「買ってはいけない」のではなく

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講演時に心がけていることその①できるだけニコニコする
ニコニコしながら話すのって難しいんだけど上手な人いるのよね。
そういう人にわたくしはなりたい。



食べものについての講演をさせていただくことがあるです。

『まだまだあった 知らずに食べている体を壊す食品』なんて
扇情的なタイトルの本を出版しといて何ですが、
基本的に「お店で売られている食べもの」は
食品衛生法の基準を満たしている安全なものですから
「買ってはいけない」とは言いたくないし言えないわたくし。

「これは積極的に食べないほうがいいかもよ」と真剣に思うのは
防カビ剤が吹きつけられてる輸入柑橘類の皮くらいで
あとは各自のものさしで判断すればいいと考えている。

だって自分のからだに責任が持てるのは自分だけだもん。

「わたしは食べませんが食べたい人は食べればいいと思います。
でも自分の食べてるものがどんなものか知らなくてもいいですか?」と
すみっこでひっそりと控えめに主張するのがわたくしの立ち位置。

なので、講演させていただく際には「食べてはいけない」のではなく、
「自分のものさしを作るための材料いろいろ」について、
例えば、農薬を散布している風景や除草剤を散布した畑の画像や
残留農薬基準値の決め方とか、加工品の一括表示の見方とか、
個別の食べものがああだこうだというよりも、
自分が食べてるものについて考えるための素材を提供するって感じだ。

お店では自分の買うものがどのように作られたのか伝わらないし、
一括表示を見てもよくわからない。

わたくしが子どものころは魚屋さんや八百屋さん、お肉屋さんで
コミュニケーションを取りながらお買いものできたが、
昨今ではそのような小規模なお店を見つけるのは難しい。
また、人々は忙しくなり素材よりも加工品を買うようになった。

スーパーの棚には加工度の高いものが並んでおり
多忙な人々の調理時間の短縮に貢献しているが、
自分で作ったらとてもこんな金額ではムリだよねってな価格で売っており、
なぜそうなるのか誰も考えたりせずに買い物かごに入れている。

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例えば、基本的には物質名表示とされる食品添加物表示だが、
全て表示されているわけではなく物質名を省略できるものがあって、
一括名・簡略名で書かれている場合、複数の物質が含まれてたりするが
あんまり知られていない。一括表示にも読み方のコツがある。
(消費者庁・「食品添加物とは?」より)



今食べてるものがどんな風に作られてるか誰が作ったか、
知らないで食べるのが昨今ではあたりまえである。

自分が食べているものがどのようなものなのかがわかると、
それが自分と社会にどういう影響を与えるか等々、
「食べることの先にあるもの」を考えたりするかもしれないが、
その機会も与えられているとは言いがたい。

ある意味わたくしたちは市場が与えてくれるものしか食べられない
家畜のような存在なのだろうと最近よく思う。

そんななか、安心して食べられるものを欲しいと考えている人もいるが
「農薬ができるだけ散布されてないものの方が好き」と言う理由は
「我が身と家族の安全」がほとんどだ。
この購買動機は米国人も同じらしい。ある意味利己的な行動である。

しかし、実際に農薬をまいてる風景を見たらどうだろう。

食べる自分よりもその場にいる農家の方がよほど危ないことがわかるし、
そこにいる虫が大量に死んでることも想像できるだろう。

「農薬の問題って食べることだけじゃないよね」と、
「我が身」のその先を考える人がいるかもしれない。
「なんで農薬をまかなくてはいけないのか」なんて
さらにその先を考える人がいるかもしれない。

人々が選ぶものがなんとなくゆるやかに社会を変えると
わたくしは某D社の経験からかたくなに信じておりもはや信仰に近い。
だってほんとに変わったもん、この20年ほどで。

だからわたくしは「あれダメこれダメ買ってはダメ」ではなく
「自分で考えて決めてくださいよろしく」的な方がいいと思うのだ。
「買ってはいけない」って言われたら自分で考えないもんね。
考えない=自分のからだに対しての責任を放棄することでもある。

ってことで今「食べもの通知表(仮題)」というムックの監修をしております。

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スピードスプレイヤーでりんごに農薬まいてる風景なんて
見たことのある人の方が絶対的に少ないのだが、これを見ると
運転してる人こそ農薬かかり放題だとわかるでしょう。そうすると、
「りんごコワーい」ではなく「農家大丈夫なの?」って思うのよね。



「これがダメだからダメ! どうしてもダメ!!」ではなく
わたくしの立ち位置をご理解いただいたうえでの構成となっております。

先日初校を見たら、お店に行って商品を見ないとわかんない一括表示や
栄養成分表示が一覧できて原料原産地も調べられるものは調べてあり、
わたくし的には「こんなもんが入ってんだー」的な驚きや、
意外と国産原料使われてる加工品が多かったりして大変勉強になりました。

お店に並ぶのは6月下旬の予定だそうです(営業)。

■さらに営業
6月19日(金)に上記のような内容の講演をさせていただきます。
ご興味ある方は以下からお申し込みくださいませ。
子どもの食品“ホント”の話
http://www.daichi.or.jp/info/event/2015/0506_5166.html


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ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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