「農業」と「悟りにいたる道」について

IMG_8840.jpg
生長点に隠れてるきゅうりのまきひげくん。
この造形。自然にはぜったいにぜったいにかなわない。



梅雨なのに、降りませんね、雨が。

本庄市の瀬山明さんに聞いたところでは、
今年の農事気象予報では6月下旬にエネルギーのピークが来る。
ってことで、現在雨が少ないのはそういうことなのであろう。
(あ、これ、関東近辺の話で、他地域は違うです)

気象庁の予報では「雨多い」って言ってたから、
農事気象予報とちょっと違うなー、どうなるのかしらん?と思ってたが、
やはり瀬山さんの予想通り雨が少ないのだった。
恐るべし! 農事気象予報!

そして、夏作は肥料少なめでいいということであった。

ということもあり、トマトは無肥料で出発し、
ピーマン、ナス、きゅうりにはほんの少しだけ、肥料をやった。
現時点では生育的には問題ない。

よそんちでトマトにエキ病が発生しているのをみかけるが、
いまんとこ、ウリハムシを時折見かけるぐらいで、
病気も虫も発生していない。

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どういう理由だかいまいち樹の生育がよくないミディトマト。
粛々と着果はしてるからいいんだけど。色合いはいい感じ。ミディだから当然か。
グリーンベースでオレンジ色のトマトになりました。

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接木苗はやっぱり生育がいいわよねー。味はどうかなー。
中玉だと思ってたけどもしかしてミニだったのかしら。
ミニトマトは使いづらいからキライだ。



ただ、区画のはじっこのモミガラがうまく混ぜられなかったあたりに
心配してたチッソ飢餓的な症状が出てきたのよね。
毎年ほっといても全然平気なタカノツメが黄色くなってきてさ。
なので、モグラ堆肥を追肥してみた。

ついでに「アタシもチッソが足りません」と言ってるピーマンにも追肥した。

そこでふと気づく。よーく考えてみると水やりをしてなかった。

ここんとこしばらく雨が降っていない。
雨が降らないと作物は肥料分を吸えない。
そしてほんたべ農園は、今まで借りた区画で一番
気相が高くて水はけが良すぎる土のようである。
(三相分布、まだ計ってないけど)

ワラを敷かずマルチもしていないよそんちは
歩くと土ぼこりがまきあがるほど。相当乾く土質のようだ。
ちゃんと水やりしてやんないと、作物は肥料を吸えない。
なんてことになぜ今気づくのだ。あああ、ダメじゃん。忘れてちゃ。

むかーし、産地周りをしていた頃、農家のおっちゃんたちに、
毎年毎年おんなじことを一から説明せねばならず、
どうして毎年全部忘れるんだろうと不思議に思っていたわたくし。

当時は、農業という仕事がメモリを完全に消去しなくてはならない
厳しい職種だからに違いないと信じていた。

IMG_8831.jpg
寒冷紗でハトを完全に予防し、ようやく出てきた枝豆ちゃん。
それにしても欠株が多いのは、水やりをさぼってたせいかしら。あああ。
単にみどりの指度が低下しただけかしら。

IMG_8845.jpg
苦節5年目にしてようやく理解できたナスの仕立て(遅いって)。
今年は2本仕立て、支柱の立て方は道法さん方式でやりますよん。
でもね、あと2本は残す脇芽間違えちゃってさ。がっかりだ。



だってそうじゃないと、台風や洪水や大風や竜巻で、
作物がダメになったとき「しょうがない」なんて笑えるはずがない。
農業って大変だよなあ。前年のことを細かく覚えてたら
気になって夜も眠れないからに違いない、なんて信じていた。

きっとお正月にハードディスクを初期化するんだよねと
同僚とよく話していたが、自分も全てを失念していたのだった。
ひょっとしたら単なる老化? はははは(乾いた笑い)。

でもね。西出師匠の知識をバリバリに覚えていて、ガリガリ実践してた頃より、
今年の作柄の方がはるかにいいのが不思議だ。
さらに、ポイントポイントでは、なんとなーく師匠の知恵を
無意識に利用できてる気がするのだ。すごいじゃんか!

これはひょっとして「十牛図」に書いてある事ではあるまいか。
わたくしは現在「牛のことを忘れた」段階にいるのでは?
探して探して、ようやく見つけた牛のことを忘れてしまう。
次は自分のことも忘れてしまうのだ。おお、それは楽しみだ!

なーんちゃって、老化を悟りと同じにするなって話である。

とりあえず、本日初なりのトマトを食べました。んまかったです。
体調がすぐれなかったので、糖度を測るのを失念しとりました。

十牛図・禅の悟りにいたる道筋を牛を主題とした十枚の絵で表したもの。
十牛禅図(じゅうぎゅうぜんず)ともいう。(ウィキペディアより)


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No title

ペルーのパンアメリカン道路を走ると今でも道路脇にトマトの原種がごく稀に生えています。原種のトマトは小さくてとても食べられるものではないですが、実は小指の爪の四分の一くらいでした。匂いはトマトそのものです。
ペルーの海岸地帯は雨が降らないので、原種のトマトを見つけるのは大変ですが、次回は絶対に手に入れようと思っています。
友人たちには頼んでいるんですが、なかなか手に入りません。
日本では原種などを持っている人は、おそらくいないでしょうから、これを植えて観葉にしようと秘かに思っています。
種無しスイカと種無しビワをつくった先生が昔ペルーに来たことがあります。その時、ペルーのシソについて質問したことがあります。
「ペルーのシソは表が緑で裏が赤いのですが?」
と訊きますと、
「たぶん原種でしょう」
とのことでした。味は確かにシソですが香りが弱かったですね。
アンデス地方は、ジャガイモやトウガラシなど原種がかなりありますね。トマトも、あそこからはるばるあちこち通過して日本に来たんですね。

*以前六代前の食べもの云々で、米はどうかなと疑問をていされていましたが、どうも歴史学では一般百姓でも米は食べていたようですね。腹いっぱいかどうかは分かりませんが、おそらくは米には言われるほど不自由はしていなかった、と思われます。

Re: No title

eresさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

> ペルーのパンアメリカン道路を走ると今でも道路脇にトマトの原種がごく稀に生えています。原種のトマトは小さくてとても食べられるものではないですが、実は小指の爪の四分の一くらいでした。

おおーそうですか。
見てみたいなあ。

> 日本では原種などを持っている人は、おそらくいないでしょうから、これを植えて観葉にしようと秘かに思っています。

検疫に気をつけて密輸してください(笑)

> 種無しスイカと種無しビワをつくった先生が昔ペルーに来たことがあります。その時、ペルーのシソについて質問したことがあります。
> 「ペルーのシソは表が緑で裏が赤いのですが?」
> と訊きますと、
> 「たぶん原種でしょう」
> とのことでした。味は確かにシソですが香りが弱かったですね。
>
おお、この表面青で裏面赤というシソは、和歌山県のあたりにもあります。
茨城にもあります。先祖帰りといわれているようで、
自家採種を続けていると出てきます。

なんだか不思議ですね~。

>
> *以前六代前の食べもの云々で、米はどうかなと疑問をていされていましたが、どうも歴史学では一般百姓でも米は食べていたようですね。腹いっぱいかどうかは分かりませんが、おそらくは米には言われるほど不自由はしていなかった、と思われます。


食管制度ができて政府に供出している間、予定数よりも足りなくても
罰則はなかったけれども自分たちが食べられなかったと
今70歳くらいの人々は言っています。相当恨んでるみたいです。

この世代の人たちは、この恨みがあるせいか雑穀を食べません。
雑穀を食べてた時代のひもじさが蘇るからだそうです。

6代前って書いたかどうかわかんないですが、
これは戦後しばらくの間の話だと思いますね~。

江戸時代とか明治時代とかの話はよく知らないです。
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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