そのスムージー、大丈夫?

名称未設定 2
作ったことなかったのでスムージーを作ってみました。
家に菜っ葉がなかったのでレタスで。減量中なのでバナナとりんごの糖分が
ことのほかおいしゅうございました。水をいれるのを失念してたので
スプーンですくって食べました。ますます流動食っぽい感じ。



ある日、夫が言いました。

「スムージー作ってくれよう~」
す、スムージー? な、何で?

人間には咀嚼するための歯があるのに、
なぜ流動食のようなものをあえて飲まなくてはならないのか!
歯がある間は噛め! と思ったわたくし。当然スルー。

しばらくしてもう一度夫が言いました。
「スムージー作ってくれよう~」 

2度も言うということは相当作って欲しいらしい。
んで、少しスムージーについて調べてみた。

何年か前から周りに「スムージー飲んでる」という人が増えており、
からだにいいとかお肌にいいとか言ってるのをちらほらと聞いていた。
何を入れるのか聞いたら、バナナとりんごなどのくだものと、
小松菜やほうれん草、水菜などの菜っ葉と水、と言う。

ええええー。生の小松菜? ほうれん草? マジ?
ほんとにからだにいいんですか、それ。
と思ったが、言わなかった。余計なお世話だもんね。

そして今回調べてみて「スムージーってほんとにからだにいいのかなー」と
ますます思っているわたくし。その理由はふたつある。

1.菜っ葉を生で食べること
2.輸入果物を使うこと&皮ごと食べること

まず菜っ葉を生で食べる事について

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ほんたべ農園のかぶの葉。最初に葉っぱをぐわーっと茂らせ、
その後根っこが太ってきます。ぐわーっと大きくなってるまさにその時に食べるのが
菜っ葉。生の菜っ葉、とくにほうれん草にはシュウ酸というアクもあるしで、
昔から日本人は茹でて食べてきたんだけど、何で生が流行っているのか。



菜っ葉の生育期間は45日程度と短い(春~秋まで)。
本来植物は花を咲かせて種をつけ、繁殖することが目的で生育している。
菜っ葉は生育初期に収穫して食べるが、ここに微妙な問題がある。

植物が体を作っている段階を「栄養成長」という。
「栄養成長」の期間は体を作るチッソ分をよく吸う。
繁殖の準備に入ると「生殖成長」に代わり必要な肥料が変わってくる。

通常チッソはアンモニア態窒素という形で与えられており、
これが土壌中の微生物によって硝酸態窒素に変わる。
植物は硝酸態窒素を吸収し、光合成でたんぱく質に変え、からだを作る。

硝酸態窒素が多くても、土中にあれば植物はそれを全部吸ってしまう。
消費しきれない場合は自分のからだにそれを貯める。
未消化のチッソが多いと虫がきて病気にもかかりやすくなるから
農家は農薬を散布してそれを予防する。

菜っ葉には平均して10(成分)の農薬が散布されている。
生育期間で割ると1週間に一度の農薬散布と考えてもいい。

で、何が良くないか。

まず硝酸態窒素。
これは体内で発がん性物質に変わるといわれており、
大量に摂取して牛が死んだ例などもある、意外と危険な物質である。

gazou 038
厳寒期の露地栽培で地面にはいつくばって寒さに耐えてるほうれん草。
硝酸態窒素の残留加減は葉の色でわかるとか言う人いるけど、わかりません。
冬場の菜っ葉はおおむね糖度が高く硝酸態窒素残留は少なめ。
スムージーに入れるなら冬だよねと思うけど、冬は飲んじゃいけないんだってね。



雨が降って光合成ができなければ一時的に残留値は高くなるし、
ちゃんと光合成すれば低くなる等の不安定な物質だから、
日本では残留基準値は定められていない。

そもそも菜っ葉は伝統的に茹でて食べるものだから、
茹でれば硝酸態窒素はお湯に溶け出し問題なくなる。てなこともあり、
硝酸態窒素が話題になるのは「有機肥料が危ない!」とか
「有機農業は環境を破壊する!」とかで有機農業を攻撃するときだけだ。

しかしここ数年、日本人は菜っ葉を生で食べるようになった。

生で食べることを推奨した人たちがこのことを知っているのかどうかは不明だ。
知らないのかなー。牛や乳児に事故の例がたくさんあるんだけど。

菜っ葉の不安は硝酸態窒素だけではない。
もうひとつ、残留農薬もある。

最後に何をまいてるか防除暦がないので不明だが、
農薬によっては残ってる可能性が高い。
基準値以内とはいえ、残留農薬はゼロではない。

農家によっては有機リンや合ピレなんかまいちゃってたりするかもしれない。
これらの農薬は洗っただけでは落ちないこともある。

んで、スムージーとは、硝酸態窒素と残留農薬の可能性のある菜っ葉を
くだものとガーッと混ぜて飲むものである。

んー。ヤじゃないですか?

gazou 011
キャベツやレタスは生育期間が長いため、硝酸態窒素の残留は少なめ。
グリーンスムージーには菜っ葉って決まってるみたいだけど、キャベツとか、
レタスとかでもいんじゃないかと思うんだけど。なにか決まりがあるのかな?



硝酸態窒素だけ考えてみても、夏場の小松菜やほうれん草には
控えめに言っても4000~5000ppmくらいの残留があるはずだ。
ハウス栽培のものは残留が多いことが知られている。とくに水菜は。

ちなみにEUの硝酸態窒素の残留基準値は
ルコラが7000ppm、ほうれん草は3500ppmである。

ルコラに高濃度で残留していることがわかったのは最近のことらしい。
7000ppmってのは相当な数値だが、吸いやすい野菜なのだろうか。
でも乳幼児は食べないからこれぐらいでいいだろ!的なざっくりした基準らしい。

ルコラ以外の菜っ葉の基準値がないのは、
ヨーロッパには小松菜はないからだよね、きっと。

さてこのように菜っ葉を生で食べることのリスクついてだが、
皆さん、認識してました? 
推奨している人たちは、少量だから平気って考えているのかもしれない。
もしかしたら知らないのかもしれない。

そしてそして。
これを飲んだ人たちは、ほんとに体調が良くなってるのかな?

良くなってれば問題はない。でも変化がないのなら、
ちょっと考えたほうがいいかもしれない。菜っ葉だけじゃなくて
くだものについてもどうかなーってところがあるからだ。

んで、文字数が多くなったので、くだものについては次に書きます。


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癌とかでなければ、たぶん不必要かな?

こんにちは。(お久しぶりです)

グリーンスムージー…まぁ、癌の再発防止剤として、
いやいや飲んでおりますが
そうでなければ、金輪際飲みたくない代物(苦笑)
「がん患者さん」以外には、
まったくお勧め出来ない飲み物だと思っております。

残留農薬については僕も気になるので
無農薬のものか、低農薬のモノを注文していますが

実際のところ、
癌の再発と農薬被害のどっちが怖いか…という天秤だと思います。
そういう目的でなければ
まぁほどほどで良いんじゃないでしょうか?(笑)

Re: 癌とかでなければ、たぶん不必要かな?

> こんにちは。(お久しぶりです)
>

癌ダムさん。お久しぶりです。
コメントいただいてるのに全く気付かず申し訳ありませんでした。

> グリーンスムージー…まぁ、癌の再発防止剤として、
> いやいや飲んでおりますが
> そうでなければ、金輪際飲みたくない代物(苦笑)
> 「がん患者さん」以外には、
> まったくお勧め出来ない飲み物だと思っております。


若い女性はからだを冷やすし、ムリに飲まなくてもいいよなーと思った次第です。
飲んで肌がカサカサになったーとか言いながら、継続する人がいるんですよ。
自分のからだの声を聞けるようになった方かいいのになとか思ったりしてます。


> 癌の再発と農薬被害のどっちが怖いか…という天秤だと思います。


先日講演で、大腸がんを切った方にご質問されました。
ゲルソンジュースを飲んでいるとおっしゃるので、市販のりんごの皮は使わないほうがいいかもしれませんと言っておきました。

ゲルソンジュースを知っててよかった!と思いました。
癌ダムさんのおかげです。
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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