区民農園で考えた費用対効果のこと

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日本ほうれん草に欠株ができたので、フツーのほうれん草アトラスを補植。
コーティング種子で農薬がまぶされてて、日本ほうれん草と種の形が違うのでびっくり。
本日の雨で生育が順調になっていて欲しいわたくし。



実はわたくし、幼虫が嫌いです。

畑でばったり出くわすのはいいけど、台所の壁を歩いてたりするともう

「うひゃおおぉうぅう!」などと奇声を発してしまうです。

なので、できるだけ幼虫の方々には会いたくない。
生涯一度も会わなくてもいいとさえ思ったりします。

しかしですね。
20年前の某D社宅配の菜っ葉や白菜は、虫食いでレースのようでした。

無農薬だからしょうがないと情報誌に書いてあり、
だったら自分で作ってやる!とへなちょこ家庭菜園を始めましたが、
某D社に輪をかけた虫食い野菜が大量に収穫されたです。

「しょうがないんだ」と当時は思っておりました。
虫がつく野菜はおいしいからだとか安易に考えておりました。

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ルコラはサラダで食べるので、虫がついてるとすごくイヤ。
でも今回全く虫がいないので、うれしくてたくさん間引きましたです。わしわし食べたです。
オリーブオイルとチーズで食べるとおいしいよねえ、ルコラ。



しかし知恵がついた今では単に「ヘタクソだから」と思います。

チッソが多いか炭素が少ないか光合成不足か生育不良か。
だいたいどれかが原因で、虫害は防げるもんだと思っております。

あ、もちろん上記は「大量の虫害」が出た場合のことでございますよ。
多少の虫害は、農薬をまかなければ発生するもんですからね。

そして、現在のほんたべ農園では、虫害はあれど虫はいない状態。
20年前のわたくしに「ヘタクソめ!」と言ってやりたいです。

さて、ほんたべ農園の方針は「少量多品目」「自給自足」
「科学的な農業の実践による高品質多収」→全然できてないけどね
そして、「適地適作」でございます。

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一応IPMなども勉強しておりますので、圃場周辺部にはハーブ類を植えています。
11月上旬でもまだ花が咲いてるバジル。ハナアブやハチ類が蜜を吸いに来てました。



現在のほんたべ農園の面積は15平方メートルと非常に狭く、
「自給自足」を旨とした場合、栽培作物を限定せねばなりません。

また投資金額もかなりでかいので
(山梨までモミガラもらいに行く交通費とか資材・肥料代とか)
採算が合うよう、単価の高いものを作りたいという欲もあります。

失敗するリスクの高いもの及び面積の割に収量の低いものは作らない。
採算を考えると当然のことでございます。

何しろ4.5坪ですから、当然、夏は果菜類(単価が高い)、
冬は菜っ葉(作りやすい)という作付になります。

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アブラナ科の菜っ葉は収量が多く簡単でバカっぽいので家庭菜園向けです。
発芽率がよく、間引きさえ適正にやってれば間引き菜から菜花まで食べられます。
間引きしたかつお菜。この3倍ほど採れましたです。



リスクが高いもの=難しいものと考えると、適地適作は
ある意味「適知適作」と言えるんじゃないかと考えたりしております。
知識と経験がないとうまく作れないものってあるもんね。
例えば、葱とかキャベツとかレタスとか。わたくしにはムリって感じ。

ってことで、ほんたべ農園では、秋冬作は春菊・小松菜、ほうれんそう
大根・かぶなどを栽培しており、ちょびちょびと収穫が始まりました。

しかしですね! 区民農園の皆さんは、ブロッコリーやキャベツ、
白菜・レタス等にチャレンジしていらっしゃるのですよ!

初期にチッソを要求し、外葉の大きさで大きさの決まるこれらの野菜は、
チッソが必要なぶん虫害も多く発生し、定植も9月とかまだあったかい時期。
モンシロチョウはバンバン飛び、コナガだってまだ世代交代しています。

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9月19日のお隣の区画の定植したばっかのブロッコリー。全滅しました。
9月に定植しないと12月には食べられないし、虫は出るし、素人には難しいっす。
キャベツもそうだけど、初期育成と虫害発生時がかぶってるものって難しいです。



でかい幼虫がモリモリと葉っぱを食ってるのを見るにつけ
なぜこの野菜を今自分で作りたいのだろう…とか考えちゃうわたくし。
60センチ四方の面積を使ってできる野菜は一個=スーパーで買うと200円。
うーん…買った方が安いじゃん(大きなお世話か)。なぜなんだ。

もしかして教育のため…?等々、昼下がりの区民農園で、
妄想がどんどんふくらむわたくしでございました。

さて、今年は秋があったかかったので、10月中旬に植えた野菜が、
10月下旬にはちょびっと食べられ、11月に入ってからは
間引き菜が大量に収穫できるようになったです。

ってことで、今週から菜っ葉類の自給が可能になりました。
自給自足の端境期が少なくてすんだのは、ツルムラサキがあったから。
やはり作付けの構成は大切よねと思ったことでございました。

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ちょうど一畳くらいの面積でアブラナ科がわわわわっと茂ってます。もう何が何だか。
かぶをたくさんまいたのは覚えてんだけど、どれがかぶやら。とりあえず間引きするのみ。
地下部が太ってきたら何だかわかるだろうと思っとります。



これから当分は、毎日おひたし、煮びたし、サラダ、味噌汁で
菜っ葉を食べまくり、健康なからだを作ろうと思っております。

あ、ちなみに、ここ何年かの冬作のうちで、
今年は虫も見かけず味も良いという最高の状態。
チッソが6kg残ってたためかどの野菜もチッソ飢餓にならず、
まっしろな根をいっぱいに伸ばして、わわわっと生育しております。

この週末は「やるじゃん、自分!」と自画自賛中。


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No title

ほんたべさんこんばんは。
11月だっつのにあったかいですねー。

今日散歩してて市民農園ぼんやり見てたら、やっぱりまだモンシロチョウがガンガン飛んでおりましたよ。
よく見えませんでしたがやはりアブラナ科のお野菜が栽培されてるんでしょうね。

幼虫なんですが、庭つくった直後に大発生した夜盗虫が去年あたりからほとんど見当たらなくなりました。それに若芽を食べちゃうダンゴムシ、クサい匂い出す赤と黒のヤスデ、それに一箇所に座ってグルっと割り箸でつまんだだけで30匹捕れたナメクジにしてもある時期から突然激減したんですが、未熟な土の状態が安定してきたことが関係してるんじゃないかなーと勝手に解釈してます。
ほんとのところどうか分からないですけどね。

幼虫にモリモリ食べられてるブロッコリー、すごいすね。
こうなるとほとんど野菜栽培してるのか虫を飼育してるのかよく分からないですね(笑)。

それにしても毎日採れたてのお野菜いただけるなんて。ぜいたく!
ではでは。

虫害

土づくりはもちろんとして、コンパニオンプランツやバンカープランツを駆使した場合どの程度虫害を軽減できるもんなんでしょうかね? 市民農園の場合は面積の制約があるので、コンパニオンプランツを大量にってわけにはいかないでしょうけど。
※少し修正しました。

Re: No title

Fuさん

こんばんは。

> 今日散歩してて市民農園ぼんやり見てたら、やっぱりまだモンシロチョウがガンガン飛んでおりましたよ。

あったかいとモンシロチョウ死にませんねえ。
急に寒くなるんでしょうが、それまで虫害は多そうです。


>それに若芽を食べちゃうダンゴムシ、クサい匂い出す赤と黒のヤスデ、それに一箇所に座ってグルっと割り箸でつまんだだけで30匹捕れたナメクジにしてもある時期から突然激減したんですが、

ヤスデ、ダンゴムシ、ナメクジ。この方々は未熟な有機物が多いと出没されます。

粗大有機物が多かったのではないのでしょうかしら。
今はきっと土の状態が落ち着いたのでしょうね。

ヨトウはチッソが多いとよく出ますので、チッソが多くて粗大有機物が多い状態だったのでは。
どういう状態かよくわかんないですけど。

> 幼虫にモリモリ食べられてるブロッコリー、すごいすね。

お隣の区画の方は、9月に定植したものが全滅したので、10月に再度定植してました。
それも相当食われてます。
株元にパラパラと化学肥料やってんですよね~。
チッソが多いんだよなあ…と思うけどまあ、人の畑だし、いっか!って感じです。
>
> それにしても毎日採れたてのお野菜いただけるなんて。ぜいたく!

むふ~。幸せです。
家庭菜園のヨロコビって、ここですよね!


Re: 虫害

H2さん

こんばんは。

コンパニオンプランツ…というか、天敵養成作物については研究結果がありますが、
土づくりまでからめた研究結果はないので、何とも言えないですねえ。

コンパニオンプランツのような共生作物の具体的な効果については
はっきりとした研究結果はわたくし知りませんです。
バンカープランツで増えてどうたらという数字は見たことありますけど。

区民農園みたいな狭い区画では効果のほどは不明ですが、
とりあえずそこに天敵がいることは確認してますので、多少あるのでは。

ウチの場合は土づくりも関係していると思うので、
よそと比較すると虫害ははるかに少ないようです。

Re: 虫害

ちょうどほんたべさんが返信を書かれていた最中に、
元コメントに修正を入れて「バンカープランツ」を追加してて行き違いになりました。

土地の確保さえ可能であるなら、この手の方策で十分に対処可能だといいんですけどね。方程式みたいなのがつくれるといいんですけど。

Re: Re: 虫害

H2さん

> 土地の確保さえ可能であるなら、この手の方策で十分に対処可能だといいんですけどね。

コンパニオンプランツ等の植生管理による虫害減ってのは完全じゃないので、
科学的な土づくりというアプローチが必要です。

生物多様性の豊かな畑は虫害も少ないでしょうが、
堆肥をドカドカ入れてれば同じです。
また、草を生やしてると農家が嫌がり土地を貸してくれないってな弊害もありますよ。

天敵の研究会に参加すると、必ず「草生栽培」「あぜの植生管理」等の話題になりますが、
草を生やしたくないという気持ちの強い農家には無理な話です。

有機農業の勉強会に行っても草生栽培がテーマだったりしてるので、
草を生やしてる=恥と考える農家の心情が理解できないのかなあとよく思います。
(わかってる人もいらっしゃるんでしょうが)

Re: 虫害

はい、もちろんまともな土づくりはあってのことですけど、放任で草を生やすのではなくて、コンパニオンプランツ&バンカープランツを計算・コントロールして、虫害を許容可能なレベルまで減らせればいいなと。

自分ちの土地なら直接の文句は出ないですし。周囲の目は地域での立ち位置を踏まえつつ結果を出しながらクリアしていけば。田舎のある者のアドバンテージですけど。草の効用を理解してもらうには、マルチムギあたりから浸透を図っていくといいのかなという気もします。

No title

こんばんは。
冬野菜はアブラナ科が多いので輪作のやりくり含めて大変ですよね。
防虫ネットを張っていてもどこからともなく入り込んでいるモンシロ幼虫とカブラハバチの幼虫。
毎日、ネットを開閉してフンを見つけては点検・捕殺でした。
アブラムシは、チッソ肥料を控えた事とてんとう虫効果で今年は少なかった(確証はないですが)。
レタス・白菜・ブロッコリーは、面積に限りのある家庭菜園では欠株になると悲しいですよね。食害リスクを2~3割と計算して、10~15株作ってしまえばいいですけどね。

Re: Re: 虫害

H2さん

こんにちは。

> コンパニオンプランツ&バンカープランツを計算・コントロールして、虫害を許容可能なレベルまで減らせればいいなと。

意外と植生管理って難しくて、害虫をかえって増やすような草もあるようです。
(失念しちゃいましたが)
シロツメクサはコナガを食べるゴミムシを増やすけど、何かを増やすとか。
セイタカアワダチソウにつくセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシを食べると
ナナホシテントウが不妊化するので、セイタカアワダチソウはよくないとか。

まだ研究途上の学問だってことなんでしょうかしら。

>
> 自分ちの土地なら直接の文句は出ないですし。

いいですね~。自分の土地なら誰はばかることはないですから、
近隣の農家に「下農」とか呼ばれる位で(笑)

Re: No title

スナフキンさん

こんにちは。
遅レスですみません。


> 冬野菜はアブラナ科が多いので輪作のやりくり含めて大変ですよね。

区民農園では全く問題ないけど、農家は大変でしょうね。
ネコブが出たりするともうそこは使えないみたいな。

ネコブ菌はバチルスが食べるという話を西出さんに聞きましたけど、
誰か試したという結果については確認してません。
微生物資材を入れていると連作障害は出ないみたいですけど。
(これは西出会の農家で実験済み。誰も出てないから)


> 防虫ネットを張っていてもどこからともなく入り込んでいるモンシロ幼虫とカブラハバチの幼虫。

アオムシはいませんが、ウチにもカブラハバチいました!
ちょこちょこ食われてますが、家庭菜園ならOK程度のレベルです。
あの虫、さわると落っこちるので、わりと好きです。
アオムシやヨトウは嫌いですけど。

> アブラムシは、チッソ肥料を控えた事とてんとう虫効果で今年は少なかった(確証はないですが)。

栄養週期ではアブラムシは未消化のチッソのニオイで飛来するので、
チッソが少ない(というか光合成をじゅうぶんにしてれば)と出ないと言います。
西出理論は硝酸態チッソ量が多いと分解のアミドのニオイで虫が来ると言います。

チッソ肥料を控えたことが効果的だったのでは。


> レタス・白菜・ブロッコリーは、面積に限りのある家庭菜園では欠株になると悲しいですよね。

このブログ書いてから、一年に白菜を何個食べるか思い出してみました。
4個程度でした。しかも2週間位かけて外側からむいて食べます。
虫がいるのがイヤなので、食べ始めるのも12月下旬からでした。
ブロッコリーも年に20個位しか食べなくて、全部1~2月のみなんでした。

ってなことで、自分的には愛のない野菜なので、作る気になれないのかも。

でもネキリムシに切られてたりして欠株になると腹立つでしょうね。
その気持ちはすっごくわかります。
レタスは好きなんだけど…どうかするとナメクジが入るからなあ…絶対作れないです。
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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