セシウムよりも、そもそも気になる和牛の話

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わたくしには食べものによって反応が出る危険度自動センサーがついております。
ほっぺたにカイカイができるレベル1。右の下まぶたが腫れてひどい顔になるレベル2。
食べて約2時間後におなかがピーピーになるレベル3。和牛にはこのレベル3が稼働します。



しばらく前の話ですが。

和牛のセシウム残留をテーマに、BSフジ『プライムニュース』で、
大塚耕平厚生労働副大臣が以下のような主旨のコメントをしていましたよ。

「セシウム137の生物学的半減期は約3カ月と言われているため、
3カ月出荷を止め、牛の体内からセシウムが排出されるのを待つ」

「ワラは和牛を作る際の仕上げに使う餌である」

「ワラを食べないことで、サシ等の肉質が変わることがあるので、
消費者には、和牛の品質が多少変わることについてご理解をいただきたい」

セシウム137の生体半減期は100日程度と言われているので、
今あるものが排出されるのを待って出荷再開って話はわかるのですが、
「ワラが和牛の仕上げに使われるから品質が低下」というコメントには
「???」という方がほとんどだったんじゃないかと思ったわたくしでした。

和牛の作り方を知らないと、何のことかわけわかんないです。
写真がないので今まで書かずにいた肉牛ですが、ちょびっと書いてみます。
(ってことで、今回は適当な写真がありませんです)

IMG_0477.jpg
ホルスタインの写真がないので、乳・肉兼用牛「ブラウンスイス」のご紹介。
乳牛に乳を出させるためには出産が必要だけど、必要なのはメス牛だけ。ってことで、
生まれたオス牛は去勢されて肉牛として育ちます。最近は黒毛の受精卵を移植し、
ホルスタインの腹を借りて黒毛を出産させることもあるんだとか。一石二鳥だけど、いやはや。



まず基本情報ですが。
肉牛は大きく分けて「和牛」と「国産牛」に分類されます。

和牛はブランド牛ですね。黒毛とか短角とか、いろいろあります。
国産牛はざっくり言うと和牛以外の牛の肉。
スーパーではだいたいホルスタインの去勢牛の肉を国産牛として売ってます。

BSE以降、牛は個体識別できる仕組みが作られているため、
誰が作ったのか、どこに出荷されたのか、きちんとトレースできるようになってます。
今回のセシウム騒動で出荷先を追いかけることができたのは
BSEのおかげなのでした。※BSE=狂牛病のこと

さて、肉牛は通常生まれてから36カ月程度で出荷されます。
最高級品質の黒毛和牛になれるのは、子どもを産まないメス牛だけ。
(牛の世界では価値あるオスは種オスだけなのです。悲しいっすね)

育成牛(生後一年位まで)の期間は、牧草などを食べているのですが、
肥育期間に入ると穀物主体の配合飼料に変わります。

この期間に体を大きくし、脂肪交雑率を多くするのです。
つまり、和牛独特の網目のような「サシ」を入れる期間ってことです。
(以降は主に黒毛和牛の作り方になります)

小麦
穀物をうまく組み合わせた配合飼料は、おそらくブランド牛ごとに違うはず。
適正な脂肪交雑を生む秘密のレシピとかありそうです。ビールなどもその一環でしょう。



そもそも反芻動物である牛に穀物を与え、ほとんど運動させず、
ビールなんか飲ませたりして牛をメタボリックな状態にします。
筋肉に脂肪が交雑するのですから、相当な状態です。ご想像ください。

黒毛和牛の内臓はほとんど商品にならず、廃棄処分されますから、
内臓にもかなり負担がかかっているのでしょう。いやはや。

この間、脂肪には飼料のビタミン群の影響で、色がついています。
ビタミンの色って、まあなんというか黄色っぽい色。
でも黄色いサシなんて変ですよね。おいしくなさそうです。

で、その色を抜くために、ワラを食べさせるのでした。
これが和牛の「仕上げ」です。

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コンバインの普及によりワラは水田に還元されるようになりました。
餌用のワラは以前は中国などから輸入されていたらしいですが、口蹄疫の問題で輸入ゼロに。
で、ワラを取り扱う業者が生まれたということのようです。



ピンク色の肉にまっしろな脂肪が網目のように入っている状態。
大変に美しい、まさに芸術品。素晴らしい日本の技術。しかし牛はと言えば
ビタミン欠乏のため、出荷前にはほとんどがトリ目状態。

ひどいものは目が見えなくなってる牛もいます。

3歳の失明寸前の女の子の牛たち。彼女たちは屠畜され、
「うわあ~! お箸でお肉が切れちゃう~」という最高級の肉になり、
レストランでサーロイン一枚15,000円とかで売られるのでした。

ほんたべセンサーがレベル3反応になるのも、当然のことなのでした。

出荷を目指して入念に作り上げられた芸術品とも言える肉質。
この、メタボでビタミン欠乏の死ぬ寸前の牛が、
3カ月出荷できないとどうなるか。

ひょっとしたら、餌を変えて牛が元気になっちゃうかもしれません。
脂肪の色はまた黄色くなり、サシの入り具合もおそらく変わります。

それで大塚副大臣は「消費者の理解を求めたい」と言ったのでした。

えええ~? そういう問題なのぅ~?


syuuseiIMG_9531.jpg
宮城県産ワラが島根まで行ってるという報道を見て、あんなにかさばって軽いものを
よく島根まで…運賃の方が高いじゃん!と思ったのですが、それだけお金をかけても、
和牛は割が合うってことでしょう。価格暴落のショックはかなり大きいはず。お気の毒です。



3カ月間、タダ飯食らいの牛を置いとくことはまだいいとしても、
(飼料代の援助のために、5万円のつなぎ資金の補助がされたようですが)
何よりも、出荷した牛のランクが下がることが大問題。

一頭70万位で購入した子牛を、A5ランク目指して手間かけて面倒見て、
最高の状態に仕上げたのに、タダ飯食べさせる3カ月の間に肉質が下がり、
A2とかになっちゃったりしたら、赤字になってしまうわけです。

さらに風評被害で相場も下がりますから、まさに踏んだり蹴ったり。
農家の苦労を思えば、黒毛を食べて支援したいと
多少は思わないでもないわたくしです。

でもさあ、ひとつだけ言いたい。そもそも、その飼い方ってどうなのよ。

まあ、でも、この事実を知っていても、一年に一度位、
黒毛のおいしいのを食べたいなあと思ったりしますから、
人間の欲とは恐ろしいものですなあ。

しかし、食べるたびにセンサーレベル3が稼働するんじゃ、
セシウム以前に黒毛はちょっともうムリかなあ…って感じでもございます。


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No title

 サシが入りやすいのは黒毛和種の体質ですので、それ自体は異常ではありませんが、サシ中心の飼養方針(もとを正せは格付け)に問題があります。
 もちろん黒毛の農家には「ほどほどのサシと健康的な飼い方」にこだわった農家があります(木下牧場など)ので、そのような肉ならセンサーが作動しないかも?
 ちなみにビールはサシを入れる直接の手段でなく、「喰いどまり」という食欲の落ちる時期を乗り切るための刺激です(夏場のおっつあんみたいですが)。

Re: No title

議長さん

コメントありがとうございます。
ブログも時々拝見させていただいております。

> サシ中心の飼養方針(もとを正せは格付け)に問題があります。

格付けが先ってな話なのですね。

私が以前働いていた会社では、岩手県の日本短角種を扱っていました。
自然交配と放牧の後、肥育に入ります。
牧草だけで育つなんてのは理想ですが、日本人の好みには絶対にならないので、
やはり穀物飼料が必要だと言ってました。

穀物は国産のものしか与えていないので、ある意味真の国産肉牛です。
この肉には私のセンサーは稼働しません(笑)
でもま、赤身主体なのでランクはどんなに高くてもA3以上にはならないと聞きましたです。

理解ある消費者がいないと商売にならないですよね。
大地を守る会以外では、若干レストラン等で評価されていますが、まだ一般的ではありません。
消費者の評価は、やはり安全性よりも「脂肪交雑」のおいしさなのだと思います。

>  もちろん黒毛の農家には「ほどほどのサシと健康的な飼い方」にこだわった農家があります

うわっ、そういう黒毛を食べてみたいですねえ。
味がするのか、センサーは稼働しないのか。

乳牛だと、90%位牧草ってのの牛乳を飲んだことがありますが、
素晴らしくおいしいです。
肉もそうなのかなあ。
短角は黒毛とは全く違うので、その黒毛、興味津々です!!

>  ちなみにビールは
喰いどまり」という食欲の落ちる時期を乗り切るための刺激です(夏場のおっつあんみたいですが)。

まさに夏場のおっさんですね。女の子なのに…。
牛でもビールで食欲が出るんなら、人間は推して知るべしって感じです。
控えなくては。

No title

こんばんは。
めっきり牛肉を食べなくなった私です。
牛を育てる為に人が食べる穀物を大量に要するからです。
その穀類は、大半が海外からの輸入
飽食とバイオエネルギーを支える為に伐採される森林

それにしても、分かりやすい説明をありがとうございます。
特に後半の部分は勉強になりました。

牛や豚や鶏達も同じ食べられるにしても、生き物として扱われたいのではないでしょうか?
経済効率と生産効率だけで、製品(商品)としか見られない様な作り方(育て方)、そうまでして人間は美味しい物を食べたいのか?
ベジタリアンでは無いですが、彼らにも尊厳があると思います。

Re: No title

スナフキンさん

こんばんは。

> 牛を育てる為に人が食べる穀物を大量に要するからです。

牧草だけ食ってる牛の赤身の肉は、日本人の嗜好に合わないのだそうですよ。
なのでどうしても穀物が必要。仕上げに多少のサシが必要らしいです。
でないと、牛肉売れません。

ソースごってりで大量に食べる海外と、塩とこしょうだけで
おいしい肉をちょびっとという嗜好の差が、穀物飼料主体のサシ入りまくりの肉と、
牧草だけ食べてて硬くて赤い肉にあらわれているそうです。


> 牛や豚や鶏達も同じ食べられるにしても、生き物として扱われたいのではないでしょうか?

先進国のなかで「アニマルウエルフェア」が一番遅れている国が日本だそうです。
例えばアメリカではバタリーケージの廃止なども視野に入れ、
何年後かに廃止の方向に行きそうな法律ができつつあるらしいのですが、
日本ではウインドウレス鶏舎全盛ですから、とてもとても、まだまだ。

肉牛も相当ですが、乳牛・養鶏も相当です。
このことを知らない消費者が多すぎることが、大きな要因なのではないでしょうかしら。

どうやってあの安い卵ができてるんだという疑問を持てば、あの飼い方を知れば、
そんな卵は買いたくないと思うはずなんですけど。

鳥も牛も豚も、最初からパックに入ってたわけじゃなく、
元は命のあるものという想像力が、ちょっと足りないような気がしてます。

センサー欲しいです!!

おはようございます。

雨ですが今日も涼しくて快適ですね。
食についていつも勉強になる話、ありがとうございます。

霜降りの肉がこのように生産されていると知って驚いております。
美味しい肉は生産者が丹精込めて大切に牛を育てた結果という間違ったイメージを持っていました。
無理やり脂肪をつけさせられたメタボが霜降りとは・・・ちょっとショック(T_T)

ほんたべさんのようにセンサーが備わっていれば危険を察知できるので良いのですが、私にはセンサーがないので、肉はNG。玄米菜食を続けざるを得ないですね。

感度のよいセンサー欲しいです!!

最近、食品添加物入の物を食べると、何か違和感を感じるようになってきましたが、体が反応するには至っておりません。

No title

ほんたべさんこんにちは。

サシについて、というか和牛の成り立ちについて、よく分かりました。
いや、知らないことが多いです。
正直、こういうもの「最高級」といってもてはやす神経が・・・ あ、いやいや。

>ビタミンの色って、まあなんというか黄色っぽい色。

即座にリポD思い出しました(笑)

実は母方の実家が茨城で肉牛やってまして、やはり今年はたいへんみたいです。
今度実際行って話聞いてこようかな。

最高級の黒毛和牛なんて今までも、たぶんこれからも縁遠いだろうと思うのですけれど(負け惜しみ)、和牛にかぎらずいろんなところにいろんな影響が出てくるでしょうねー。
生産者は本当に、本当にこれからたいへんでしょうが、お役所はこと放射性物質についての情報は包み隠さず速やかにおおやけにしてほしいものです。
実はこうでした、ということがあまりにも多すぎるので。

ではでは

Re: センサー欲しいです!!

ポポカさん

コメントありがとうございます。

涼しくて過ごしやすいのですが、また暑くなると辛くなりますね~。
このまま秋になってくれ!って感じです。

> 美味しい肉は生産者が丹精込めて大切に牛を育てた結果

ある意味では丹精込めて育てていらっしゃるとも言えるので、間違っていないのでは(笑)
丹精の込め方の方向がどうなんだって感じですよね。

> 私にはセンサーがないので、肉はNG。玄米菜食を続けざるを得ないですね。

そのうちセンサーが内蔵されると思いますよ~。

細胞は早いものでは3カ月で更新するって言いますから(脳細胞以外)、
半年も続ければたぶんかなり体質が変わってくるはずです。

一年後のポポカさんは、今のポポカさんと同じではありませんです。
細胞を構成する原材料が変わってるので、脳細胞は一緒でも違う人になってます(笑)

悪いものを取らないという選択をするだけでもOKですから、
地道にとりあえず3カ月、そして半年って感じでやっていけば、
「食べたくない」センサーが装備されると思いますよ~。

Re: No title

Fuさん

こんにちは。

> 正直、こういうもの「最高級」といってもてはやす神経が・・・ あ、いやいや。

わはは。
知らないって、ほんとに恐いですよね。

「お箸でお肉が切れるう~」と喜んでるタレントの人々に
あんたが食べてるのは「メタボで失明寸前の牛の肉」と知らせたら、
食べたいと思わなくなるんじゃないかと思うです。

畜産業界では他にも絶対に外に出ない話がたくさんあるのです。
私が知ってるだけでも、どうなのよって話ばかりです。
それが安さの原因なんですから、消費者にも責任はあると思ってます。


> 即座にリポD思い出しました(笑)

わたしはアリナミンAを思い浮かべました(笑)

ビタミンB群の色が黄色いんじゃないかな~(想像)。
カロチンも黄色いですよね。
なので、青草やパプリカ、かぼちゃとか食べてる鶏は、
卵の黄身に黄色い色がつくですよ
(ケージ飼いの養鶏はたぶんビタミン食べてるんじゃないかな)。


> 実は母方の実家が茨城で肉牛やってまして、やはり今年はたいへんみたいです。
> 今度実際行って話聞いてこようかな。


わっ、ぜひぜひ、聞いてみてください。
仕上げのワラって何のために食べさせてるの?ってな素朴な質問がGOODです。
内緒でお返事を教えてくださいね~。
わくわく。

> 和牛にかぎらずいろんなところにいろんな影響が出てくるでしょうねー。

もう、千葉・茨木・群馬・栃木・埼玉の農家は、腹をくくってる人が多いです。

原発からは今でも何かが出続けているわけですし、これから悪くはなっても、
絶対に良くはならないし、汚染は蓄積して行くばかりだと、皆が知っています。

「安全なもの」を求めて右往左往しているのは、消費者だけみたい。

その消費者が自分たちの作った野菜を食べたくなくて、西日本の野菜に走ってることを、
北関東の農家は「しょうがないよね」と言ってます。「気持ちはわかるよ」と。

あっ、腹が立ってきた!!!

ほんと、空から勝手にそういった物質を降らせておいて、皆を混乱させて、
まじめに作ってた人たちに大迷惑をかけてる原発って、この世の中に必要ないと思います。
早く停めてくれ。

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No title

ほんたべさん、こんばんわ。まずは牛たちに合掌。人間の業のために、命を奪われた彼女たちに。

藁問題も、これから大きくなる気がします。とうに今年の秋には、ぜったいに藁が出来るのですから、どうするのでしょうね?買い取ってくれるのでしょうか?

僕はほんたべさんほどセンサーは敏感ではありませんが、高級な食材を食べるとおなかを痛めます・・・センサーの故障というよりも、内蔵されたパーツが問題な気がする。

No title

牛を食べない人間だとつい「食べなきゃ済む話」と思ってしまいますが、一足飛びにそういう訳にはいかないんですよね。
これを機に食の安全に気を使う人が増えたのは良かったのかもしれませんが。
野菜も果物も気をつけなきゃいけないし、排出していく事もこれまで以上に意識して、生き抜いていかないとですね!

Re: No title

駆動さん

こんにちは~。

> 藁問題も、これから大きくなる気がします。

なんか堆肥からセシウムが出てましたね。
原因は木材のチップだそうです。

大量に放射性物質が放出されたのは、3/12-15の間なので、
その間野ざらしになってなければ大丈夫というのが、メディア他の説明なので、
今年度産のワラからは出ないかも、と一応皆が今んとこ思ってるみたいです。

で調べて出たりしたら「なぜ?」って話になって、
やっぱり吸うんだ~ってな話になるんでしょうか。

そうしたら、輸入ワラを使用するか、西日本産地から買い取るかってことになるのかな?

> 高級な食材を食べるとおなかを痛めます・・・内蔵されたパーツが問題な気がする。

うふふふ。
どこのパーツの問題なんでしょうね~。

Re: No title

hiromiさん

コメントありがとうございます!

> 牛を食べない人間だとつい「食べなきゃ済む話」と思ってしまいますが、

黒毛和牛であんな大騒ぎしていること自体が「なぜ?」って思ったりするのは
やっぱ不謹慎なのでしょうかしら…。

黒毛なんて一年に数回食べればいい食材だと思うので。
食べない人には関係ないと思うんですけどねえ…。

それよりも、毎日食べるもの・飲むものの方が大事だと思いますが、
そういう数値では粛々と大騒ぎしない方向に誘導されてる気がします。

> これを機に食の安全に気を使う人が増えたのは良かったのかもしれませんが

そうですね!

安全性と言っても、「放射性物質」のみに興味ある人ってのが急増している気がします。
「ただちに健康に影響ない」放射性物質よりも、急性毒性とか高い農薬だって
やっぱ危険だと思うんだけど、あんまりそうでもないみたいですね。


> 野菜も果物も気をつけなきゃいけないし、排出していく事もこれまで以上に意識して、

自然治癒力と免疫力を高めるしかないですよね~。
それには個々人の日々の努力がかなり必要だと思います。

この難しい世界を、がんばって生き抜いていきましょう!

Re: 例の件

鍵コメさま

メールでお返事いたしましたです。
よろしくお願いいたします。

No title

サシを無理やり失明寸前まで入れることが飼育技術なんてヘンですね。
和牛はフォワグラみたいなモノなんでしょうか…。

私はもっと普通の健康な牛肉を食べたいです。

豚も内臓破棄の割合が高いと聞きました。
家畜の飼い方って安さや付加価値を求めすぎてヘンになっているのでしょうか。

Re: No title

腹ぺことらさん

こんばんは。

> サシを無理やり失明寸前まで入れることが飼育技術なんてヘンですね。

それが日本の技術なんだって。
サシの入りやすい品種に改良していったのも、たぶん日本の技術。
穀物を食わせてミルクに変える品種改良も、きっと技術だと思います。

> 和牛はフォワグラみたいなモノなんでしょうか…。

ううう、そうかも。
でもわたくし、フォアグラは好きなのね~。

>
> 豚も内臓破棄の割合が高いと聞きました。
> 家畜の飼い方って安さや付加価値を求めすぎてヘンになっているのでしょうか。


「狭い国土で効率よく安い海外産の穀物を食わせて肉に変える」というのが日本の畜産。
その考えから脱却できないと、ひずみは生じますよねえ。

鶏卵の作り方なんて聞くと鶏がかわいそうで卵が食べられませんが
(というよりまずくて食べられませんが)
安けりゃいい的な価値を求める消費者にも責任があると思っとります。

放射能もコワイけど、どうやって肉や卵や牛乳ができてるかを知る方が、もっとコワイと思うなあ。

ってことで、やはしジビエでしょうか。
野生の生き物の命をいただくって、命を考えるためにも大切なことのような気がします。
(放射能が出そうだけど)

実は

ウラシマコメントですけど、みなさんとは少し違う観点で。

霜降りの肉って、本当にみんなが求めてるんでしょうかねぇ。
みんな(特に関係者)がそう思い込んでるだけで、
実際はそうじゃなかったってことはありえませんかね?

日本の大手家電メーカーが機能てんこもりの高い製品をつくってなかなか売れず、
実は(特に世界の)多くの消費者は、基本的な機能があれば満足で安い方が嬉しく、
そういう製品を作る海外メーカーの製品がよく売れてる、みたいな。

あるいは、金箔をのせた料理をありがたがる人がいるのと同じく、
本当は味なんかわかっちゃいないけど、
贅沢のステータスとしてありがたがってるだけとか。

自分ははたちを少し過ぎた頃から、だんだん肉の脂がもたれるようになってきて、
魚も種類によっては脂が多いのはダメです。
また牛肉ってコスパも悪いので(量の割にカロリーが高く、価格も高い)、
自分で牛肉を買って食べることは無くなりました。
自分は固くて噛み切れないような「しわい(中国地方方言)」肉の方が好きなので、
手をかけ過ぎずにその分安く提供するという判断があってもいいと思うんですけどね。

Re: 実は

H2さん

> 霜降りの肉って、本当にみんなが求めてるんでしょうかねぇ。

どうでしょう。
東京の和牛のお店は、けっこういつも人気でした(事故以前だけど)。

っていうか、日本の牛肉の評価基準がそうなってますよね。
霜降り肉を作ると価格が高くなるという。
ってことは、日本人は霜降り肉を評価しており、求めているとも言えますよねえ。
作る方も高く売れる方がいいので、そうなると言う。

そもそも食文化上、日本人の嗜好は「シンプルな味付けでうまいもん」だそうで、
脂肪の少ない赤身の肉を、クリームなどのソースで食べるという欧米の食べ方とは
根本的に違ってるのですね。

刺身のトロが人気なように、そのまま食べてとろけるような味が好きなわけです。
あと脂肪に騙されやすい味覚を持ってるとも言われています。

鶏肉は欧米では胸肉が一般的ですが、日本人はもも肉が大好き。
脂が好きなんですね~、そもそもの嗜好として。

で、牛肉もその方向に進化したらしいです。
塩とこしょうだけで食べて脂があふれるような柔らかい肉。
これをちょびっと食べる…そういうの、日本独特だそうですよ。

アホほどでかいTボーンステーキをがっつり食べるアメリカの食べ方とは
文化として全く違うんですね。
それは牛肉という食材が日本では新参者という理由もあるようです。

> 自分ははたちを少し過ぎた頃から、だんだん肉の脂がもたれるようになってきて、
> 魚も種類によっては脂が多いのはダメです。

年をとると脂がきつくなりますよね。
でもはたちってのは早いですね。
若い男の子ってガッツリ肉を食べたいのだと思ってました。


> 自分は固くて噛み切れないような「しわい(中国地方方言)」肉の方が好きなので、
> 手をかけ過ぎずにその分安く提供するという判断があってもいいと思うんですけどね。

わはは。しわい肉はあごが疲れますよ~。

某D社で取り扱ってる短角牛という赤身の肉があるのですが、
サシが入らない分、市場価格はどんなに手間かけてもA2レベル程度なんだそうです。
でもそれじゃ割が合わないの。

牛肉というのはそもそも手がかかるもんなんで(出荷までに3年かかるから)、
安く提供するってことは難しいんですねえ。

ちなみにブロイラーだと50日、豚肉だと190日位で出荷可能です。
豚は一回のお産で10頭生まれるので安いってこともありますよ。
あと繁殖もそんなに難しくないし。
(難しいと言うより、自家繁殖できると言った方がいいか…種を買う必要がないというか)

一度短角の子牛肉を食べたことがあるのですが、
やっぱりチーズやクリームのソースが欲しい感じでした。

自分の思う牛肉ってのは、黒毛ほどではないにせよ、
ある程度脂肪交雑があるものなのだなあと実感した出来事でしたです。

No title

 そもそも牛肉の格付けが見た目で判断されているので、色合いや霜降りが基準になるのです。脂肪の色合いも基準があるので、放牧で青草を食べていたのでは白く輝く脂肪になりません。
 評価方法が一つしかないので仕方ありませんが、多様性を犠牲にしていることは確かです。
 「日本人は霜降りが好き」と言われていますが、個別に聞き込みを行うと「霜降りが苦手」の割合もかなり多く、逆に「赤身が嫌い」という人はほとんど居ませんでした。
 焼き方にしてもせっかくの脂を網焼きでワザワザ落として食べたり、本来は鉄板で焼けばおいしい赤身を網焼きでぱさぱさにしたり、食べ方についても食肉文化が浅いためかちぐはくなようです。
 放牧で、草しかたべていない短角を食べいてみて実感したのですが、肉質の違いで料理方法には向き不向きがあります。
 赤身の武器はアミノ酸ですので、ひき肉料理や煮込みでは威力を発揮します。霜降りには霜降りに向いた料理があるでしょう。熟成方法にも選択肢がほしいところです。
 いずれにせよ、多様化してほしいですね。選択肢がたくさんあること自体が豊かです。

Re: No title

議長さん

コメントありがとうございます。

>  「日本人は霜降りが好き」と言われていますが、個別に聞き込みを行うと「霜降りが苦手」の割合もかなり多く、逆に「赤身が嫌い」という人はほとんど居ませんでした。

大地を守る会で販売している短角牛は、ファンは多いのですがなかなか一般的に広まりません。
レストランで使っていただくことも増えてきて、びっくりドンキーでも使用されることになったりして、評価は上がってきているのですが…。

赤身が好きだけど高い肉はイヤな人が多いのではと思っています。
そういう人は、OGビーフなどを買ってるんじゃないかと。
国産肉という点での消費はあまり伸びないですが、ここはもう「安けりゃいい」という意識を変えるしかないと思うのです。

>  放牧で、草しかたべていない短角を食べいてみて実感したのですが、肉質の違いで料理方法には向き不向きがあります。

肥育期間も草だけですか?

山形村の短角でも子牛の期間は放牧だけど、その後は肉を作るために穀物を食わせてますが…。
以前2シーズン放牧をやってみて、おもったような肉質にならず、結局肥育期間に穀物を食わせるようにしたという経緯もありました。

草だけ食べた牛の肉って、おいしいのですか。

>  赤身の武器はアミノ酸ですので、ひき肉料理や煮込みでは威力を発揮します。

カルニチンが多いという分析結果が出たので、それをウリにしたこともありました。
でもやっぱ、高い肉を煮込みにするというのは、消費者の意識としてはダメみたいです。

議長さんのところは価格的にはどれぐらいになのですか?
小売もされているのですか?
そのあたりもぜひお聞かせください。


No title

ほぼ草だけで飼ってた肉の感想です。試験出荷時の試食者の反応。

http://kuroppy.blog114.fc2.com/blog-entry-1204.html

http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2011/02/post_1654.html

http://ameblo.jp/trattoria-mizuoci/entry-10773224556.html

もうしばらくしたら本格的に出荷したいです。通信販売なんかもやるかも。

Re: No title

議長さん


> ほぼ草だけで飼ってた肉

おお! すごいですね~。素晴らしいですね~。

>試験出荷時の試食者の反応。

じっくり読んでみます。
ありがとうございました!

通販始められたら一回申し込みたいです~。


プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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