みどりのゆび(Green Thumb)

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ナスの第一花が咲きました。チッソ的にはいい効き加減の色合いです。
めしべの伸び方はこれでいいんだっけ? 着果したかなあ。リン酸が効いてればいいんだけど。



小学校のころ、図書館に「みどりのゆび」という本がありました。
ファンタジー文学が大好きだったわたくしでしたが、この本だけはなぜか読みませんでした。

「みどりのゆび」ってなんかタイトルがイヤ。
妖怪人間ベム的な怖い話なんじゃないかとか思っていたんでしょう。
頭のなかに緑色の人間のコワ~イ絵柄が浮かび、一度も手に取ることなく卒業しました。

大人になり、緑の指ってのは妖怪の指ではなく、
園芸の才能に恵まれた人のことを言うのだと知りました。

小学校の頃、あの本を読んでたら自分も緑の指を持てたのかもしれないなあ…
今さら思っても時すでに遅し。わたくしは「緑の指」を持っていないのでございました。

どころか、水をやり過ぎてサボテンも枯らす「愛しすぎる女」であるわたくし。
基本的に植物を育てるのに向いていない気がします。

種をまけば芽が出るという人を見るとうらやましくてしょうがないのでした。

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へなちょこな感じのオクラの芽。でも、2009年よりも発芽率がいいんだよなあ。
どういうことだろう? ひょっとして緑の指度が上がったのかも。


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種まきにちょびっと飽きてテキトーにまいたバジルが、わさわさわさっと発芽してました。
うれしい。この後あちこちに移植して、今年の夏は自家製のバジルペーストをアホほど作ります。

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雑な感じで発芽しているモロヘイヤ。ふた株もあればひと夏分のモロヘイヤは確保できます。
しかし欠株も多いモロヘイヤ。これは種のまき方がなってないという証拠でありましょう。



種の発芽には緑の指の他に、種が要求する条件を満たしてやる技術が必要です。
お日様(光)、水、空気。この3つの条件が適度なときに、種は芽を出してくれます。

割と有名なのは、人参や大葉、バジルなどの「好光性種子」。
光が好きなので深くまくと全く芽が出てきません。
だからと言ってテキトーに土をかぶせると、それはそれで乾いたりして出てきません。

また、豆類はひとつずつまくよりも、二つか三つ同じ位置にまいてやると、
生育が良くなることが知られています。

こういう植物の生理をよく知っていて、なおかつ条件を満たしてやれる人が、
「緑の指」をもつ人たち。まあ、行ってみればプロ農家ってことでしょう。
天性の緑の指をもっている人は、植物の神様に愛されているのでしょうね、きっと。

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チッソ分が正しく効いている軸の形のピーマンの花でございます。
花のついてる軸が長すぎるとチッソが多く、短すぎるとチッソ不足。
株はこじんまりでも花や着果はちゃんとしている状態…リン酸が効いてるってことなのでしょうね。



さて、種まき後1週間経ったほんたべ農園。

本日水やりに行ってみると、小さな芽があちこちから出ておりました。
しかしまあ、想像通り、それなりに欠株になっております。
これがみどりのゆびをもっていないことの証明なのでしょう。ううう。

ほとんどの2年物の種が発芽していましたが、唯一大葉だけ出ていません。

大葉はそういう植物なのか、それともまき方が悪かったのか、
雑な種まきしかできないので、はっきりわかんないところが自分的にいまいち。
とりあえず、欠株分と大葉は種を買うことにいたしました。

明日の東京は雨降りです。明日種をまこう。

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チッソが不足しているきゅうりのまきひげ。水をやらなかったのでチッソ分が吸えなかったのかも。
ってことで、水やりしました。気相が高い畑なので、ちゃんと水やりすべきだったのかもしれません。
うーん、いろいろ勉強になるなあ…、おもしろい。

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お隣のおじさまのきゅうりのまきひげ。まっすぐにピンと出ているのは、チッソがうまく効いてる形。
これがぐりんぐりんに巻いてるとチッソ過剰。葉っぱもでかくウドンコ病とかにかかりやすくなります。



そしてそして。

大変ものすごく腹立たしいことに、枝豆が鳥に食われておりました。
圃場周りに張り巡らせた木綿糸が、知らない間に切れていたのでございます。

まあね。横着して木綿糸使ったときからダメじゃないかと思ってたよ。
テグス買いに行くのがめんどくさかったんだよ。
でも3カ所も切れなくてもいいじゃんか。
鳥め! 許さん! 

などと心の中で罵詈雑言をこねくり回すわたくし。

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こういう感じでぽつぽつと、双葉っていうか鳥が豆を食ったあとが残っているのです。
ううう…腹立たしいぜ。これを見ると相当ぐったりします。
一気に10歳ほど老けた気がして肩が落ち、脳細胞が100個位死んでる気がします(大げさか)。



こういうのを「転ばぬ先の杖」って言うんだっけ? いや、違うなあ。
「大は小を兼ねる」でもなくってえ、、、ああ、「後悔先に立たず」だっけ…
等々枝豆をじっと見つめてぶつくさ言っていたら、
最近仲良くなったお隣の区画のおじさまが、余った枝豆の種をくださいました。

「残しててもまかないからね。使いなさい」
こういうの、「渡りに船」って言うんだっけ? あっ、違った「地獄で仏」だ。

さらに。
「テグスを張るかい?」と、テグスと支柱も貸してくださいましたのです。
テグス買いに行かなくてすんだ!!! あああ、ありがとうござります~。

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おじさまに貸していただいたもろもろのモノたち。ありがたや。
このちびっちゃい支柱もテグスも、買うとけっこうそれなりの金額するんですよね~。
枝豆が上手にできたら感謝の心をこめておすそわけしようと心に誓うわたくし。



水やりだけの予定だった本日ですが、
「鳥め!絶対来るな!」オーラを込めつつ、テグスを無事張り終えました。
これでいんげん豆の芽は守ることができそうです。

おじさま! 感謝!でございます。

しかし、雑な仕事をしては人様にご迷惑をかけるのも、そろそろ反省しないとなあ。
自分の雑さ加減と来し方行く末を考えてしまった、5月21日土曜日でございました。


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豆とか

豆の直蒔きは鳥によく食われるっていいますね。
マンションのベランダにはさすがに来ませんが(冬に葉ものがあると来ますけど)、
逆に日照条件が自由にできないので難しいです(西向き)。
3年目になるシカクマメ(Psophocarpus tetragonolobus)、
いつも時間かかりますが、なかなか発芽しません。
今年は、それとかたちはそっくりだけどもっとちっちゃい
アスパラガスマメ(Lotus pureus)ってのも入手したんですが、
無事比較できるかどうか。
二十日大根なんか2日で芽が出るのに。

大葉、こぼれ種の方がよく生えてしかも丈夫だったりしますよね。

テントウムシダマシにやられないピーマンの姿、期待しています。

ほんたべ農園(^^)/

こんにちは。

ほんたべ農園楽しそうですね。
みどりのゆびを鍛えて、良い野菜を沢山作ってくださいネ(^^)/

ほんたべさんの影響で、我が家はベランダで大葉とパセリの苗を育てております。(先々週スタート)
大葉はそろそろ収穫時期で、本日夕方食卓にのぼりそうです。
ほんたべ農園は管理が大変そうですが、ベランダ農園は栽培できる野菜は限定されますが楽で良いです。

何よりも、自分で育てた野菜を食べるって充実感があって、気持ち良いですネ~(^.^)

Re: 豆とか

H2さん

こんにちは。

> 豆の直蒔きは鳥によく食われるっていいますね。

思い切り食われます。

畑に植わってることにいつ気づくのか不思議ですが、鳥が気づかないこともあり、
そういう時は食われずに済んだりします。

区民農園はえさ場だと思ってるんでしょうねえ。
農薬にまみれてる種でも食べちゃうからスゴイなあと思います。

> アスパラガスマメ(Lotus pureus)ってのも入手したんですが、

な、なんですか。これ。
アスパラの味がするのかなあ。
食べた感想を教えてくださいね。

つる性の豆なのでしょうかしら?

> 二十日大根なんか2日で芽が出るのに。

アブラナ科は緑の指を持っていなくても、アホほど芽が出ますよね。
大根でも小松菜でも「あんたらなあ…」と言いたくなるほど発芽率が高いです。

交雑も平気で、とにかく種も必ずできるので、繁殖戦略に長けてるんでしょうね。
抜いた大根でも葉っぱが大きくなって種つける位ですから。

>
> 大葉、こぼれ種の方がよく生えてしかも丈夫だったりしますよね。
>
そうなんですよね~。
種から芽を出すのはけっこう難しいです。
気難しいのかなあ…種小さいし。小さいものって難しいです。

ほんたべ農園にはテトウムシダマシはいませんが、ウリハムシがいます。
きゅうりの生育を早く順調にしてやんないと、弱っちいのでウリハムシにやられます。
今そちらがとっても心配です。

Re: ほんたべ農園(^^)/

ポポカさん

こんにちは。
今日も畑作業です。
熱射病に注意です。

> 我が家はベランダで大葉とパセリの苗を育てております。(先々週スタート)

おっ、いいですね。
パセリと大葉ってけっこう農薬使うので、自分で作るのがいいですよね~。

大葉は有機JASがついてるのじゃないと怖くて買えません、
ってぐらい、農薬使うのです。

私を含め元会社の同僚は、居酒屋で出てくる大葉・パセリには、絶対箸をつけないです。

>
> 何よりも、自分で育てた野菜を食べるって充実感があって、気持ち良いですネ~(^.^)

そうなんですよね!

ほんたべ農園では、来月位に一本目のきゅうりが収穫できそうです。
その後順調だときゅうり地獄にハマるのですが、それぐらい採れて欲しいなあ。

アスパラガスマメ(Lotus pureus)

アスパラのフレーバーに似てる、って書いてありますね。
莢はシカクマメにそっくりですが、
莢が2.5cmくらいで収穫するとのことで、
草姿はカラスノエンドウっぽいのかなぁと勝手に想像してます。
つる性とは特に書いてないですけど、つる性っぽいですね。
シカクマメが青い花なのに対して、アスパラガスマメは赤い花だそうです。
完熟種はかたちやサイズが大根の種に似ています。いびつに丸いです。
シカクマメは小大豆くらいで、きれいに丸いですが。

種、お分けしましょうか?

『農家が教える家庭菜園 春夏編』には、
大葉(シソ)の種は休眠が深いって書いてありました。
春蒔きして芽を出させるにはきちんと休眠させる必要があるようで、
こぼれ種のように前年の秋くらいにばらまいておくといいかもしれませんね。

Re: アスパラガスマメ(Lotus pureus)

H2さん

> アスパラのフレーバーに似てる、って書いてありますね。
> 莢はシカクマメにそっくりですが、
> 莢が2.5cmくらいで収穫するとのことで、

おお、うまそうですね。
サヤ丸ごと食べちゃうんでしょうかね~。


> 完熟種はかたちやサイズが大根の種に似ています。いびつに丸いです。

そんなに小さな種なんですか?
じゃサヤにどんな状態で入るんでしょうか。
見てみたいなあ。

>
> 種、お分けしましょうか?

種まき、まだ間に合うんでしょうか。

ちょっとまいてみたい気がするのですが、菜園のスペース的に厳しいかも。
H2さんの体験談を待つことにします。教えてくださいね~。

アスパラガス豆、種やさんで調べてみよう。

今日畑に行ったら出ないと思ってたエンツァイとオクラの残りが全部出てました。
でも大葉はうんともすんとも言ってませんでした。

2株もあれば十分だし、移植をそれほど気にしない植物なので、
めんどくさいから苗を買うことにしましたです。

Re: アスパラガスマメ(Lotus pureus)

日本語の情報はほぼゼロに等しく、
アスパラガスマメ/アスパラガス豆では引っ掛かりません。
Asparagus PeaやLotus pureusで検索して外国の情報をどうぞ。
種袋にあるイギリス基準では種蒔きは4-6月、収穫は7-9月になってます。
はっきりした品種分化はないようですが、
イギリスの種子メーカーは各社ラインナップしてるようです。
種は真ん中に入ってますよ。

2週間経ってもまだ芽が出てません。少し蒔き直しました。
食べるかどうかはわかりませんが、とりあえず自家採種を目指します。

Re: Re: アスパラガスマメ(Lotus pureus)

H2さん

海外の品種なのですねえ。アスパラガス豆。
うまくできるといいですね。

> 種は真ん中に入ってますよ。

どんな形か気になります。

> 食べるかどうかはわかりませんが、とりあえず自家採種を目指します。

全く違う形状になったりして…。
海外産の野菜って、日本で作ると味が変わったり形が少し変わったりするみたいです。
でも楽しみですね!
ご報告、お待ちしております。

No title

ほんたべさん、こんばんわ。芽が出始めましたね。とてもかわいらしいです。ほんたべさんの愛が伝わったのだと思います。

>こういうのを「転ばぬ先の杖」って言うんだっけ? いや、違うなあ。
ああー。「ほんたべさんが種まきゃ、カラスがほじくる」でしたっけ?
テグスのほうがいいのかぁと、読んでいて勉強になりました。よく鳥防止の目玉のお化けがありますが、あれは効果がないのでしょうかね・

緑の指は、これから身についてゆくのだと思います。がんばってください!

あ、そうそう。「緑のゆび」で思い出しました。『木を植えた男』という絵本があります。僕はこの絵本を読んで不屈の精神を覚えましたよ。

Re: No title

駆動さん

こんばんは~。

> ああー。「ほんたべさんが種まきゃ、カラスがほじくる」でしたっけ?

あはははは。ほんとだ。
でもハトに食われてるみたいです。

> よく鳥防止の目玉のお化けがありますが、あれは効果がないのでしょうかね

どうなんでしょうね。
CDとかマネキンの頭とか、鳥よけっていろいろありますけど。
どれが効くか、あんまり誰にもわかってないみたいです。

> 緑の指は、これから身についてゆくのだと思います。がんばってください!

そうですねえ。
今年よりも来年…って具合に、緑の指度が上がって行くのかもしれませんね。
愛しすぎないようにがんばります。
>
> 『木を植えた男』という絵本があります。

ずっと気になってるんだけど、読んでないのです。
今度読んでみますね。

梅雨のような雨が続いていますが、田植えシーズンなのに大変じゃないですか?
東京も明日が唯一の晴れみたいなので、明日畑作業をやる予定です。

梅雨入り間近なのかなあ…。

No title

遅ればせながらこんにちは。

緑の指。あこがれますねー。
それぞれちがった植物たちと親しげに会話ができるような人が、世の中にはなぜだか存在してるんですよね。

種まき、水やり、挿し木。花、実。剪定。
自分は挿し木は得意ですけど、種まき→芽だし→定植、という流れがとても苦手です。
せっかく順調に芽が出ても、いざ定植すると腐ったり枯れたりする。センスないんでしょうねえ。

今まででうまくいったのは、ドングリから育てたコナラとクヌギくらいなもんかな(お野菜と関係なくてすんません)。

そのあたりに生えてる野草のタネなんかは、全然出てくる気配がないんで土ごとそのへんに捨てておいたりすると、何年もたって気がつくとそこでえらく蔓延ってたりなんてことも。

手をかけるべきなのか、ほっとくべきなのか。なんだか子育てみたいな難しさと可笑しさがありますね。

ではでは

Re: No title

Fuさん

> 自分は挿し木は得意ですけど、種まき→芽だし→定植、という流れがとても苦手です。

そうなんですか。
挿し木が得意ってだけですんばらしいと思いますけどねえ…。
そっちの方が難しそう…。

> 手をかけるべきなのか、ほっとくべきなのか。なんだか子育てみたいな難しさと可笑しさがありますね。

そうですね~。
毎日畑に行ってますが、日々新しい発見があって興味深いです。
子どもを育てるのもそんな感じなんでしょうね。

とりあえず、ほどほどに手をかけるという目標を立て、
ほどほどに面倒みて愛するようにしています(苦笑)



プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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