「実質的同等性」ってなんですかって厚労省に聞いてみた

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厚生労働省の方は素人にも非常にわかりやすく説明してくださいました。
でも飲み込みが悪かったです。すみません。
ほんと、理科をまじめにやってれば・・・・(後悔先に立たず)。



遺伝子組み換え作物の安全評価の根拠のひとつに
「実質的同等性」というものがある。
すんごく簡単に言うと、既存のものと姿かたち・栄養価・味等が
同じならば、それは実質同じものとみなすというような考え方らしい。

これだけでは何のことかよくわからないので、WEBで検索してみた。

1) 厚生労働省のHPの「実質的同等性

「同等とみなし得る」「実質的同等性」とは、
当該種子植物の食品としての安全性を評価するために、
既存の食品(種子植物)を比較対象として用いるという方法が
適用できるということです。

「同等とみなし得る」かどうかの判断は、
(1)遺伝的素材に関する事項、
(2)広範囲なヒトの安全な食経験に関する資料、
(3)食品の構成成分等に関する資料、
(4)既存種と新品種の使用方法の相違に関する資料

上記の各要素について検討し、当該植物と既存のものが
全体として食品としての同等性を失っていないと
客観的に判断できるかどうかにより行います。

2)weblio辞書 バイテク用語集の「実質的同等性」

【英】: Substanial Equivalence, SE

「実質的同等性」とは、遺伝子組換え作物(食品)の安全性を評価する際に、
遺伝子組換え作物(食品)とこれまで人が食べてきた非組換え作物(食品)とを比べて、
組換えた成分以外が同じかどうか判断するための考え方である。

む、難しいよう。よくわからないよう。
ってことで、厚生労働省に電話してみた。

まず、遺伝子組み換え作物については日本でその作物を使いたい人(事業者)が
食品安全委員会に以下の調査項目について申請しなくてはならない。

その後、食品安全委員科の専門調査会というエライ専門家の人々が審査し、
受理されて初めて使えることになる。

遺伝子組み換え作物(種子植物)の安全性評価基準
http://www.fsc.go.jp/senmon/idensi/gm_kijun.pdf

実質的同等性はこの評価基準の中の5Pめの1から6の項目にかけてと、
11Pめの6、12Pめの7のあたりで証明されるようだ。
でも、難しくて何が書いてあるかわからないので、
厚生労働省の方に優しく説明していただいた。

実質的同等性は、平たく言うとこんな感じで調べられているようだ。
例えば、大豆の場合。

「そもそもの大豆は、こんな品種があって、
昔からこんな感じで食べられてて、こんな栄養成分があります。
その大豆にこんなDNAを入れました。

そもそも大豆には生で食べるとおなかを壊すような物質があります。
遺伝子組み換えしたら収量が上がったり可食部分も変わったりしました。

組み換えた大豆は通常の植物の代謝経路はそのままで、
安全だと証明できるちゃんとした根拠があります。そして、
アレルギー性物質についても元の大豆とほぼ同じで、
違う場合はどう違うのかがちゃんと明らかにされております。」

てな感じ。
厚労省の人に聞いても、やっぱり難しいのだった。

で、この申請を誰がしているかというと、事業者が行っている。
事業者とはこの場合、遺伝子組み換え作物を作った会社、
つまりモンサント社とか、デュポン社とかである。

例えば、モンサント社の場合は、本社で研究された結果を元に
日本の申請項目に日本のモンサント社が日本語で記入して
食品安全委員会に提出し、エライ人々が審査する。

審査が受理されたら、輸入されて日本の食べものの原材料になる。
そして私たちの身体を作っていくのだった。おお、なるほど。

しかし、先日のカーン大学の論文のお勉強会で知った、
ラウンドアップ耐性トウモロコシ内の抗酸化物質が減少した(※)
と、いうようなことも調査されてるのかなあと思ったが、
されていないようであった。

既存植物の有害生理活性物質がどうなっているかとか、
アレルギー物質がどう変わったかとか、代謝経路がそのままだとか
そういうことは調査されて確認されて安全性を証明されてる(らしい)けど。

厚労省の人にあれこれ質問してわかったことは、
実質的同等性の証明では、わからないこともあるってこと。

結果は、電話する前とほとんど変わらず「なんだかわからない」のであった。

※これらの物質は植物体内で起きているシキミ酸経路の
二次的な代謝によって生まれるもので、通常の試験では計測されない。
カーン大学の研究者はこの抗酸化物質(フェルラ酸・カフェ酸)が
ガンを抑制する物質であると言っている。


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No title

今日の話は、難しくってサッパリわかんないけど

遺伝子組み換えで、DNAの中の
癌の発生を抑える部分が「削除」されちゃったんじゃないか?
と言う僕の仮説も、案外と間違いじゃなさそうだなぁ…
などという事は判りました。

ヤッパリ、カラダに悪そうですね。
できれば、食べないでおきたいものですが
僕みたいに「食事療法」で免疫力を強化していれば
少々のヤバイ食べものくらいは、平気のような気もします。

外食産業とか、コンビニ食品とかインスタント食品など
防ぎようがない分野の食品もあるので
自衛手段としての「食事療法」と言うのも
これからは「アリ」なのかも知れませんね。


ところで、ややこしい連中からの「攻撃」も
一応は収まったみたいですね。
まずは、もう大丈夫なのかな?お疲れさまでした。

Re: No title

癌ダムさん

おはようございます。

> 今日の話は、難しくってサッパリわかんないけど
>
すみません・・・。

厚生労働省の方にはたいへんわかりやすく説明していただいたのですが、
やっぱりわかりませんでした。

実質的同等性ってその作物のどの部分まで分析してるのかなあ?
ってのが最初の疑問だったのですが、
質問が悪かったのか、うまく聞き出せませんでした。

今になって「申請書類マニュアルみたいなのを見せて」って言えば良かったんかなあとか
思ったりしてるけど、そゆの無理でしょうからね~。

> 遺伝子組み換えで、DNAの中の
> 癌の発生を抑える部分が「削除」されちゃったんじゃないか?
> と言う僕の仮説も、案外と間違いじゃなさそうだなぁ…
> などという事は判りました。
>
実際にはトウモロコシの中にできるガンを抑制する物質が
30%位減っちゃったって結果があるようですから、
あながち間違いじゃないのではと思います。

> ヤッパリ、カラダに悪そうですね。
> できれば、食べないでおきたいものですが
> 僕みたいに「食事療法」で免疫力を強化していれば
> 少々のヤバイ食べものくらいは、平気のような気もします。
>
遺伝子組み換えトウモロコシは排除できないっすから、
食べざるを得ないので、自己免疫力を高めとく方がいいですよね~。

自衛としての食事療法っていいですね。
わたくしもそろそろ甘いものをやめねばと思ってます(泣)
>
> ところで、ややこしい連中からの「攻撃」も


ご心配をおかけしました。
ありがとうございます。
これからもがんばるです。

No title

判り易くと言っても判っていない事を判らせよううとする所に無理が有りますよね。
もし私が「遺伝子組み換えは、安全で大丈夫ですか」
と聞かれたら、人体実験で3世代以上実験してみて
「今のところは、大丈夫みたいです。あと5世代くらいやってみて返事します」
と回答すると思います。
もちろん結論が出る前に死んでしまうでしょう。

厚生労働省の役人も学者も、本当のことはわからないでしょう。
それを種屋の会社の都合、アメリカの経済の都合、その他大勢の都合
で丸め込むためにややこしくしているだけでしょう。

年金のシステムを作った役人は将来破綻する可能性を十分に知っていた様ですし。
原発だって最終処分する場所も方法も無いままここまで来てしまったし。

もちろん遺伝子組み換えも誰も安全だと言う確証の無いまま押し進めようとするところが
歯がゆく情けないところですね。

場合によっては人類絶滅の可能性が有ると言うのに。

個人の言葉が伝わるブログレベルで民意を育ててゆかなければならないと思います。

自家採種と家庭菜園でゲリラ戦を挑んでゆく覚悟が必要です。
意外と負けないかも、、、
ベトナムがアメリカを負かしたように。

Re: No title

間取さん、こんにちは。

> と聞かれたら、人体実験で3世代以上実験してみて
> 「今のところは、大丈夫みたいです。あと5世代くらいやってみて返事します」
> もちろん結論が出る前に死んでしまうでしょう。

正しい答だと思います(笑)
誰にもわからないんですもんね。

>
> 厚生労働省の役人も学者も、本当のことはわからないでしょう。
> 原発だって最終処分する場所も方法も無いままここまで来てしまったし。

遺伝子組み換えの反対派と推進派の人々の折り合わなさは
原発推進派と脱原発の人たちの折り合わなさを彷彿とさせますよねえ。
よく似てるなあと思っています。
>
> もちろん遺伝子組み換えも誰も安全だと言う確証の無いまま押し進めようとするところが
> 歯がゆく情けないところですね。

知り合いの農家が言ってました。

「自分の孫くらいの世代に遺伝子組み換え作物のことを
なんてものを作ってくれたんだって言われるような気がする。
だから、今反対してる」

在来種と交配して原種が失われてしまったら、
どんなに後悔しても元に戻すことはできません。
農家ならではの意見だと思いました。

> 個人の言葉が伝わるブログレベルで民意を育ててゆかなければならないと思います。
>
日本では遺伝子組み換えイネが入ってこなければ、
たぶん地域の農家が商業生産を許さないと思うので、
私はわりと楽観的なのですが、食べる方はまだまだです。

「消費者の選択する権利」は消費者基本法に明記してあります。
遺伝子組み換え作物の表示、EU並みにしてほしいなあと思います。

No title

はじめまして

>今になって「申請書類マニュアルみたいなのを見せて」って言えば良かったんかなあとか
>思ったりしてるけど、そゆの無理でしょうからね~。


安全性審査ではないですが、カルタヘナ法に関する申請では文科省のこちらのページに情報が集まっていると思います。
http://www.lifescience.mext.go.jp/bioethics/anzen.html#kumikae
そのなかで、申請の詳細はこちらに詳しくあります。
遺伝子組換え生物の第一種使用等について
http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n815_00.pdf

文科省は研究利用の場合で、試料や食料用のものについては農水省になります。

「遺伝子組換え農作物のカルタヘナ法に基づく審査・管理に係る標準手順書」の概要
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_data/sop/index.html

安全審査については基準や考え方は公開されていますが、マニュアルまでは少なくともネットですぐにダウンロード可能な形では公開されていないようですね。
http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/anzen/anzen.html

あと、今度 農業生物資源研究所で平成25年度遺伝子組換え農作物の
第1種使用等に関する栽培実験計画書の公表及び説明会が行われるようです。

意見交換もあるようなので、その場で確認してみてはいかがでしょうか。
花粉症治療米は農水が進めているものなので、安全性審査のデータを取る
側にあるはずですから。

http://www.nias.affrc.go.jp/press/20130322/

Re: No title

ohira_y さん

はじめまして。コメントありがとうございます。

花粉症治療米については先日新聞で見て「おおっ!」と思ったところです。

いろいろな情報をありがとうございました。
これからゆっくり見てみます。

プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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