スーパーのトマトから見えるいろいろなもの

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スーパーに行ったら探してみよう。放射状に出てるのがスターマーク。
上はフツーの大玉で出てたもの。下は高糖度トマト。塩トマトだったかな?
どうせ食べるならおいしいのがいいもんね。



ほんたべ農園で何年作っても全然収量が上がらないトマト。
かろうじて糖度は6度以上にはなるけど、なんかイマイチなトマト。
師匠・西出隆一さんはハウスで25段採って最後まで糖度7度のトマト。

昨日スーパーに行ってみたら、うまそうなトマトが並んでいた。
おお、そう言えばこの時期はおいしいトマトが出てくる時期ではないか!

ということで、トマトについて書いてみた。

さて、昨今のトマトは嗜好品に位置づけられているらしく、
甘くないと評価されない。

おいしいなーと感じるトマトの糖度はだいたい7度以上である。
6.5度でもおいしいが、5度くらいだとトマトソースにしたくなるし、
4度台なんかだったりするとそれはもうトマトじゃないよねと言いたくなる。

わたしの師匠・西出隆一さんは「5度以下のはトマトではなく、トマだ」と言う。
わはは。さすが25段取り、7度以上のトマトを作る人である。

しかし、トマトはいつからこのように甘くなったのだろうか?

幼いころ、トマトに砂糖をかけていたわたくし的には、
知らない間に甘くおいしくなっていたというのが正直なところである。

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家庭菜園のような露地栽培ではトマトは必ずワレるんす。
かんばつが続いた後に大雨がふるとバッチリワレます。ということで、
トマトはハウスで栽培されてるんですねー。ちなみにこの色、とりあえず
6度以上の色です。ベースがオレンジ色がおいしいトマトの色。



高糖度トマトや、水を切って育てたちびっちゃーいトマトが
店頭に並び始めたのは1999年頃だった。
(それ以前にも緑健のトマトとかあったけど店頭では見なかったよね)

その砂糖のように甘く、深紅の色濃いトマトを食べた時には
ものすごくびっくりした。さらにその値段にもびっくりした。

ええええっ? トマトでこんな値段? 生ビールが飲めるじゃん!!って感じ。
トマト2個と生ビールと言われたら迷わず生ビールを選ぶわたくし。

しかし、あまりにも味が濃すぎて毎日は食べられないと思った。
そして、これら高糖度トマトのデビュー以降、どういうわけか、
フツーの大玉トマトの食味のハードルもかなり上がった。

フツーの大玉だから甘くなくてもいいじゃん!なんて理屈は通じない。
フツーの大玉でも6度以上ないと「トマ」と呼ばれてしまうのだ。

さて、この時期のトマトは促成栽培・半促成栽培のものである。
ご近所のサミットストアで産地を見たら、ほぼ熊本産だった。

特売で「糖度5度台。水分過剰」って色のトマトがあってぐったりしたが、
その安いトマトの横に、くっきりとスターマークが出てるトマトがあった。

おお! これは、お買い得だ! しかしトマトの見方がわからない人は
糖度5度台の「トマ」を買ってしまうかもしれない。安くて大きいからね。

白い点はカルシウム
そしてこれが「トマ」の色。キラキラ光ってるのはカルシウム。
もう終わり間近ですよーって時と、水分調整間違えてこうなってる時と
2パターンあるみたいだけどまあ、どちらにしても「トマ」。



実はこの時期、だいたいどのスーパーにもスターマークの出ているトマトがある。
そこそこ糖度があり価格は普通。たぶんおいしいはずだ。

おそらく、2月下旬から出荷が始まる産地があるのだろう。
トマトは出始めはおいしいものができる。5段目くらいまではOKである。
そして特売の「トマ」はどこかの産地の終了間近のものかもしれない。

関東では、半促成が始まるのが3月からだが、この作型のトマトは
6月ごろになると「トマ」になり投げ売りされる。「トマ」だからしょうがないのだ。

産地が変わっておいしいトマトが出てるのかもしれないが、
この後のことをわたくしは知らない。
ほんたべ農園の野菜で自給し始めるので、スーパーに行かなくなるからだ。

さて、関東のトマトは今年はどうなっているのだろう?

埼玉や群馬で先日の雪のために大きな被害があり、
ハウスが倒壊したり潰れたりした人が非常に多いと報道されている。
わたくしの知り合いも、出始めだったトマトハウスが潰れたと言っていた。

ハウスは一から建てるのもお金がかかるものだが、
壊れたり潰れたりしたハウスの撤去にはもっとお金がかかるのだ。
後継者がいないハウス農家は、おそらく離農してしまうだろう。
撤去して一から建てなおして加温の設備つけるなんてのはムリだからだ。

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価格もピンキリだし産地もあれこれあって選ぶの大変なトマト。
スターマークが出てて適当な価格のものがお買い得っす。
スパゲッティやラザニアなんかのソースにするのなら「トマ」がおススメ。



ということは、トマトはどこかのタイミングで品薄になるかもしれない。
そして、価格が上がるだろう。

促成栽培、半促成栽培、抑制栽培と地域を変え、
ほぼ周年スーパーの棚に並んでいるのがあたりまえのトマトだが、
どこかの地域で被害があると、その地域の時期が品薄になる。

この後、トマトが高値になったら、雪害で大変な思いをした農家が、
ひょっとしたら離農した農家がいるかもしれないってことである。

スーパーの棚を見ているだけではそんなことはわからないが、
ちらりとそういうことを考えてもらうといいかもしれないのだった。

そして日本の食料を支えている人たちのことを
ちょびっとだけ考えたりしてもいいかもしれないのだった。


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Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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