無農薬でおいしい野菜を作りたい  岡崎市・麻衣さん

s.gazou 192
OLから新規就農。就農約1年の麻衣さん。無農薬・無化学肥料でおいしい野菜を作っています。


岡崎市で女性二人で無農薬栽培に取り組んでいるのんのんファーム。
去年の秋に畑を借りて、今年の春作から本格的に農業を開始しました。

現在はまだ試行錯誤中。

新規就農者がまず困る「売り先の確保」が難しく、
WEBサイトを開設し、無農薬野菜セットの注文をとってはいるのですが、
注文があまり来ないのが悩みの種。

地域の直売所で野菜を販売したこともありましたが、
地元農家のダンピング攻勢に負けてしまい、出荷するのを断念しました。

s.gazou 182
牧草が植わっていたという畑は夏野菜がにぎやかに茂っていました…夏草も。
耕作をやめ草ぼうぼうになっていた土地は、就農するには意外と条件がいいと言われます。
その理由は、腐植が多く微生物が豊富だから。難点は草取りなんですが。



「最初は本当に自分が野菜を作れるのかって思っていました。
なので販売のことはあまり考えていなくて。

野菜ができ始めてからは直売所で売ってみたんですが、
ものすごく安く野菜が売られてるんですよねえ…。

自分たちの作った野菜をその値段で売るのは、ちょっと悲しい。
袋に入れたり調整したりする手間を考えると、出すことに意味がないような気がして。
結局やめました。

畑の前で販売をしたりもしたんですが、100円で売っても箱に入ってるのは
10円だったり1円だったり。きちんとお金を入れてくれないんですよね。
なのでそれもやめてしまいました。

売り先は今、毎週土曜日に名古屋でやっている朝市だけなんですが、
ここから少しずつ広がっていけばいいなと思っています。

この朝市は有機栽培のものや無農薬栽培の野菜ばかりを扱っているので、
自分たちの野菜がきちんと評価されるので。
でもまあ、今は持ち出しの方が多いような状態です。」


gazou 190
発芽してどれぐらいでしょう。人参が元気よく育っていました。
発芽してしまえば人参は楽勝と言われますが、間引きとか草取りとかいろいろな作業があります。
この小さな芽から大きな人参が育つのです。野菜って不思議ですね。



最初は畑の借り方もわからないので市民農園で野菜づくりをはじめました。

最初に借りた畑は、偶然としか思えない出会いがきっかけでした。
しかし次の畑を借りるに当たっては、気合いの入ったエピソードがありました。


「最初、岡崎市役所に行ったら「畑なんてない」って追い返されたんですけど、
しつこく何回も通ってたら「おかざき農業塾」っていう研修に参加すると
もしかしたら農地を斡旋してくれるかもしれないって言われて参加しました。

実際に研修を終えると必ず農地を斡旋するというシステムはないのですが、
斡旋してもらえたんです。しつこく市役所に通った甲斐がありました。
でも、市役所も自分で農地を探してきた方が早いよって言ってますから、お勧めできませんけど」

その間、有機栽培に取り組む農家の見学に行ったり、
岡崎市主催の野菜づくり研修に参加したりしながら自分の畑で実践し、現在に至ります。

そのなかで、自分の農業はこうありたいという思いが強くなっていきました。

基本方針は「無農薬でおいしい野菜を作ること」、さらに、
「地域の資材を利用して、購入資材を使わないエコな農業を行うこと」のふたつ。

s.gazou 183
牧草に負けつつある玉ねぎの苗。早く草をとらなければ!
s.gazou 185
とりあえず、20分ほど草取りをお手伝い。多少きれいになりました。
玉ねぎの株元に最近入手したモミガラがまいてあります。地産地消の農業資材ですね。



お金をかけて資材を投入するのではなく、地元で手に入るもので野菜を作り、
食べた人に「おいしいね」と言ってもらいたいと麻衣さんは言います。

麻衣さんはなぜ農業を始めようと思ったのでしょうか。

「よくある話だと思うのですが、OL時代はすごく残業が多かったのです。
仕事が終わっちゃってても、上司が帰らないとなんとなく帰れないみたいな雰囲気ってありますよね。
時間内に仕事が終わってても、遅くまでいるのが偉いみたいな雰囲気。

私は残業するのがすごくイヤだった。
だからさっさと帰ってたけど、それも何だか気がねしなくてはならなかった。

農業のいいところは、全て自分の時間だってことです。
作業の段取りや時間配分が自分の思い通りにできること、それが楽しい」

現在、畑の総面積は4反弱、稼働しているのはそのうちの3反。
今年からまた少し面積が増えるので、来年の春作からは作る野菜も増えそうです。


gazou 195
ナスの花をチェック中。最近は、タウン誌や地元テレビの取材を受けることもあるという麻衣さん。
若い女性が農業に取り組むという話題性が大きいからでしょうか。がんばってほしいです。



惜しむらくは野菜の売り先がないこと。

これからは販売戦略を考えてさらに営業努力をしていかねばなりません。

ただひたすら作物を作るだけでは立ち行かないのが新規就農者。

市場調査や商品開発、売れるものを先取りするカンなどなど、
土地も売り先も、ただ引き継ぐだけで、すでに基盤のある農業後継者とは
全く違う世界に新規就農者は生きています。

gazou 186
終了間際の水ナス。普通の長ナスをいただいて帰ったのですが、
とろけるような食感のおいしいナスでした。やはり有機農業の野菜は力があります。



これから秋作の種まきと管理が始まります。

「日々、土と野菜に向き合う生活は楽しいけれど、遊びじゃないので
ちゃんと野菜が売れてこそ仕事って言えるんですよね」と言う麻衣さん。

早く、野菜の売り先がたくさん見つかるといいですね。


麻衣さんの野菜を食べてみませんか?
のんのんファームの野菜セットをご注文いただけます。

のんのんファームの野菜セット(ほんもののの食べもの日記part2版)
送料込 2,500円

内容・ナス、レタス、きゅうり、つるむらさき、人参葉、ニガウリ、伏見甘長唐辛子、水菜などの葉物などから
7~8品目。内容はおまかせになります。

ご注文期間は10月30日まで

注文は以下のメールアドレスへ
info□nonnonfarm.com  □を@に変更して送ってください。
※「ほんたべ版野菜セット注文」というタイトルをつけてください。
ご注文承り後、振り込み先のご連絡をいたします。
振り込み確認後、発送とさせていただいています。

ブログ・のんのんファームの作業日誌 http://nonnonfarm.99ing.net/
WEB http://nonnonfarm.com/index.html
※もう少し小さいサイズの野菜セットもあります。詳しくはWEBサイトにて。


★現在ブログランキング参加中です!
↓プキッとクリック、ご協力お願いいたします!



こちらもよろしくお願いいたします!
にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
にほんブログ村


関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

ほんたべさん、こんばんわー。農家の一番苦労するのは、「売り先」だと思います。というのも、農家は元々作るのが得意だから。売るとなると、市場で安く買われるか、ネットで高く、でもひたすら待つか・・・そんな方法ぐらいしかないのかもしれません。

ですから、作るものは、今は安全、安心。そしてスーパーには売られていないこだわりのある野菜がこれからどんどん差別化を図ってゆく必要があるのだと思います。

ほんたべさんのサイトでも、成功なさっている人がたくさんいらっしゃるので、そういう輪の中に入る(つながりを持つ)というのも、売ることに対して大切だと思いますよ。

Re: No title

駆動さん

こんばんは。
本当に、売り先って探すの大変だと思います。

すでに有機農業に取り組んでいて、いい売り先と取引してる地域で就農するのと、
そうでないのとは大きな違いがありますよね。

農業ブームと言われていますが、有機農業に取り組む就農者が売り先に困るのでは
ブームじゃないんじゃないかとか思っちゃいました。

いろいろと考えてしまう今回の取材でした。
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR