ほんたべ農園にも春は来る・・・農業気象予報の話

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春の作物「菜の花」が菜っ葉の中から上がってきています。
子孫を残そうというエネルギーをいっぱいに持っているので、その恩恵にあずかれるよう
春先にたくさん食べておきたい野菜。春の野菜は冬の毒を出してくれますからね。
山菜・菜花などちょびっと苦いものがアンチエイジングにもお勧めです。



いつまでも寒いですね~。

今年の閏月は3月だそうで。
今年は太陰暦では3月が2回あるのです。
だから春が遅いのだと、先日本庄市の瀬山さんちで聞きました。

太陰暦。つまり旧暦。
このカレンダーに合わせて農作業を決めてる人、意外と多いです。

わたくし某D社で産地担当をしていたころ、渥美半島の農家に
「ほんたべさんは女なのに、月の満ち欠けと自分の体調とが
あってることに気付かないのかね?」と言われましたのです。

「えっ? 何のこと? あっ! そうか!」
全く気付いていなかったわたくし。呆れる農家。

それ以来「ルナカレンダー」を買って月の満ち欠けと
自分の体調との妙な符合について思い至り、
人間の体は月に影響されているのだあ!と感心したのですが、
農業関係も同じ。旧暦の方がしっくりくるのでした。

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菜の花と言えば定番の「菜の花としらすのペペロンチーノ」。味付けは塩麹。
冬越しのカブもなぜかスが入らないので入れてみました。
やわらかくておいしいっす。いつまでも野菜がうまいこと食べられるのは、
やっぱ、カルスNCRのせいかしら?



昔から、カマキリが卵を高いところに産むと雪が多いとか、
ツバメが低いところを飛ぶと明日は雨とか、
民間に伝わる気象予報があります。

現在のような天気予報がなかったころの農民の知恵。というより
楽に生きていくための知識と言った方がいいかもしれません。

雪が多いことがわかってれば、いろいろ対策も打てるというもんです。
また明日雨が降りそうだと思えば、今日中にできることを
サクサクと終わらせておくことだって可能です。

自然の中から情報を収集していた先人の知恵に頭が下がります。

さて、これは上記のような伝承とは少し違いますが、
長年の間、金星と月の動き、地球のバランスを総合的に判断し、
毎年農業気象予報をしている人たちがいます。

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本日の収穫。瀬山さんにタネをもらったトウ立ちしつつある「キム菜」、
野性的なルコラ、生育を始めた食べごろのパクチー。サラダとお浸しかな~。
3月収穫の野菜には虫が一匹もついてないので、大変心安らかに調理できます。


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10月にまいた日本ほうれん草。結局冬越ししてしまいました。
トウ立ちを始めたれん草はチッソが切れてておいしいのね。家庭菜園の醍醐味よね。
草生え放題の畑は雨による土の跳ね返りもなく、さらに大変心安らか。(下農の言い訳)



この予報、割合と当たるので最近一部地域で注目されています。
去年の予報が大変よく当たっていたのです。

実はわたくし、本庄市の有機農家、瀬山明さんに、
某D社産地担当時代、この予報について毎年聞いていました。

台風などの、天災と言ってもいいような大事件以外に、
かんばつが続いたり、雨が多かったり、種まき時に何かあったりで
野菜が足りなくなることが時々ありますよね。

そういうとき、一般市場では野菜が高騰します。

この「野菜が薄い時期」に、なぜか野菜がある人ってのがいます。
市場出荷だとものすごく儲かる、そんな人。

たまたまだったり、人がやらない時期にわざわざ種まきしていたり、
それは人それぞれなのでしょうが、瀬山さんという人は、
なぜか皆が足りないときにその野菜を作っている、
困った時に野菜が出てくる、そういう人なのでした。

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霜がバリバリに降りまくってたし、寒かったし、ダメかと思ったら
成長のスタートスイッチが知らない間に入ってたソラマメ。
今年はうまく生育しそうな予感。ちゃんと追肥しようっと。



某D社の産地担当引き継ぎ時に、前担当から
「足りない時は瀬山さんに聞いてみな。なんかあるから」と言われたほど。

そりゃあ、ハズレもあったのでしょうが、
某D社的にはずいぶん助けていただいたのでした。

「人が作らない時期に作る」というのは、難しいけど面白いこと。
瀬山さんの知識のもとのひとつが、この農業気象予報。

興味津々です。

で、今回瀬山さんに聞いた今年の予報をちょびっとだけ
紹介させていただきます(難しいのでさっくりと)。

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第一花が咲いたら株元に追肥。支柱のてっぺんまで生育したら摘芯し、
下部に出てきた脇芽を伸ばして追肥。それがてっぺんまで来たら脇芽を伸ばし…と、
木が元気な限り未来永劫スナックエンドウが採れるという師匠の教えを守り、
今年はきちんと肥料をやって、いつまで採れるか試してみます!



「今年は春が遅く、遅霜の心配があるので果樹類は注意。
早めに種をまいた畑作の作物も要注意です。

梅雨は空梅雨で短く、全体的にかんばつ傾向。
7月にエネルギーが低下するので、高原野菜の生育が心配。
そして、東北地方ではヤマセの可能性。米はどうなるのかな。

秋は長く、豊作傾向。野菜はまた安くなるかもしれません。
10月を頂点にして12月にはエネルギーが下がるので、
冬の生育がまた悪くなるかも。

今年の特徴としては、地面の中にある肥料が良く効くため、
肥料を多く入れると病害虫の原因になります。少なめの施肥を。」

何度聞いてもちゃんと理解できないこの予報ですが、大変奥深く、
研究すればするほどいろいろなことが分かってくるようです。

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お隣の区画の畑と比較していつまでも作物が元気なほんたべ農園。
おそらく微生物資材とモミガラのおかげでしょう。雑草も元気よく生育しとります。
草生栽培だから地温が高いのかも!? なんつってこれは下農の言い訳ですなあ。



いつか瀬山さんにもっと詳しく聞いて、
ご紹介できるときが来ると思いますです。

さて、これによると、3月21日がエネルギーのピークらしいです。
ここにむかって、作物の調子が上がってきたり、
種をまくとそろいが良かったりってことがあるようです。

ほんたべ農園ではその勢いを茂りまくるホトケノザで実感中。
去年種をこぼしてないはずなのに、なぜこんなに芽が出てるんだ。

見て見ぬふりの下農に徹することにしよう。


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Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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