カモ猟に行ってきた

0031.jpg
マガモはまだ渡ってきてないらしく主にカルガモがとれました。
羽がむしりやすくなってて今年は換羽が早いねとおじさま方談。
夏毛は羽の根っこが残ってむしるのがめんどくさいらしい。
換羽が早い=今年は寒いということのようです。



絶対に間に合わないと思っていた山形県の狩猟許可がおりたので
教習射撃しかしたことないのにカモ猟に行ってきた。

山形県は11月1日がカモの解禁日である。

狩猟していい時間は日の出から日の入りまで、と決まっているが、
これはおひさまが出たとか沈んだとかの目視ではなく、
国立天文台のデータから当該県について計算した数字で
狩猟許可証とともに送られてくるハンターマップに書いてある。

今年の11月1日の日の出は6時5分とハンターマップに書いてあったが
どうも間違っていて実は6時4分だからねとチョー笑える情報が入ったが、
みなさまハンターマップ通りに5分まで待って猟を開始した。

前日はちゃんと寝るようにと申し送りをされていたわたくしは
緊張していたせいで2時半に目が覚めてしまった。
何しろ銃の持ち方もよくわからないのに実猟に参加なのだ。
わたくしはともかく人さまに迷惑をかけてはならない。

深夜ホテルの一室で銃を構える練習を何度もしてみるわたくし。
しかしそれが正しいかどうかはちっともわからないのだった(泣)

こんなヤツを同行させるなんて猟友会の方々は懐が広いよなあと
しみじみ思う余裕はしかしわたくしにはなかった。
それに気づいたのはお昼ごはんを食べているときである。

みなさま、ほんとうにありがとうございました。

さて、今回同行させていただいた猟友会のおじさまたちのカモ猟は、
沼や河からカモを追い立て飛び立ったカモを撃つというものだ。

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朝5:30、出猟前の打ち合わせ。「空薬莢の回収、矢先の確認、
くれぐれも事故のないように」とみんなで確認しましたよ。
もちろん狩猟届、銃所持許可証等々は猟友会ベストのポケットに入れて
警察の人に出会っても抜かりないよう準備しております。



わたくしはなんとなく沼や河に浮いているカモを撃つと想像していて、
間違って誰かに当たったらどうしようと心配していた。
ハンターのおじさまに「空に向かって撃つんだからあたりっこない」と
何度も言われたがその意味がなんのことかよくわからなかったのだ。

猟が始まってすぐ「みんな空(にいるカモ)に向けて撃っている」のを見て
わたくしは「あ、そうか」と納得した。ということは、
装填したら引き金に指を入れず銃口を常に上に向けて、
カモが来たらそのまま構えて撃てばいいのだ。

わたくしの銃は自動銃で3発連続で撃てる実猟向けのものだが、
コワイので弾を一発ずつ詰めていたら「何のための自動銃なんだ」と
おじさまに言われた。いいのだ。コワイんだから。
怖がってるくらいがちょうどいいのだ。

最初の一発は全く当たらなかったが誰もケガはしなかったし
銃が爆発することもなく反動もたいしたことなかったので、
わたくしはますますホッとした。なーんだ。大丈夫じゃん。

銃は危険なものだがちゃんと扱えば大丈夫なのだ。

「カモが河に落ちたらどうするのだ」という疑問にも答はあった。
撃ったカモは田んぼなどの平地に落ちる、というかそのように撃つから
水の中にカモが落ちるということはない。

みんなで猟をするときにはカモの飛ぶ方向などをあれこれ考えていて
やみくもに撃ってるわけでもやたらと撃つわけでもないのだった。

そして「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」というのはウソで、
下手な人は全くあたらないのだった。ううううう。

0044.jpg
カルガモ一羽ぶんの羽毛。複雑な色合いと模様が不思議で、
むしってる最中に見入ってしまうわたくし。羽の下のへんに
ふわふわのダウンっぽいものも発見してミョーに感動したり。


あちこちで銃声が聞こえていたがなぜか他のグループに会わなかったのは、
それぞれのグループにそれぞれ猟場があり、初日の11月1日は
よそのグループの猟場には行かないという暗黙の了解があるかららしい。

こういうのは都会から一人で来るハンターにはわからない。

11月1日はカモだけ解禁なんだけど都会から来たハンターが勘違いして
キジ撃ってるのを見たことあるよとおじさまは言っていた。
そういうのは地元の人々に迷惑をかけるしトラブルのもとにもなる。

初心者はどこかのグループに入れてもらった方がいいな!!! と
へなちょこなわたくしは激しく思った。

わたくしが同行させてもらったグループには若い人が3人いたが、
ほぼ50代、60代である。みんな口は悪いが仲が良く
長年いっしょにやってきた信頼関係があるように見えた。

いい年をしたおじさまがお互いの名前をちゃんづけで呼んでいて
どんだけ仲良しなんだ!!! って感じである。

メンバーの職業はお寿司屋さん、魚屋さん、農家、サラリーマンといろいろで
狩猟という共通項がなければたぶん友だちにはならないよねという構成だが
シーズンが始まると参加できる人は毎日同じ場所に集合して猟に出かける。

撃ったカモは参加者に一羽ずつ平等に分けるからあたらなくても平気だ。
誰かがたくさん必要なときはそのように分配する。
分けたカモはその日のうちに羽をむしって持ち帰る。

みんな実に楽しそうであった。

0089.jpg
カモを網で捕まえてる人がいると言うので見学に。
網猟のカモが料亭に好まれると言われている理由を聞いてみたら、
網だと捕まえてすぐに放血できること&散弾で肉が痛まないこと
=品質がいいということらしい。なるほど。



わたくしは知り合いの農家のおじさまのツテで参加させてもらったが、
東京から来た見も知らぬ(危険な)初心者を快く受け入れてくださったのは、
今まで培ってきたおじさまと彼らの信頼関係がベースにあるからだろう。

地域の猟友会は地域に密着した一種のコミュニティなのだ。

一年に何度も猟に出かけて獲物を分け合い強固な絆をつくっている。
だからこそ、猟友会に入ってもいっしょに出猟しない人は疎まれる。
昨今は駆除の報酬や税金軽減目的で猟友会に入る人もいるのだ。

「あんたも羽むしる? せっかく遠くから来たんだからこれやるよ」と
わたくしはその日とれた中で一番大きな脂の乗ったカモをもらった。

みんなでいっしょに「あのときこうだった」とか「ああだった」とか
あれこれ言いながら猟の後に羽をむしる。この時間を共有することが
(理屈ではなく)大切なことなのだろうなとわたくしは感じた。

東京の猟友会に入ってもこのような関係にならないのは、
地元に猟をする場所がなくコミュニティとして機能しないからだ。
それはとてもさみしいことのように思える。

つーことで、来月も行くことにしました。
今日はカモ鍋です。


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No title

週末猟師のともぞうです.

初出猟おめでとうございます.ただ練習なしの出猟は好ましくないので,
次の出猟までに練習しましょうね.降雪や凍結がなければ
来月は降りてくるようになるでしょうから,設定を少し変えたほうが
良い猟場もあります,まあ連れて行ってくれる人が教えてくれますよね.

ちなみに私は都内の猟友会ですが,一緒に行く猟も結構ありますよ.
猟場の地元グループとの付き合いも会ぐるみであります.
支部によって性格が違いますから,そういうのがないところもあるって
ことですね.

Re: No title

ともぞうさん、こんにちは。


> 初出猟おめでとうございます.ただ練習なしの出猟は好ましくないので,
> 次の出猟までに練習しましょうね.


ありがとうございます。
スキートやってこいと言われましたので、スキートやってきます。

11月1日に間に合うとは思っていなかったので、のんびり練習をしようと考えていたところ、
狩猟届は間に合うし、おじさまからじゃんじゃん電話はかかってくるし、
教習射撃しかしたことないから大丈夫か? と100回聞いても
「だいじょうぶだー」という返事しか帰ってこないので行ってきました。

地元のどの人に聞いても「大丈夫だー」としか言わなかったので、
現場で経験を積まなければ何にもならないということを言いたかったのかもしれません。
なんて想像してるだけで、真意は謎です。

山形県は来月には雪が降り、かんじき履いての猟になるようです。
マガモがとれたらいいなと思っています。

>
> ちなみに私は都内の猟友会ですが,一緒に行く猟も結構ありますよ.
> 猟場の地元グループとの付き合いも会ぐるみであります.


そういうところはいいですねー。
猟友会によって性質が全然違うのでしょうね。
しかし初心者にそれを見極めることはできません。

わたしが所属しているところはみんな好きなところへ行っているそうです。
単独行なのか、地元に仲のいい人がいるのかはわからないけど、
長年やってる人は一人で行ってると聞きました。

わたしの場合は最初(銃の購入から教習射撃)から最後(出猟)まで
面倒を見てくれるとても親切な人がたまたま知り合いにいてとてもラッキーでした。
流れに身を任せてやることだけやったって感じです。

しかしそういうツテが全く無く、都内で狩猟免許を取って猟をやろうとすると
最初からいろいろな壁にあたるような気がします。
ウチの猟友会の地区長さんはとても親切な方ですが
そうでもないところももしかしたらあるかもしれません。

先輩ハンターの中には猟友会に入らなくていいという人もいます。
どんな人と出会えて偏りのない情報をゲットできて、それを精査し総合的に判断するか
初心者にはかなり難しいことなのではないかと思います。

よく銃砲店で聞けば? と言われますが、銃砲店にもいろいろあって、
人によって言うこと違うし、話のうまい人もいれば、言葉が足りない人、
つまり初心者と経験者とではそもそも持っている情報量が違うことを前提に話せない人もいます。

つーことでこんなブログを書いているわけです。
初心者の自分がわかんなかったことを書けば、他の初心者にもわかるのではないか、
って感じです。
プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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