ヒトには3つの性がある。男と女、そしておばさん

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女性ホルモンの色「紫色」は高貴な色とも言われておりますが、
それは紫色の染料が非常に希少なものだったからであります。
古代紫=貝紫ってヤツですね。貝紫の着物とか欲しいなー。



タイトルの言葉はわたくしの友人が先日言い放ったものである。
新明解国語辞典で明快に「おばさん」年齢に達しているわたくしだが、
非常に言い得て妙だなと感心した。

おばさん=第三の性 すばらしいんじゃありませんか?

なにしろ、女という性に生まれると、思春期に入ると同時に月に一度
「繁殖しろ!」という母なる自然からのプレッシャーを受けるようになる。
このプレッシャーは40年ほども延々と続く。

ようやく開放されたと思ったら、今度は女性ホルモンという
女を女たらしめていた、というか保護してくれていた物質の分泌が減り、
数ヶ月から数年間、精神的にも肉体的にも不安定になるという
さらなる苦行が待ち受けている。

ああ! 女ってなんてめんどくさいんだ!!!
 
しかし。ここからがすんばらしいのです。わたくしたち女は、
ある日さなぎが蝶になるように「おばさん」に変態するからだ。

寒い日に気合で薄手のセーターを着ていたその気合がバカらしくなったり
ヒールよりペタンコのくつが楽でいいやとか思ったり、
近隣に出かける際にどうせ誰も見てないからノーメイクで出かけたり
てなことがごくフツーに起き始める。

当人にはおばさんになったな、なんて実感はとくにないが、
ある日ふと「あれ? 以前の自分とちょっと変わったな」と気がつく。
この変態の速度はおおむね老眼の進む速度と同じくらいである。

これは「細かいものが見えなくなる」からではないかとわたくしは考える。

こまかーくいろんなものが見えている間はそれが気になるでしょう。
でも見えなくなると気にならなくなるのよね。
ヒトにとっておそらく、見えないものは無いものなのだ。

ばあちゃんの家がなんとなくホコリっぽいのは不潔なわけではなく
ホコリが見えなくなっている=ホコリはない のだ。

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最近ほんたべ農園で収穫する野菜についてる虫がめっきり見えなくなっており、
見えなくなると同時にあまり気にならなくなってきて、以前のように
台所を歩いてるイモムシ見ても「ぎょえー!!」とか思わずに
淡々と取り除けるようになりましたよ。不思議だね。


さらに、老眼が始まると同時に脳の萎縮も始まるから、
細部の記憶が失われることが増えてくる。
小さなこと、些細なことを忘れるようになってしまう。

若いころは全てのことをこまごまと分類して脳にしまい込めるが、
その機能が低下すると、ヒトは情報の取捨選択を行うようになる。
これは、優先順位を瞬間的につけられるようになるとも言える。

細かいことが気にならなくなりつまらないことを忘れるとヒトはどうなるか。
ものすごーく生きやすくなるのですよ! みなさん!

生きやすい=楽しい=元気になる わけだから
おばさんがすげー元気なのはあたりまえのことなのだ。

さてしかし。
女からおばさんに変態した後、実はさらなる変態が待っているのだ。

「おばさん→オバサン」になるグループと「おばさん→おばさま」になるグループ。
どちらになるかは無意識の個々人の選択によるものだろうと思う。

オバサンになった女たちのふるまいはどこか女子高生に似ている。

歩道いっぱいに広がって連れ立って歩きなぜか急に立ち止まっても平気だ。
自転車の運転が下手くそで、もちろん運転中は周りも後も見ない。
ところかまわず大声で笑う。女子高生ならば「鈴の音のよう」な笑い声だが
オバサンの場合はどちらかというとカラスの鳴き声に似ている。
道端で群れて世界一どうでもいい会話を延々とかわし続ける、など。

ね、女子高生とか中学生に似てるでしょう。
先祖返りと言ってもいいかもしれない。

おばさまはこのようにふるまわない。

おばさまはあまり群れないし、道いっぱいに広がって歩いたりもしない。
自転車というより車に乗る。身だしなみもきちんとしており、
もしかしたら家でもジャージは着ていないし口紅なんか塗ってるかもしれない。
健康管理をきちんと行っているからおおむね太ってもいない。

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「最近自然の美しさが身にしみるようになったけどどういうわけだろう。
死期が近いのかも」とか母が昔言ってたが、娘の頃は全く気にしなかった
自然の移り変わりを愛でられるようになるのとかすごくいいよね。
年をとる=若いころとは感受性も変わる ってことがおもしろい。



彼女たちはオンとオフのスイッチを明確に分けており、
大人の女を自分できちんと演出することができる。

どちらもおばさんの基本的特徴は持っているが見た目が明確に違う。
生きていきやすさは同じだと思うが、どっちがいいかな?

このさらなる変態の岐路は50代前半にやってくるようだ。
50代後半には必ずどちらかに変化し、変化後はそのまま年を取っていく。
どちらになるかは少し考えたほうが良さそうである。

ちなみにわたくしが以前住んでいた最寄りの駅前商店街には
ジャージのオバサンがたくさんいて大きな声で楽しげにしゃべっていた。
今住んでいる世田谷の最寄り駅の前にはジャージのオバサンは一人もいない。
楽しげに話しているおばさまはいるが、皆小声で非常に上品に笑っている。

この緊張感のある地域でオバサンになるのはかなり難しく、
わたくしはおばさまにならなくてはならない。

どちらになろうがもう侮蔑的表現の「おばさん」と呼ばれることはない。
50過ぎたら正真正銘のおばさんなのだから全く気にすることはないのだ。
でもオバサンよりも「おばさま」の方がいいなと現在のわたくしは思う。

60になったら白髪を染めるのをやめ、まっしろなショートヘアの
こぎれいなおばさまになるのが今のわたくしの夢であります。


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手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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