ほんものの食べものが無くなる日が来ても

トップページイメージ写真①
ほんたべのイメージフォト「ミツバチちゃんとコスモス」。
撮ろうと思って撮った写真じゃなくて、ぐーぜん撮れました。昆虫写真は基本いつも「偶然」です。



ブログを書き始めて一年経ちました。

履歴を見てみると去年の4月は上旬に3回ほど更新しています。
で、5月中旬まで間があいております。
当初は一週間に一回更新とか考えていたのでしょうが、継続しておりません。

理由は原因不明の熱でありました。

4月19日の朝から37.8℃くらいの熱が出て、前日まで飲んだくれていたため
「二日酔いかな~」とのほほんとしていたら、その後じりじりと上がり、翌週には38.5℃。
全く下がらないまま1週間。とうとう39℃になり、さすがにビビって病院に行きました。

「原因不明の発熱って症状で、それの名前は不明熱って言うんだよね~」
ミョーに朗らかなお医者さんが、かる~くおっしゃいました。
「一カ月ぐらい熱が下がんないと思うよ~。リウマチが心配だから血液検査しとこうか」

何度か採血されてレントゲンとって、リウマチの抗体とか調べてるうちに一カ月。
37.5℃で体温が落ち着きはじめ、ようやくブログの更新ができました。
(ちなみに現在の平熱も37℃位。わたくしは微熱オバハンなのですね)

というような思い出のある昨年の4月。
不明熱の理由はいまもって不明です。(だからこそ不明熱)

画像 001
おいしいお料理の紹介なんかできたら楽しいなあ…と思いつつ。一度もしませんでした。
自分の料理はガッサリした男の手料理風料理だし、食べに行くと写真撮る前に食べちゃうし。
そういうことに向いてないんですなあ。



当初週1の更新予定でしたが、書きたいこともいろいろあって、今は中3日更新。
去年写真がなくて書けなかったこともあるので、今年度は動物の写真撮影が目標。
「安心=ほんもの=おいしい」を軸にして、未来永劫このテーマが継続できると思ってました。

そうしたら。

誰も起こるとは思っていなかったとんでもない事故が起きたです。
その後の経緯は皆さんご存じのとおり。
で、わたくし的にかなりショックなことが続いています。

茨城県の牛乳が出荷停止になった際に聞いた話ですが(伝聞情報ですみません)、
この牧場は青草を食べさせてる放牧の牧場だったとか。
通常乳牛は牛舎で乾燥した草と穀物飼料を食べてるもんですが、
乳牛には大変珍しい、放牧している牛だった…ってことは、おいしい牛乳だったんでしょう。

私はふだん全く牛乳は飲みません。
時々飲みたくなると、放牧しているメーカーの低温殺菌牛乳を選びます。
だって、全然味が違うんだもん。フツーの牛乳、おいしくないんだもん。

で、出荷停止。ガチョーンって感じです。

gazou 020
原木シイタケにも山の中にホダ木を置いておくもの、ハウスの中で発生を待つもの、
いろいろあります。たぶん山の中に置いてあるものが出荷停止になったのでしょう。
だから、わざわざ「露地」と言ってるのだと思います。



昨日は福島県の一部で、露地の原木シイタケが出荷停止になりました。

原木シイタケは、菌床栽培のものと比べて、手間と暇と労働力が必要だけど、
味は100倍ほども違うもの。まさに「ほんもの」のシイタケで、味も香りも素晴らしく、
ふんにゃりした菌床シイタケが嫌いな私は、原木シイタケしか食べられないのです。

で、出荷停止。

あああ、このままどんどん「おいしいもの」がなくなっちゃうんでは…。

食べもののおいしさは、そのものが自然に近い作り方をされているとか、
伝統的な製法で作られているとか、そういったことがとても影響するものです。

今もまだちびちびと放射性物質が出続けている状態で、
この後はどうなるんだろう。いつ自然が修復してくれるんだろう。

そういった状況の中でのほほんと「ほんもの」とか紹介し続けられるんだろうか。
実際に出荷停止になりつつある作物があるのに?
「なにぽよよんとしたこと言ってんだ!」とか指導が入ったりするんだろうかしら。

なんてことを考えると、何を書いていいのかかなりわからなくなっているわたくし。
事故の後、書いてることが戯言っぽく見えちゃって仕方がありませんのです。

画像 057
種をまけば芽が出るし、成長すれば花が咲いて実がなって、また種になる。
粛々と自分の仕事を続けるのが、きっと今できる唯一のことなのだと思ったりします。




しかしまあ、農家は種をまいてるし、生きものは生き続けています。
ものを作る人たちは、ものづくりを辞めることはないんだろうと思います。
だって、それが生業なんだもの。種をまくことが。



ブログを書いてるだけで実はわたくし、職業としては何も生み出しておりませんが、
やっぱりできることをやるしかないのかなと思ったりもしています。

事故が将来的にどう影響するのか等々わかんないことは置いといて、
これからもほんものを作る人たちを紹介して行きたい…その思いは変わりません。

さらに、ほんものだからこそおいしい! そんな食べものの情報や、
一般的に知らされていないこと、知らないこと、まだまだきっとたくさんあります。

誰かが「知る」ことで何かが「変わる」かもしれない。そこに意味があるかもしれない。
あるってことにしておこう。


ということで、本日また、決意を新たにした次第です。


ほんものの食べものが無くなる日が来ても、ちまっと書き続けます。
これからも食べものまわりの情報をお伝えしていきますので、よろしくお願いいたします。


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No title

ほんたべさんこんにちは。

>事故の後、書いてることが戯言っぽく見えちゃって仕方がありませんのです。

この感覚、ものすごくよく分かります。
どんなに考えてもの書いたって、いいと思って紹介したって、そんなものいやおうなしにいとも簡単に見えない汚染物質によって被われてしまう。
なんだこれはというくらい無力感に苛まれてしまいます。

もちろん現場で体張って、それこそ人生賭けてきた方々の無念さには遠く遠く及ばないことは分かっているつもりなんですけどねー。

何ベクレルとか何シーベルトだとかそんなことより何より、今まで生きてきた証と誇りを一瞬のうちに根こそぎさらわれてしまった何千もの人々の恨みははかり知れないというふうに思うんです。
しかもまだまだその恨みは拡大しつつある。

ところで神保哲生さんのビテオ、見ました?
いちおうURL貼っときます http://p.tl/EMn5
はからずも解き放たれた牛たちが夢に出てきましたですよ。

何回か前の記事でおっしゃっていた「有機農業と原発は相入れない」という言葉、身にしみて感じてます。ってか原発と相入れるものなんてあるんでしょうか。しみったれた利権ぐらいのもんでしょう。

デモに参加することくらいしかできない無力な自分を早く脱しなければ、と思ってエネルギー政策なんかについていろいろ勉強してるところです。

ではでは

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No title

私もほんたべさんの「事故後描いていることが虚言ぽく感じられる」というのはとてもよくわかります。
私のしていることはもっとはるかにぼよよんといているので…。
わたしは、ほんたべさんの立ち位置はもっとも問題の核心に近いところにいるのではないか、と思っています。
ほんものの食べものを目指して屋外でやっていた農家ほど
被害が大きいというのは残酷なことですが、その方たちの苦しみに
よりそえるのはほんたべさんのように、農業の事情をよく
知っている方たちかもしれません。ほんもののたべものが作れなくなってしまった怒りは感情表現ではなく事実の中にあると思います。でも、明るい希望を見出せない話題では、書き手のストレスが高くなってしまいそうですね。出せないことも多いでしょうし…。
出せる情報だけでいいので、そうした方たちの情報を教えていただくだけでも、私にはありがたいです、

Re: No title

Fuさん

>今まで生きてきた証と誇りを一瞬のうちに根こそぎさらわれてしまった何千もの人々の恨み

そうなんですよね。
私は当事者じゃないんですが、話を聞いたりニュースを見たりしていても、
「うっ」と来る瞬間が何度もあります。怒りすら覚えます。
「絶対許せん!」とか思ってしまう自分に驚いたりします。

> ところで神保哲生さんのビテオ、見ました?

見ました~。ありがとうございます。同じ牛じゃないと思いますが
一昨日のニュースを見てたら、野良牛が走って逃げるとこが放映されてました。

この牛たちは肉牛だったんじゃないかな。
今まで狭い牛舎の中で穀物飼料を食べてたのに、急に野っぱらに出て草を食べるようになったせいか、
余分な脂肪が落ちて軽やかに走ってました(やせ細った牛と表現されてたけど)。

駆けて逃げる牛の後ろ姿は、なんとなく幸せそうだったです(気のせいか)。

> エネルギー政策なんかについていろいろ勉強してるところです。

復興ナントカ委員会でエネルギー政策が議題にあがってるかと思ったら、無かったですね。
マジに検討しないのかなあと愕然としています。

石原都知事の「問題はあるけど今原発を無くしたらどうなる?よく考えよう」という発言は、
原発推進派と脱原発との議論の余地をうかがわせますが
(そういう発言を取り沙汰されてことさらに悪意ある伝え方もされるけど)、
何も言わず、ただ大波が引くのを待っているかのように問題を放置している政府こそが、
糾弾されるべきなんじゃないかと思います。

Re: No title

nabanaさん

ありがとうございます。
皆さん同じようなお気持ちでいらっしゃるのを知り、なんとなく安心しました。
誰もが「どうしたらいいんだろう」って思ってるってことですよね。

この気持ちを前向きにして、自分のできることをやらねば!ですね。

> 出せる情報だけでいいので、そうした方たちの情報を教えていただくだけでも

今後ともよろしくお願いいたします。
少し落ち着いたら、あちこちまた行ってみようと思っています。

No title

ほんたべさん、こんばんわ。
この前代未聞の原発事件のせいで、ほんたべさんのBlogにまで被害が及ぶとは・・・勘弁してほしいものです。

「ほんものの食べ物は、食べ物だけではなく、それを育てる人のノウハウや心意気も、ほんものでなければ、本物ではない。」(←ややこしくてすみません)

ほんたべさんのBlogを読み続けて、農業を教える人たちがたくさんいらしゃることに気づきました。

食べ物の紹介だけではなく、ほんたべさんが出会った達人たちのお話でも僕はいいと思いますし、それこそがほんたべさんにしか出来ないことではないかと思います。

Re: No title

駆動さん

> 「ほんものの食べ物は、食べ物だけではなく、それを育てる人のノウハウや心意気も、ほんものでなければ、本物ではない

いいですねえ、これ。名言だと思います。
ほんと、そう思います。
いい言葉を送ってくださってありがとうございます!

そんな方たちの紹介を、これからも続けて行こうと思います。
「自分にしかできないこと」を、模索して行きたいと思ってます。

コメントありがとうございました!

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プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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