ほんとうにおいしいものはお店で買えない

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先日北海道の大作農園さんに行ってきました。んでミニトマトいただきました。
トマトが苦手な夫が次々に口に放り込むほどおいしくって、糖度はなんと8度。
おいしいものの威力ってすごいなーと今さら実感。
(写真提供・大作農園さん→http://kimusaku.blog39.fc2.com/)
センスのいい写真じゃありませんか。訪問記は後日UPの予定です。



『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』が無事上梓され、
第二弾にとりかかることになったです。

仮タイトルは『ほんとうにおいしいものはお店で買えない』。

おお、なんか刺激的なタイトルじゃありませんか?
ってことで、章立てのために過去のブログを読み返しております。
んでちょっと稚拙な部分とか見つけてうひーとか思ったりしております。

このブログを始めた頃は、某D社をやめてまだ一年。

それほど時間が経ってなかったこともあり、
文章は「です・ます」調で堅苦しく、しかもなんか知らん上から目線で、
読み返すほどに「ひー、やめてー」って感じでこっ恥ずかしい。

何か「早く伝えなくては!」と気負っていたのでありましょう。
今は年とって適度に空気が抜けて自分的にはいい感じであります。

さて、何年か経ち、某D社から完全に卒業してみると、
世の人々は他のことで忙しく、食べもののことなど
そんなに気にしている暇はないってことがわかってきた。

おおむね人々は、どんな野菜や果物にも農薬は3回しかまいてなくて、
ミツバチを殺すらしい「ネオニコチノイド系農薬」だけが悪だと思ってたり、
遺伝子組み換え食品もほとんど排除できてると思ってたり、
食品添加物よりも放射能の方が心配だったりする。

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桃ってデリケートな作物ですよね。触るとそこが茶色くなっちゃったりして。
そんな作物が畑から市場、店を経て手元に届くまできれいなのって
冷静に考えたらおかしくない? なんで?って思ったことない?



確かにお店で売られているものは数々の法律をクリアしていて
基本的には「安全」である。食品衛生法も遵守して、
農薬取締法もクリア! 全然OK! だからこそ売ることができる。

さてしかし。
「それはおいしいですか?」と聞かれたら?

人は自分が食べているものは基本的においしいと思っているため、
そういうことをあまり疑問に思わないってのは某D社時代に学習した。
わたしの食べているものとあなたの食べてるものは違うけど、
人は同じものを食べていると思っている。そういうものだ。

それでもびっくりするぐらいおいしいものは存在して
食べてみて本当に驚いて、意識が変わることもある。
しかしそういうものはスーパーでは売られていないことが多い。

えええ? どうして? なぜですか?

食味は作り手の技術によるもので、栽培方法はあまり関係ない。
慣行栽培でも有機栽培でもおいしいものを作る人はいる。
有機農業関係者の方が絶対数は多いのは確かだが(当社比)、
有機農業やっててもおいしくないものを作る人だっている。

味の濃いおいしい作物を作る人は、人より努力した技術のある人である。

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例えば卵が昭和の時代からずーーーーっと同じ価格なのはなぜ?
卵が安いのはあたりまえじゃなくて、どこかにムリさせてるってことだとしたら。
それが消費者には知られたくないことだったとしたら。



さて、わたくしたちがスーパーで買うものは、卸市場からやって来る。
市場が直接買い上げているものと、JAから来るものがあるが、
基本的においしいものを作る人の作物はそのフィールドには出てこない。

彼らの作物はすでに販売先が決まっていることが多くて
そこに直接売られる、あるいは自分で売る。
だって、「おいしい」っていう付加価値商品が他の物と同列に扱われちゃうと
努力の甲斐がなくなるもん。当然よね。米なんかとくにそうだ。

果物はそういう傾向が特に顕著な作物で、
おいしいものが食べたければ農家直売の贈答品を買った方がいい。

直売は中間流通を入れないから売上が全部自分のものになる。
農家は直売で売れたほうがうれしい。さらに、おいしいものを送らないと
お客さんが離れていっちゃうから、いいものを選んで送る。
それ以外のものが相場に左右されるJAに出荷されてたりする。

まあ、経営判断としては当たり前だ。自分が農家でもそうする。

なんてことを考えると、スーパーに売ってるものは
プレミアがついてるもの以外は、それなりのものでしかなくて、
最大公約数の栽培方法で最大公約数の味のものが多いのだった。
(最近プレミアも偽装とかあるから信じられないけど)

gazou 031
りんごが赤いのはあたりまえなんじゃなくて、消費者が、
そして市場が赤いものを求めているからって意外と知られてない事実。
赤くなくてもおいしければいいと思うけど、赤くないと売れないのも事実。



食べものの価値は現在、「価格」というものさしではかられていることが多く、
「おいしい」という評価軸をそこに設定するのは難しい。
それは市場と消費者が「価格」を優先しているからでもある。

わたくしたちがお店で買えるものは市場がすでに選択しており、
自由に選べるようでいて実は限られたものしか買えない。

たとえば売り場でまっかに色づいているおいしそうなトマトは、
畑でもぐときはまだ青かったりする。出荷時の規格がそうなってるからだ。
市場では、完熟のおいしさよりも棚で長持ちすることが優先される。

そんなことをわたくしたちは全く知らされていない。
わたくしたちは、食べものを作っている現場をほんとうに知らないのだ。

なので、『ほんとうにおいしいものはお店で買えない』で
食べものがどのように作られているのかを書こうと思っておるのです。

ってことで、これからがんばります。


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こんばんは!

紹介していただきありがとうございます!
うちのブログの訪問者がいきなり増えてビックリしました。
マメに更新しなくては(・・;)

本、手に入れましたよ!!
休憩時間に読んでま~す!

Re: こんばんは!

大作農園さん、こんばんは。

> うちのブログの訪問者がいきなり増えてビックリしました。
> マメに更新しなくては(・・;)

鉱山萌の記事、面白かったですー。
いつかハンスくんも登場させてください。
>
> 本、手に入れましたよ!!
> 休憩時間に読んでま~す!


おおっ、ありがとうございます!
うれしいでーす。

記事のUPは今しばらくお待ちください。
あと、トマト待ってます!!
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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