39歳以下の新規就農者1万5千人(平成21年)という数字

gazou 003
2010年。茨城県で就農したさちこさんちで草取りした夏の日。
空はあくまでも青く炎天下の畑は死ぬほど暑く、半分熱中症で少しアホになったわたくし。
除草剤を使わないってどういうことか、たった一日でしたが実感しましたです。



「2010年農業センサス」出てますね。農水のHPで見られます。

しかしまだ生データのみ。
さらにお役所的な文言が多くて、何がなんだかよくわかんない。

グラフにしてくれればいいのにな~と横着なことを考えているわたくし。
なぜかっていうと、新規就農者の詳細が知りたいから。
そしたら平成22年に調査された以下のデータを見つけました。

農林水産統計「平成21年新規就農者調査結果の概要」
すごいなあ、農水省。データ天国、農水省。
でももっと探しやすい閲覧方法考えて~。

さてこの調査結果。平成21年だけ見ると
前年と比較して新規就農者が11.4%増えてます。

おお!すごいぞ!と思ったら、その前見るともっと多いの。

gazou 002
一から畑を探して就農したさちこさんは「新規参入者」に分類されます。過去記事
すでにある基盤に入る農業後継者と違い、リスクも高く根性とやる気が必要な新規参入。
経営が黒字になるまではけっこう大変と言われています。だから貯蓄が必要なのです。



わたくしの薄れつつある記憶をたどると、
農業がブームだと言われ出したのは2006年頃からでした。
「半農半X」とか、ずいぶん話題になってました。

2006年のデータを見ると、確かに就農者の数が多いです。

でも2007年微減(あれれ?)。2008年はさらに減(あれれれれ~!)。
で、2009年に盛り返したって感じです。
ここで具体的に増えてるのは農業後継者。
実は60才以上の定年退職後継者的新規就農者が多いのでした。

あっ、そうか。そういう人たちも新規就農者なんだ!
新規就農者=若いとか、勝手な思い込みをしてはいけないね。

さてこの調査の新規就農者数にはいくつか種類があります。

gazou 039
株式会社雲地ファミリー農園で雇用されて農業に参入した桜井さんは、
②にあたる新規就農者になります。血縁ではない農業後継者という新しい形。
3年目になる今年、その新しい形から何が生まれてるのでしょう。過去記事



①親の後を継いだ=新規自営農業就農者 → 57,400人
②農業法人等に雇用された=新規雇用就農者 → 7,570人
③土地も家も探して一から新しく農業を始めた=新規参入者 → 1,850人
合計66,820人。このうちの39歳以下の人々は15,030人。
(15,030人のうち、新規参入者だけ見ると620人)

15,000人がどれぐらいの人数かと言うと、
横浜アリーナが16,000席ってことなので、そこに入るぐらい。
これは多いのか、少ないのか。うーん、微妙なところです。

さあ、日本の農業を衰退させないためには、
①~③のどの就農者を主に増やしていけばいいでしょう。

現在、国の政策としては、農業従事者を農業法人化し、
農村における雇用を増やそうとしています。
今話題の農業の六次産業化などはこの一環です。

s.gazou 192
岡崎市で新規就農したのんのんファームのまいさん。新規参入です。過去記事
ブログでは、少しずついろんな経験を積み上げ、試行錯誤している様子がつづられてます。
今年もがんばってね! のんのんファーム作業日誌



さらに農地法を改正し、企業の農業参入をしやすくしました。
大手スーパーが自社農場を持てるようになったのも農地法改正後。
大手企業が農村に入ってくれば雇用も増え、耕作放棄地も減ります。

そして雇用が発生すれば②の就農者が増えます。
最初は雇用者でも独立して③になる可能性があります。
ということで、方向性としては正しいのだろうと思います。

大変わかりにくい農業センサスの生データを見ると、
法人化された農家の耕作地が増えていることがわかります。
また、血縁の後継者がいない農家戸数が増えているにも関わらず、
「農業後継者がいる」という農家も非常に増えています。

おお、いいんじゃない? 

でも、農家戸数は減り続け、耕作放棄地は増え続ける。
中山間地域が疲弊し、限界集落も次々に生まれているこの状況。

なぜなんでしょう。

gazou 1054
安曇野にりんご農家として新規参入した廣瀬さん。過去記事
その驚くべき商品企画力によるりんご酢やシードルなどの加工品の数々はスゴイの一言。
個人事業主でもある農業は、自分の力を試せるぶん能力を思い知らされる職業でもあります。



ここ数年、産地に行くと荒れ地がすごく目立ちます。
産地周りをしていた2000年頃に比べて、耕作放棄地が
目に見えて増えてきています。

畑が足りなくて困ってるって産地もありますが、それはほんの一部。
そして、ものすごく元気いっぱいの農家とそうじゃない農家がいます。

某D社勤務時、農家に言われた一言が思い出されます。

「大地を守る会に出荷してる農家だけ調子良くてもダメなの。
農家は地域の一部。だから農村全体が元気良くならなくちゃ」

このテーマ。あまりにもでかすぎて、取り組むことすらできないわたくし。

とりあえず今月の「ほんたべくらぶ・日曜倶楽部」で、
「新規就農者の話を聞きながらその野菜を食べる会」を企画しました。
粛々と自分にできることをするのみ。今年一発目はこのイベントです。

ほんものの食べものくらぶ【日曜倶楽部】
「新規就農者さちこさんの野菜を食べながらお話を聞こう」

鈴木康太郎シェフにさちこさんの野菜でコースを組んでいただきます。

■日時・1月29日(日) 17:30頃開始
■場所・下北沢・オルガン堂。
※詳細はメールフォームからお問い合わせください。


★現在ブログランキング参加中です!
↓プキッとクリック、ご協力お願いいたします!



こちらもよろしくお願いいたします!
にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
にほんブログ村
関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

あけまして、おめでとうございます。

 年始の挨拶が遅れまして、すみません。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

 お正月に休みすぎたせいか、なかなかお正月気分が抜けず、
作業に本腰が入れれずにいます・・・。
早く気合を入れないと、来年度が大変なことになっちゃいますよね。


 39歳以下の新規就農者が、1万5千人というのは、確かに多いのか少ないのかわかりませんねぇ。

 でも、身の回りを見ると、新しく農業始める人や、始めたい若い人って結構いるんですよね。
たまたまかもしれないけど。
農業(有機農業に限るかも)で生計を立てれる人ってあまりいない印象があるのに、新規就農希望者が多いってのに、ちょっと違和感があったりしますが…。

 耕作放棄地がなくなるのは、良いことですよね。

 また、今年もブログの更新楽しみにしてますね。

Re: あけまして、おめでとうございます。

のんのんまいさん

今年もよろしくお願いいたします。

>  お正月に休みすぎたせいか、なかなかお正月気分が抜けず、
> 作業に本腰が入れれずにいます・・・。

その気持ちわかります…。
私もそろそろ気合いを入れなくちゃって感じです。


>  でも、身の回りを見ると、新しく農業始める人や、始めたい若い人って結構いるんですよね。
> たまたまかもしれないけど。

いいですね。
その人たちが就農すると、もっといいと思います。
データを見ても60歳の定年退職就農者が多いので、若い人が増えないと厳しいですよねえ。
この先何十年と日本の農業を背負う若い人が増えないと、ジリ貧だもの。

> 農業(有機農業に限るかも)で生計を立てれる人ってあまりいない印象があるのに、新規就農希望者が多いってのに、ちょっと違和感があったりしますが…。
>
新規就農者に有機を目指す人は多いと思います。

就農するのはいいけど、その後の売り先が大変なので、
本当はそこのあたりの制度設計をしないといけないのでしょうが、
まずは農業自体が先細りの産業なので、有機に限らず広く浅く助成金が出てるような気がします。

どうしたらいいのかなあとずっと考えてるのですが、難しいですよね。

ともあれ、今年は何もなくてお天気の良いいい年になるよう祈っています。
今後ともよろしくお願いいたします。

農業の経営計画

農業以外の本業もしくは年金で生活していて、
農業からはほとんど利益を得ていない(あるいは根本的赤字の)小規模農業者の分の数は、
減ってもいいし、減っていくんじゃないでしょうかね。
趣味的な定年農業者が同じだけ収納すれば減らないでしょうけど。

ところで、新規就農者向けの一番最初に目を通すべき概論的な本って、
今どんなのがあるんでしょうか。
ほんたべさん、あるいはどなたかご存知ありませんか。

土地や家の探し方とか、補助金や相談先の案内とか、作物の紹介とか、
心得とかが書かれているのは多いと思うのですが...
経営計画やそれにからむ栽培設計あたりが細かく書いてあるものがあるなら、
ぜひ目を通してみたいなと思っています。

収益計画自体をつくるのは数字に慣れていればさほど難しくありませんが、
耕地の利用計画や各種作業時間も含めた栽培設計は
それなりに経験がないと適切に見積もるのが難しい気がします。
栽培過程でもいろいろな作業に時間がかかりますし、
たとえいくらいいものが栽培できても、
収穫・調整・出荷の作業時間が確保できる分しか販売できませんからね。

あ、単一品目の場合については比較的わかりやすいですね。
知りたいのは多品目栽培の場合についてです。

【追伸】
おそらく丸数字かローマ数字だと思うんですけど、
機種依存文字なのでMacだと◆内に?マーク等になって判別できません。
あと今更ですが、このブログのタイトルのpartの後も同様に。
機種依存文字は使わないのが懸命ですよ。
【1】とか、複数の文字で表現するのがいいかと。

こんばんは

今年もよろしくお願いしまっす!

平成21年のデータってことは・・・
15,030人のうちの新規参入者だけの620人の内の1人が僕ですよ(笑)
同期の若い新規参入者には今まで一度も出会わないので、620人もいたのか!って感じです。

Re: 農業の経営計画

H2さん

こんにちは。

> 農業以外の本業もしくは年金で生活していて、
> 農業からはほとんど利益を得ていない(あるいは根本的赤字の)小規模農業者の分の数は、
> 減ってもいいし、減っていくんじゃないでしょうかね。

いや、この人たちけっこうな人数いらっしゃると思いますよ。
農業後継者は定年後の就農というのがわりと当たり前で、
その後15年~20年ほど農業をやってまた次世代に渡すって人の話をよく聞きます。

先祖代々耕してきた農地を手放すなんてことはできないんじゃないでしょうか。
この人たちが日本の農業を支えているんじゃないかと思ったりしてるんですが。
(農業センサスの兼業農家の数字を見るとだいたいどれ位の割合なのかがわかります)


> ところで、新規就農者向けの一番最初に目を通すべき概論的な本って、
> 今どんなのがあるんでしょうか。

H2さんのご要望の本はおそらくですが無いと思います。
出版してもそういう細かい感じのテーマではニーズがないからです。

雑誌の特集で新規就農者を紹介する際に少し年間の経営なんかに言及されてたりしますけど…。
難しいんじゃないでしょうかねえ…。地域によって栽培作物の時期と栽培できるものは違うし。
いつか農業をやるおつもりならば、その土地で新規就農した人の畑を見学するのが一番だと思います。

とりあえず家庭菜園でもいいから作物を作ってみることですよ。
菜っ葉が何日位でできるか。いつ種まけばいつ適期の収穫ができるかなんてことは、
作ってみないと実感できません。

わたくしのようなへなちょこ家庭菜園でも、自分なりのサイクルができておりますから、
経験に勝る知識なしってことだと思います。

> 【追伸】
> おそらく丸数字かローマ数字だと思うんですけど、
> 機種依存文字なのでMacだと◆内に?マーク等になって判別できません。
> あと今更ですが、このブログのタイトルのpartの後も同様に。
> 機種依存文字は使わないのが懸命ですよ。
> 【1】とか、複数の文字で表現するのがいいかと。

ご指摘ありがとうございます。気づいてるんですがめんどくさくて。
今度から気をつけます。

ほんたべ日記のタイトル、もう一本の、先にスタートしたほんたべ日記【1】ブログが現在停止中なので、
変えてもいいかなとか思ってるんですが、こちらもまだ手つかずです。

Re: こんばんは

大作農園さん

> 今年もよろしくお願いしまっす!
>
こちらこそよろしくお願いします!

> 平成21年のデータってことは・・・
> 15,030人のうちの新規参入者だけの620人の内の1人が僕ですよ(笑)
> 同期の若い新規参入者には今まで一度も出会わないので、620人もいたのか!って感じです。

実際にはそういう実感なのですねえ…。
そんなに出会わないものなんですねえ。

ちなみにですが、ほんたべ日記でご紹介している茨城県のさちこさんも
2009年の就農ですから、大作農園さんと同期です。
のんのんまいさんは2010年スタートですが、2009年から取り組んでらっしゃいます。

それもなんとなく奇遇ですね~。

新規参入者のデータは農業委員会から引っ張って来ているみたいですから、
たぶん圃場を取得した年度の数字なのだと思います。
そうだとするとのんのんまいさんも2009年新規参入になってるかもしれません。

奇遇ですね~。

Re: 農業の経営計画

>いや、この人たちけっこうな人数いらっしゃると思いますよ。
>農業後継者は定年後の就農というのがわりと当たり前で、
>その後15年~20年ほど農業をやってまた次世代に渡すって人の話をよく聞きます。

農業者で数的に多いのは、1ha前後で米をつくってる人ですよね。確か。
「ここ」の農業者の「数」を維持することは必要ですか? 米も今の生産量が必要ですか?
反収8俵として、農協への出荷価格は今1等で1俵1万円ちょいなので、1haで80万円。
利益じゃなく売上でです。

どんな懸念をするまでもなく、今使っている機械が使えなくなったら終わりでしょう。
新たに機械を揃えて「ここ」に新規就農する人も定年後といえどもあまりいないでしょう。
跡継ぎがいない、あるいは定年してももう戻ってこない、
ということが兼業米農家には多い気がするのですが、どんなもんでしょうか。
必然的に、集落営農や企業などの農業法人による大規模管理に向かうはずです。
米なら10-20haあたり基本は1人ですみますよね。
(ここでは有機云々は脇に置いておきます)
あるいは大規模管理に向かわなくとも農地が手に入れやすくなる。
野菜生産の新規就農者にとってはいいことですよね。

>H2さんのご要望の本はおそらくですが無いと思います。
>出版してもそういう細かい感じのテーマではニーズがないからです。

うーん、農業を元気にするには「経営」を見せることだと思うんですよね。
生計が立てられなければ就農しようと思う人は増えませんし、
ロスを減らしてしっかり利益を出さないと既存の農業者もへたってしまいます。
他の分野では当たり前の経営分析やシミュレーションが、
農業分野、特に個人農家だと疎く、ロスも多いのではないかと思っています。
特に多品目栽培の場合、ロスをコントロールする重要性は非常に大きいはずです。
あと、定年農業者が経営観念なく激安販売するのも、生業としての農業者の阻害要因ですから、
経営を意識して稼いで家くらい建て直して次世代に渡すようでないとと思います。

栽培シミュレーションに可変要素は多いですが、システムづくりはみんなそんなもんですよ。
栽培計画を支援するツールがつくれたらなと思ってるんですけどね。

将来の話ではありますけど、一農家になること自体よりも、
直売所の運営とか、ITによる農業経営支援とか、そっちがより重要かなと思ってますよ。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: Re: 農業の経営計画

H2さん

> 農業者で数的に多いのは、1ha前後で米をつくってる人ですよね。確か。
> 「ここ」の農業者の「数」を維持することは必要ですか? 米も今の生産量が必要ですか?
> 反収8俵として、農協への出荷価格は今1等で1俵1万円ちょいなので、1haで80万円。
> 利益じゃなく売上でです。

よく勉強していらっしゃいますね。

稲作で収支が合うのは5町以上とよく言われますが、実際には1町位の人たちが多いですね。
これらの人々は兼業だったり畑作・果樹などの複合経営だったりいろいろなので、売り上げだけ見ても判断できません。

また、数を維持することは必須です。

これらの方々が離農した場合、稲作のみではなく田んぼのその他の機能が失われます。
田んぼの多面的機能ってのは、今あるものなのであまり意識されていませんが、
治水や生物保全など様々な役目があります。また地域の水管理などに影響します。

都市近郊の兼業農家では田んぼを次々にマンションにしてますよね。
これは農業がどうとかではなくて、基本的には相続税の問題で手放す人が多いようです。

でも農村部ではぽつんぽつんと耕作放棄地になります。
大規模集約化で吸収できてればそんなことはないわけで。

政策的にも小規模農家も生かして大規模化していくってのがそもそもの戸別所得補償制度のはずでした。
最終的にはバラマキになりましたけど。

> あるいは大規模管理に向かわなくとも農地が手に入れやすくなる。
> 野菜生産の新規就農者にとってはいいことですよね。
>
実際には農地の入手は非常に困難が伴います。
田んぼが空いてるから即貸してくれるなんつーことは絶対にないのです。

県や市が新規就農や企業参入を推し進めますが、まず農地の貸し出しでつまづきます。
都市生活者の思考を持ったまま、土地なんてすぐに借りられると思ってる人が非常に多いので驚きますが、
金さえ払えば貸してくれるんだろ?的な思考では絶対に借りられないのです。
基本的によそものは信頼されませんから、話すら聞いてもらえないことが多いのです。

てなことを知っているとH2さんのおっしゃることは理想ですが、現実的じゃないかなあ。

> 栽培シミュレーションに可変要素は多いですが、システムづくりはみんなそんなもんですよ。
> 栽培計画を支援するツールがつくれたらなと思ってるんですけどね。

がんばってください。
それができたら新規就農者には大変な強みになると思います。
>
> 将来の話ではありますけど、一農家になること自体よりも、
> 直売所の運営とか、ITによる農業経営支援とか、そっちがより重要かなと思ってますよ。

どこでやるにせよ、まず地域に入って信頼されることが大切です。
あとは大金持ちになることかな~。

直売所経営は基本的には儲かるしくみになってますが、初期投資にお金がかかりますもんね。

農業経営支援はその名目を掲げてる人を知ってますが、基本的に儲からないと思います。
やり逃げするのもひとつの手だと思うけど、このご時世、皆さんそういった投資には消極的です。

H2さんはいろいろと情報収集されてるのですね。すごいなと思います。
でもまだ今のところは机上の空論って気がします。

農業の現場に行ってみて、農家とちゃんと話してみるといいと思いますよ。
ご実家近くにもたくさんいらっしゃるのでしょう?

農村の常識と都市生活者の常識には相当な開きがあります。まずそれを知ること。
よく理解した上で、それを前提に都市の情報をうまく合わせていくってのが
これからの日本で求められていることです。

農業の知識をそれだけお持ちなら、農村に入って農家の話をきちんと聞けて信頼されれば、
地域活性や農業振興などで活躍できると思います。

がんばってください。

Re: No title

鍵コメさま

了解しました!
よろしくお願いいたします。

> 先日も、プルーン園の主が亡くなって後継者いないからやってくれないか、とお話をいただきました。
> これ以外にも田んぼやってくれないか、とかちょくちょく話がきます。
>
> 地主さんと話すと、思い入れのある田畑を荒らしたくない、できれば誰かにやってほしい、という思いがひしひしと伝わってきます。
>
> 毎年町内の新規就農者、数人いますが、離農数にはとても追いつきません。
> 自分たちが魅力ある農業、儲かる農業をやって、新規参入者が増えてくれればいいな~。まずは力をつけていかないとですね。


がんばってくださいね!
目指せ! 高品質多収で儲かる農業! ですね!

Re: 農業の経営計画

最初にちょっとURLをまとめておきます。

2010年世界農林業センサス
http://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/about/2010.html

2010年世界農林業センサス結果の概要
http://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/about/pdf/kakutei_zentai.pdf

農業集落のデータ(元になる集落ごとの個別データが見られます)
http://www.machimura.maff.go.jp/karte/search.aspx


>これらの方々が離農した場合、稲作のみではなく田んぼのその他の機能が失われます。
>田んぼの多面的機能ってのは、今あるものなのであまり意識されていませんが、
>治水や生物保全など様々な役目があります。また地域の水管理などに影響します。

兼業で片手間に10人がつくっていた10haの同じ田んぼを、
1人の人が専業でつくるようになったら、ダメになるのですか?


>都市近郊の兼業農家では田んぼを次々にマンションにしてますよね。
>これは農業がどうとかではなくて、基本的には相続税の問題で手放す人が多いようです。

農地転用は相続税の問題ではなくて、農地転用が簡単に許可されるからではありませんか?
農地転用を厳しくすれば、自分で耕作するか、貸すか、売るか、耕作放棄か、の選択になります。


>でも農村部ではぽつんぽつんと耕作放棄地になります。

耕作放棄地については種類分けして考える必要がありますね。
都市近郊部の、圃場整備済みのところと未整備のところ、
農村部の、圃場整備済みのところと未整備のところ。

背景・理由もいろいろあるようですが、土地条件が悪いところは山に戻っていきますね。
山に<なる>のではなく、山に<戻る>です。この現象はすでに戦前から起きています。

都市部では、農地の相続税の猶予&免除制度の関係で、耕作放棄地になりやすいようです。
地価が高いところだと、(他の資産も合わせて)相続税の非課税枠を超えやすいですしね。
相続から20年以内は、貸すだけでも免除されなくなるということで、
自分で耕作する気がなければ耕作放棄地になって当たり前ですね。
また、農地転用での高額売却が期待できるまで売りたがらないことも理由の一つでしょう。

あと統計のワナもあるので(何がどうカウントされているか)、数字だけでの判断は危険です。
元データを実態と比較してみると、結構いい加減だったり継続性がない部分もあります。
全体の流れとして、農業者&耕地面積が減っていることは確かでしょうが。


>実際には農地の入手は非常に困難が伴います。
>田んぼが空いてるから即貸してくれるなんつーことは絶対にないのです。

そのことは理解しているつもりですよ。ど田舎出身ですもん。
ただ絶対的な真理として、土地を抱えて三途の川は渡れません。
ほんたべさんがご覧になられてきた農家さんってしっかりした農家さんが多いと思うので、
農地への執着の強さも感じてらっしゃるのでしょうが、
ほんたべさんの論は、まだ目が黒くてその地に住んでいることが前提ですよね?

老親が亡くなり、跡継ぎは遠くのまちで長く生活していて持ち家もある。
実家は老朽化していて住みにくいし、田舎は病院やスーパーなどの利便性もよくない。
田舎にはしがらみや無用な出費もいろいろある。
さぁ、定年になって戻りますか?機械揃えて新規に農業しますか?
跡継ぎの代で農地自体にこだわり続ける人の割合はどの程度でしょうか?
その次の代になると思い入れはさらに減るでしょう。

耕作放棄地の問題は、実際は各農村のコミュニティによってもかなり事情が違うと思います。
農村部でリーダーたる人がいるところは、非居住者の農地でも放置は少ないのでは?
集落営農や法人化もそういうところから進んでいると思いますけど。

土地は相続で正しく登記変更されないと法定相続人がどんどん増えて大変になるので、
一定期間以内での登記変更を義務づけたり、
もし固定資産税が払われなくなって何年か経過したら、
没収して公有地にする法律をつくったらいいと思いますけどね。
耕作放棄地への課税強化もやるべきですね。
農業の諸問題は、農地法や農地に関する税制の影響が大きい気がしています。


ところで、農業経営支援といっても、コンサルタントをやろうとは思ってませんよ。
独立自尊がモットーなので、そういうのは合わないですね。
ただ、自分にとっても使いやすいツールをつくって公開できればということです。

直売所は農村部だとJAが設立しているものも多いですね。
興味があるのは直売所の経営ではなくて運営です。
もちろん赤字にならないようにやらなければダメですが。
経営の元締めになってガッポリ、などとは考えてませんよ。
そもそも実家の地域だとうまくやってぎりぎりかなぁ(初期費用別で)。

農村全体が元気よくなるには、
各農家が自立心を持って農業で生計が立つようにする、
そこに尽きると思います。
やってみせて、ノウハウをオープンにする(イメージができるようにする)、
うまくいくなら後に続く人はどんどん出てくると思いますけどね。
その中で、より優れた農業者が生き残っていくんじゃないですかね。

【補足】
農地に関する税ですが、
土地の区域区分の設定如何によって扱いがかなり異なり、
課税に際しての子細もいろいろとややこしいようです。
主に都市部や市街地に近い場合ですが。

Re: Re: 農業の経営計画

H2さん

> 農村全体が元気よくなるには、
> 各農家が自立心を持って農業で生計が立つようにする、
> そこに尽きると思います。
> やってみせて、ノウハウをオープンにする(イメージができるようにする)、
> うまくいくなら後に続く人はどんどん出てくると思いますけどね。
> その中で、より優れた農業者が生き残っていくんじゃないですかね。
>
おっしゃるとおりだと思いますね。

それにしてもその情報収集力、すごいですね。
わたしのブログに書き込むより、ご自分のブログ立ち上げてみては。
データを紹介するだけでも、喜ぶ人いっぱいいそうです。

Re: 農業の経営計画

>おっしゃるとおりだと思いますね。

農業は基本的に労働集約型産業であって生産者としては一人力でしかないので、
真似できないものすごい農業者になるのではなくて、
真似できる農業者になることが重要だなと思っています。


>それにしてもその情報収集力、すごいですね。
>わたしのブログに書き込むより、ご自分のブログ立ち上げてみては。
>データを紹介するだけでも、喜ぶ人いっぱいいそうです。

いやいや、ブログはテーマの切り取りが大変なので、今のところはちょっと。
ほんたべさん、よく次から次にテーマ見つかるよなぁといつも感心しています。

地元を離れていても(毎年帰省はしてます)地元に関する情報はずっと仕入れていますし、
インターネットも90年代前半から親しんでいるので、
自分に関係しそうなことについてはざっくりとは掴んでますよ。

数年前まではいずれ農業をしようと思ったこともなかったですし、
今もいつからというタイミングはまだ決めていませんが、
ペーペーではじめるわけにはいかないので、今できる準備はしておこうと思ってはいます。

それに人生はいろいろ伏線張っておかないと、
目の前にチャンスが来ても乗れなかったりしますしね。

Re: Re: 農業の経営計画

H2さん

いい言葉ですね~。
「精神論」で技術を語る人々に聞いてほしいです↓

> 真似できないものすごい農業者になるのではなくて、
> 真似できる農業者になることが重要だなと思っています。
>

> 数年前まではいずれ農業をしようと思ったこともなかったですし、
> 今もいつからというタイミングはまだ決めていませんが、


がんばってくださいね。
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
リンク
FC2ブログランキング
FC2ブログランキング参加中

FC2Blog Ranking

フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR