ダイエットサプリ、ほんとに痩せたらチョー危険

暴露量
しみじみわかりやすい化学物質の暴露量。確かにって感じ。
食品における食品添加物や残留農薬は総摂取量からしたら微量だが、
サプリや薬の化学物質は単位的にすごくでかいよね。
であればそれなりに暴露量について考えるべきかもしれないよね。



わたくし、平日の夜は地上波はいっさい見ておらずだいたいFOX、
スーパードラマTV、映画、BSニュースのどれかを見ているが、
一時期【夜スリム「トマ美ちゃん」】というダイエットサプリのCMが
どの番組でもCMタイムになると延々と流れていた時期があった。

「これが4人産んだおなかです!!!」「えええ~信じられな~い!」と
誇らしげにペタンコのおなかを差し出す女性の画像が頭に焼き付いている。

夜スリムトマ美ちゃんは「眠っているうちにみるみる痩せる!」がウリ文句で 
当時わたくしはカロリー制限による減量に取り組んでおり、
眠ってるうちにみるみる痩せる! なんてことはあり得ないと
身を持って実感していたため、すげー誇大広告だなーと思っていた。

しかしCMを見ていると買いたくなるから恐ろしい。

誰だってめんどくさいことをせずに痩せたいに決まっている。
努力をしないで果実だけもぎ取ることなど不可能だ、なんてことを
怠惰な人は考えない。その怠惰さにつけこんだ商売は世の中に山ほどある。

【夜スリムトマ美ちゃん】は後日その誇大表示に対してツケを払うことになった。
2013年12月、消費者庁から景品表示法違反(誇大広告)の改善措置命令を出され
その後、テレビCMをいっさい見なくなったが商品はまだあるのかな?
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/131205premiums_2.pdf

この商品にお金を使った人は気の毒だが、実は効果がなくて良かったとも言える。
ということを、先日【いわゆる健康食品に関する説明会】に参加して
なーるほどーとしみじみ理解した。

そもそもサプリで体重が減るなんてのはあってはならない危険なことである。
急に体重が減り始めたら通常はまず病気を疑わなくてはならない。
例えばガンとか貧血とか、甲状腺の異常(バセドー氏病)とかである。

いわゆる健康食品
とてもわかりやすい健康食品についての考え方。
現在では栄養機能食品の下に機能性食品が入るが、一般的な健康食品は
一番下のカテゴリーに入ることから、国の認可も審査も、
ましてや届け出も必要ないことがよくわかります。


何らかの異常があるから体重は減るのであって、サプリが原因であれば
そのサプリは普通ではないナニカが入っているということなのだった。
んで最近食品安全委員会から以下の様な注意喚起情報が出たのを見つけた。

個人輸入した無承認無許可医薬品による健康被害(疑い)の発生について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000112909.html

このダイエット商品は平成14年から平成24年までに死亡事例の報告があるという
なんとゆーかマジでコワイ商品なのだが、ネットによる個人輸入で購入できる。
厚労省は事故発生時には必ず注意喚起をしているが(新聞とかで)、
消費者が知らなければ意味ないわけで、事故は起こり続ける。

というようなこともあってかどうかは知らないが、昨年末、
【いわゆる「健康食品」について】19項目からなるメッセージが
食品安全委員会から出された。

さて、では現代人はどれほどの健康食品を摂取しているのかな?

東京都福祉保険基礎調査(平成26年)によると、健康食品の摂取は、
毎日(16%)、時々(23%)で、その理由は、健康の維持が必要(28-42%)、
テレビ・新聞の広告を見て良さそうだから(16-19%)、
病気の予防・治療(12-14%)であった。恐るべし、テレビ効果!!

消費者委員会のアンケート調査(平成24年)による健康食品摂取の理由は、
体調維持・病気の予防が50%とダントツで、次が健康の増進40%、
特定の栄養素の補給40%、疲労回復35%と続き、
美容、ダイエット、老化予防が各14-15%となる(複数回答なんでしょうね)。

このアンケート結果では「今よりもさらにいい自分」への投資として消費者が
健康食品を位置づけていることが伺える。だって「健康食品」だもん。
「健康」になるのが当然だよね、うんうん。って感じ。

セイヨオトギリソウ
一昔前、βカロテンが肺がん予防に効果があると言われて
キャロットジュースが流行したことがあったでしょう。現在では
βカロテンの長期摂取はむしろ喫煙者の肺がんリスクを上昇させる
と言われております。データもいろいろ変わってしまうということですね。



しかし実は「健康食品」に法令上の定義はなく食品と同じである。
ということを知っている人はあまりいないのではあるまいか。

健康食品はだいたいにおいてカプセルに入っていたり
タブレットになっていたりと医薬品に形状が酷似しており
「なんとなく効きそうだよね」という雰囲気を醸し出している。

さらに、特定の成分が凝縮されて入っている事が多いため、
どうかすると一般的な食品で摂取するよりも大量摂取する可能性がある。
なんでも食べ過ぎると良くないように特定の要素も摂り過ぎは良くない。

しかし「健康食品」と言われると体にいい気がするから少し多めに摂取してしまう、
なんてことはあり得る。だって「健康食品」だもん、毒じゃないもん。
飲めば飲むほど良くなるはずだという思い込みも生じやすい。
だって「健康食品」だもん、毒じゃないもん。

毒にも薬にもならないトマ美ちゃんみたいなものならいいが、
中には医薬品に分類される成分が含まれている場合がある。
その場合は未承認医薬品とかに分類され、言ってみれば毒になり得る。

さらに、実は健康食品は健常者に対して作られているもので、
妊婦や高齢者、お子ちゃまに向けたものではないこと、
医薬品のようにきちんと品質管理されているわけではないこと、
同じ製品でも成分が異なる場合があるなんてこともあまり知られていない。

だからこそ、健康食品のCMで「超有名メーカーだから安心して飲めますね」
という表現を非常にしばしば見かけるのだ。なぜなのかずっと不思議だったが、
これは「ウチは大企業だから安心して飲んでね」と言ってるのだと
上記のことを知ってから気がついた。

だとしたら名も知れぬメーカーはどうなのだ、なんて考えてしまうなあ。

薬との関係
病気の人が摂取するとかえって健康を害する可能性があるものも
ちゃんとあるんですねー。お医者さんにかかっている人は、
健康食品を購入する際は必ず相談したほうが良さそうです。
重篤な障害が出ている例がけっこうあるようですよ。



現在の日本人の栄養状態や食生活を鑑みると、特定の要素が足りない、
というような人はいないと考えられている(ジャンクフードばかり
食べている人は除く。しかしこういう人がサプリを飲むだろうか?)。

健康になりたくて健康食品を購入する人は、そもそも健康に対しての意識が強く
日々バランスの良い食生活を送っているとも考えられるため、
ますます健康食品を摂取する必要はないと思うが、そうではないようだ。

健康になりたい!!! という欲が仇になる場合があるってことかな。ううううう。

ともあれ、日々の食事と適度な運動が健康寿命を伸ばすのであって、
健康食品を漫然と取っていても寿命は伸びませんよ。どころか、なかには
かえって健康を損なうものもあるんだから摂取には注意してね、つまりやんわりと
「健康食品なんか買うな」と食品安全委員会は言っているのではあるまいか。

わたくしは健康食品は買わないが「怠惰でない」わけではなく、単に
効かないものにお金を支払うのが悔しいと思うからである。
高いサプリを買うよりレストランでおいしい料理を食べたほうが
よっぽどこころとからだの寿命が伸びる気がすると思うがどうでしょうか。

画像及びアンケートの数字は以下の資料から抜粋しました。
【「健康食品」について安全な選択をするために(19のメッセージ)】
内閣府食品安全委員会事務局より
【健康食品による健康被害の未然防止と拡大防止に向けて】
厚生労働省WEBサイトより


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ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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