食品添加物のそもそもの問題を考えてみた

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「マクドナルド社のパティはビーフ100%です」という新聞広告を見ました。
パティはオーストラリア産ビーフのトリミング肉100%で作られています。
トリミング肉がどうかってのは置いといて添加物も使ってないらしいです。
でもバンズとかピクルスとかチーズとかは別。



「食べたら危険」「食べてはいけない」と言われる食品添加物ですが、
基本的に「売ってる食べものは危険じゃない」という前提で
ものごとを考えたほうが健全でいられるとわたくしは常日頃考えております。

危険だ発がん性がある病気になると言われると不安ですが、
実際に食品添加物の基準値や安全性がどのように担保されているか、
知っている人は少ないのではないでしょうか。

「添加物とは食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、
食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう。」
(食品衛生法第4条第2項)。

食品添加物は食物の保存性を増し、香りを豊かに、食味や見ためをよくする、
などの目的で加工食品に使用されており、わたくしたちの食卓を豊かに、
そして便利にしてくれるという大変なメリットがあります。

しかし、日々食べるものでもあるため安全性の確保が必要でもあります。
つーことで以下書いてみました。

1.種類
添加物には、甘味料・着色料・保存料・増粘剤・安定剤・酸化防止剤
・発色剤・漂白剤・防カビ剤・香料・酸味料・調味料・乳化剤・pH調整剤
などの種類があります。

基本的には食品の裏側の一括表示では物質名が表示原則ですが、
しなくていいものや簡略名とかで表示されているものもあります。

添加物は「指定添加物」「既存添加物」「天然香料基原物質」
「一般飲食物添加物」に分類されます。このうちの指定添加物は
原則として厚生労働大臣の指定を受けたものしか使用できません。

2.安全性
まず動物実験が行われます。

実験の内容は28日間・90日間・1年間反復投与毒性試験、繁殖試験、
催奇形性試験、発がん性試験、抗原性試験、変異原性試験などで、
動物に毒性が現れない最大の量=無毒性量を求めます。
この無毒性量に安全係数0.01をかけます。

これは、動物よりもヒトの方が10倍感度が高い&感受性の差異が10倍ある
という考え方で、動物の無毒性量の100分の1(✕安全係数0.01)が
一日摂取許容量(ADI)となります。

動物実験のデータが不足している場合は安全係数が高くなる場合もあります。
ADIは毎日一生涯その量をとり続けても安全な量で、
体重1kgあたりの数値となります。

3.指定方法
食品添加物は指定を要請する事業者から、その添加物の有用性
及び安全性に関する資料を添付し、厚生労働大臣に要請します。

資料の内容は、起源または発見の経緯、諸外国による使用状況、
国際機関等における安全性評価、物理的化学的性質などなどですが、
その後食品安全委員会や薬事・食品衛生審議会の諮問・検討を経て、
国民から広く意見を聴取するなどして指定が決定されます。

手続きの書類を見ると大変とてもめんどくさそうです。

4.成分規格
添加物そのものに不純物などが含まれていると、
健康危害を引き起こしますから、そういうことのないよう、
純度・成分・製造の際の副産物や有害物質の含有量の上限値
などについて成分規格が定められます。
この規格に合わない添加物を使用・販売してはいけません。

5.使用基準

国民健康・栄養調査などから各食品の摂取量を調べて添加物の摂取量を推定し、
ADIを大幅に下回るよう考慮して添加物ごとの使用基準を決定します。
使用基準には、使って良い食品や使ってはいけない食品、
また、最大使用量や最大残存量などが定められています。

6.一日摂取量調査

食品添加物を実際にどの程度摂取しているかを調べるため、
厚生労働省で一日摂取量の調査も行っています。
その手法をマーケットバスケット方式といいます。

これは売られている食品を購入し含まれている添加物量を分析して測り、
国民栄養調査に基づいて個人の食べる量を乗じて摂取量を求めるものです。
安全性上問題があった場合、食品添加物基準を改正したりしています。

上記まとめると食品添加物の安全性は

1.動物実験やその他の知見により安全と判断された物質を、
2.厳しい品質規格をクリアする製法で製造し、
3.食品ごとに決まった使用基準を遵守して使用し、
4.使用後も安全性の調査を行い、問題のあるものは随時排除していく


という段階を踏んで二重三重に確保されていると言ってもいいでしょう。
だからと言って「野放図にバンバン食べていい」わけではありません。

食品添加物はそもそも食品を長期間保存するために開発され
(ハムに亜硝酸塩を死ぬほど添加するとか)よりおいしくとか
見ためや色や香りをよくするとかの役割はここ数十年で出てきたものです。

これらを駆使して化学的に調整された加工品のそもそもの原料(素材)の
品質や鮮度はどうなのか。売価を考えるといいものではないでしょう。

新鮮な魚や肉、野菜やくだものなど、素材を調理して食べた場合と
加工度の高いものを食べた場合のからだ(というかテロメア)の満足度の違いは
『テロメアエフェクト』エリザベス・ブラックバーン、 エリッサ・エペル著
に詳しく書かれていますが、寿命の回数券・テロメアのことは置いといても
どちらが健康にいいか、誰しもが直感的に理解できるでしょう。

食品添加物は危険じゃないんだけど、そもそもの問題は添加物ではなく
加工度とか原料とか鮮度の問題、と考えたほうがわかりやすい気がします。

しかしこういうあいまいな感じだとへーと言われておしまいなので、
やはり拳を振り上げて「危険だ!」と言ったほうが伝わりやすいのかもしれません。

とはいいましても昨今効率化により国産の食品添加物が減り、
中国産が非常に増えているってことで、成分とか品質は大丈夫なのかしら
ってあたりが大変とても気になっているわたくしです。


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ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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