オーガニック野菜のなにがいいの? と聞かれたら

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↑ 来月本が出ます(営業)。

タイトルは『外食女子のための太らない選択』(サンクチュアリ出版)です。
Amazonではすでに予約が始まっております。

さて、この本は「外食女子」という日々忙しくて自炊したくてもできない
外食中心になりがちな女子のために、さまざまな外食チェーン店のメニューの
栄養成分や入っている食材などをもとにして
「選ぶんならこっちのほうがいいですよ」と紹介している本である。

栄養学的監修には著名な管理栄養士の柴田真希さんが
医学的監修にはわたくしの友人の内分泌専門医があたってくださった。
みなさん、ありがとうございました。

さて、書いている最中いろいろとびっくりすることがあったが、
それはわたくしがすでに「女子」ではないからであろう。

そのオバサンが女子のための本を書くとなると、やっぱなんかこう、
「オバサンの豆知識」的なコラムも期待されるので、
食品表示とか原料がどうとか、牛の個体識別とかについて書いてるのだが、
そのなかに「オーガニック野菜とは?」というコラムがあった。

そうか、女子的には有機野菜ではなくオーガニックなのだなと
世代の壁をしみじみ感じながら、3年間指定された資材・農薬のみを、
的な説明を書いて原稿をわたしたところ、かなり修正が入った。

サンクチュアリ出版は「本を読まない人のための出版社」である。
http://www.sanctuarybooks.jp/
そして昨今の女子はあまり本を読まない(らしい)。

その女子の方々に訴求するためには、わかりやすい表現が必要で、
小難しいことを書いても読み飛ばされる、というかそもそも
買ってもらえない、ということであろう。

修正後の文章をさらに修正してわりとわかりやすくしたつもりで
しかし自分の思いつく範囲内で必要な部分を入れて戻したら、さらに
質問というか意見が来て、わたくしは大変とても驚いた。

環境中に排出される毒物の量とか(すでにしてこの表現がカタイでしょう)、
土壌消毒・除草剤不可などの「使えない農薬関係」もちらりと入れ込みつつ
「オーガニック=安全だけではなくほかにもメリットがあるのですよ」と
いつもの調子で書いたわたくしに編集者がこう言ったのである。

「オーガニックが安全、ということ自体よく知らないので、
オーガニックのメリットは安全性だけでなく、という部分に違和感があります」

えええええええーそうなのぅ!!?? 驚愕するわたくし。

「オーガニックはなんとなくいいよね、というふんわりした感じなので
そもそも安全とかそういうのもよくわからないんです。
だからここ、削除するか変更してもらえますか」

オーガニック(というか有機)が安全じゃないとか週刊誌に書かれるたび、
オーガニックの価値は安全性だけじゃないでしょう!!! と
その他の価値をちゃんと書け!! とかイライラしていたわたくしの住む世界と
昨今の女子が住む世界との間に大きな深い谷があることをわたくしは知った。

もしかしたらわたくしたちは隔絶された山のてっぺんの小さな有機村に住んでいて、
フツーの人々はそこの住人のことすら知らないのではないか。
だとしたらどうすればいいのか!!! 共通の言語はあるのか!!!

わたくしはしみじみ考え込んでしまったのです。

一週間ほどそのことについていろいろ考えた結果、こう考えた。
「なんとなく良さそう」のままでいいんじゃん? べつに。

この「なんとなく良さそう」はおそらく、週刊誌やネットの
「有機危険」情報に出会うと「有機良くない」に変わるのだろうが、
女性の場合は妊娠・出産時に食べものについてもう一度よく考える時期が来る。
というか女子は『週刊朝日』とか読まないからその情報に触れない可能性もある。

彼女たちは安全な食べものが食べたいと思い、都市部であれば某D社とか
地方であれば生協などに入会し、そこから新たな情報を得る。

詳細情報はそのときにわかればいいのだ。生協や某D社が
「オーガニックはこういうもの」と手取り足取り教えてくれるだろう。
それまでは「オーガニックなんとなく良さそう」の人々にはただ、
「なんとなくじゃなくてほんとにいい」と言えばいいのではないか。

それ以上の説明を求められた場合、わたくしは今まで、
3年以上どうたらという有機JAS認証の説明から入ることにしていたが、
今後は以下のようにもう少しはしょってもいいのかもしれない。

・環境にやさしい農薬しか使えない
・一般では使われている遺伝子組み換えで有名な除草剤や、
 ガス化する危険な土壌消毒剤は使えない(カタイなーううううう)。
・農業資材や使える肥料がちゃんと決まっていてそれ以外は使えない
・つくった人がどんなふうにつくるのかちゃんとわかる
・輸入オーガニック作物の場合は収穫後に散布される農薬が使えない
・輸入時の植物検疫で何か見つかって燻蒸されたらオーガニックではなくなる

というようなことから環境にやさしく安心して食べられるのが
オーガニックなのです。というのではどうだろうか。

いや、しかし「肥料等が決まっている」とは「なんで」決まっているのか、
という説明がどこにも書いてないのは片手落ちであるどう考えても。

ここにはやはり「有機JAS認証」のことを書くべきではないか。
しかしそれを書くと「3年以上どうたらの圃場どうたら」が必要で、
そうなるといつもの説明と変わらなくなってしまうのだった。

ひー、困ったー。

それにここまで書いて気づいたが、もしかしたら「なんとなくいい」は
「お肌にいい」とか「健康にいい」とかを含んでいるのではなかろうか。
その場合、現在点では有機農産物にそのようなメリットがあるという
研究論文とかのエビデンスはない。つまりいいとは明確に言えないのだった。

やっぱり「なんとなくいい」というふんわりした妄想のまま
そっとしておいたほうがいいのかも。
なんちて年末にしみじみ思ったりしているわたくしでした。


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女を女たらしめるもの、汝の名はエストロゲン

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エストロゲンに似たふるまいをするとかで
閉経前には大豆イソフラボンを積極的にとりましょうとか言われているが、
豆腐と納豆食ってますけど何が違ったかと言われても。。。。



現代女性の平均閉経年齢は50歳だそうである。
http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/kounenki.html
(日本産科婦人科学会のサイトより)

わたくしが以前見たデータでは52歳と書いてあったような気がするし、
わたくしの周りの女性たちの話を聞いていると48歳くらいに思えるが、
おおまかに言って50歳前後になると閉経するということであろう。

そして初潮の平均年齢は12歳である。

つまりわたくしたち女性は、40年間ほど母なる自然の「繁殖せよ!!」という
非常に強力な全く選択肢のない指令を受け続けるということである。

そして閉経時には「更年期障害」とかいう、個人差はいろいろあるが、
なんかこう、大変とてもめんどくさいことが起きたりして、
昨今では「夫のせい」でもある場合が多いため、夫婦でカウンセリング、
なんつー指導を行っている婦人科の先生とかもいらっしゃるのだ。

いずれにしてもこれらは女性にとって一大イベントであり、
肉体的にも精神的にも大きな変化を強いられることになる。

そう言えば、なにかと更年期障害ばかりが話題になるのだが、
初潮近辺にもかなーり精神的な不具合があったような気がするが、
あんまり問題とされていないのだろうか。

調べてみたがとくに症状に名前はついていないようだ。

それまでポパイのオリーブのようにすっとしていた自分のからだに
なんか余計な脂肪がついてきて中途半端な感じになり、胸は痛いし、
月に一度出血してプールに入れないしでわたくしはとてもイヤだったが、
他の人はそうではなかったのかしら。

このあたりで精神的に不安定になる娘は多そうだが、
思春期という年ごろだとひとくくりにされているのかもしれない。
自殺願望とか死への憧憬とかいろいろあったけど、
フツーに大人になれてよかったよと今さら思うわたくしである。

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カルシウムを排出するもの=リン酸(食品添加物とくに注意)、砂糖、
カフェイン、酒などなど。ってことで、甘いもの食べ過ぎは
骨粗鬆症リスクを高めます、なんですってよ、みなさん。
っつか酒だよね、酒。なんですってよ、酒好きのみなさん。



さて40歳を過ぎたあたりから、わたくしたち女性は
目の前にチラチラと見え始める「更年期障害」という言葉に
そこはかとない恐怖を感じ始める。

それまで潤沢に分泌されていたエストロゲンとかいうホルモンが
分泌されなくなるとかで、精神的に不安定になりイライラしたり
急に暑くなったり、眠れなくなったり、万引きしたり等々の
さまざまなウワサを聞き始めるからである。

経験者のなかにはニコニコして「せいせいしたわー」と言う人もいれば
「すごーく大変だったのよなにしろ具体例あれこれ」みたいな人もいて、
自分はどのあたりに収まるのか、これよりもひどかったらどうするのか。
等々、起きてもいないことを心配しなくてはならない。

そして夫や職場のオッサンたちとかに事あるごとに
「更年期間近だからねー」などと言われなくていいことを言われ始める。
「更年期だから何だっつーんだ!!!」と言いたい人は多いだろう。

わたくしはその前に会社を辞めたのでラッキーだったが、
母やら母の友人やらその他大勢の女たちを見てきて、
余計なことを言うよなーおっさん! と思うことは多かった。
しかし男にも更年期障害があるらしいと昨今言われ始めたのだよふふふふふ。

わたくしには全く関係ないのでどんなものか知らないし調べないが、
「おまーら人のことあーだこーだ言ってるけど50過ぎたら男にもあるらしいぞ!
母なる自然の前にひれ伏すが良い!!」なんちて、
不愉快な思いをした人はそのつどおっさんを呪うといいと思います。

なんつー感じで、閉経と言えば更年期、更年期と言えば更年期障害、と
それしか話題になっていないのだが、これは片手落ちではあるまいか。

なんちて思うのは、自分自身がそうなってみて初めて、
今までのほほんとしていられたのはエストロゲンのおかげで、
これが減るとなんだかんだ努力しなくてはならないことがわかったからである。

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年をとると赤とかピンクとか昔キライだった色が好きになる不思議。
薄らぼんやりした色の服や口紅つけると顔色悪い気がするし、
今まで似合ってた色では気分が上がらなくなるのも不思議だ。



さて、エストロゲンとは卵胞ホルモンとも呼ばれており、
月一度の排卵を促すホルモンである。単に排卵を促すだけでなく、
破骨細胞の抑制・骨芽細胞の活性化、LDLコレステロールの減少、動脈の拡張など
女性の体が円滑に回るよう、いろいろな役目を果たしている。

んで、これが減るとどうなるか。

破骨細胞の抑制・骨芽細胞の活性化およびビタミンDの活性化がなくなり、
フツーに食べていてもなんだか急に骨が減り始める。また、
LDLコレステロールが急に増加して脂質異常症とか診断されたりする。

結果として動脈硬化や高血圧などの生活習慣病リスク、
骨粗鬆症リスクなどが急激に高まり、健康診断で引っかかりはじめる。

わたくしは今までどんなに飲んだくれても夜更かししても、
健康診断で引っかかるのは貧血だけで非常にのほほんと暮らしており
何もしなくても健康、と自分のことを信じていた。

しかしLDLコレステロール値が見たこともないほどの数値になったり、
骨密度が急激に減少していたのだ。チョービックリ!!!
何が起きたんだ! 自分!!! って感じであった。

どちらも「閉経」に伴うもので、今後は適度な運動のほか、
DHAやEPAなどHDLコレステロールを増やすものを食べたり、
カルシウムを摂取したり等々の努力をしなくてはならない。

えー、めんどくさいー小魚とか、なんて言ってられないのだ。
「65歳過ぎたら知らない間に骨折」と桃井かおりさんもおっしゃっている。

ここでひとことわたくしはあえて叫びたい。
「生理カムバック!!!」

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伊藤裕氏の『なんでもホルモン』によると閉経後テストステロンの働きが強くなり、
性格が大きく変わる女性が多いらしいのだがそういうことあるかもね。
何もかもどうでもよくなるとか、細々したことが気にならなくなるとか、
週に一度肉が食いたいとか。きっとテストステロンのせい。



貧血時にはさっさと終われとエストロゲンと自分のからだを呪っていたが、
こうなると話は別だ。しかしもう卵巣は萎縮してしまっていて、
エストロゲンの分泌は期待できないだろう。ううううう。

などと知ると、更年期障害など「そのときだけ」の一過性のもので、
大変かもしれないが小さなことのように思える。
エストロゲンの喪失の結末=動脈硬化・心筋梗塞・骨粗鬆症。

マジで困るでしょう。

そのほかにもここには書けないことがたくさんあるのよね。
そっちも大変でしょう。

いやー、エストロゲンって女性を守ってくれていたのね、と
今さらながらありがたがっても、時すでに遅し。
まだ守られている女性のみなさま、大切になさってくださいまし。

あと肥満の人は骨に負担がかかるため骨粗鬆症になりにくいそうなので、
ちらっと太ろうかと思うけど肥満=糖尿病&認知症&生活習慣病リスク
が高くなりますし、どっちがいいでしょう。ううううう。


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「オリジナルソフトを探せ!!」→ソフト部部活報告

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ゴディバのソフトはショップによっては販売していないところもあります。
確認してから行きましょう。ワッフルコーンにアーモンドダイスが散りばめられ
チョコレートシロップがちょびっとかかっております。んまし!!



しつこいようですが、わたくしFacebookの公開グループ「ソフト部」の
副部長をしており、ソフトには一家言あります。

部長は学生時代に北海道でソフトを食べまくった経験からさらに一家言あり、
わたくし以上にミルク風味にはことのほかうるさい方なのですが、
先日二人で部活をしてきました。

以前ここに書いたように、日本のソフトクリーム業界、というか、
市販のソフトクリームは日世というメーカーのミックスが主で、
ソフトクリーム売り場に行って金髪の男の子と女の子のイラストのある
コーンの箱があったらまず日世のミックスが使われていると考えていいでしょう。

いいとか悪いとか言っているのではありませんよ。
ただ、町を歩けば日世に当たる、ってくらい日世のソフトしかないと言っているのです。

ちなみのソフトクリームのフリーザーはけっこうお高くて、
だいたい100万円前後するというのですから驚きでございます。

日世の「少し割安」感のあるフリーザーでもそれぐらいするため、
オリジナルミックスを使って作ることのできるカルピジャーニ社のフリーザーは
さらにお高く、オリジナルソフトを作るぜ!!! という情熱がなくては
なかなか使えない、というような事実もあるようです。

そういうなか、今回のミッションはオリジナルソフトを探して食べる!! 
というもので、現時点で「オリジナル」だとわかっている3店舗に行ってきました。

ところで、ソフトクリームのフリーザーをしげしげと見るなんてことは
めったに無いと思うのですが、カルピジャーニ社のフリーザーは
非常に特徴的な色をしているのですぐにわかることを知りました。

日世のフリーザーよりも高いはずなのに、白地に青いウエーブが入っているという
なんとなく日本海の海の家にありそうな安っぽいデザインで、
ステンレスピカピカの日世のほうが高そうに見える、という悲しい感じです。

そしてオリジナルソフトの店舗ではフリーザーが見えないことが多く
(というか3店舗しか行ってないから3分の2がそうだったってだけだけど)
見ためでカルピジャーニだと知ることはまず不可能と言えます。

ちなみに池袋から始まったソフト食べ歩きですが、池袋のあちこちにある
「ご当地ソフト風」ソフトが全て日世のフリーザーだったことを報告いたします。

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思った以上に粘度の高いソフトでしたが、ミルクのやさしい味と、
その他のよけいなものがいっさい加えてない!!! 的なシンプルさは
よそではなかなか味わえません。つまりよけいなものを加えてあるのが
ソフトのスタンダードであるということでもありましょう。

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なかほら牧場のショップは東武百貨店のほんとにすみっこにありました。
でもお客様は次々に来てソフトのプチサイズを注文されておりました。
今度いったらバターコーヒー飲んでみたい。



さて、今回食べ歩いた店舗は以下の3店舗でした。

ゴディバ 池袋サンシャインシティアルパ店
なかほら牧場 池袋東武百貨店
8タブリッシュ 表参道

ゴディバについてはとくに説明は必要ないと思いますが、
オリジナルのチョコソフトを3種類展開されております。
カルピジャーニ社のフリーザーはゴディバ色のオリジナルフリーザーになっており
やっぱブランドって違うわね、という高級感を醸し出しております。

種類はチョコとホワイトチョコとミックスの3種類。
バニラではなくホワイトチョコってところがゴディバらしいといえましょう。

しかしわたくしホワイトチョコに感受性が低いらしく
なんかこうこってり濃厚だけどチョコ風味ある? などと言ってしまい
部長に呆れられたと思います。

来月「外食女子のための太らない選択」などという本を出版予定のわたくしとしては
100キロカロリーもあるワッフルコーンでは食べたくなかったのですが、
ゴディバのソフトは形状からしてすでにブランドなので
カップでの提供はありませんでしたうううううう。

おなかいっぱいになりつつなかほら牧場に進みます。
ここでなかほら牧場のご説明をひとつ。

なかほら牧場の牛は瞳のつぶらなジャージーちゃんですが、
この牛たちは山に放牧されている山地酪農という方法で育っております。
勘違いしている人が多いのですが、日本の乳牛・肉牛ともに
放牧はされておらず、だいたい牛舎で日がな一日食べたり寝そべったりしています。

ときどき運動場に出してもらっているのはしあわせな方だと言えるでしょう。
そして食べているのはアメリカから輸入されたトウモロコシを中心とした穀物です。

なぜ穀物を食わせるのか。それには理由がみっつありますよ。

1.飼料価格が安い
2.乳脂肪率が高くなる
3.乳量が増える

日本の牛乳は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」により、
生乳100%、成分無調整で殺菌したもの、乳脂肪分3.0%以上、無脂乳固形分8.0%以上
と決まっています。乳脂肪分が3%以下になると牛乳とは言えません。

乳脂肪率は夏には低く、冬には高くなることが知られています。
夏は生草をよく食べ水をよく飲むから薄めになるということですね。
冬にはサイレージとか穀物とかを食べるから、牛乳は冬のほうが濃いのです。

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8タブリッシュのヴィーガンソフト。トッピングにナッツを散りばめてもらいまして、
ナッツの味が豆乳の風味とか全部台無しにすることにすぐ気づきました(泣)
ソフトの味を楽しみたい人は素で頼みましょう。素ソフト(笑 


とある牛乳メーカーがとある牧場で「穀物やめて牧草食べさせてね」と
牧草主体の牛乳をつくることにした際、乳脂肪率が2%台になってしまい、
牛乳として売れなかった、などということがあったと言っていましたから
牧草のみを食べさせることのリスクはおわかりいただけるでしょう。

また乳量も変わります。穀物食ってると一頭一年で10,000リットル出しますが、
牧草主体だとよくて5,000リットル。乳量の少ないジャージーちゃんなどは
どうかすると3,000リットルくらいになってしまうそうなのです。

牛乳1リットル200円くらいで売っていると考えると、
牧草主体の牛の牛乳は1リットル600円以上にならないと採算が合いません。

というようななかほら牧場のジャージー牛乳を使ってあるのですから、
ソフトもオリジナルじゃないとあまりにももったいなさすぎるでしょう。
日世のフリーザーだったらどうしよう。と思いながら行きましたが、
お店の人に聞くとカルピジャーニ社のフリーザーを使ってらっさりました。

なかほら牧場のソフトはミルクを押し固めたような味わいで、
余計な香りがついていません。
ミルクのいい香り、そして甘すぎないソフト。
ほんとにしあわせの味でございました。

最後に行ったのはFacebookで情報をいただいた表参道の8タブリッシュです。
ここはオリジナル豆乳ソフトをつくっているということで、
お店の人に根掘り葉掘り原料を確認してみたところ、
豆乳とアガベシロップ、甘酒のみでつくられているということでした。

アガベシロップとは低GIダイエットが流行したときにわりと有名になった甘味料で、
原料はテキーラの原料にもなるリュウゼツランというアロエみたいな作物です。

GIとはグリセミック・インデックスの略で、
食品を食べた後の血糖値が上がるスピードを数値であらわしたものです。
ブドウ糖(グルコース)を100として数値が定められております。

GI値が低いと血糖値はあがありませんが太らないかというとそんなことはなく、
アガベシロップは果糖の割合が高いため、ブドウ糖などよりも
脂肪にはなりやすいのではないかとわたくしは思う次第です。

わたくしのブレーンでもある糖尿病専門医は「アガベ? 知らん」と言っていましたから、
医学会ではベジタブルファーストほどメジャーではないのかもしれません。

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こんな機会でもなければ表参道界隈など歩くこともなく
このようなお店に入ることもないわたくしですが、なんかどれもこれも
大変とてもおいしそうでした。もっかい行きたい。



ともあれ8タブリッシュのヴィーガンソフトは甘酒の甘さと香りがほんのりとして
アガベシロップの独特の味と香りが豆乳くささをマスキングしていました。
もう一度食べたい!!!! と思うようななぜかクセになりそうなソフトでしたよ。

なんちて書いてみたらふと気づくと3000字になっており
どんだけソフトのことを語りたいんだ自分って感じです。
ソフト愛を感じていただけましたら幸いです。

東京界隈のオリジナルソフトについては今後も調査していく予定です。
カルピジャーニ社のフリーザーを見つけたらわたくしにご一報いただけますと幸いです。



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初カモ猟で考えたり発見したりしたこといろいろ

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帰ってからすぐに鴨汁にして食べました。
初めて自分で羽をむしったカモ。すげーうまかったです。
ガラで出汁とって大切に大切に食べました。



わたくしは日常的に殺生をしている女である。

蚊を見ると叩き潰すし、ハエもムカデも見つければ殺す。
野菜にくっついてる虫は素手はヤなのでハサミでチョキンと切るし、
菜っ葉をゆでれば一匹か二匹、コナガの幼虫が浮いてくる。

人生のなかでこのような殺生をどれだけしたか。きっと数え切れない。
しかしとくに罪悪感は持っていない。なぜか。
たぶんこれらの虫は小さくて「害虫」というくくりに入っているし、
意思の疎通もできないだろうと思うからである。

では意思の疎通が可能なものを殺すのはどうか。

例えば飼っている猫とか金魚とか、カエルでもタコでもいい。
それはさすがに殺せないだろうと思う。

言ってみればわたくしは、自分勝手に生命に線引きしているのだ。

おそらく人はそれぞれのものさしで勝手な線を引いているはずだ。
だからわたしとあなたのものさしも、線の引き方も違っている。
ということを、まず最初に言っておきたい。

さて、狩猟シーズンになると、某D社には時々
ハンターの農家からカモが送られてきた。

毎回勤続数十年のみんなの先輩I氏がさばいて料理してくれた。
初めてカモをさばくところを見たとき内臓とか血とかにちょっとびびったが、
「いつかああいうことができるといいな」と素直に思った。

鳥すらもさばけないのでは生きものとして脆弱ではないか、
と常日頃思っていたからである。
きゃー、かわいそー、などと言う女は周りにはいなかった。

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ずーっと食べてみたかったコガモのガラで出汁取り中。
ちいちゃいのでちょびっとしかできません。
卸値を聞いたら一羽700円なんだって。むー。



わたくしが銃の所持許可を取って最初に考えたのはこの、
「ちゃんと鳥をさばけるだろうか」ということだった。
血や内臓に触れられるだろうか。吐き気はしないだろうか。
なんとなく生理的な嫌悪感のみについて心配をしていた。

実際には「さばく」とかいう行為の前にいろんなことがあって、
わたくしにとってはそちらの体験がとても重要に思えた。
しかし二回目も同じように感じるかどうか。だから書いておく。

わたくしは鳥の中でもカモはとても好きなのだが、
くちばしのくるんとしたところとつぶらなひとみがとくに好きなのだ、
と、撃ち落とされたカモを見て気がついた。

カモは通常池や川に浮かんでいるので間近で見ることはできない。
空から落っこちてきたカモはしみじみ観察できるし触ることもできる。
カモは自分の想像よりもかなり大きくて、くちばしに小さな歯があり、
生きてると目が開いているが、死ぬとまぶたが閉じる。

撃たれて落っこちてきたカモは少しの間動いていたり、
全く動かなかったりといろいろだ。死んでいないものは苦しめないよう
きちんと止めを刺してやらなくてはならない。

落ちてきた時点で血まみれのもの、全く血が見られないものがいる。
わたくしが羽をむしったカモには弾は2箇所しかあたっていなかった。
散弾はさばくときにコロンと取り除けるほど浅い位置にあった。

「これでなぜ死ぬんだろう」とわたくしは思った。

散弾はほんとに小さくて心臓にすら届いていない。
ビックリして死んでしまうのか、落っこちて打撲で死ぬのか。
聞いてみたが、おじさまたちにもよくわかっていないようだった。

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カルガモ3羽とコガモ1羽ぶんの砂肝をコンフィにしてみた。
柔らかくておいしくてあっという間に食べちゃった。
しかしおじさま方はカモの内臓はあまり食べないらしい。
レバーとかおいしそうなのになー。



死んだカモはいつまでもあたたかくて
毛をむしっている間もカモを持っている左手はずっとあたたかかった。
あたたかいお湯に手を浸けているようなあたたかさというか、
心地よくていつまでもいつまでも持っていたいあたたかさだった。

羽は表面に見えているものの下に小さなふわふわしたのが生えていて、
それぞれに微妙な模様がありそれらが重なり合って模様が完成する。

誰がこの模様の配列や構造を決めたのか。
そして風切り羽がなぜ美しいブルーグリーンなのか。
見れば見るほど不思議なのだった。

「ちょっとさあ、なんかこのへんにキレイなの入れとく? 楽しいから」
なんて、神様がカモをつくったときに考えたのかもしれない。

ヒトはいろいろなものをつくる。空を飛ぶ鳥も落とせる銃もつくる。
しかしこのような模様を鳥に与えることはできないし、つくることもできない。
わたくしはなにかとても貴重なもの、この世に一羽しかいないものの
羽根をむしっているのだった。

自分が撃ったわけではなかったがこの思ったよりずっしりと重いカモの生命に
とてつもない責任を感じた。どうしたらいいだろう。そうだ。
全部自分が食べるのだ。それしかない。

ふだんのわたくしに執着心はあまりなくすべてのものがだいたいどうでもいい。
しかしこのとき、左手に持っているまだあたたかいカモだけは違った。

「おいしく食べるから。全部食べるから」

わたくしはまじないのように心のなかで繰り返しながらひたすら羽根をむしった。
胴体の羽根がなくなると、カモはクリスマスのローストチキンのようになり、
さっきまでカモだったのに肉にしか見えなくなった。

肉に翼と首がくっついてる。そんな感じだ。
カモから肉になるまで15分くらいだっただろうか。
永遠のように感じたがあっと言う間のようにも思えた。

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おうちでさばいたコガモの肉はこんなにちょびっと。
可食部分が少ないから、コガモの卸値は一羽700円なんだって。
おいしいけど出回らない理由はそれだ。



カモに対する祈りのような気持ちはうっすらと残っていたが、
二羽目の羽根をむしり始めたらどこかに消えていった。
もう「いかに早く効率よくむしるか」ということだけ考えており、
二羽目のカモの顔や模様などちっとも思い出せない。

次からはカモは最初から肉に見えるのかもしれないし、
自分の弾があたったものだとまた同じように感じるかもしれないが
それは全然わからないのだった。

今までわたくしは豚や牛の屠畜を見て鹿猟も鹿を解体するのも見た。
目の前で大動物の命がかけらに、肉になっていく工程を何度も見た。

その折々でそれなりに生命について考えてきたつもりだったが、
自分の手で羽根をむしり肉にしてみて感じたのは、
今まで何も見てなかったのかもしれないな、ということである。

今回わかったことが3つある。

ヒトは生命も生きものも作り出せない。
しかしいろいろな目的で他の生きものを殺す。あるいはその恩恵を受けている。
そしてふだんはその事実を忘れていて自分の罪だとは思っていない。

この世にいるものはすべて美しく唯一無二のものである。
それを知りながら殺生をする自分もまた。


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ちょっとしょっぱいあんこと小豆の話

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わたくしの大好きならっぱやのたい焼き。
一匹ずつ焼いてます。皮がうすっぺらくて一気に3匹はイケます。
そしてあんこがめっちゃおいしいのです。



わたくしはたい焼きが好きである。
たい焼きでもっとも大切なのは「あんこがおいしいこと」である。

わたくしにとってのベストたい焼きは鳥取市の川端銀座(笑)にある
「らっぱや」のたい焼きだ。

らっぱやのたい焼きは、メリケン粉の薄っぺらーい皮と
小豆の風味がしっかりとするそれほど甘くないつぶあんの、
そのバランスが絶妙ですんばらしい。

しかしこのおいしいあんこは自家製ではないだろうとわたくしは考える。
ちっこい店だしなにしろ鳥取だから売れても一日100匹くらいかもしれない。
日によって増減があるのにあんこを炊くなんて手間をかけるのは大変だ。

つーことで、あんこはあんこ屋さんから仕入れていると想像するわたくし。

老舗の和菓子屋さんが「あんをたくところから始めます」とか言って、
大きな釜であんこを炊くのを見ると、すべての店がそのような気がするが、
たぶんそんなことはなくて、あんこやさんに自社レシピで依頼したり、
既存のものを買ったりしてるんだろうなーと思うわたくし(想像)。

さて、あんこの原料は小豆である。

現在日本で小豆がどれぐらい栽培されているかというと、
【検定テキスト-農産物取引の基礎知識】というサイトに
小豆の詳細情報が掲載されているのを見つけた。
http://www.tocom.or.jp/jp/guide/study/textbook/agricultural/agricultural2.html

2012年の小豆の収穫量は68200トンだった。

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収穫後の小豆(選果前)なので、豆がらとか入っています。
これをピカピカのものとクズに分けます。その工程はなんと
5工程。最後は人の手。個人の豆農家の選果ってたいへん。

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選果機を2回通したピカピカの小豆。きれいだねー。
この後まだまだ選果が続くらしいです。もういいじゃん! これで! って感じ。

072.jpg
こしあん用に売れるという規格外品のさらに規格外品。
つぶあんにはならないの。だって粒がちゃんとしてないから。



今年は台風被害で小豆やいんげん豆が不作だが、
北海道における十勝の小豆の生産量は6割強のため、
生産量が少なくなるのではないだろうか。
でも大丈夫、前年度産のヒネ小豆があるから。

小豆の総供給量はその年栽培された新豆と在庫、輸入豆を合わせたもので
ここ数年は11万トンくらいで推移している。うち需要は8万トン前後である。
足りないぶんの輸入は中国、次がカナダで、総輸入量は25600トンらしい。

意外と自給率が高いのね、小豆。
これら小豆の用途は70%弱があんこである。

しかししかし。ここで驚きの事実がひとつ。「加糖餡」という
すでにあんこになっている加工品がかなり輸入されているのだった。
2012年の輸入量は75000トン弱。これも主産地は中国である。

輸入した加糖餡をスーパーなどで小売する場合は原産地表示義務があるが、
どら焼きのあんとかの原料になっていると表示義務はなくなる。

安価な加糖餡は、安い和菓子やおまんじゅう、あんぱんなどに使われていて、
消費者の「安いもの志向」に伴い、ここ十数年でめっちゃ増えた。

非常に日本的な食材・あんこだが、原産地表示の義務はないから、
「あんこが入った加工品」がどこの小豆を使ってるんだか
あんこはどこの国産なんだか全くわからないのだった。

国産のあんこがどーしても食べたい!! って場合は、
「北海道産小豆使用」とか書いてあるものを選ぶしかない。
国産小豆を使ったあんこはどこに行っているのか。
すげーおいしい和菓子とかになってるのかな。

さてわたくし今回十勝の豆農家のところで豆の選果を見せていただき、
小豆の規格外品が格安価格で「こしあん用」に買い取られることを知った。
小豆はよほどひどいもの以外は捨てるところがない豆なのだった。

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味噌作りのときのピカピカ大豆。これは小袋に入れて
直売所で売られました。美しいピカピカの大豆です。

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紫斑病にかかった大豆(規格外品)。茹でると消えるので、
この豆を使って味噌を作りましたよ。ワレとか入ってても
味噌だからぜんぜんOKなのです。

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カビてたりするので肥料になりました。クズ大豆。
なぜか自分と重ね合わせて見てしまうわたくし。



以前大豆の種をまいてみんなで育てて味噌を作ったときに、
大豆の規格外品の多さに驚愕したのだが、豆とはそういうもので、
小豆でも黒豆でもいんげんでも同じだ。

しかし小豆といんげんは規格外品も「あんこ用」で売れるのだった。
そこがいんげんと小豆のいいところ、大豆にはないところだと豆農家は言う。
大豆のクズは肥料にしかならないのだ。ううううう。

わたくしたちがお店で見かける小袋に入った大豆や小豆は、
畑でできた豆から選りすぐられたピカピカのエリート豆で、
当然だが落ちこぼれたものがかなーり存在する。
わたくしはその豆の行末を考えたこともなかった。

そして今回「ああ、そうだったんか!」と今さらわかったのだ。

加工用の大豆や小豆はピカピカでなくてもかまわないから、
規格外品が使われているはずだ。価格が合わないからだ。

加工品の場合、もともとの豆のおいしさはそれほど関係ない。
とくにあんこの場合、砂糖や水飴をガッツリ入れてしまうと
小豆の風味はどこかに飛んで、ひたすら甘いあんこになってしまう。

では加糖餡の原料小豆はどのようなレベルのものなのか。
うーん。しみじみ考えちゃうなー。

ピカピカのしみひとつない大豆でつくる手前味噌や、
ピカピカの小豆でつくる自家製あんこはとてもおいしいが、
これは原料豆がいいのだからある意味あたりまえのことなのだった。

「選りすぐりの豆(フツーに売ってる豆)で調理する」ことは
とても贅沢なことだとわたくしは初めて知った。

なんかちょっと今度から感謝して赤飯とか小豆とか炊かなくちゃ、
と素直に思ったわたくしでした。


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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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