「網免許」を取っておけば良かったといまさら悔やむ件

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張り網の見学をさせてもらいました。ここにカモがかかります。
暴れるので網から外すのに苦労するそうです。
ということはやっぱりなげ網の方が鳥ストレスがなくていい、ってことで
なげ網猟のカモが最高と言われるゆえんでしょう。



先日NHKで「埼玉鴨場」の網猟を紹介しておりました。

「カモを網で捕獲する」ってなんか「へー」って感じでしょうが、
この猟は非常に伝統的なもので金沢でも行われてるのが有名です。

『狩猟読本』にもこのカモ専用のなげ網は掲載されておりましたが
想像していた網の大きさも使い方も全然違っていました(泣)
具体的な使用法は、池から飛び立ったカモに投げつけて網で絡め取る、
というようなもので、網がでかいので投げるのがすげー大変そうです。

しかし楽しそうでした。
つーことで、いまさら網免許が欲しくなっているわたくしです。

実は一昨年狩猟免許を取得した際「罠・網」という記載を見て
同じ免許だと思い込んでいたため「網」の項も丸暗記してしまいました。
「罠」と「網」の免許が別だと知ったのは当日の実技試験です。
筆記は網の項も全部記入したわたくしはアホかもしれません。

網の実技は「片むそうの張り方」でした。試験の前の研修では、
当然ですが罠取得のわたくしにはそういうことは言われていませんから
「ぜんぜん聞いてないし!!!」と内心めっちゃ焦りました。
勝手に勘違いしていたわたくしはアホなのかもしれません。

しかし、考えれば考えるほどあのとき網免許もとっとけば良かった!!!
と思えてなりません。あー残念。もう一度あの日に戻りたい!!!

さて、網猟とはその名の通り網を使った猟のことで、
網の種類によっていろいろあります。

非常に原始的な、まき餌をしといて上からばさっと網をかぶせる
「むそう」(袖とか片とかいろいろあり)空中に張る張り網、
うさぎ猟専用のうさぎ網など事前にしかけておくものから、
タシギ専用のつき網、カモを捕獲する前述のなげ網などがあります。

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川に網をかけるので自治体の許可を得て猟を行っています。
この川に数名の網猟師が網をかける許可を得ているそうです。
そりゃそうだよね。


むそうも張り網も、基本的には獲物がかかったらすぐに回収し、
そのまま放置してはいけないことになっています。
うさぎ網のみ張りっぱなしでもOkなのですが、理由は不明です。

網猟はおもに「鳥」を捕獲するために使います。
江戸時代はうさぎも一羽二羽とカウントしていたため、
もしかしたら実はウサギは鳥の仲間なのかもしれません。

さて、網猟のメリットは生きたまま鳥を捕獲できることにあります。

散弾銃による猟だと鳥は銃弾があたって死ぬわけですから、
空から落っこちてきた時点でおおむね死んでいます。
さらに肉の中に散弾が入っていることもあります。

つまり、料亭で出された鴨料理を食べたお客さまが
散弾を噛む可能性があります。異物混入です。歯でも折れたら大変です。

しかし網で捕獲した鳥ならば、その心配はありません。
また、生きているためその場で放血できる、というメリットがあります。

自家用ならとくにそういった処理がなくとも問題ありませんが、
高級料亭などでは肉の質が大きく関わるため、
網で捕獲して即放血したもの、つまり、一般的な鶏のような
食肉処理が行われたものが食味的にもいいということのようです。

つまり、網猟のカモには優位性があるということでしょう。

金沢で行われている伝統的ななげ網猟で捕獲したカモは、
金沢の高級料亭にすべて卸されているという話を聞きまして、
卸値聞いたらなんかすげーいい値段だったので驚きました。

ちなみに通常野生のカモの仕入れ値はよくて2,500円くらい、
わたくしの大好きなコガモは700円だそうですううううう(泣)。

以前ハンターに「2500円でカモ売る?」と聞いたら
「5000円でも売るのイヤ」と言われました。
「夜明け前から準備して一日うろうろしてようやく3羽とかなのに、
一羽5000円じゃ割に合わない」だそうです。確かにね。

しかし網は一日3羽ってことはあり得ません。
(この場合はなげ網ではなく張り網)。

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川の向こうとこっちに網を張るのですから、川を渡らねばなりません。
猟期は11月からですから、水は冷たいし寒いし
年取ったらできないだろうなーとしみじみ思ったわたくしです。



川の向こうとこっち側に網をわたして待っていれば、
飛んできたカモがかかります。カモは群れて飛びますから、
一度に数羽捕獲できます。張り網猟をやっている人に聞いてみましたら
「多いときは10羽は取れるよね」ということでした。へー。

であれば、2500円でも問題なく売れるでしょう。
網を張って、飛んで来るのを待って回収し、放血して腸を抜き、
カモは内臓そのままで出荷できますから、処理も楽ちんです。

羽根を抜かないのは抜くとカモの種類がわからなくなるからです。
マガモやカルガモ以外のカモ(とくに海ガモ)はクセがあり、
飲食店で出すのには向いていないのです。

しかし前述のなげ網も張り網もできる場所には限りがありますし、
むかーしからやってる人には「場」の既得権益もありますから、
新規参入はむずかしいということでしたううううう。

したがって、網猟をやるなら果樹園とか山持ってるとか、
でかい畑もってるとかじゃないとむずかしそうです。

わたくし的にはマッチョじゃないとできそうにないくくり罠や箱罠は
たぶん一生やらないと思うけど、網ならちょこっとできそうなので
半狩猟採集農耕半Xになったらやってみたい!!! と
わりとマジで考えているのです。むそうとかチョーおもしろそうです。

しかし「網の張り方」を覚えなくてはなりません。
こないだ横目で見ていた網の実技試験は白いネットをあーだこーだ
引っ張ったり戻したりとなんかめんどくさそうでした。

きゅうりネットすら張るのにチョー時間がかかるわたくしに
果たしてあの実技ができるかどうか。不安だ。


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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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