やっぱりチッソ飢餓だった(泣)

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「源助大根」とルコラ。大根は3年前のタネだけど問題なく発芽。
ルコラって柔らかい「温室育ちのお嬢さん」っぽいハウス栽培が主だけど、
冬場の露地の霜があたったヤツは「じゃじゃ馬」って感じでワイルドでおいしい。



今年のほんたべ農園の冬作、
ほうれんそうと春菊とカブが全然ダメである。

果菜類の残さを土中にすきこみ、カルスNCRと米ぬかを入れ、
2週間後に種まきしたんだが、発芽率が悪く初期生育がイマイチであった。

んー、もしかしてチッソ飢餓?

果菜類の残さはそんなに青々としておらず枯れ上がってたから、
もしかしてC/N比(※)が高く、チッソを補充する必要があったのかも。

うーん。失敗したー。

先日の西出会で、カルスNCRの構成菌が変更になって
ボカシの温度が上がらないと師匠・西出隆一さんがおっしゃっていた。
カルスNCRの菌が変わって分解能力が失われたってことは、
チッソ飢餓になる可能性は高い。ううう。早く言ってよね。そういうことは。

炭素分を大量に土中に入れると微生物がわっと集まってきて分解する。
微生物はその際、燃料として土中にあるチッソを使う。そのため、
チッソ分の少ない畑では、一時的に土壌中のチッソ分が足りなくなる。
この状態のことを「チッソ飢餓」と言う。

そういう状態になっている畑にタネをまくと、
発芽しても本葉かその次の葉が黄色くなり、ひどい時には枯れる。
初期生育が悪くなり、菜っ葉などは追肥をしてもうまくいかない。
とくに冬など微生物の活動がニブイときには難しい。

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10月上旬に追加で播種したほうれん草。ちっとも大きくなりましぇん(泣)
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ご近所が11月下旬にまいてたほうれん草。ムリでしょーって思ってたのに
なんか追いつかれてるじゃありませんか? 化成肥料やってたけど、
それだけの問題ではあるまい。恐ろしや、チッソ飢餓。



微生物資材を同時に入れると、炭素分の分解は早まるが、
それでも失われるチッソ分の補給をしなくてはならない。
この場合、硫安が一番手っ取り早いが、有機質肥料でもかまわない。

計算するのがめんどくさいから、わたくしはモミガラを入れる際には
硫安を使う。硫安の硫黄分が土中の微生物に分解されると
有用な物質になるという研究結果があるため、尿素は使わない。

今年は、果菜類の残さだからチッソはいらないだろうと考えた。
今までも何度かすきこんでいたが、それほど問題無かったからだ。
そう考えるとカルスNCRの構成菌の問題かもしれない。

結果、その畝では、ほうれん草と春菊は発芽はしたが
その後の生育が悪く二度ほど播き直した。でも生育はのろい。
ルコラと大根、コリアンダーは理由が不明だがうまいこと生育している。
チッソがなくても芽が出るアブラナ科はタネが古くて発芽しなかった。

果菜類の残さをすきこんだ畝は2箇所。
場所によって生育のバラつきがあるのは、残さの量によるのかも。

ほうれん草や春菊は肥料を食う作物なのだ。
液肥をやっても全然取り返せないの。生育が止まったままなの。
悲しいよう。ほうれん草、楽しみにしてたのにい(泣)

しかしチッソ飢餓なはずのこの畝でも、大根は順調だ。
また、ふるわなかったピーマンのあと、無肥料で種まきした部分も
順調に大きくなっている。大根、前作の肥料で作れるんじゃん?
アブラナ科だからなあ。バカなのかも。

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向こう側から、小松菜、べか菜、ルコラとコリアンダー(と、草)。
小松菜のところにはカブをまいたつもりだったので、大きくなってきてビックリした。
菜っ葉が足りなくなるとヤだからべか菜をまいたが、生育が良く、
むかーし某D社で葉物の生産者がすんごく作りたがった理由がわかった。
早く大きくなるしすんげ発芽率いいんだもん。アブラナ科の中でもバカ度高し。



その他インゲン・枝豆とシソの残さを入れたところも問題はない。
マメ科の根粒菌のおかげかもしれない。
てっきりそこにカブをまいたと思っていたら小松菜だった。
正月のお雑煮には困らないが、カブのグラタンは食べられない。くそう。

微生物資材に頼るとこういうことになるってことなのかなあ。
ちなみにカルスNCRの主になる菌は「キメイラ」という商品名で売られているらしい。

作ってる企業の名前を失念したが、その企業のWEBサイトはない。
埼玉県深谷市岡部にある「タネの黒沢」で取り扱っているらしい。
ううー。早く買わなくては。

チッソ過剰にビビりすぎていつもチッソを入れなさ過ぎるのだが、
今度から過剰になるぐらい入れないとダメだなあと、
遠い目をしてしまう年の瀬のわたくしでございました。

今年の教訓・「過ぎたるは及ばざるが如し」とは限らない

(※)C/N比・有機物などに含まれている炭素(C)量と窒素(N)量の比率(質量比)
炭素率ともいう。土中にそのまま入れるには20%くらいが適当。
堆肥の炭素率が低いと虫や病気が発生しやすい。鶏糞堆肥などは要注意である。


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手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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