日本一手間のかかる味噌を仕込んだ日

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14人分の大豆14kgをゆでるとこんな分量になるですよ。
初めて見たぞ。こんなにたくさんの大豆。写真提供・廣田修氏



2月17日(日)、石岡市で開催している
「大豆の種まきから味噌づくりまで」の最終回・味噌を作る、が、
粛々と楽しく終了いたしました。

6月の第3日曜に種をまいてから9カ月。
2kg余りの大豆が95kgに増えたです。
95kgの大豆のうち、14kgを皆の味噌に使ったです。
その大豆は、水浸して茹でてみたら1kgが2.3kgに増えたです。

これに麹と塩をまぜて、味噌がめに仕込んで約半年。
10月ごろには究極の手前味噌が完成するです。

イベントが無事終了し、くたびれが取れた昨日まで
全く思いつかなかったけど、よーく考えてみたらすごいことだって
しみじみしているわたくし。

だってさ。タネまくとこから考えたら、
完成まで1年と4カ月かかるわけ。
気の長い話というか、すごい手間暇。

たとえばわたくし、かれこれ20年ほど手前味噌作ってるけど、
大豆は人さまの作った大豆。麹も塩も自分じゃ作れない。
毎年2月の土曜に、大豆を水浸して翌日茹でてつぶして仕込んで、
翌年のだいたい3月くらいに味噌開きして食べ始めるわけ。

それでもたいそうな手間と暇だって思ってた。

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石岡市の2月16日土曜日は快晴。宿泊場所の空は
町の明かりもなく周囲はまっくら。だから星空がとても美しく見えました。
ってことは翌日放射冷却現象で寒いってわけで。わたくし相当飲んだくれましたが、
明け方寒さでスカッと目覚めたです。写真提供・廣田修氏

IMG_8123 - コピー
味噌作り始める時間は10時。ってことで6時おきで大豆ゆで開始。
石岡市の予報は、シーズンで一番の寒さとかいう極寒状態。
晴れ女、マダム容子のおかげでしょう。

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あさごはんは幻の酒米「亀の尾」と石岡産平飼卵の卵かけごはん。
「亀の尾」ってもち米みたいな香りがして、もっちりとしたおいしいお米でした。
夏子の酒にも出てくるお米だよね。

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霜柱を生まれて初めてみた!という人続出。
10時過ぎでも日陰にはばっちり立ったままでしたよ~。



だって費用対効果考えると、某D社で買う方が割安なのだ。
でも作っちゃうの。それは単においしいから。そして、
自分が食べるものを自分で作るのが楽しいからなのだ。

でもその手前味噌と、今回仕込んだ手前味噌はちょっと違う。
自分たちで作った大豆で仕込んだ味噌だ。
しかも毎月茨城県まで通って作った大豆だ。
究極の手作り。日本一手間暇かかってる手前味噌だ。

「大豆の種まいて草取って収穫して選別して味噌作った」
この9カ月を文章にすると短い、でも実際はそうじゃない。

できあがった一粒一粒の大豆に、クソ暑いなかの草取りや、
熱中症で倒れそうになりながら食べたかき氷、
鈴木シェフが作ってくれたお料理、シャモのおじさん、羊、
食べ始めたら止まらなくなった枝豆、根本先生と虫、
じみーな脱穀、選別、たき火、たき火マスター、鹿肉、
まっくろになった焼き芋、焼きりんご、マダム容子のおひるごはん、
そんな思い出がたくさんのっかってる。

最初は知らない人同士だったはずなのに、
最後には妙に仲良くなって、
facebookでお友だちになっちゃったりして
ゆるーくつながった仲間の思い出ものっかってる。

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ゆで上がった麹と大豆を混ぜるみんなの手。絵的に面白いよね。
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その大豆を潰して、味噌玉にするのにまとめてる皆の手。
絵的に・・・・(以下同文)。

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味噌玉作ったら消毒した容器にベシッと投げつけて空気を抜くです。
ストレス発散に最適。でも力入れ過ぎて容器から外れるとストレスたまります。
写真提供・廣田修氏

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「この大豆、自分たちがタネまいたんだよなあ」とか、
味噌作ってる間はチラとも思わなかったけど、あとでじわじわ来たですよ。
皆さん、どうだったのかしら? 写真提供・廣田修氏

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容器に入れた味噌の素。これが嫌気性発酵して、
約半年後にはふくいくとした香りを放つ味噌になります。発酵の不思議。
一粒の大豆が何十個にもなる生命の不思議。そんなことを考えちゃうね。



すんごく愛しい9カ月の思い出。それは物語とも言う。
だからただの大豆じゃないんだよね。

その物語付きの大豆が、21センチ径の容器の中で
埼玉や茨城、神奈川、東京、それぞれの参加者の家のどこかで
粛々と醸されて、10月には味噌になる。

来月からはもう、第3日曜日に石岡にでかけることはなく、
東京水入れてったポリタンクや毎回忘れた救急箱、
電卓と‎名簿入れてた集金用のクッキー缶見たりすると
ちょっとさみしいんだろうなあと思ったりするわけです。

それにしても、楽しい体験だったなあ。

参加してくださった皆さま、本当に、本当にありがとうございました。
皆さまのおかげで、無事イベントを終了することができたです。

おいしいお味噌ができあがったら、また
石岡に集まりましょう。そしてまた、おいしいものを食べましょう。

またお会いするその日まで、お元気で。


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Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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