自家製資材作成にチャレンジ

028コピー
畑っていうかいろんなとこでよ~く見かけるんですが、あなたは誰?
顔つき見てるとハエみたい、触角がないし。寄生バエだといいな。どなたか同定できませんか?

→ご指摘により「キタヒメヒラタアブ(ハナアブ科)」さんであることが判明いたしました。
複眼が離れているので、女の子だそうでございます。



ほんたべ農園、梅雨に入りトマトが好調になってきました。
良かったです。一安心です。このまま病気にかからないで欲しいです。

きゅうりも盛り返してきましたよ。でもひと株だけいまいち盛り返してくれません(泣)。
ってことで、プランBの四葉きゅうりをお隣にまきました。

なんつーか、家庭菜園家として失格なのではないでしょうかしら。
反省は海よりも深く、落ち込みは地球の裏側に達しそうです。

愛してたのに。愛が通じなかったのね…っていうか

野菜は愛だけじゃ育たないんだよっ!


…すまん、シャキットきゅうりNo.3よ。

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着実に大きくなってるデルモンテくん。どうも3つ着果したらしいですなあ。
西出さん的には、一段に4~5個で1kg。で、25段だから25kg(ハウスだからね)。一反で…えーと。
算数が苦手なので計算できませんが、それぐらい採りましょうという話でした。


さて、梅雨なのでこれから病気がわさわさと出てまいります。
病気ですから、原因は「菌」でございます。

この菌がどこから来るかと言うと、だいたい土からやってきます。

根から入るものもありますが、野菜の場合は雨粒のはね返りが多いです。
土が雨ではね返って下葉につき、傷んだ細胞から侵入し、感染します。

感染するとカビ類は胞子を出しますよ。

それが風や雨粒によってさらに広がり、気がつくと病気まみれ…なーんてことに。
病気で葉っぱがやられると、光合成ができなくなるので一大事。
で、一雨ごとに殺菌剤まいちゃう農家がいるわけです。


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土のはね返りを防ぐために使うのがマルチ。ビニールマルチは昨今の農業では必須です。
昔は稲わらや麦わらを使ってましたが、コンバインの普及により、入手しづらくなりました。
稲わらマルチにはクモなどの天敵昆虫がすみつき、生態系が安定する役割もあります。
わらの上を歩くと、うわ~っって感じで5~6匹のクモがあちこちに逃げて行くのが楽しいです。


野菜も人間と同じで、元気な時には感染しても大事になりません。

メタボや栄養失調、大けが(風に回されるとか)してたりすると激烈に発症します。
感染力の弱いものならいいのですが、出ると全滅なんて菌もいて、
人間と同じく予防できればそれにこしたことはないのでした。

だから一雨ごとに殺菌剤を予防的にまいちゃう農家もたくさんいるわけです。
っていうか、それが現在の農業的には常識なのです。

ホームセンターに行くと、殺菌剤がたくさん売ってます。

ジマンダイセンなんて安くてなんにでも効くのでスイカ農家なんかよくまいてます。
雨が降るたびに予防でまくので、高い殺菌剤は使えないと聞きました。質より量なのですね。

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ホームセンターで一般ピープル用に売ってる殺菌剤。エエエ、エムダイファ?
ビビビ、ビスダイセン? ベベベ、ベンレート? ままま、まさか野菜にまかないよね? 



さて、ほんたべ農園では、ジマンダイセンなんかまかずに、
2009年にびっくりするほど効いた資材を手作りすることにいたしました。

2007年ぐらいの現代農業にバンバンレシピが載ってたけど、
公開していいんだろうか…。やっぱなんかあったらヤだからやめとこう。
詳細は省きますが、この資材、納豆とヨーグルトとイーストで作ります。

納豆とヨーグルト。最強の生存力と繁殖力を誇る、スゴイ菌。

酒蔵見学時に「朝、納豆食べました?食べてたら麹室に入れません」と言われる納豆。
冷蔵庫に入れとくと、いつまでもいつまでもカビひとつ生えないヨーグルト。

そこにいる菌を、殺しはしないけど繁殖させないという制菌作用は天下逸品。
その性質を利用して、制菌効果のある資材ができるのでございます。

強い菌で葉面を覆うと、病原菌がくっついても発症しないのでございますよ。
どころか、発症したものをそれ以上繁殖させないのでございますよ。

gazou 020
自家製制菌資材の原材料。ヨーグルトは年末に買ったもの。納豆は賞味期限切れでございます。
フェアトレードの黒砂糖と国産大豆納豆を使う、環境に優しい資材ですね。なんちて。



2009年時にわたくし、きゅうりに出たカッパン病を抑えるためにこの資材を使い、
しばらくの間それ以上広がらないという効果を目の当たりにしたのでございます。

今回は、病気が出る前に葉面にまんべんなく散布しておけば、
感染自体を防げるはずなのでございます。

そう言えば、ぬか漬けしている家の主婦は風邪をひきにくいとか、
ぬか漬け屋さんの従業員はインフルエンザにかからないとか言いますね。
乳酸菌が人間の体にくっついて、ヒトを守っているのでした。

ってことは、日常的にご家庭に菌がいると非常に有用なのではないかと思います。

家の冷蔵庫は納豆菌とヨーグルト菌まみれで、天然酵母の生種がすぐに劣化しますが、
家全体には広がっておりませんです。

資材を作る時にふたを時々開けて、菌を開放してみよう。

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小分けにしてすでに畑に置いてある自家製資材(余りどぶろく)。
なんか得体の知れないモノが浮いてて、ちょっと怖いわたくし。
麹と米と酵母と酢だけのはずなのに、ず~っと密封してたのに。



さて実はもうひとつ、自家製資材があるのでした。
それは2005年頃仕込んで全部飲めなかったどぶろく。
(資材っていうか、元飲み物だけど)

もったいなかったので、酢を入れて酢酸発酵させようと思ったら発酵せず、
どうしていいかわかんないけど捨てるのがイヤで残してたのですが、
ひょっとしたらアミノ酸資材として使えるんじゃないかしらんと思ったのでございます。

こないだ納戸で見つけて、葉面散布と水やりに1000倍に薄めて使っております。

あま~いいいニオイがしますが、飲むと「うひい!」となるので要注意です。
アルコールはたぶん20度位あるはず…いいのかな。ま、いっか。希釈してるし。

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2009年の種で発芽率が悪かったもの。オクラ、エンツァイ、モロヘイヤ。
で、新しいオクラを植えましたら、へなちょこじゃないスカッとした双葉が出てきました。
やっぱ貯蔵に向かない種ってあるのかなあ。もう一度まいてみよう。


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隣で畑をやってる元農家のおじいさまが、見るに見かねて寒冷紗を張ってくださり、枝豆無事発芽。
「あれこれやってる割に上手じゃないね」と当然のご指摘をいただきましたよ。その通りでござります。
おじいさまはつるむらさきの苗もくださいました。つるむらさき、大好き! 明日定植しよう!!



自家製資材に凝りに凝りまくる農家をたくさん知っていましたが、
ちまちまと作る喜び、さらに「アタシ、すっごくやったわよ!」感が得られるので、
資材づくりにハマる農家が多いのもむべなるかなって気がしております。

一度ハマると底なし沼的状況になりそうなので、とりあえずもう作らないことにして、
今年はこの「自家製制菌資材」と、行先のなかった「余りどぶろく」のみで、
梅雨時の光合成対策及び病気感染忌避をがんばりたいと思います。

乳酸菌飲料と酒のニオイが立ち込める畑…おじさまとお子ちゃまに受けそうです。


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たぶんアブ

一番上の写真、たぶんアブですよね。
検索してみたら、ハナアブ科のヒラタアブの仲間に似ています。
http://members.jcom.home.ne.jp/fukumitu_mura/abu_.html
(アブの写真がいっぱい出てくるのでご注意を)

Re: たぶんアブ

H2さん

お風呂に入りながら「あれ、ヒラタアブかも~」と思い付いたところでした(笑)

幼虫はアブラムシを食ってくれる益虫ですが、成虫は何を食べてるんでしょう。
幼虫の姿は「うげっ!」って感じですが、飛んでるヒラタアブは繊細な感じがしてかわいいです。

No title

もしかして…
ハモグリバエ様では?

Re: No title

きなおさん

コメントありがとうございます!

> ハモグリバエ様では?

H2さんご紹介のサイトを見ていたら、
キタヒメヒラタアブ♀(ハナアブ科)様であることが判明しました。

複眼が離れているのでメスなのだそうですよ。

ハモグリバエさんも調べてみたのですが、もっとハエハエしています。
で、色も黒っぽくて体長は7ミリ程度。

キタヒメヒラタアブ♀(ハナアブ科)さんも体長は9ミリほどなのですが、
写真の通り色合いがキレイで、アブの仲間の中でも容姿端麗と言えるでしょう。

H2さんご推薦のアブ写真サイト、出てくるアブさん達ほとんど凶悪な顔してます。
ハナアブのあたりから容姿端麗になってくるので、ぜひご覧ください。

H2さん、ありがとうございました!!!


虫類

じっくり見て同定されたんですね。
ほんたべさん、虫類は平気ですか?
実物はものによりけりですが、
サイトで虫のでっかい画像が出てくるとビクッとします。
害虫系を覚えていきたいですが、
いろいろ検索するにはちょっと勇気が要ります。

野菜につく虫の本、いくつかありますが、
意外に網羅されてないですよね。
多品種の野菜づくりの本をつくるのも大変でしょうけども、
病害虫を網羅した本を作るのはさらに大変でしょうね。

Re: 虫類

H2さん

> じっくり見て同定されたんですね。

最初の方のアブの写真、背中がぞわぞわしましたよ。
普段小さくて気にとめないものですが、大きくなるとコワイですねえ。
虫が小さくて良かった!とつくづく思います。

> ほんたべさん、虫類は平気ですか?

見るのはわりと平気です。
芋虫を見るのも、食事中でなければ平気です。
でも触りたくありませんですねえ。

この世の中でかなりキライな虫は、カマドウマです。
あとダンゴムシ・ムカデ・ゲジゲジも大嫌い。

> 病害虫を網羅した本を作るのはさらに大変でしょうね。

天敵の研究者でもなかなか虫の写真は持ってらっしゃらないようですね。
上手に撮るのが難しいのではないでしょうか。

実は来週に、虫の写真をテーマに一本書こうと思っております。

H2さんがギャーッと言いたくなるような一枚があるので、
楽しみにしてくださいませ。
ちなみに私はギョエーッと言いました。

こんにちは

ほんたべさんこんにちは。

カビや菌たちのはびこる季節がやってきましたですね。
それに、得体の知れない魑魅魍魎チックな軟体系が大喜びする季節でもあります。

稲ワラのマルチって、すごくいいと思います。
分解するときに、それこそ納豆菌かなんかが出てくれそう。
小さな池とかでアオミドロ出てしょーがないときなんかも、稲ワラ入れておくとけっこう吸着してくれるらしいです。
まさに、マルチなマルチ(失礼)。

しかし写真の年期の入ったどぶろく。
台所に置いてあったらそばつゆと間違えて「うっ」とかやりそう。
体の調子よくなりそうな色してますね。

ヒラタアブですけど、小型のナメクジみたいな幼虫がアブラムシ食べる様子、いつもジーッと見ちゃいます。捕まえた瞬間、体を後ろに反らせて「とったどー!」みたいにするんで、楽しいんですよ。

虫の写真をテーマに記事、めっちゃ楽しみにしとります

ではでは

Re: こんにちは

Fuさん

> まさに、マルチなマルチ(失礼)。

うおっ! ナイスっすね。

麦わらにも納豆菌ついてるんでしょうか。
一応納豆菌あてにしてマルチしてるんですけど…。

昨日、わらマルチをちょびっとはがしてみたら、
ダンゴムシがダンゴになってて、気絶しそうになりました。
マルチをはがすと、意表を突かれるので注意が必要ですね。

> 台所に置いてあったらそばつゆと間違えて「うっ」とかやりそう。

いや~、一升瓶に移して台所に置いてたのを、どういうわけだか同僚が飲みましたよ。
「うげええええ」とか奇声を発してました(笑)

それ以来一升瓶に移すのはやめています。

> 捕まえた瞬間、体を後ろに反らせて「とったどー!」みたいにするんで、楽しいんですよ。


えっ!ほんとですか!!!
それは見たいなあ。うーん…いつか動画で撮ってみよう。

本日、玄関に産まれてすぐのカマキリの子がいたので、
マクロで2枚撮影しましたのです。体長1.5センチくらいでしたのです。

あとで拡大してみたら、2枚目がカメラ目線なんですよ~。
後日紹介しますけど、私は意識せずに彼と目が合ってたみたいなんですよ~。
カメラ目線のカマキリ。コワイっすよ~。

ぜひ「うぎゃああ~!!!」と言ってください。
私はかなりぞわっとしました。

No title

ほんたべさん、こんばんわ。そう。愛だけでは育ちません。栄養と水が必要です(いや、そういうことじゃなくて。)

今回は病気のお話。ためになりました。まさか納豆やヨーグルトがそんなに強い菌だったなんて。知らずに食べていました。

デルモンテ君、がんばって育って、ほんたべさんを喜ばせてあげてねー。

Re: No title

駆動さん

> まさか納豆やヨーグルトがそんなに強い菌だったなんて。知らずに食べていました。

強い菌なんですよ~。
乳酸菌なんて一度繁殖すると絶対にカビが生えませんもんねえ。

食べてるときっと体の内部も外部も守ってくれそうです。
あとぬか漬け・キムチ等も食べれば、たぶん百人力でしょう!
病気にかかりづらくなると思います。

>
> デルモンテ君、がんばって育って、ほんたべさんを喜ばせてあげてねー。

あ、ありがとうございます(泣)
伝えておきます(笑)

プロフィール

ほんたべ

Author:ほんたべ
手島奈緒
おいしい食べものをつくる人を紹介したり応援したりしております。ブログをまとめた著書『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社)『まだまだあった! 知らずに食べてる体を壊す食品』(アスコム)『儲かる「西出式」農法』(さくら舎)など。現在ハンター修行中。

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