ドーナツのトランス脂肪酸について調べてみた

040701.jpg
生涯で一度だけ手づくりしたサータアンダギーが石のようで
見ためが唐揚げソックリだったので二度と作らないと心に決めました。
輪っかのドーナツは一度も作ったことがありません。



ツインピークスってアメリカのドラマがあったでしょう。

カイル・マクラクランがダイナーでいつもおいしそうにチェリーパイ食べてて、
どんだけおいしいんだアメリカンパイ!!! と思ったわたくしは
「アメリカンカントリーのお菓子」というレシピ集を購入した。

パイ生地の材料に「クリスコ」という聞いたことのない食材が記載されていて、
今のようにGoogle先生に質問できない時代だから、辞書か何かで調べたら
「植物油脂を原料にした固形油」でいわゆるショートニングのことだと判明した。

ショートニングもよく知らなかったが、お菓子をサクサクホロホロにするために
使われるものだとお菓子の本で知った。もちろん、ど田舎鳥取にクリスコはなかった。

ショートニングは売っていたが、当時すでに硬化油がどーたらという
健康マニア的な知識を持っていたわたくしはショートニングを使わず
フランス風にバターを使ってパイを作ったが、まあうまいこと層もできず
もっちりとしたパイ生地になりどう考えても失敗だったがそれはどうでもいい。

生地をサクサクホロホロにするために使われるショートニングは
日本のサクサクホロホロとした食感のお菓子類全般に使われている。
例えばRITZは生地にショートニングが使われていて、さらに
仕上げにもショートニングが吹きつけられているらしい。

上記は『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』を書いた時に聞いた話で
だからRITZはサクサクサクサクしてるんだなーと妙に感心したのだった。

しかし昨今ショートニングやその仲間であるマーガリンは分が悪い。
ずいぶん前から話題になっている「トランス脂肪酸」である。

「トランス脂肪酸」とはショートニングの製造過程で行われる「部分水素添加」により
生成されるもので、過剰に摂取すると血液中の悪玉コレステロールが増え、
いわゆる善玉コレステロールが減ることが報告されています。
日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎると心臓病のリスクを高めると指摘されており、
海外では摂取量に注意喚起されている国も多くあります。(農林水産省WEBサイト要約)】

WHO/FAO合同専門家会合では、トランス脂肪酸の摂取量を、
総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告しているが、これは日本人の場合
一人一日2グラム未満である。農林水産省が実施した調査研究(2008年)では
日本人が一人一日当たり食べているトランス脂肪酸の平均的な量は
0.92~0.96グラムと推定されているため「問題ない」と考えられている。

クリスコでパイを作りドーナツやRITZなどを日常的に食べていれば、
トランス脂肪酸の上限値を決めないと大変だよね。ってことなのかどうなのか、
アメリカでは食品にトランス脂肪酸の含有量の表示が義務付けられており、
将来的には規制するという方針も出ているため、昨今日本でも再び話題なのだった。

しかし小さな緑色の野菜をたくさん食べ、一応まだ米が主食である日本では
とりあえず心配ないと考えられており、厚生労働省でもとくに勧告は出ていない。
そうは言っても自分が食べる食品についてトランス脂肪酸ってどれぐらいなの?
なんてことは「油脂ラブ」な人は知っておいたほうがいいかもしれない。

ってことで、ドーナツのトランス脂肪酸について
ミスド、クリスピー・クリーム、セブン-イレブン、ローソン、ファミマの
お客様相談室に電話して聞いてみた。

ちなみにトランス脂肪酸についての取り組みについて
WEBサイトにきちんと書いてあるのはミスドだけ。その他は未記載である。

RIMG0032.jpg
そもそもドーナツ・スポンジケーキ・シフォンケーキ・カステラ・どら焼き等々
もっさりした粉っぽいものがのどに詰まりそうなので苦手です。
基本的にガッツリした食感のバターケーキやパイが好き。



トランス脂肪酸値
ミスタードーナツ 0.25g
セブン-イレブン 0.28g(原料からの計算値)
ローソン 0.69g(100gあたり)(原料からの計算値)
ァミリーマート 「表示されている情報以上の情報は公開しない」、
クリスピー・クリーム 「アレルギーがある方以外への情報は公開しない」
2社とも「日本人の摂取量は少ないと考えられており心配の必要はない」で
農水省の見解と同じである。

その他原料については以下。

小麦粉の原産地
ミスド アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本
セブン-イレブン アメリカ、日本、カナダ
ローソン アメリカ、カナダ
ファミリーマート 主にアメリカ。場合によっては他国。

揚げ油の原料
ミスド パーム油、コーン油(遺伝子組み換え不分別)、風味を良くするために亜麻仁油
酸化防止剤は不使用。栄養強化目的で亜麻仁油とビタミンE
セブン-イレブン ショートニング(パーム油・コーン油)、酸化防止剤使用(物質名は不明)
ローソン ショートニング
クリスピー・クリーム 大豆油・パーム油 製造前に酸化の数値を確認して揚げている
ファミリーマート 油脂は不明・酸化防止剤は使用。

膨張剤 
ミスド・ローソンともにアルミニウムフリーのベーキングパウダーを使用。
セブン-イレブン 不明

お店のショーケースでドーナツを販売しているローソンとセブン-イレブンは
そもそも原材料表示はしなくていいのだが、ファミマは包材で売ってるので
原材料の確認はできる。一括表示の製造者を見てみると山崎製パンであった。
ローソンも製造者は山崎製パンなのだが味は違うので独自レシピなのだろう。

そしてファミマのお客様相談室の方は調べに調べて10日後くらいに
電話をくれるという非常にていねいな対応をしてくださったのだがその割に
公開できる情報が少ないってのがなんかちょっと残念な気がするわたくし。

ちなみにドーナツのショートニングは、揚げ油だけでなく生地にも使われている。
RITZ同様サクサクサクサクしなくてはならないということだろう。

さて、この調査の間クリスピー・クリーム以外のドーナツを食べてみたが、
わたくし的にはミスドのオールドファッションが一番おいしく感じた。

そもそもふっくらふわふわが苦手でガッツリガチガチ的なドーナツが好きなので、
ミスドでもフレンチクルーラーとかは食べる気がしないから、わたくしの感想は
アテにはならないが、調べた結果を考えてみてもやっぱミスドだよねと思うわたくし。

だってさあ、やっぱし情報公開ってこのご時世だもの、必要だと思うの。
ミスドのお客様相談室の人すんごくていねいで詳しく教えてくれたしさ。
某D社出身ってこともありそういう姿勢には厳しく反応してしまうわたくし。

んでどうでもいいことなのだが、ここんとこ太ったのは朝食のせいでなく
このドーナツのせいではあるまいかと今さらふと思っているわたくし。

ドーナツめ!!!  許さん!!! なんちてー(責任転嫁)。

参考までに
【トランス脂肪酸に関する情報】(農水省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/index.html


★現在ブログランキング参加中です!
↓プキッとクリック、ご協力お願いいたします!



こちらもよろしくお願いいたします!
にほんブログ村 環境ブログ 有機・オーガニックへ
にほんブログ村

関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
リンク
FC2ブログランキング
FC2ブログランキング参加中

FC2Blog Ranking

フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR