「GMOフリーなんてあり得ない」と気づいた日 NON-GMOで30日 11日目

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日本にキウイフルーツを導入したという方をお二人存じ上げていますが、
果実を販売するだけでなく、苗の販売などでもかなりお金になったらしいです。
今ではなんてことないフツーの果物で放任栽培してる農家も多いんですが。
ちなみに摘果は一枝に5つ花が着くので、元と先端を摘み取ればOK。



遺伝子組み換え食品を食べない一カ月のこと

4月11日(水)

某D社で産地周り中、果樹農家のおっちゃんと話をすると
必ず「昔儲かった話」になった。
なぜか、畑作農家と話しても「儲かった話」はあまり出てこない。
畑作って昔から価格がそれほど変わってないからかな。

山梨・埼玉・群馬・長野で聞いた話だから
日本全体にあてはめるわけにはいかないかもしれないけど、
これらの話には共通点がある。それは、昔は「米作ってた」あるいは
「麦、養蚕やってた」ってことだ。

産地形成などもあるからいちがいに言えないけど、
だいたい「人より先んじてその果物を植えた」人が儲けている。

米・麦・養蚕から果樹その他に移行。これはとても興味深い話だ。
穀物の自給が減った理由の、まさに現場の話だからだ。

この話は、以下のような話になる。
 
水があって平坦な土地には、日本人は必ず米を作る。
寒すぎたり水がない土地では、麦やその他雑穀を作る。
小麦の食文化がある土地は、米が作れなかった土地だ。

戦後の食糧増産で、とにかく米を作ろうってことになり、
一時期、山を切り開いて棚田を作ったりした。
そうまでしても米は儲かったってことだ。

これとほぼ同時に麦が衰退していく。
戦後、アメリカから大量に安い小麦が入ってきたからだ。

学校給食にパンが出始めたのは、
アメリカの輸入小麦を使ったのがきっかけだ。
(脱脂粉乳もなんだよね。余ったもの押し付けたって噂だ)

群馬や埼玉北部などの二毛作が可能な地域では、
米が余るまでは麦を作っていた。
余剰米が出始めたのは昭和38年。
大潟村の入植が始まったその年に、米が余り始めた。

なんて皮肉な話なのだろうと、大潟村の記事書いたときに思ったもんだ。
(果樹で儲けた人はこの少し前に果物に転換している)

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果樹で儲かった話で代表的なのはぶどう。とくに「ネオマスカット」「巨峰」です。
ものすごく景気のいい話が聞けるので、昔からぶどう作ってる人に聞くと楽しいです。
山梨のみならず、山形県でも相当景気が良かったみたいです。



しかし、米は国の政策によって守られていたため、
その他の穀物を作るより、米の方が儲かった。

そして麦はますます安くなる。皆麦を作るのをやめ、
コメを主力に置く人が増えた。機械もいいのが揃ってきたからね。

田植えの時期が早くなり、用水路に水が来るのが早くなった。
二毛作地域では、水が早く来ると麦が収穫できない。
麦をやめる人が増えてきた。

高齢・兼業化により、儲からない麦・大豆から
補助金が出る米へと農家経営がじょじょにスイッチする。

結果、麦・大豆の作付面積が減ってしまった。

その間、畜産業界では、小規模な有畜複合経営から
アメリカ型の効率のよい畜産に移行していた。
安い穀物を肉や乳、卵に変えるシステムが作られた。

さらに洋食化により小麦の需要はどんどん増える。
トウモロコシ・大豆・小麦は安くて、いくらでも輸入できる。

国内で作らなくてもいいもんね。
だってよその国から入れる方が安いもん。
でも米は守るのよ。基幹作物を守るのは当然よね。

っていうのが、10年ほど前まで。

2006年の終わりに、安かったはずの穀物価格が高騰した。
安いことを前提に産業が組まれているから皆があわてた。

輸出してくれなくなる国も出て、穀物自給は喫緊の課題になった。
助成金もたんまり用意して、減反転作を奨励してるけど、
自給にはほど遠い。

人さまが食べる分はともかく、動物の分まで自給はできない。
助成金が高いので飼料米の作付は伸びてるけど、
トウモロコシ主体の飼料をすぐに米に換えるのは難しい。

そうして結局、輸入穀物に頼らざるを得ないのだ。
そして輸入穀物は遺伝子組み換え作物が主体だ。

日本からGM作物がなくなることはない。
GM作物ははいまやさまざまなものに加工されて、
少しずつ食品(薬にも)に混じっていて、気づくことすらない。

「わたしたちの生活はGM作物無くしては成り立たない」
それが11日目にして理解できたことでございます。

■本日の宿題
ファストフードのポテトの揚げ油について調べてみる

■本日のごはん
昼・ルコラとオムレツのサンドイッチ(卵・大地、以外は自給)
夜・菜の花のサラダ、豆腐とわかめの味噌汁、銀だら西京漬
(菜の花・自給、豆腐・みのすけ豆腐、銀だら・大地)
おやつ・白玉団子(小豆・白玉粉・大地、豆腐・みのすけ豆腐)


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No title

果樹農家で「むかしは儲かっていた」というのは
熊本でも聞きますね
山梨の儲かり方とは違うんでしょうが

表面的には普通の梨農家、
「子供3人にそれぞれに家買ってやった」

という話がインパクトありました

熊本から何十年も前に出てった子供たちは農家なんかしないから
今は、梨の木を切っているようです

それにしても、イラストが上手~~

Re: No title

uchiさん

こんばんは。

> 果樹農家で「むかしは儲かっていた」というのは
> 熊本でも聞きますね

おっ、やっぱりですか!
巨峰作ってる人いますもんね~。

> 表面的には普通の梨農家、
> 「子供3人にそれぞれに家買ってやった」

梨、鳥取もそうなのですが、儲かったみたいですね。
鳥取は二十世紀梨ですが、熊本は何作ってたのでしょう。

> それにしても、イラストが上手~~

ありがとうございます~

No title

このへんの梨農家は

豊水
幸水

みたいです
ものすごく農薬使って
ジベレリンで巨大に膨らましてますけど、
そういうこと関係ない消費者が多数派なのですね
わたしもそうでしたし

Re: No title

uchiさん

こんばんは。

> ものすごく農薬使って

和梨は相当使いますからねえ。

ジベつけしてるってことは、収穫時期を早めてるのでしょうね。
鳥取の二十世紀梨も、果こう(果実の軸)部分にくるんと筆でジベつけして
収穫時期を早めてるそうです。

果物は早出しはいい値がつくからでしょうが、
味はいまいちだと思うんだけどなあ。

プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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