【いわゆる「健康食品」に関するメッセージ】について考えてみた

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牛肉にはヘム鉄、ビタミン12、タンパク質などが含まれております。
穀物食ってる牛ではなくグラスイーターの場合、カルニチンも豊富です。
年をとったら良質な牛肉をちょびっと、ってのがいい感じです。



12月8日、食品安全委員会から「健康食品」についてのメッセージが出た。
なんでこのタイミングで? というのはよくわからない。

しかし【いわゆる「健康食品」に関する検討ワーキンググループ】
という会合が食品安全委員会で4回開催され、11月25日の4回めに、
「健康食品」に関するメッセージの原案が提示されていた。
ほぼ原案どおりのメッセージが出されたようである。

http://www.fsc.go.jp/osirase/kenkosyokuhin.html

メッセージエッセンスはこちらから↑ 全文はこっち↓
http://www.fsc.go.jp/osirase/kenkosyokuhin.data/kenkosyokuhin_message.pdf

なぜこのようなメッセージを出したのかはサイトの説明では

【「健康食品」がこのような願いに応えるものならばよいですが、
残念ながら、現代でも「これさえ摂れば、元気で長生きできる」という
薬や食品はありません。それどころか逆に、
「健康食品」で健康を害することもあります。しかも、
そのような情報は皆様の目に触れにくいのが現状です。
消費者は、「健康食品」のリスクについての情報を十分に得られないまま、
効果への期待だけを大きくしやすい状態に置かれているといえます。】

(上記メッセージから一部抜粋)

「健康食品を食べれば健康になる」なんてわけないと思うが、
世にはそう思ってしまうよねという効能書きつき商品があふれている。

フツーの烏龍茶と脂肪を分解する烏龍茶が売ってれば、
なんとなく脂肪を分解する方を選んでしまう人は多いが、
それは「より健康になりたい」という無意識の選択で
誰にも責められないしまあ、これぐらいいいでしょ! って感じだ。

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鉄分のほか、葉酸が豊富なんだって、うに。
貧血気味のわたくしがうに大好きなのは理にかなっているのでは!
その他ビタミンB1、B2、Dのほかアミノ酸も豊富です。
年をとったらうにを食べようぜ!!



健康食品とは基本的に毒にも薬にもならないものの方が多いが、
人々はうっかり大金をつぎ込むことがある。

かかった金額分健康になるか。と聞かれたら、
冷静に考えればおそらくなっていないのではないかと思うが、
健康のために何かやった→金額 という数値化が可能になる。

高ければ高いほど「やった感」は高まる。
これは夏休みの宿題計画を立てて安心するのと同じではないか。
いや、ちょっと違うか。

さて、「毒にも薬にもならないがお金がかかる」代表的なものは
コラーゲン&コンドロイチンである。

コラーゲンもコンドロイチンも人間の体内に入ってそのまま利用される、
なんてことはなく、必ず分解されてアミノ酸になる。
ここからヒトはタンパク質(つまりコラーゲンやコンドロイチン)を作る。
高いお金を払わなくても、ゼラチン質の豊富な食品を食べた方が経済的だ。

しかしテレビCMを見ていると「関節痛が良くなった」というじいさまが出てきて
「買わなければ!」なんて気になってしまう(とくに酔ってると)。

画面下に小さく「個人の感想です」とか書いてあるがよく見えないのがキモだ。
飲んだら良くなったような気がしたりするとさらに継続して購入してしまう。

実際に良くなることもあるだろうが、おそらくプラセボ効果ではないか。
まあでも良くなればラッキーだしプラセボ効果でもないよりはマシだ。
毒にも薬にもならないというのはそういうことである。

しかしお医者さんにかかって薬を処方されている場合はちょっと違う。

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ビタミンB1、B2、B12、葉酸、亜鉛などが豊富な牡蠣は
これからがシーズンですね!!!(鳥取は夏が旬だけどね!!)
ななななんと鉄分も豊富らしい。あれまー知らなかったぞ。
鉄分が豊富なものばっか好きなんじゃん自分。



わたくしの友人に糖尿病を専門に見ているお医者様がいるが、
糖尿病患者で健康食品を積極的に摂取している人は多いらしい。
おおむね毒にも薬にもならないものばかりなのだが、
ときどき「それを飲んでると良くないよね」というものがある。

健康食品だから安全だろう、と患者は思っているようだが、
医師の目から見ると毒になるものもあると彼は言う。
患者には「何か他に飲んでたら教えてね」と優しく尋ねて、
飲んでるものを全部見せてもらっているのだと言っていた。

よく似たことがわたくしの尊敬している里見清一さんの
『医者と患者のコミュニケーション論』(新潮新書)にも書いてあったが、
彼の場合はガンのお医者様なので
健康食品その他を活用している患者はずっと多そうだ。

これは【いわゆる健康食品に関するメッセージ】の19のうちの
10~15に書かれているが、そりゃそうだよねって内容である。

ともあれ、バランスの良い食事&適度な運動が健康への第一歩であり、
このあたりをサボっていて健康食品で健康になろうなんて考えるのは
虫が良すぎるでしょう。

つーことで、抜粋メッセージの見出しのみ以下に記載しておきます。

「食品」であっても安全とは限りません。
多量に摂ると健康を害するリスクが高まります。
ビタミン・ミネラルをサプリメントで摂ると過剰摂取のリスクがあります。
「健康食品」は医薬品ではありません。品質の管理は製造者まかせです。
誰かにとって良い「健康食品」があなたにとっても良いとは限りません。


何もかも、おっしゃるとおりでございます。


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No title

いつも楽しみに見てます。

>コラーゲンもコンドロイチンも人間の体内に入ってそのまま利用される、なんてことはなく、必ず分解されてアミノ酸になる。

京都府立大学大学院 佐藤健司教授 によれば一部はコラーゲンペプチドという状態で吸収されるようです。

動物用の関節サプリですが、犬には抜群に効きます。プラセボはないと思います。(笑)

これからも楽しい記事期待してます。

Re: No title

にゃんこ先生、こんにちは。遅レスすんません。

> いつも楽しみに見てます。

ありがとうございます。


> 京都府立大学大学院 佐藤健司教授 によれば一部はコラーゲンペプチドという状態で吸収されるようです。
>

おお、そうですか。

昨日コンドロイチンのCM見ていたら、吸収されやすいなんとかという形になっているのはこの商品だけ!というようなウリ文句で、膝の痛い年寄りが買いたくなってしまう情報満載でした。

どれも一部は吸収されるのでしょうが、それがあのちーこい錠剤の何%なのか。
そのために6,000円くらいの健康食品を毎月買うことが果たして本当に役に立っているのか。
それよりも日々の食事で摂取したほうがいいのではないか。

なんてことを思うわけです。

しかし効いているのであれば、また経済的余裕があるのなら何の問題もないので、いいのではないでしょうか。


> 動物用の関節サプリですが、犬には抜群に効きます。プラセボはないと思います。(笑)
>

犬にはプラセボはないですもんねー。
犬も関節痛とかになるんですねー。

認知機能の低下

高齢者が健康食品とやらに大金をつぎ込んでしまうのは、
認知機能の低下によるものかもしれません。
認知症とは日常生活にそれなりに影響が出る段階まで進んだものですが、
その前の軽度認知障害の段階やそれ以前にも少しずつ認知機能は低下していっています。
どういう症状がどういう順番出ててくるかは人によって異なりますが、
後先を考えた正しい価値判断が難しくなるのもその一つと思います。
一般に、複雑なことほど早い段階でできなくなってくるようです。

うちの話じゃないですが、未開封の健康食品が大量に出てくるとか、
健康食品でなくても同じものがあちこちから大量に出てくるとか、
お金の使い方が目先だけのものになりがちとか、
認知機能の低下の一例と思います。
もちろん、若いときからその辺がルーズな人もいますから、
若いときとの違いに気づくことが重要でしょうね。

帰省のたび、親の認知能力が低下していっているのを感じますし、
認知症の末期の入り口くらいと思われる祖母のこれまでの変化や、
親戚のおじさんおばさん、近所の高齢者などを見てきて、
一般に65くらいからは注意した方がいいと思うようになりました。
70超えると契約ごとで家族の承諾が必要な内規も増えてきましたが、
認知症について知らなければ気づきにくい細かい認知機能の低下が、
もっと早い段階から少しずつ進んでいます。

なので客観的に健康食品がどうこうという問題ではたぶんない気がします。
目先でよさげなCMやチラシが入れば、(比較以前に)買ってしまう。
今の高齢者はお金持ってますから、
お金がないのに注文して異常にまわりが気づくのが難しいかもです。

Re: 認知機能の低下

H2さん、こんにちは。
ちょー遅レスすみません。全くチェックできていませんでした。

> 高齢者が健康食品とやらに大金をつぎ込んでしまうのは、
> 認知機能の低下によるものかもしれません。

そういう可能性はあるかもしれませんね。
前頭葉の萎縮が始まるのは40歳からと言われていますが、クリエイティブな活動をしていない人などは萎縮が早いとも考えられています。
年取って想像力がなくなるみたいなのは必然と言ってもいいですから、いいと言われれば頭ごなしに信じてしまうひとがいそうです。


> なので客観的に健康食品がどうこうという問題ではたぶんない気がします。
> 目先でよさげなCMやチラシが入れば、(比較以前に)買ってしまう。
> 今の高齢者はお金持ってますから、
> お金がないのに注文して異常にまわりが気づくのが難しいかもです。

それは難しい話ですよね。

しかし若年層でも健食に大金を支払っているひといますから(とくに肥満・ダイエット関係)、まず第一に生活習慣を変えずにいて健食に頼ろうという勘違いをなんとかしたほうがいいとも思います。
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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