ないことでやり過ごす。そして太る。

プロポリスとかシソジュースとかも試してそれなりに効いたが
糖分が含まれているため、さらに太る。ということでやめてしまった。

12月ごろから減感作の注射しに行くといいよと聞いていても、
毎年12月には忘れていて、2月に鼻水が出てから「あっ」と気づく。
この注射はアレルゲンタンパクを使用する減感作療法のひとつで、
現在、減感作療法には舌下免疫療法と皮下免疫療法などがある。

減感作療法は少量のアレルゲンを体内に入れてIgG抗体を作り、
IgE抗体の反応(先にIgGが肥満細胞にくっついているのでくっつけない)
を抑制するものらしい。これで花粉症の症状が緩和される。

デメリットとしては治療期間が長い、効果が弱いことに加え
量によっては失敗して花粉症の症状が出てしまう副反応などがある。

抗ヒスタミン剤でゾンビになるよりも楽だが、
長期間病院で注射されるのもめんどくさいし、
一日二度ほどエキスを垂らしたパンを舌下に二分置いておく、
とかもめんどくさい。また副反応が出るのも困る。

で、花粉症治療米の出番なのだった。

syuuseiIMG_9531.jpg
山奥の小さな耕作放棄田で契約栽培して地域おこし、なんてことは
すでに開発者も考えているらしく、自治体で講演する際に話すと
かなりの自治体が興味を持つらしい。儲かりそうだもんなあ。



花粉症治療米はスギ花粉の抗原の構造を変えたペプチドを作製し、
その遺伝子をイネに組み込んだものである。
アレルゲンタンパクそのものを使う減感作療法との違いはここである。

ペプチドはIgE抗体とは結合しないためアレルギー反応は出ない。
さらにアレルギー反応を抑えるT細胞を増殖させることができる。

通常、口から入ったタンパク質は胃液(酵素)で分解されてしまうが、
このペプチドはお米の胚乳にある「プロテインボディ」に発現するため、
腸に届いて免疫をつくる。

マウスや猿での実験後、まず平成24年度に健常人で臨床試験を行い、
25年には花粉症患者3名を対象に安全性試験。さらに30名で
プロセボ米も使った比較試験を行ったところ、すげー効いた。
さらに26年には低容量で再度試験を行い低容量で効果があることがわかった。

低容量=お米5gを毎日食べれば花粉症が緩和されるのだ。
5gで効くのだから減感作療法などと比較しても相当安価で花粉症が治る、
ということでもある。おお、なんてすばらしいんだ! 

ということで、花粉症治療米の未来は明るいようなのだが、
今回の講演では「スギ花粉症緩和米」という名前になっており、
どうも「医薬品」での商品化はかなり難しそうなのであった。

ちなみに遺伝子組み換え技術が使われている医薬品は144品あり、
代表的なものはインスリン、B型肝炎・HPVワクチン、インターフェロンなどだ。
花粉症緩和米がこの仲間に入るためには、さらなる治験や
製薬会社との連携も必要なため、その選択肢はなさそうである。

演者の斉藤三郎氏は「医療食品」という新しいカテゴリーを
作ってもらうのが一番いいだろうと再三おっしゃっていた。
果たしてそういうものができるのかどうか。道は遠そうである。

仮にできたとして、栽培場所、栽培農家などの選択も前途多難で、
このあたりで会場からは反対派への怨嗟の声が聞かれたが、それはそれとして、
農業法人などを作って契約栽培し、中山間地の耕作放棄地を借り上げて
大々的に栽培、などという夢が参加者から語られていた。

しかしなんとなく厚労省が今ひとつ乗り気でないらしく前に進まない。
いまだに「遺伝子組み換えにはなんとなく不安」という声が多く
積極的に推進するわけにはなかなかいかないということかもしれないね。

この技術の開発者は日本でタネも日本のものであるため、
特許とか権利とかで花粉症治療米にはお金のニオイがプンプンするのだが、
商品化はやっぱりかなり難しいのだろうと実感した。

花粉症治療米は花粉症の季節になるとメディアで必ず取り上げられるから、
関係各位はこれにより国民の理解が進むことを期待してるのかもしれない。
ビジネスになるのになあとがっかりしている人がたくさんいそうである。


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アルツハイマーが予防できるお米の話を聞いてきた

04051.jpg
毎日食べるごはんでアルツハイマーが予防できたり
花粉症を治療したりする遺伝子組み換え米が研究されております。
でも医薬品にするにはチョー困難なんだって。わたくし誤解しておりました。



「米を食べて治す・予防する研究が進んでいる」
(食のコミュニケーション円卓会議)
というお勉強会に参加してきた。
 
目的は「遺伝子組み換え花粉症治療イネ」がどの程度(認可とか治験とか)
進んでいるのか聞くためだったが、なんと、ごはんを食べて
アルツハイマーを予防できるとかいう研究も進んでいることを知った。

んで、ちょっとだけアルツハイマーについてお勉強してみた。

アルツハイマー=認知症と思いがちだが実はそうではない。
認知症には、脳卒中の後遺症などによるもの、レヴィー小体型認知症、
前頭側頭型認知症、アルツハイマー(若年性含)といくつかの種類がある。

認知症患者は2012年に行われた厚生労働省の調査では約462万人で、
65歳以上高齢者の約7人に1人と推計されていた。予備軍を合わせると
4人に1人という計算になるらしい。これが2025年になると約700万人前後になり、
65歳以上高齢者に対する割合は約5人に1人に上昇すると考えられている。

予備軍を入れるとどんだけになるのか想像するのも恐ろしいのだ。
というか2025年にはわたくしは60歳になっており、
どうかすると予備軍の可能性もあるのだ。ひえーーー。

ともあれ昨今テレビでしょっちゅう「認知症予防」番組をやっていて
オメガ3とかの認知症予防食材ビジネスなどもチョー盛り上がっている。

認知症患者の介護・医療費負担は今後増えはしても減ることは絶対にない。
自分が誰かすらわからない人間が病院にあふれ、介護施設も満員、
なんてことが予想されているから、現時点でなんでもいいからできるだけ
そういう人を減らす対策をとっておきましょうってことだろう。

さて、認知症患者のうち50%を占めるアルツハイマーの原因は、脳の萎縮、
脳内に蓄積する老人斑(主成分アミロイドβタンパク質)だと考えられている。

個人によって症状も状態も全く違うがんと違い、アルツハイマーの原因は
全世界共通のため世界中で研究が行われており、薬もいくつか作られたが、
発生異常などの副作用があり試験の中止が相次いたそうだ。

アルツハイマーは若年性も含め、現在でも不治の病である。

ということでアルツハイマーの研究の第一人者である東京大学大学院の
石浦章一氏の「アルツハイマーのワクチン療法」の話になる。

ココアイメージ
【アルツハイマー予防】で検索すると出てくるのはポリフェノール、オメガ3、
ビタミンC、適度な運動など。【アルツハイマーリスク】で検索すると喫煙、
糖尿病、睡眠不足なんてのがヒットします。でもま年取るといつかは
皆認知症になるわけですから、予防は必要ですね。



石浦氏はアミロイドβタンパク(以下Aβ)を抗原として投与し、
免疫力を用いてAβの蓄積を防ぐことを考えた。2002年に注射による
Aβワクチンの投与実験を行ったところ、髄膜脳炎などの重篤な副作用が出て断念。
そこで「食べるワクチン」として野菜にAβペプチドを入れてみることにした。

当初はピーマンの葉にAβペプチドを発現させたが、これを食べたマウス、
注射したマウスでAβを除去する効果があると確認された。

ピーマンの葉は苦いため、現在は米に発現させたものを用いている。
石浦氏はその米を自分で食べて実験してみているそうだが、
ご自分の脳内の老人斑の減少をどのように検証するんだろう。

ということは、ヒトでの治験なんかチョー難しいのではなかろうか。
何年食べれば予防できるのか、なんてこともまだわからないのだった。

ネットで調べてみたら、このニュースが最初に出たのは2009年だった。
現在2016年。5年間進展はなかったのだろうか? という素朴な疑問が残る。

質疑応答の時間がなかったので上記の質問はできなかったのだが、
商品化されるためにはまず、厚生労働省に相談したりする必要があるらしい。
医薬品となると製薬会社との連携などもろもろのハードルがめっちゃ高いため
機能性食品などになるのではないか。ということである。

仮に認可され商品化されるとなっても、遺伝子組み換え米だから、栽培者、
というより栽培場所、さらに消費者の啓蒙など問題は山積である。らしい。

質疑応答の時間になってこのイベントが遺伝子組み換え推進派の人々のものである
と気づいたが、推進派の人々の反対派への憎悪というか罵詈雑言というか、
まあ、反対派の人々も似たりよったりだが、もう少し双方歩み寄ってはどうか
とか思っちゃったなー。どちらも極端すぎると思うんだがどうでしょうか。

そして推進派の人が口角泡を飛ばしていうほど世の中の人々は
遺伝子組み換え作物について考えてないのではと思うのだが
そうは言っても消費者の漠然とした「なんとなくイヤパワー」はスゴイのだと
なぜか推進派のイベントで再認識した次第でした。

ちなみに、Aβペプチドは米の中にあるプロテインポケットという部分に発現し、
プロテインポケットは胃酸では分解されず腸まで到達するため、
きちんと抗体ができるという話です。これは花粉症治療米も同じなんだって。

なんだかんだいろいろ興味深かったが、そのうち商品化されるかもしれないね。


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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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