有機農家の農業後継者率は何%? 

gazou 031
台風一過。畑に行くとトマトが一気に色づいてましたよ。急に水吸ったせいで割れてます(泣)。
これはデルモンテくんではなく自根2号。そして糖度が低そうな色してます…悲しい。
写真だとわかんないですが、きゅうりは30センチ…「おばきゅう」になってます。しかも3本も。
種が大きくなってておいしくないのよね。ナーベラーみたいに、炒めものにして食べよう。



2001年。
わたくしが某D社で産地担当をしていた頃のことでございます。

担当は落葉果樹及び、冬場の大型野菜を作ってる産地でした。
青森から島根まで、約50産地担当しており、果樹の繁忙期には毎週出張。
農家のおじさまたちと楽しく飲んだくれ、どんどん太っていきました。

ま、それはともかく。

ある時のこと。
一斉に(って気がしたほど一気に)、息子が後を継ぐことになったと、
おじさまたちがうれしそうに言い始めました。

後継者不足が言われてるこのご時世にスゴイじゃん。さすが某D社の取引農家。
妙に感心し、その理由を考え、思い当ったことがふたつ。

その①後を継いだ息子たちの親(つまりおじさま方)に共通点がありました。
彼らは、農業をとても楽しそうに営んでるのでした。

IMG_0701.jpg
一番最初に出会った後継者、埼玉県の瀬山明さんの息子、公一くん。
彼の一言がきっかけで後継者会議を思いつき、後継者について色々考えることになりました。
今では栽培の主体はお父さんから公一くんに移り、どんどん男前になってます。



自分の仕事に誇りを持ってて技術もあって、あれこれ試してみたりして、
「食べものを作ること」を純粋に楽しんでる人ばかりでした。
(果樹農家には「先生」と呼ばれるほど技術のある人も多かったです)

作柄がよくない年もあるけど、それはそれ。しょうがないじゃん。
一年という期間で物事を捉えてないというか、それが農業だと割り切ってるというか。
大きく物事に動じない人が多いのも特徴的でした。

その②某D社・某R社などと取引し契約栽培してること。

契約栽培で相場に左右されない固定価格での取引をしていると、
毎年ある程度予測される収入があり、相場に一喜一憂する必要がありません。

相場が下がると最悪の場合、離農せざるを得なくなる農家が多いのは周知の事実。
「今年は大変だったから、近所で離農する農家が多くて」なんて話を
出張時にあちこちの農家によく聞いたものです。

IMG_1576.jpg
愛知県で有機農業を営んでるグループの後継者たち。まず瀬山さんち、次にここで、
後継者を意識することになりました。渥美半島は大規模農業の産地です。
慣行栽培でも割合と後継者はいると聞きました。大規模化は生き残りの道なのですねえ。



そんな厳しい状況の中で、有機農家はずっと生き残ってるのでした。

親が楽しそうに仕事をしている背中を見て育ち、しかも経済的に余裕がある。
それだけではないでしょうが、これらは農業を生業にしようと決める
何かのきっかけになるのだろうなあと感じましたのです。

そんなある日。埼玉県のある後継者に言われました。
「よその産地の後継者と交流したい。他の人の畑も見てみたい」

農家というのは、意外と横のつながりがないものなのだそうです。
近所の農家と少しやり取りすればいい方。勉強会などもそれほどなく、
ただひたすら自分の畑と家を往復する毎日。

とくに後継者ともなると、近隣に同世代の若者がいないということも多く、
「人はどうやってんだろな~?」とか思いながら、言われた通りに作業するだけ。
そうしてるうちに、自分の世界がどんどん狭くなってしまうものなのだと。

そこでわたくし、後継者ばっか集まる「後継者会議」ってのを考えましたよ。
全国に仲間ができれば、きっと楽しいに違いない。そんなのが企画意図でした。

IsMG_0659.jpg
山形県で開催された後継者会議のようす。講師は西出隆一さんでした。
山形県の在来品種「民田なす」の畑を見学中。地域によって規模も天候も使う機械も違うので、
自分の土地と比べ「ふーん」と思うことが多いらしく、後でそれを聞いて勉強になることも。



一回目の参加人数は50人強(!)。北海道から長崎まで19歳から30歳位までの
若くてとっても農家とは思えない茶髪でイケメンの男の子たちが集まりました。
その後その会議は定例になり、今でも年一回どこかで開催されてます。

キラキラした目をした、まだ少年だった男の子たちは、今では
結婚して子どもができて、腹周りに肉がついたおっさんになりつつあります。
おっさんになっても楽しそうな彼ら。有機農業っていいなと思う瞬間です。

彼らの息子や娘がまた後継者となり、農業というバトンが手渡されてくような、
そういう社会を作って行かなくてはと、東京の片隅で真剣に考えているわたくしです。

さて、オーガニックマーケティングの調査結果では、
有機農家の後継者率は58%、慣行栽培では17%という数字が出ています。
有機農家、高いですね。

息子たち
第一回目の開催地、青森県のりんご農家の後継者たち。後継者、果樹農家に多いですね。
わたくし的には彼らの「お姉さん」的存在と勝手に思ってたのですが、ある会議の時に
「えっ!ムリムリ、お母さんでしょ!」と全員で言いやがりました。おいっ!15であんたらを産めるかあ!



「農業が楽しくて儲かる」のであれば、後継者は育つのだと思います。
また、有機でなくとも儲かってる農家では、後継者が育っているものです。

ってことは、農業後継者不足の理由は儲からないから?

でも、儲かっててもつまんなそうに農業してる人の子どもは、
やっぱりつまんなそうに農業したり、じきに辞めちゃったりもします。

各家庭それぞれに個別の理由があるものですから、
一律に論じてはいけないのでしょうが、楽しくなくてはやる気がしない。
成果に応じた報酬がある方が、仕事は楽しい、ってのは
サラリーマンでも農家でも同じです。であれば、必要なのはマネジメント?

ってことで、今年の夏は後継者に悩むおじさま方、働かない部下を持つ上司の方は
ぜひ「もしドラ」をご覧になってくださいまし。なんちて。

世の中が変わるのが先!ってのは百も承知でございますよ。


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初めまして。

こんばんは。
ご訪問、そして貴重な情報をありがとうございます。
従弟が大きく農業をしていますが、今回の原発事故の影響で従弟も含め、皆さん頭を悩ましています。
原発を廃絶しなければ、日本の未来は無いと思っています。
ここで紹介して下さった後継者の方々が安心して大切な農業を続けられるよう、そして日本に安全な食物が提供されるよう祈っています。
もしよろしければ、またぜひご訪問下さい!

Re: 初めまして。

yokoblueplanetさん

ご訪問ありがとうございます。

原発と農業は相いれないと思っています。
土壌汚染という恐しい現実に立ち向かう術は、誰も持ち合わせていませんが、
これ以上の汚染を防ぐことは可能です。

できる範囲でしかないですが、脱原発について考えて行きたいと思っています。

今後ともよろしくお願いいたします。

マネジメント

少し違う視点を。

子どもが継ぐのも結構なことですし、楽しく農業をしているのを見てその気になる割合が高いというのもすばらしいんですが、「後継者=自分の子ども」という無意識の前提みたいなのを取っ払って考えてみることも必要かなと思います。

地域として、活気があって儲かる農業の枠組みを構築できていれば、外からやってきて新規就農したいという「後継者」を集めることは容易じゃないですかね。実際、新規就農者がどんどんやってくる地域ってありますよね。そのためには、農家はいい作物をつくりさえすればよいという旧来の考えを改め、付加価値をつけ価格決定権を握るために、地域として加工所や直売所をつくるなどの取り組みが必要でしょう。個人や一軒でつくれる量やバリエーションはたかが知れているわけで、秘密主義で孤高の農業者を気取ってたのではダメ。自分(ち)のことだけ考えるのではなく、地域全体を考える視点を持つことが大事かなと思います。まぁ、そういう視点を持てる農業者が多くないからこそ、困る状況のところが多いんだと思いますけどね。

ほんたべさんがおっしゃる通り、農業にも本格的なマネジメントが必要な時代になってきてると思います。『マネジメント エッセンシャル版 基本と原則』を読むのが本筋なんでしょうけども、それを要約した『ドラッカー「マネジメント」 NHKテレビテキスト 人こそ、最大の資産である!』を次回ネット注文する際に合わせて買おうと思ってるところです。先日はこの前紹介されていた『家庭菜園の実際 現代用語復刻新版』を優先して注文して(取り寄せでまだ手元に届いてないです)後回しに。

Re: マネジメント

H2さん

こんにちは。

家庭菜園の実際を購入予定なのですね!
面白いですから、楽しみにしてくださいませ~。
とくに最初の導入部分が。戦後すぐに書かれたものなので「ひょえー」ってなことが書かれています。

> 「後継者=自分の子ども」という無意識の前提みたいなのを取っ払って

そうなんですよね。それはすごく大切だと思います。
でもそういう人は少数派なんですよ。
私が知ってる農家のなかで、そういうことを考えているのは、以前ブログで紹介した雲地さん位です。

やはり先祖代々の土地を他人に預けるということに対して、非常に抵抗があるのだと思います。
それは先祖代々農業を生業にしている人にしかわかんない感覚だと思います。

>
> 新規就農者がどんどんやってくる地域ってありますよね。

自治体が積極的に受け入れている地域、また、先住農家が積極的に入れてる地域、
いろいろですよね~。

でもぶっちゃけた話を聞くと、新規就農者を研修させるのに大変な労力がかかるので、
ボランティアではなかなか難しいようです。

自分一人で働く方が10倍働けるのに、教えてると自分が半分しか働けなくて収入が減る。
農業の将来のためと思って一生懸命教えても、さらっと辞めちゃったりする人もいて、
やってて空しくなったりする。

なので受け入れの助成金とかつけないと、農家も大変みたいです。
一回目は受け入れても二度はしんどい、みたいな話を聞いたことがあります。

研修生もふわふわした思いだけで来る人がいたりするらしく、そのあたりも今後の課題なのでしょうが。

> 自分(ち)のことだけ考えるのではなく、地域全体を考える視点を持つことが大事かなと思います。

私の知ってる人はそういうことを言ったり実行したりしている人が多いですが、全体で見ると少数派ですね。
某D社と取引している自分たちが儲かってるだけじゃダメ。地域全体が活性化しないと。
そんな風な話をいろんな人に聞きました。

でも自分と畑だけ見つめて農業している人もいるわけで。
頭の固さと言ったらハンパじゃないみたいな人も多いわけで。

耕作放棄地に新規就農者がどんどん入れて、有機農産物がどんどん増えて…みたいなことは理想なのですが、
今これを実現しようとするとパッと思いつくだけで、6つ位のでかい障壁が思い浮かびます。
これが一つくらいに減ると、いい感じになるんでしょうが…まだ先かなあ。

No title

ほんたべさん、こんばんわ。トマト・・・見事に割れていますね(苦笑)。
でも、オクラは大きくておいしそうですよ♪

>一律に論じてはいけないのでしょうが、楽しくなくてはやる気がしない。
僕もそんな気がします。人生の半分の時間を使って行う活動が、楽しくなければもったいないと思います。
小学校の頃に、初めてディズニーランドに行ったのですが、その時、園内の掃除をしている人が踊るように笑顔でごみを塵取りにいれていました。あれは衝撃的でした。
楽しいというのは、自分の行動が、お客様に繋がっていると思えること。なのかなぁと思います。

Re: No title

駆動さん

こんにちは。

オクラ、ちびちびと採れ始めました。
おいしいです。

自分で作ると、すっと大きくなったものは硬くないので、いいですよね。
ギリギリまで待って大きくしてから食べてます(笑)


> 人生の半分の時間を使って行う活動が、楽しくなければもったいないと思います。

なるほど。そう言えばそうですね。
つまんないと思いながら仕事するのでは、もったいないですよねえ。
つまんなくても面白いことを見つけなければ。
(やりすぎると「部下にしたくない女ナンバーワン」とか言われるから要注意です)


> 楽しいというのは、自分の行動が、お客様に繋がっていると思えること。

私の事業はまだお客様はいらっしゃらないですが、この言葉、肝に銘じます。
心にしみましたよ~。ありがとうございます。

新規就農

「6つ位のでかい障壁」ですか。ぜひまた記事として書いていただけると嬉しいです。

自分の実家の地域は特別な産地とかではないんですが、新規就農者を誘致する視点で考えると、ぱっと思いつく重要なポイント(土地、農機具、住居、栽培技術、販売先、経営技術...偶然6つですが)のうち、販売先として直売所があったら誘致しやすいかなぁと思っているところです。直売所への出荷は、種類や量の制約が無く、自分で値段をつけて売れる喜びも早い段階で味わえますから。将来的に個人宅配や飲食店直取引・契約栽培などを目指す人にとってもとっかかりとして有効かなと。そしてこの直売所の設立だけが、個人レベルではちょっと難しいことなんですよね。

農家さんでの研修生受け入れは補助金が出たりするみたいですよ。ただ、どの状態の人を受け入れるかで難易度が違いそうですね。まっさらがいいという農家さんもいますが、本で学べる基本的なことくらい頭に入れといた方がいい気はします。実践の中で修正する力があれば問題ないし。というか、新規就農って「起業」なので、本にしろ実践にしろ、自分で学んでいく意識が低い人にとっては難しいですよね。土地と住居を貸してくれて顔つなぎだけしてもらえればOK、っていうくらいの意識の研修生がよさげですかね?

『家庭菜園の実際』、手元に届きましたよ。『ドラッカー「マネジメント」 NHKテレビテキスト』も早く読みたかったので、いつもと違うルートで購入しました。他のいくつかの農業本と合わせて、帰省中に読みます。

Re: 新規就農

H2さん

>土地、農機具、住居、栽培技術、販売先、経営技術...偶然6つ

私が思いつくのと同じです。
あと地域性とか、受け入れ農家の有無とかもあるかな。

>自分で値段をつけて売れる喜び

現代農業なんかに直売所で儲けてる農家の話がよく出てますが、あれもなんだか眉つばっぽいです。
自分も今直売所の立ち上げにかかわっていますが、いろんな直売所を見てきたけど、
有機率はとっても低くて、とにかく値段が安すぎます。

聞くところによると、結局価格が安いものが売れるので、皆どんどん価格を下げて行くらしいのです。
そうされると品質とか安全性とかどうでもよくなりますよね。
野菜の価値が価格だけになると、有機農家はたちまち厳しくなるみたいです。

「有機市場」みたいな直売所ができるといいんでしょうね。
価格は下げない。で、おいしいものを売る。しかしそれは利益が上がるんだろうかとも思ったり。

> 農家さんでの研修生受け入れは補助金が出たりするみたいですよ

県によって積極的なところと、そうでないところがあったりしますよね~。

補助金もそれぞれ。半額負担だったり、16万も出たり。
そのあたりの情報収集は、新規就農希望の人はものすごくしているみたいですよ。

>新規就農って「起業」なので、本にしろ実践にしろ、

そそそ、それなんです。起業ですからねえ。
経営者になるってことですもんね。

以前同僚が就農した際に聞いた話ですが、夫婦二人で就農するなら1000万貯めてからじゃないと厳しいってことです。
最初の1年間無収入で食べていけるだけのお金、地代家賃、最低限の農器具代。
決意がないとムリですよね。


> 『家庭菜園の実際』、手元に届きましたよ。

おっ、よかったですね。
また感想をお聞かせください。

直売所の運営

直売所運営の本も何冊か読みましたが、安売りに陥らない運営ポリシー・規約づくりと、それをきちんと理解した運営責任者のリーダーシップが重要かなと思いました。途中で方針を大きく変えるのは営業上難しいでしょうから、はじめからしっかり考えてやる必要がありそうです。専門家に任せるのではなく、農家さんの中からそういう人が出るとベストですかね。出荷する農家さんに対しても、経営的視点を持って値付けしてもらうよう、具体的なやり方のレクチャーが必要ですよね。特に、利益が出なくても関係ないような年金暮らしの高齢農業者に対して、安易な安売りは若い農業者を追放することになるのだということを釘を刺しておかないと。その上で、運営責任者の権限で最低価格を制限するくらいでもいいかなと思ってます。加工所や飲食施設も併設されていれば、売れ残りの安売りを一切しなくてもいいようにもできますよね。出荷量のコントロールもあっての上でですけども。

有機栽培品専門だと商品を集めるのが大変そうですが、有機であるかどうかにかかわらず、知識を売るという視点を徹底しないとダメかなと思います。何も知らなければ/知らされなければ、素人的に見掛けがいいもの&安いものを選ぶのは自明ですね。知ってこそ、より興味を持ったりこだわったりするわけで。前に少し書きましたけども、自分だったらいろんな解説パネルを徹底的に用意しますね。品目の特徴、レシピ紹介、栽培の流れ、多様な品種の紹介、生産者の紹介、など、壁一面のパネルと詳細なポップで。そういうことなしに値段だけ高かったらなかなか売れないでしょうね。生産者視点に立つなら、競合しない変わった品種ばかりつくりたいです。

ところで、「儲ける」と言っても、売上と祖利益がきちんと意識されていないことが多いですよね。その関係じゃないでしょうか。シミュレーションしてみれば、直売所出荷メインで農業経営を成り立たせることも可能だとは思うんですが、収穫調整作業が一番のボトルネックでしょうから、その作業をピークシフトできるような栽培品目構成が重要に思えます(多品目栽培の場合)。

Re: 直売所の運営

H2さん

こんばんは。

> 直売所運営の本も何冊か読みましたが、

お勉強されているのですねえ。
今までで行った一番楽しい直売所は、川崎にあるセレサモスってとこでした。
JAが運営しています。

じゃがいもやトマトの品種がいちいち書いてあり、
品種ごとのおいしい調理法なんかがきちんとアナウンスされてました。
慣行栽培の野菜なので、買う気はしませんでしたが、
面白いなあと思いましたよ。

消費者も「桃太郎が欲しいの」と品種名を名指しで買ってましたから、
啓蒙ってすげえなあと思ったです。

そういう情報って絶対必要ですよね。

>出荷する農家さんに対しても、経営的視点を持って値付けしてもらうよう、

実際には市場出しの儲かってる農家というより、じいちゃんばあちゃんの小遣い稼ぎ的な
そんな直売所の方がどちらかというと多くって、
さらにJAに出せないB品とか、ロットが合わない半端なものとかなので、
価格はどうでも、とりあえず捨てるよりはいいみたいなのもあって、
実際には難しいようですね。

直売所は委託販売なので、余ったものは廃棄か持ち帰り。ロスは農家がかぶりますよね。
買い取りにしないと、ちゃんとした農家の出荷は難しいんじゃないかな~。

H2さんは将来的に直売所の運営を考えているのですか?

人間関係を作るのが大変だと思うので、地元に仲良しの人を早めに作っておくといいですよ。
仲良しの人というのは、地域の権力者ですけど(笑)。

Re: 直売所の運営

そうですね、それなりの直売所の設立は資本力が必要なので、個人でというのは宝くじでも当たらなければ無理ですが、直売所は農業振興の鍵だと思うので、準備はしておこうと思ってます。実家の地域は中山間過疎地で、家も農業従事者もどんどん減っていますが、平坦で圃場整備も行き届いているので、いずれUターンした後には、新規就農者を近隣に5-10組くらいは誘致したいなと勝手に考えています。その際のポイントになるのが販売先だと思うんですよね。農業法人ができて、スーパーや飲食店との直接取引も細々とはじまったり、加工所をつくる予定になったりもしてるんですが、自立と永続性を目指す観点からいずれは直売所の実現が重要だなと。

いま直売所は競争の時代になっていて、品質の劣るものを平気で売っているところやこだわりのないところは衰退・淘汰されてきているようです。まぁ当たり前ですよね。なので、農家の仲良しクラブみたいな運営ではダメで、しっかりマネジメントされた直売所運営を行なう必要があると思ってます。ただし生産者が参加意識を持った上で。じいちゃんばあちゃんの小遣い稼ぎもいいんですが、家庭菜園の延長線上の人たちでは意識が十分に追いつかないと思うので、専業農家指向の人を主力にする必要があるかと。

売れ残りについてですが、直売所で買い取って加工して販売しているところもあるようですよ。なんでもではないでしょうが、加工所や飲食施設があれば、ある程度可能ですよね。ただし委託販売でなく全量買取にしてしまうと、「私つくる人、あなた売る人」になってダメじゃないですかね。

ほんたべさんオススメのところとか覗いてみたいですが、なんせ遠方なので...。自分が読んだ中で参考になった本は、田中満氏の『農産物直売所 運営の手引き』『農産物直売所 発展の手引き』『まだまだ伸びる農産物直売所』と、勝本吉伸氏の『農産物直売所 出品者の実践と心得100』あたりです。勝本吉伸氏の新著『行列のできる農産物直売所 運営の法則80』が近日出るようです。問題はこれをどう実現するか、どう人を動かしていくか、なんですよね。

Re: Re: 直売所の運営

H2さん

> それなりの直売所の設立は資本力が必要なので、

家賃・人件費・レジ・備品…すっごくお金かかりますよね~。

>いずれUターンした後には、新規就農者を近隣に5-10組くらいは誘致したいなと

補助金もらえるようがんばってください。
地元の団体が一番強いですから。
NPO法人を設立することをお勧めします。

>農業法人ができて、スーパーや飲食店との直接取引も細々とはじまったり、加工所をつくる予定

農業の六次ナントカって、今流行ってますよ。
勉強する前にNPOを辞めちゃったので詳細は知らないのですが。

補助事業もかなり大金が動いていると思います。
うまく活用することが必要ですが、まず実績を積む必要があります。
あと原資が必要です。

補助金は期末にしか支払われませんから、それまでの運転資金は自分が持たなきゃいけないので。
補助金を担保に銀行からお金借りられるとは思いますが。
>
> 売れ残りについてですが、直売所で買い取って加工して販売しているところもあるようですよ

野菜は儲からないので、仕入れた野菜を廃棄するのではなく、
「加工原料にして、儲かる惣菜で稼ぐ」ってのは常識みたいですね。
ただ、加工施設を作ればお金がかかるし、それなりの経験がある人を雇用する必要があります。

>委託販売でなく全量買取にしてしまうと、「私つくる人、あなた売る人」になって

売り先がある人は直売所などの小口販売を面倒がる人が多いので、
基本「余ったものを売る」とか、「小口でJAと取引できないもの」を売るとかになりがち。
正品じゃないので売価が安くていい的なものが売られている直売所が多いですよね。

消費者は安いものから買っていくので、安くせざるを得ないようです。

JAが経営しているところではまた違う基準がありそうですが、
とにかく、直売所は「委託販売」「安い」「朝仕入れ」「在庫なし」ですから、メリットもこのへん。
買い取り=在庫発生=バックヤードに保管場所・冷蔵庫必要 ですから、建物に金がかかります。

直売所についていろんな本が出ているようですが、なかなか年商何億もあげるのは厳しいですよね~。
地産地消で委託販売…理想ですよ、やっぱり。
あと地元の意識を変えることがすごく必要(すごく大変)って気がします。

Re: 直売所の運営

安さを売りにすると安さを求める消費者が集まるでしょうね。売らない勇気(安売りしない勇気)と、それを支える商品力・企画力、つまるところマネジメントが大事かなと。その時までに、いろいろ見聞きして、失敗例を真似ないようにしたいです。ほんたべさんもおっしゃる通り、農業の六次産業化のコアは「つくるだけ」からの意識改革ですね。

新規就農者の誘致については大げさな仕組みは意識になかったのですが、NPO法人ですかぁ。新規就農希望者もより条件のいいところをって感じでしょうかね。独立自尊タイプなので、研修生受け入れとか、補助金とか、あまり考えたくないところではあるんですが。まずは自分がしっかりやってみせて、それからのことになりますね。

Re: Re: 直売所の運営

H2さん

> 安さを売りにすると安さを求める消費者が集まるでしょうね。

安いものの魅力に勝てる消費者はなかなかいませんから。

また、直売所に出すじいちゃんばあちゃんも、価格競争ということで闘志を燃やしているらしいです。
やっぱり、人よりも自分のものが売れるのは、喜びなんでしょうね。
で、どんどん価格が下がって行くと。

>
> 新規就農希望者もより条件のいいところをって感じでしょうかね。

最近は情報収集能力にたけてる人が多いので、複数個所を調査して、
条件のいいところを選択する人がとても多いと聞きました。

で、長続きしなかったりして…。

受け入れ側にも相当な決意と根性がないと難しいってことでしょうね。
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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