「猟欲」というものがあるらしい

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鳥取県って朝鮮半島から渡ってきた人たちが住み着いたとこらしく
わたくし的には狩猟採集よりは農耕のほうが好きである。
採集も好きだがそんなにガツガツしなくて虫取りもすぐに飽きるし、
山菜採りもすぐ飽きるのでそもそもそういう「欲」が足りないのかも。



小学生のころどういう理由か全然わからないが、
近所の小川(というか用水路というか水路)に毎日通っては、
ザリガニ、ちっこいフナみたいな魚(何かは不明)、ヤゴなどを
ちっこいタモ(網)で捕まえるのに夢中になっていた時期がある。

タモで捕まえたいろいろなものをその後どうしたか、というか
どうなったかはあまり覚えていない。

小魚は鯉を飼っていた水槽に入れたら鯉にどんどん食べられて
いつも知らない間にいなくなっていたし、ザリガニは
カメのたらい(今思い出したがカメも飼っていた)に入れていたら、
カメが食べたのかこれも知らない間にいなくなっていた。

あるときでかいアメリカザリガニをつかまえてカメのたらいに入れたら、
カメが首をちょん切られて食われていた。すげーなザリガニ!! 
と思っただけでわたくしはとくに悲しまず
カメの死体を庭にぽいっと投げ捨てて母に大変叱られたりもした。

小鳥が死ぬと悲しかったが、体温も足もない生きものの生命には
非常に無頓着だったわたくしだが小学生とはそういうものではあるまいか。

え? 違う? そ、そーですか。

なぜあんなに小魚を取るのに夢中になっていたのかは不明だ。
わたくしは虫取りも非常に好きだったがこれも捕まえて飼うとかではなく
虫カゴに入れて少し眺めたらすぐに飽きてしまう。
たぶん死んだら頓着せずに捨てていたような気がする。

わたくしは毎日何かを捕まえることを楽しんでいたのだった。
それは子猫が小さな生きものを捕らえて遊ぶのに似ているかもしれない。
わたくしは「小魚を狩っていた」のだと最近思うようになった。

しかしわたくしの狩りは非常に小規模だったと大人になって知った。

千葉県人の友人に上記の話をしたら、彼は小川をせき止め網を張り、
そこにいる生きものを一網打尽にしていたと言った。
「タモで一匹ずつぅ? あり得ん」と言われてわたくしは気がついた。
彼はすでに漁を行っていたのだ! すごいぞ! 千葉の小学生。

鳥取の男子たちはタモという素朴な漁具の次は釣りにスイッチし
やはり小規模に魚の捕獲を楽しんでいた。この違いは地域差か?
なんだろう? 民度の違いだったらヤだな。

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「肉が食べたい!!!!」という欲=猟欲なのではどうもないらしい。
狩りという本能的で原始的な欲求を満たすことが猟欲のようである。
いずれにしてもヒトには「分相応な欲」ってのがあるんです。
金でも権力でも名誉でも、あふれると顔が変わるんです。コワイんです。



さて、最近ハンターの方々と話すことが増えたわたくしだが、
「猟欲」というものがあることを知った。
「猟欲」とは読んで字のごとく獲物を取る欲望のことだが、
あまりいい意味では使われていない。

狩猟免許取得時、認定事業者講習時、銃所持免許初心者講習時、
狩猟関係の講習では、どのタイミングでも必ず「猟欲」の話が出る。
獲物を取ることに気が急いて草むらがガサッとといったら撃ってしまう
なんてのが猟欲の良くない事例で、というかこういうのが猟欲なのらしい。

獲物が捕れるまで夢中になってしまう気持ちは小魚でもあるから、
ある部分は理解できるが、狩猟はタモで小魚を取るのとはわけが違う。

「欲」は人を変えてしまう。自分に与えられた欲以上の欲を持ったことで、
顔つきがかわってしまった人を何人も見たが、欲は人を浅ましくする。

ある程度の欲は楽しい人生のために必要だが、ありあまる欲は危険だ。
銃猟の場合の欲は人の死に繋がるからさらに危険なのである。

同じような「漁」という意味で、釣り師のお友だちに聞いてみたら
釣りでもそういう「あふれる欲に由来する諍い」はあるらしい。
ここは俺のスポットだからあっちに行け! 的ななんつーか小さい話だよな、
なんて思うけど、本人は真剣なんだろうなー、あーやだやだやだわー。

しかし釣り針が人を引っかけてもちょっと皮膚がちぎれたりする程度で、
海に突き落としたりしないかぎり人は死なない気がするから
諍いがあったとしてもたいしたことはなさそうだ。

しかし、銃は危険なのだ。鉄砲撃ちは品行方正でないと危険だ。
危険なものを持つという自覚をもつ必要があるのだった。

ってことでわたくし散弾銃を買うことにしました。

わたくしは昔からあまり「欲」というか「執着心」がないため、
鉄砲を持って人が変わるとかいうことはなさそうな気がするが
変わったら変わったでおもしろいなと思ったりする今日このごろ。

今年の秋、猟欲で目をギラギラさせた自分になれたらステキです。
人生が変わるかもしれませんね。ははははは。


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たしかに小さい時は虫籠いっぱい蝶採ったりしてた 気づいたら菜の花畑ぐちゃぐちゃにしてたり
最近は蝶やトンボ、鳥の飛び方や鳴き声に注目したりしますすると寄ってきます その方が楽しいです

Re: タイトルなし

昨日畑に行ってみたらアブラバチのマミーを見つけました。

娘時代は決して虫が好きではなかったはずなのに、人生後半になって、子どもの頃、虫を捕りまくってた影響が出たのかもと思っております。

でも楽しいですよね。
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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