おばあさんは山へ鹿撃ちに その1

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立派なトロフィー(角)が欲しいわけではなくおいしい肉が食べたいから
撃つのならオスではなくメスだよなと思うわたくし。
「駆除」は女性ハンターのほうが向いているのではと最近よく思う。



ハンターになることにした。

わたくしは幼い頃から山の中で遊んできたせいか、日本人的な
プリミティブな精霊を信仰している。また仏教徒でもあるため、
殺生についてあれこれ思うところが多く、ハンターとは、
ある意味神様に許された人の仕事ではないかと考えていた。

しかしよく考えてみると日々小さな昆虫を全く罪悪感なく
バンバン殺戮しており、とくに畑での大量殺戮は日常茶飯事である。

わたくしは日々殺生を行っているのだった。

さらに週に一度ほどは、他人が育て殺した動物の肉を食う。
自分では命を奪っていなくとも、背負う罪は同じであろう。
であれば、わたくしの決意を神様は理解してくださるはずである。
と信じることにした。
(仏教徒なのに神様と言ってる時点ですでに怪しいんだけど、
わたくしの信仰における神様なので突っ込まないでください)

ということで、警察と都庁と猟友会に行って来た。

さて「銃を持って狩猟したい!」と思ったわたくしは
以下の3つの法律に縛られることになる。
それぞれの管轄に申請し許可を得なくてはならない。

まず、銃=銃砲所持許可=銃刀法、狩猟=狩猟免許=鳥獣法、
散弾銃を所持したら、銃の弾丸=火薬類譲渡しの許可申請等=火薬法  である。

銃砲所持許可を得るには初心者講習を受けなくてはならない。
管轄は各都道府県の公安委員会だが、申し込みは最寄りの警察署だ。
講習後に試験を受け、合格したあとにいろいろな手続きがある。

銃を持つまでの手続きのその煩雑さ・面倒くささは
警察及び公安の「鉄砲、簡単に持たせんもんね!」
という強い意志をしみじみと感じさせるほどである。

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仕留めた獲物を回収するのにも、狩猟するのにも、
体力が必要。ってことで、なまった体を絞っております。
あとは腕力つけなくては!



佳境に入ってくると向こう三軒両隣に「この人どんな人?」と評判を聞かれ、
会社勤めしている人は上司に電話がかかってくる。
極左・極右などの思想があるとそれでもう所持できない。

ここで「あんたダメ」って言われたらどうしよう。
なんてことは考えず、わたくしはまず初心者講習を受講し
試験に受からなくてはならない。

初心者講習は月に一度所定(その都度変わる)の警察署で開催されており、
昨今の「駆除バブル」で受講者が増えあっという間に満員になるらしい。
幸いアキがあったので申し込めた。受講料は6,800円。

銃だけ持ってても猟はできないから「狩猟免許」も取得しなくてはならない。
狩猟免許の申し込みは都道府県である。ので都庁に行った。
ちなみに申し込みにあたって「精神疾患はありません」的な
診断書が必要である。そういう人は狩猟できないのね。

そして試験はなんと年に2回しか行われないのだ。えええええマジですか!
落ちたら来年まで待たなくてはならない。落ちても、というか
申し込んでもいないのに気持ちがなんとなく焦るわたくし。

そして、狩猟免許に4種類あることを都庁で初めて知る。

網猟免許(網って何なんだ、想像できないぞ)、
わな猟免許(銃を持たなくていいからこっちを取る人も多いらしい)、
第一種(簡単に言うと空気銃・散弾銃・ライフルを使うもの)、
第二種(空気銃を使うもの。言い換えると空気銃しか使えないもの)

当初第一種のみを取る予定だったが、都庁の窓口で
「やっぱりわなとっとこ」とチェックを入れたらお金が2倍かかった。
手数料はひとつ申し込むにつき、5,200円である。合計10,400円。

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警察と猟友会にもらった資料。警察の資料は眠くなるけど、
狩猟読本はおもしろい。狩猟獣類に「ノネコ」「ノイヌ」とかあるが、
これ、フツーの野良猫とか野良犬のことだよねえ。。。



この狩猟免許の試験ですげー無茶だなと思うことがひとつある。
それはね。銃の組み立てとかいう実技試験なの。
講習受講時点で銃を持っていない人のことは考えられていないらしい。

銃なんて触ったこともないのにどうするのよ、キーッ!

なんて人のために、猟友会が狩猟免許講習会を開催していることを知る。
ここで練習できるのだ。というか練習しないと落っこちてしまう。
なので秋葉原にある猟友会で講習を申し込んだ。受講料は15,000円。

「ハンターになろう!」と決意しただけで32,200円かかった。
これに落っこちたら来年また同じだけ必要なのだった。うへえ。

この後猟銃を買うとか弾丸を買うとか狩猟に行くとか、
すげーお金かかるんだろうなと思うがまだ考えない。
免許が取れてから考えるのだ。それまでは勉強だ。

しかしひとつだけわかったことがある。

金銭的に余裕のある人じゃないとハンターにはなれない。
これでは20代の若者には狩猟免許は持てても銃は持てないだろう。
そういう部分でも「鉄砲、簡単に持てないかんね!」って感じだ。
ハンターの高齢化はしょうがないのかもしれないなあと思うわたくし。

てなことで、とりあえずハンターへの道を踏み出してみましたよ。

そしてわたくしは将来「川に洗濯に行く」おばあさんではなく、
「山に鹿撃ちに行く」おばあさんになるのだ。
穀物の輸入が途絶え日本に食糧危機が訪れても肉を自給できるのだ。
すでに野菜は自給しており、自分的食料安全保障は完璧である。

なんてことを、これから時々ご報告していく予定です。
落ちたらカッコ悪いけどまあ、それもまた人生! ってことで。


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手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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